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    • 2023.12.07 Thursday
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    【ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜】(2013年)

    ロマン・デュリスをもういっちょ!オドレイ・トトゥ、オマール・シー、ガット・エルマレ共演という、豪華仕様のフランス映画です♪

    ◆ムード・インディゴ うたかたの日々(L'ecume des Jours)2013年
    監督:ミシェル・ゴンドリー、原作:ボリス・ヴィアン

    ●ロマン・デュリス●オドレイ・トトゥ●ガッド・エルマレ●オマール・シー●アイサ・マイガ●シャルロット・ルボン●サッシャ・ブルド

    洋書セールで、ロマン・デュリスの映画の原作だわ♪と喜んで買いました。
    しかしこれは最初の数ページをサラッと試し読みしただけでとりあえず閉じて、一緒に買った他の本を先に読んだので、まだちゃんと読んでいません。

    本の出だしは入浴終わりのシーン。バスタブから階下の住人の書斎にお湯をこぼすけど、数日後には書斎の位置を変えてくれたので問題なし...とか。正直、出だしからちょっと何言ってんのかわかんないんですけど??って感じで。

    ま、私の読み間違いかもしれないし、とにかくお金に不自由していない若者が身支度をしている場面なのね、と "とりあえず" の解釈をしていたのですが、この映画を見て驚きました。
    それ以上に実際におかしなことが普通に起きている世界だったんですよ。



    これから調理するはずのウナギが水道の蛇口から顔を出していたり、リンリン鳴りながら部屋中を駆け回るドアベルをいちいちハエ退治の要領で叩き潰したり、靴が勝手に走っていったり。音色に合わせてカクテルを調合するカクテルピアノとか、オモシロアイテムも色々出てきます。それらはどれも可愛らしく、手作り感に溢れる凝った映像で作られていました!

    見ていて楽しいけど、ビックリしたというのが正直なところ。で、見ている途中で思い出しました。ミシェル・ゴンドリーだったんですね!Bjork などのヘンテコビデオが有名な映像作家ですよ。この物語の世界観は、彼がやるしかないって感じですよねー。

    原作は、1947年に発表されたフランスの小説だそうです。(買ったのは英語翻訳版)

    舞台はパリ。十分な財産を持ち働かずに暮らしている若者コランは、無垢な女性クロエを恋に落ちる。友人たちに祝福されて盛大な結婚式を挙げた二人は、幸せに満ちた生活を送っていたが、クロエが肺の中に睡蓮の花が咲くという重い奇病にかかってしまい・・・というラブストーリーです。



    主人公たちの事情・心境に沿うように、ポップでカラフルな色合いからだんだん色を失っていくという表現がとても素晴らしい(とても自然で違和感なかった!)のですが、その反面、小さな救いのようなものもあるものの、映画としてはどんどん重く沈んでいって終わる感じになるので、観終えた時にはちょっと疲れが残ったかな。(←ひどい)

    で、今作のロマン・デュリス!恋愛モノで半分はコメディですから、さすがにステキでしたよぉー!!
    お金持ちの青年の役なので、小綺麗に登場して輝く笑顔をたっぷり披露してくれています♪ 物語の構成上、後半はそれがキープできないのが残念ですが、十分に堪能できました^^

    オドレイとデュリスのコンビとなると、「ロシアン・ドールズ」のキツめの性格のオドレイが脳裏をよぎってしまいましたが、ここでの彼女はホワ〜ンとしながらも溌剌とした雰囲気もある、とても可愛らしいキャラを演じていました^^ 正直、若干見た目に若さが欠けて見える部分もありましたが、基本的には可愛くて良かったです。romain























    【ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者】(2010年)

    またロマン・デュリスでございます^^
    パリで法律事務所を共同経営し、妻と二人の子供に恵まれ不自由ない生活を送るポール。ところがある日、妻の隣人との不貞を知った彼は、勢い余って相手の男を殺してしまい・・・ というサスペンスです。

    ◆ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者(L'homme Qui Voulait Vivre Sa Vie)2010年
    監督:エリック・ラルティゴ、原作:ダグラス・ケネディ

    ●ロマン・デュリス●マリナ・フォイス●ニエル・アレスとリュプ●エリック・リュフ●ブランカ・カティッチ●カトリーヌ・ドヌーヴ

    原作本の日本版帯には、デカデカと「全米騒然」なんて書かれています。元々はアメリカの小説だったようですね。
    殺した相手になりすまして残りの人生を送ることを決めた男ということで、「太陽がいっぱい」のようなお話です。

    髪もヒゲもワイルドに伸ばしたロマン・デュリスがカッコいいです!やっぱりこうでなくっちゃ♪
    しかし中盤や終盤には、ストーリーの都合上なんだか汚らしくなってきちゃうのが残念でしたけど。こういうスタイルって、丁度良い加減をキープするのが大変そうですねー^^;

    で、この映画ですが、なかなかスリリングで面白かったですよ。
    ※以下、軽くネタバレ気味です。



    殺人によって自分の生活が崩れ去り、子供たちを "殺人犯の子ども" には出来ないから、と身を隠すことを決意。自分が死んだことにして殺した相手になりすまし、海外に渡って自身の夢でもあった写真家となって地味に暮らしていくことに。
    ところが、彼の写真作品が評判となってしまって焦ることになる、というところがポイントです。

    殺人の罪から逃れて夢を叶えるなんて、そんな簡単な話じゃないんですよね。他人になりすましていることがバレてはいけませんから、成功する(=有名になる)わけにはいかないので。例え有名にならなくても、いつどこからバレるかと、常に怯える生活ですし。
    逃亡犯が捕まってホッとするなんて話もよく聞きますが、まさにそういうことですよねー。

    写真家の話でもあるため、ステキな画もたくさん見られました。彼の個展の作品群も、じっくり見たくなるものばかり!
    主人公が第二の人生に選んだ田舎の風景も、ちょっと芸術的に映し出されていました。

    ただ、終盤の更なる逃亡のエピソードが、なんだかゴチャッとしちゃって、上手い余韻が残らなかったのが少し残念だったかな。そこに大きく尺を取る必要はないとは思いますが、全体的な比重の配分に不満が残りました。
    とにかくロマン・デュリスは良かったです!romain





















    【タイピスト!】(2012年)

    『アーティスト』『オーケストラ』のスタッフが贈る、爽快なサクセス・エンターテイメント!
    ということで、ワクワクしながら観てみましたー^^

    ◆タイピスト!(Populaire)2012年 監督:レジス・ロワンサル


    ●ロマン・デュリス●デボラ・フランソワ●ベレニス・ベジョ●ショーン・ベンソン●ミュウ=ミュウ●メラニー・ベルニエ

    ドジだけどタイプの早打ちだけは得意な秘書を猛特訓して、タイピング大会での優勝を目指すという話です。

    オープニング・クレジットからカラフルなアニメーションで女子のハートを鷲掴み
    50年代フランスが舞台で、ファッション、インテリア、音楽など、キュートな雰囲気が目を引く可愛らしいコメディ!
    勝利を目指すための特訓と大会本番、気持ちのよい勝ちっぷり、そして危機と成功という、これまた特にヒネりのない安心ドラマ
    「魅力など感じない」とお互いに言い合う二人がいつの間にか・・・という、よくある分かりやすいロマンスもあり!

    オリジナリティなんかは無くてもいーの!
    なんともまぁ楽しい映画でした^^


    タイピング大会というのが、地味なようでナニゲに手に汗握っちゃうんですよ。ハラハラというのではなくてね。ほら、タイピングだから手をガチャガチャやってるわけじゃないですか。観てると、こっちもついやっちゃうんですよ、ガタガタと^^;スゴいスピードなんで見ててモドカシさは無いはずですけど、応援する意味で。で、そのお陰か、彼女が勝てば一緒にウオー!!!と拳を振り上げて興奮しちゃう!(笑) 
    こんな私みたいに単純なタイプなら、この映画、ガッツリ楽しめると思いますよ^^



    私はロマン・デュリス目当てで観たわけですが、ちょっとその前にヒロインの方。デボラ・フランソワ嬢。
    とても可愛かったんですけど、どこかで見たような・・・と思っていたら、「譜めくりの女」!!あの終始無表情で不気味だった彼女ですよ!ビックリしました。こちらでは、アレと同じ人とは思えないほど豊かな表情で魅了してくれてましたよ♪

    そしてロマン・デュリス。・・・この50年代会社員風の彼はちょっと・・・・・・。なぜこんなにカッコ良くないんだろ?そういえばデュリスのこんな姿って、あんまり見慣れないんでしたかねぇ?髪型がとにかくイヤだったのかな^^;ずっとビミョーでした。とは言え、時折見せる天使の笑顔にブレは無し!!そしてモチロン、ダンスも披露!テッパンですから^^

    それにしても古いタイプライターといったら私、ミス・レモンが使ってたような丸いキーのヤツを思い浮かべちゃいましたが、そんなんじゃないんですね^^;むき出し感のない、形的には現代のものに似た感じの物のようでした。もちろん今のものとは違い、改行を促す「チンッ!」って音がしたり、一行終わる毎に手でガシャッとやるヤツですけど。
    キーを打ち込むには強い力が要るそうで、体力勝負でもあったようです。あのガシャッ!ってやる時の「ゥオリャー!」って感じもカッコ良かったです。

    私たちが学校で使わせてもらってたタイプライターは、一行単位で印字できたんですよね。液晶がついててミスを訂正してから一行を一気に印字できるの。その甘えのせいか、イマイチ上達しなかった気がします。(言い訳) いやぁ...一打一印字の早打ちでミス無しってスゴいよなーromain

























    【ハートブレイカー】(2010年)

    ちょっと久しぶりですね、ロマン・デュリス。
    声の可愛いヴァネッサ・パラディとラヴコメで共演です♪


    ◆ハートブレイカー(L'arnacoeur)2010年 監督:パスカル・ショメイユ
    チャーミングな笑顔と涙で瞬時に女性の心を虜にするプロの "別れさせ屋" アレックス(ロマン・デュリス)。一仕事を終えパリに戻った彼の次のターゲットは、10日後に青年実業家との結婚が決まっている富豪の娘ジュリエット(ヴァネッサ・パラディ)。彼女の父親からの依頼でモナコに乗り込みさっそく彼女に近づくも、ジュリエット本人のガードはカタく・・・

    フランス映画ですが、ハリウッド系ラヴコメ専門!って方にも違和感なく受け入れられそうな、楽しいラヴコメでした!モナコなどリゾート地を舞台とするゴージャスで美しい風景と雰囲気もとても楽しめました^^

    『恋愛中の女性は、幸せか承知の上で不幸か、不幸を認めていないかの3通り。ターゲットは3番目の女性。常に女性の味方で、彼女を落としても決して肉体関係は持たない。』というのがポリシーの、別れさせ屋を生業とする男の話。実姉とその夫と組んで仕事を成功させています。

    ストーリーの中心はヴァネッサ・パラディ演じる富豪の娘ジュリエットに、10日後に控えた結婚をやめさせること。
    早速彼女に近づきあの手この手で気を惹こうとするものの、本人に隙がない上に情報が後手になっていたりで上手くいかず、そうこうしているうちに、(普通に予想できる通り)アレックスがジュリエットに惚れ始めちゃって・・・という感じです。

    (←この二人が似合ってるかどうかは・・・ 笑)

    ロマン・デュリス演じる、女を自分に惚れさせる男という口の巧いイケメンにしか出来ない役割を担うアレックス。あの絶品の笑顔は無敵ですもんね。そこに泣き落としも加えて瞬殺ですよ。サスガー あ、でもチャラ男じゃないですよ。相手によって医者だのアスリートだのと職業を変え、ジュリエットに対しては「お父上から貴女のボディガードを依頼されました」ってことで、結構ステキ系です。昔ながらの自作自演まで盛り込んだりしますが、やっぱりいつの時代でもテッパンなんじゃないですか?危機を救ってくれるってのは^^
    得意のダンスも披露していてデュリスのカッコ良さをガッツリ堪能できました!

    しかしこの3人組の仕事って、情報を集めたり小細工をしたりといった仲間のサポートを得ながらも、実際には直接女性と接触するアレックスが仕事の大半を担って成り立ってんだろうなと思ったら、他の2人の仕事のまぁ本格的なこと!ていうか、そこまで出来るか?!とツッコミたいくらいの都合のよい仕事っぷり!(コメディですから!笑)特に義兄の仕事に関してはドタバタもスゴくて思いっきりコントですし^^
    (アレックスの姉は「ミックマック」の軟体女や「PARIS」のバイク女のジュリー・フェリエ、義兄はフランソワ・ダミアン。)

    ただ、ジュリエットの父親がなぜそこまでジョナサン(アンドリュー・リンカーン←やっぱり個人的には彼の魅力がわからない)との結婚をやめさせたいのかが結局よく解らなかったのは問題かな^^;納得していいいものなのか・・・。まぁ結局たわいないラヴコメですが、ロマン・デュリスのカッコ良さ/面白さが楽しめたので、そういった意味ではなかなか良かったですよ♪romain

















    【モリエール 恋こそ喜劇】(2007年)

    実在した劇作家モリエールのお話です。
    彼は17世紀フランスの古典主義三大作家の一人だそうですけど、残念ながら私は名前すら知りませんでした。それでもとっても楽しめましたよ♪


    ◆モリエール 恋こそ喜劇(Moliere)2007年 監督:ローラン・ティラール
    1644年パリ。22歳の駆け出しの劇作家兼役者のモリエール(ロマン・デュリス)は、劇団の経営難で債権者に追われる日々。そんな時、美しい公爵夫人を射止めるため自作の芝居を演じようと目論む金持ちの商人ジュルダン(ファブリス・ルキーニ)から、借金の肩代わりと引き換えに演劇の指南役を持ちかけられ彼の屋敷に滞在することになり・・・

    モリエールの人生の中で、劇作家として駆け出しの頃と大成功を収める頃の間に、消息の判らない空白の期間があるそうです。この映画は後の名作の誕生秘話として、その空白の間に彼の身に起きていた事を描いたフィクション作品です。
    「恋におちたシェイクスピア」みたいなものですかね^^

    才能あふれるコメディアンを演じたロマン・デュリスは茶目っ気たっぷりの演技とマダムキラーな表情、笑顔で魅了してくれてましたが、モリエールを雇った男ジュルダンにはかなわないって感じでしたね。

    ファブリス・ルキーニです。
    私はこの方の出演作はこれと「PARIS」と「バルニーのちょっとした心配事」(→過去記事)の3作しか観ていませんが、いつも変な色ボケおやじの役なんですよねー。それでちょっと調べてみると、彼は女好きを公言して独身を貫き遊びまくってる人として有名なんですね。なるほどー!
    ということは、こういうのが彼のお約束キャラってことなんだなぁー^^

    それを知ったらなんだか全てがやたら面白く感じてきました(笑)
    「コノヤロウ!」と憤慨しながら観た「バルニー〜」ももう一度観たいなー。

    [メモ] あんなに(見た目)可愛らしかった公爵夫人を演じたリュディヴィーヌ・サニエが実はそんなに若くないと知ってビックリした。別にいいんだけど(笑)romain, luchini













    【キッドナッパー】(1998年)

    全然そそられないタイトルですけどね。
    よく見たらメルヴィル・プポーとロマン・デュリスの名前が並んでるんですよ!
    同じく2人が共演の「ル・ディヴォース」とは違い、こちらはフランス映画なので、2人がしっかり主役級です^^


    ◆キッドナッパー(Les Kidnappeurs)1998年 監督:グレアム・ギット
    マフィアから2000万フラン強奪の依頼を受けて、金庫破りの名手アルマン(メルヴィル・プポー)を中心に4人が手を組んだ。まんまと金庫を開けるも、中身は怪しげな小像1個のみ。訳もわからないまま、屋敷に居たリトアニア人を人質に取り連れ帰るが・・・

    出所したばかりの金庫破りの名手アルマン、その彼女でハッカーのクレール、クレールの弟で凄腕ドライバーのゼロ、短気な詐欺師のユリス。
    この4人がチームとなって、マフィアからの下請け仕事をすることになって・・・というフランスのクライム・アクション映画です。

    多分スタイリッシュ系を目指したのかな?と思うんですが、私は最初の人物紹介からなんとなく狙い過ぎ感が気になってしまったんですよね。そのせいか、ストーリーも「はいはい」と冷めた目で観始めちゃったんですよ^^;
    ちょっとドタバタしたコミカルな感じはいいのですが、ことの運びなんかがモッサリしてて決してテンポが良いとも言えないですし。

    ところが!そんな見方をしていたにも関わらず、物語中盤には結構引き込まれてしまったんですよ!実はこの話、なかなか面白かったんです^^
    よくできてる、とか言うほどの奥深さのようなものは無いにしても、二転三転する展開が意外で最終的にはなかなか満足して観終えられましたよ♪


    目当てのメルヴィル・プポーは金庫破りの役で、一応グループのリーダー的存在なんですがー・・・冷静だしとってもカッコいいんですけど、なんつーか、何かが足りないって感じも^^; やはりキャラとしてちょっとしたカリスマを感じる人物であってほしいじゃないですか。でも残念ながら彼にはそういうムードは少ないんですよね。まぁ、'98年ですからまだ若いですしねー。でも、その分見た目はとんでもなく美しいですから!^^

    ロマン・デュリスの方はメルヴィルへのガッカリ感もあってか、やたら「上手いなぁ〜」なんて感じちゃいました。ドライバー役で、精神的に何か問題があるらしい薬漬けの若者です。運転中はクレイジー系のスピード狂、彼女の前ではクネクネ、仲間の前ではへの字口などいろいろ。特に全身使いが印象的で、ちょっと独特な動きに見えてしまう体つきがたまりません^^ 
    この勝負、デュリス選手の勝利!(あれ?なんの話だっけ?笑)romain














    【PARIS-パリ-】(2008年)

    「スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ監督の群像劇です。
    DVDがいつまでも廉価発売されないので、早くテレビでやらないかなと心待ちにしてた作品です。


    ◆PARIS-パリ-(Paris)2008年 監督、脚本:セドリック・クラピッシュ
    病に冒され余命の少ない元ダンサーのピエール(ロマン・デュリス)を案じてシングルマザーの姉エリーズ(ジュリエット・ビノシュ)は弟の部屋へ引っ越すことに。彼らのアパルトマンの窓から見えるパリの風景はいつもと変わりなく人々は日々を懸命に生きている。向かいに住む美しい女子学生、教え子である彼女に片思いする歴史学者(ファブリス・ルキーニ)、その弟は「普通すぎる」と言われ悩む建築家、市場の八百屋で元妻と共に働く男(アルベール・デュポンテル)、文句ばかりのパン屋の女主人など・・・。パリに暮らす人々の何気ない日常をパッチワークのように紡ぎ出していく・・・。

    主演の一人はやはりロマン・デュリスです。
    でも彼は病気のため病院へ行く以外には部屋から出られず、窓の外を眺めては街の人々の生活を空想する日々・・・という切ない役でした。姉と共に引っ越してきた3人の子供たちに今を楽しむことを教えるなど、この状況を受け入れ前向きなメッセージを発信してくれてました。
    歩いたり、息したり、走ったり・・・という普通のことが出来ていることがどんなに幸せなことかなんて、普段思い出すことってなかなか無いですからね。こんな簡単で当たり前のことに気付いていないということを、かなり直接的に思い出させてくれています。
    しょーもないことに文句ばかり言ってないで、毎日を楽しむ努力をしようという気になりますね。
    デュリスのシーンで何度か流れるサティ「グノシエンヌ」もせつなくていいです。
    私、弱いんですよ。この曲に。

    いくつかのエピソードがある群像劇なんですが、はっきりいってどこを切ってもかなり地味です。
    まさに人々の日常を切り取ったという感じで、いわゆる「話の結末」というものを迎える気がしません。
    その人の命がある限りいつまでも続いていくような気がしながら、ゆったりと眺めてました。
    そう、ゆったりと観ていられるくらい、余命が少ないなどいくつかの重い話も大袈裟に扱われることが無かったんですね。あくまで何気ない生活の一部を少しだけという雰囲気。
    正直ホッとしました。

    個人的には登場人物たちにイチイチ魅力を感じられて特に退屈は感じませんでしたが、何が起きてどう決着するのかというはっきりとしたストーリーが無いと楽しめないなーという方には全くおススメできない内容です。
    もちろんストーリーが皆無って意味じゃないんですけど。
    観光地巡りではない、普通の人々が暮らす普通のパリの雰囲気を楽しむ、そんな感じの作品でした。

    この地味さではDVDが廉価再発されることはまず無さそうですね。
    DVDを買うなら、少しでもお値打ち価格で(か、もしくは定価でも)見つけたら、その場で手に入れないと後悔しそうです。現在Amazonでは既にプレミア価格・・。romain, luchini













    【ル・ディヴォース/パリに恋して】(2003年)

    私はケイト・ハドソンが好きだからという理由だけで観てるんですが、観た方の多くが酷評してらっしゃる映画です。
    「離婚」というタイトルのわりにDVDのジャケの感じが軽そうだし、女の子向けのラヴコメのような触れ込みになってるので、かなり内容を誤解して観た人が多いんだろうなと思うんですが。
    私は(多少は気に入らない部分もありながらも)結構気に入ってますよ。


    ◆ル・ディヴォース/パリに恋して(Le Divorce)2003年 
    監督:ジェームズ・アイヴォリー
    フランス人と結婚した姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会うためアメリカを離れパリへ降り立ったイザベル(ケイト・ハドソン)。姉のもとを訪ねると、夫シャルル・アンリ(メルヴィス・プポー)は妻と娘を残し愛人のもとへ行ってしまっていた。姉を心配したイザベルは、しばらくパリに滞在することにし、シャルル・アンリの叔父と愛人契約を結ぶなどパリジェンヌな生活を満喫し始める。一方ロクサーヌの方は夫との話し合いがもつれ、いつしか両家を巻き込んだ泥沼の離婚問題へと発展し・・

    ウキウキした感じでパリに降り立つケイト・ハドソンはラヴコメな雰囲気でいいんですが、いきなり別居というところから入るナオミ・ワッツは終始やたらと陰気。
    なので始めから既にラヴコメでは無くなるわけです。
    パリでの恋人を作ったけれど、身内の妻帯者とも愛人契約を結んだイザベルはある意味ラヴコメ風だけど、やっぱり軽い話じゃありません。

    他にも、ロクサーヌが結婚した時にアメリカの実家から持ち込んだ絵画が問題になったり、残されたロクサーヌが妊娠していたために今後のことが問題になったり、シャルル・アンリが人妻と付き合ってることから問題が起きたりと、問題が盛りだくさん。
    そう、問題を詰め込み過ぎてるんですよね。

    個人的には、シャルル・アンリの愛人の夫のくだりが邪魔です。
    暗い話にして欲しくない的なことではなくて、アメリカ人とフランス人の文化や考え方の違いなどをシニカルに描いた興味深くて面白い部分が色々ある中をわざわざかいくぐって、つまらない男による気分の悪いゴタゴタを混ぜ込まなくたっていいじゃないのーみたいなね。

    それでもケイトやナオミの美しさや、ケイトの飄々とした彼氏のロマン・デュリス、ケイトと愛人契約を結ぶいかにも遊んでるオヤジのティエミー・レルミット、キャラは最悪だけどグッドルッキングな出て行った夫メルヴィル・プポーなどなど、私が気に入った要因は色々あります。
    中でもグレン・クローズ演じる作家の"大人の余裕"みたいな雰囲気ややりとりが凄くお気に入りです^^

    納得いかない部分もあるとは思うけど、間違った先入観を持たないで観れば、そんなにダメな映画でもないと思うんですけどねーkateromain










    【猫が行方不明】(1996年)

    おしゃれじゃなくてもパリ。
    ◆猫が行方不明(Chacun Cherche Son Chat)1996年 
    監督、脚本:セドリック・クラピッシュ
    パリ11区。メイクアップ・アーティストのクロエ(ギャランス・クラヴェル)は、3年振りのバカンスに出掛けるため、たくさんの猫を飼っている老婦人マダム・ルネ(ルネ・ル・カルム)に愛猫グリグリを預けることに。ところがバカンスから戻るとグリグリが行方不明。マダム・ルネの仲間の老人たち、動物愛護団体、近所に住む人々などを巻き込んでの大捜索が始まるが・・・

    「スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ作品で随分評価も高いということで、ずっと観たかったこの作品のDVDが今年やっと再発されて、いいタイミングで溜まった某お店のポイントを使ってお値打ちに手に入れました。HDニューマスター版で、ちょっと厚めの解説ブックレット付き。


    行方不明になった猫を探すというストーリーなので、話としてはちょっと地味です。物憂げな若い主人公女性のほのぼのとした生活の1コマといった感じで、事件は猫を預けたら居なくなった!ということくらい。その猫を預けたマダム・ルネというのがやけに個性的な老女でよい。チャキチャキおばあちゃん特有の張った声と、猫を行方不明にしてしまって弱り果てたしょんぼり感とをひたすら濃くチャーミングに。声はカスカスなんで、たまに耳障りになってくる時もあったりなかったり^^ 彼女は監督のご近所さんで元々女優でもなんでもなく、たまたま他の作品でちょっとだけ出演してもらったら演じることにハマっちゃってこの役をゲットしたそうで。彼女のキャラが買われたというのはあるでしょうけど、運やコネってやっぱあるのねー。

    そしてその猫を探すためにまず駆り出されたのはマダム・ルネのお仲間の老女たち。地元ネットワークを駆使して探そうとしてくれます。そしてカフェにたむろする労働者たちや近所の人たち、クロエに思いを寄せるおとぼけ青年などにも広がり、華やかなファッション業界で働くクロエにはそれまで接点の無かった下町の住民たちとの交流が始まっていくわけです。それは決して感動するようなものではなくて、ただただ普通で自然。飾らないリアルなパリの生活の一部ってだけ。こういうのって嬉しいですね。映画でしかパリに触れられない私には、恋に生きる華やかな人たちが住む街パリ、というのがやっぱりメインなイメージで、もちろんそれが全てじゃないことは解ってるんだけど、ダサいパリジャンとか居る気がしないんだよな。とりあえずそんな偏見は払拭されました。


    そんな中で、窓を開けてドラムを演奏する近所迷惑な青年のロマン・デュリスがちょっといいアクセントになってました。私にとってはアクセントどころかオアシスだったかも。たとえとんでもない人物だったとしても、あの極上の微笑みを見せて貰えれば全て許せます(笑)

    ところで、DVDに付属していたブックレットにはカヒミ・カリィや嶺川貴子によるライナーノーツが掲載されてました。これってもしかして当時の渋谷系御用達映画だったんですか?あんまり知りたくなかった情報ですね^^;でも全編ほのぼのと心地よいキュートな映画だったので観て良かったです。
    あ、それからこの題材は猫好きな方にアピールしちゃうかもしれませんが、猫は行方不明になってますからそんなに多くは出て来ませんよーromain








    【真夜中のピアニスト】(2005年)

    ロマン・デュリスのフィルムノワール

    ◆真夜中のピアニスト(De Battre Mon Coeur S'est Arrete)2005年
    監督:ジャック・オーディアール
    不動産の裏ブローカーとして暴力や裏切りの世界に生きる28歳のトマ(ロマン・デュリス)。母のようなピアニストになりたいという夢を諦め切れずにいた彼は、ある日昔の恩師に再会したことにより、再び鍵盤に向う決意を固める。フランス語の話せない中国出身の女性ピアニストのサポートを受け、過酷な裏家業のかたわらオーディションを目指してピアノの練習に励むが・・・

    1978年のハーヴェイ・カイテル主演「マッド・フィンガーズ」を現代のパリに移してのリメイク作品だそうです。私はカイテル版は未見です。


    ネズミを放したり電気を止めたりして住民を追い出すといった悪徳な仕事をこなし、暴力的なことも日常的に行ってきたトマが、その血の滲むボロボロの手でピアノに取り組み至福の時を過ごす。そのワイルドさと繊細さ、暴力と芸術の二面性が見所となっていると思います。そして彼の成長もテーマとなっているようです。

    「ルパン」のような格闘とは違う、"暴力"を振るうロマン・デュリス。私は「スパニッシュ・アパートメント」での学生という軽ーい感じのデュリスから入ったので、暴力には随分違和感を感じて女性を口説こうとするシーンの方が違和感なく観れてしまうという、明らかに間違ってる偏った見方になってしまいそうなのを頑張って修正しながらの鑑賞でした。

    お互いに口は悪いながらも父を想う息子としてのトマがとてもいいですね。多少ワガママな父だけど放っておけなくて世話を焼く息子。それだけでただのワルじゃないことが判ります。そして亡き母の影響であるピアノ、母の思い出と自分の夢。汚い仕事に手を染めている自分を忘れるかのように真夜中、自室での練習に打ち込む。しかし決して汚れた現実も無くなることはなく、彼の中に混在しているわけで・・。複雑だけど、それがリアリティなのかもしれないですね。


    中国人ピアノ講師とのシーンも良かったです。指導、アドバイスが中国語とほんの少しの英語で行われ、中国語部分に字幕が入らないため観ている私たちもトマと同じ感覚を味わうわけですが、本当に成り立つのかなと不思議に思いながらも、レッスンの回を重ねるごとにトマがだんだん見せるようになる楽しげな表情や「楽しくなってきた」という発言もあり、彼がピアノにのめり込んで行く様がどんどん伝わってくるのが気持ちいい。デュリスの極上の微笑みもバッチリ拝めますし。

    1978年版とそっくりに撮影されたというオーディションのシーンが、デュリスのお気に入りだそうです。彼自身もカイテルの演技を参考にしたそうで、機会があったら見比べてみたいなと思いました。romain











    【スパニッシュ・アパートメント】(2002年)

    こんな青春が私にもあったのかな?

    ◆スパニッシュ・アパートメント(L'auberge Espagnole)2002年
    監督:セドリック・クラピッシュ
    就職を有利にするためにスペイン語を学ぼうとバルセロナへ1年間留学することになったフランス人大学生グザヴィエ(ロマン・デュリス)。苦労の末住むことになったのはスペイン、イギリス、ドイツ、イタリア、デンマークからの留学生が共同生活をしている騒々しくも楽し気で理想的なアパートだった。

    学生の留学生活という青春の1ページをコミカルに描いた楽しい作品です。私は元々オドレイ・トトゥの名前で観た映画でしたが、彼女のことは関係なく大好きな映画となりました。


    オドレイ・トトゥは、グザヴィエがフランスに残した恋人という役なので、留学直前と一度会いに来るのとたまに電話してくるくらいしか出番がありませんでした。キャラクターとしては少しワガママに見える部分もあるけど、後の「ロシアン・ドールズ」の強気な彼女を思うと全然大人しくて可愛い感じ。でもあまり印象に残らない地味な役でした。

    主役のロマン・デュリスは真面目風のダサい髪型で、カッコ良さは見えません。いえ、見た目だけカッコ良くないのではなくて、別にカッコいいというキャラクターではないんですね。特に良い子でもないし、留学生として頑張りながらも良くない"遊び"をしたり、友人たちと騒いだり落ち込んだりと、青春を楽しむ若者らしさで共感を得る感じ。彼の普通な容姿が更に共感を呼ぶポイントとなっているのかも。

    そのグザヴィエがルームメイトを募集している部屋へ面接に行き、質問に答えながら、相談し合う住民たちのワイワイ感を見てわくわくする表情が好き。その住民たち(面接時は男3人女2人)が見せる兄弟姉妹のような関係は、グザヴィエだけじゃなく見ている私も「是非その輪に入りたい!」とわくわくしてしまう。
    グザヴィエも住めることになり、そこへ更にもう一人ベルギー人の女の子イザベル(セシル・ドゥ・フランス)を加えた7人での生活となるわけです。イザベルはグザヴィエと仲良くなり、彼に余計な事(笑)をレクチャーする面白いキャラ。ちなみにこのイザベル役の女優さんはこれでセザール賞助演女優賞を受賞してます。

    私は共同生活ってしたことがないので、冷蔵庫のルールとか、掃除や食事の後片付けなどの問題とかとても新鮮に見ていたんですが、中でも面白いと思ったのは、電話の横のメモ。これは多国籍の共同生活ならではですが、各国の言葉で「○○は今いません。△△に戻ります。」って書いてあって、電話に出た人は相手に合わせた言語でそれを読むわけです。グザヴィエの母親(フランス語)からの電話に対応したイギリス人ウェンディ(ケリー・ライリー)の戸惑いっぷりが面白かったです。

    ウェンディは続編でメインのキャラクターになるとは想像もつかないほど、この時はまだダサくて、真面目で小言ばかり言ってて、最初はつまんない子かな?という印象です。でもそれだけじゃない。彼女の行動がこの作品終盤の感動的かつ超面白エピソードを引き起こします。この場面が見たいがために私はこの映画を何度も観ていると言ってもいいかも。
    学生さんはもちろん、過去に学生を経験した大人にも楽しめる青春の物語ってやっぱいいですね。romaintautou














    【ルパン】(2004年)

    ロマン・デュリスが華麗に舞う

    ◆ルパン(Arsene Lupin)2004年
    監督、脚本:ジャン=ポール・サロメ
    父親の盗みの才能を受け継いだ20歳のアルセーヌ・ルパン(ロマン・デュリス)は怪盗として活躍していた。ある時、フラン王家の財宝を狙う名士たちに捕らわれていた謎の美女カリオストロ伯爵夫人(クリスティン・スコット・トーマス)を救出したことにより、財宝をめぐる争いに巻き込まれることとなり・・・

    ルパン生誕100周年の記念に作られた映画です。
    私はルパンの本も読んだことないし、アニメもあまり見たことないし、取り立てて興味を持ったこともありません。なので全く思い入れも先入観もなく観られるので、普通に楽しめるだろうと思って観てみました。


    ロマン・デュリスのルパンは、特に悪くなかったと思います。モミアゲが完全にルパンでしたし。ヒゲの顔はイマイチなものの、身軽で華麗な動きはなかなか素敵でした。本人がやられたのかどうか知りませんが、海へ飛び込む姿が特にカッコ良かったです。クリスティン・スコット・トーマスも魅惑的に美しく、謎の悪女という役にぴったりだと思いました。当時の社交界のパーティやゴージャスな衣装、カルティエが全面協力したという豪華なジュエリー類など目の保養的な見所も満載でしたし、アクションもなかなか楽しめました。財宝の謎を解くくだりは特に楽しかったです。

    ・・・が、イマイチよく解らなかった印象が残っちゃって。何かたまに気になるところがあって、それを考えてる間に速いテンポでどんどん進むので、よく解らなくなって結局上手く入り込めなかった感じ。私の頭の回転に問題があるんでしょうね・・・。ちゃんと解れば面白いんだろうなと思ったので、翌日にもう一度観てみました。

    なるほど、やっぱりスピーディ過ぎて理解しきれてなかった部分があったようです。誰が何を考えてるのか、どんな秘密を持っているのかを知った上でもう一度見たら随分面白く観れました。ちゃんと集中して観ることが大切です。(当たり前か・・・) フレンチ娯楽超大作もなかなかいいものですね。romain









    【ロシアン・ドールズ】(2005年)

    続編だけど続編じゃないよね
    ◆ロシアン・ドールズ(Les Poupees Russes)2005年
    監督、脚本:セドリック・クラピッシュ
    フランス人青年グザヴィエ(ロマン・デュリス)がバルセロナでヨーロッパ各国からの留学生との共同生活を終えてから5年、30歳になった彼はパリで小説家を目指しながら、雑誌やテレビの脚本などを手がけるフリーライターとなっていた。
    恋愛ではいまだに理想の女性を追い求めてフラフラするばかり。
    そんな中、テレビドラマの脚本を英語で書くこととなった彼は、スペイン時代の同居人の一人でロンドン在住のウェンディ(ケリー・ライリー)に協力してもらうことになるが・・・

    「スパニッシュ・アパートメント」の主役のフランス人グザヴィエがやはり主役の続編です。
    ただし、当時の同居人たちはそれぞれ国に帰り別々の生活をしてるので、グザヴィエと特に関わりの無い人はちょっとしか出てきません。


    観始めてすぐに思ったのは、ロマン・デュリスが見た目ちょっとカッコいくなってる?ってこと。
    ・・・・無精ひげか!そしてちょっと伸びた髪。
    それだけでなんとなくちょっと大人になった風に見えるんだねー。

    バルセロナでの体験を「スパニッシュ・アパートメント」という小説に書いていたグザヴィエが、今度もやはり自分の恋愛体験を小説に書いているようで、グザヴィエが回想している感じのつくりになってます。
    で、その「現在」でない部分は見た目5年前とあんまり変わってなくて、やっぱりあんまりイケメンでないグザヴィエでした^^;
    彼の中身も恋愛に関しては基本的に変わってないしね。

    行きずりの女の子たちをとっかえひっかえしながら理想の女性を探しているそうで・・・。
    恋愛に関してはどうしてもイラッとせざるを得ないしょーがない子ですね^^;

    その点、前作ではほとんどの言動がいちいちムカッとさせてたイギリス人ウェンディの弟ウィリアム(ケヴィン・ビショップ)の成長は素敵でしたね。
    運命の彼女に出会い、彼女と付き合いたいがためにロシア語を一年間必死で勉強したなんてすばらしいじゃないですかー。
    人間的にも随分大人になった印象だし。
    ま、パリに来て相変わらずのノリを見せる場面もあったけど^^;


    前作でも美しかったイザベル(セシル・ドゥ・フランス)は、ベリーショートに髪を切って更に美しくなって登場♪
    住むところに困ったグザヴィエが彼女の家に転がり込んで一緒に暮らしますが、レズビアンの彼女とは恋愛関係にはならないので、諸々のエピソードはあるものの脇役って感じですね。
    が、出番はまぁまぁ多いので満足。

    幸薄そうな顔のウェンディは、多少おしゃれになり美しくなってるものの、相変わらず幸は薄そう^^
    でも「完璧な人なんていない。私はあなたの欠点までもが好き。」なんて胸キュンなことを言ってくれてました。
    実際は"胸キュン"で済まされる内容ではないけど、ネタバレは避けておきます^^


    欠点まで含めて全部好きって言える相手が見つかったらその人と結婚した方がいいと思う。
    私は結婚8年目ですが、夫の欠点が特に思いつきません^^v 
    欠点まで全部大好きってことだよね。幸せなヤツです^^

    グザヴィエの元彼女マルティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、前作よりは存在感がありますが、少々主張の強いヤな感じの女になっちゃってましたねー。
    オドレイを初めて見たのは「アメリ」だったのでそのイメージだったんですが、その後色々観てたらあのホワ〜ンとした役の方が違和感がある気がしてきました。
    実際の彼女はどっちタイプなんでしょうね。

    ところでずっと自分の好みではないと思っていたロマン・デュリスですが、この作品を観てるうちに優しげな微笑みが極上なことに気が付きました。
    自分がこの映画を何度も観てる理由にやっと気付いたみたいです。
    あの人、結構ステキ!romaintautou









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