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- 2023.12.07 Thursday
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今年、本国イギリスでは既に最終シリーズが始まっているTVドラマ「名探偵ポワロ」。 もうすぐ終わっちゃうんだと思うと寂しい限りですが、早く観たい〜という思いもあったりして複雑な気持ちです。 この「葬儀を終えて」は2006年の作品ですが、先日少〜しだけ気になり始めたマイケル・ファスベンダーが実はここに出ていたと知り、改めて見直してみましたー^^ということで、ファスベンダーのことは大して書かないくせに彼の画像だらけになりますので覚悟してください。 ◆葬儀を終えてー名探偵ポワロ(After the Funeral)2005年
いつも通り、たくさんの登場人物がそれぞれ何かしら隠し事をしているっぽい中、捜査に乗り出したポワロが細かな証拠に目を光らせ、得意の心理分析も駆使して真実を暴いてくれています。今回ようやく原作を読みましたが、登場人物が原作から少し削られ、ポワロの出番が増えていました。 しかしこれ、何度観ても面白いですね〜。犯人役の役者さんが上手いってのもありますが、登場人物たちにしっかり個性があり見応えがあります。あんまり人数が多いとそれも難しくなるのでしょうが、少し減らしたことが功を奏してるのかもしれませんね。もちろんミステリとして傑作と言っていいと思いますし。庭園も素敵な立派なお屋敷が舞台なので、それを眺めてるだけでも楽しいですし^^ さて、私はこのシリーズのDVD-BOXはニューシーズンからは必ず予約して買っていますから、当然これも何年も前から所持してますし、まだあまり回数は多くないながら複数回観てましたが、このマイケル・ファスベンダーに注目したことはなかったんですよねー。 というのは、こういったTVドラマで見た俳優さんって、名前を調べたりしてもその後他の作品(私の場合は観るのが主に映画ですから)で見かけることなく忘れていくばかりなので、もう「ここ限りで結構」と諦めがちだから。 しかしここで見たルーシー・パンチだけは、あの個性的なお顔と上手い演技が忘れられずにいたところ、映画でもチョクチョク見かけるようになり(しかもコメディエンヌとしてご活躍中♪)、いつしかファンになっちゃいました^^ 対してファスベンダー氏は、美しいけれど "ものっ凄い好み" ってわけでもないタイプなため、顔を覚えることなく過ごし、今回調べるまで気付かないままだったわけです。 いやぁ・・・改めてマイケル・ファスベンダーだとわかった状態で見てみると(笑)、とってもステキですねぇ♪ 1:9分けの髪型はたまにイタダケナイ部分もありますが、総じてステキです! おぼっちゃま然とした爽やかな笑顔のステキな青年ですが、物語の行きがかり上、酒に浸りっぱなしのヤサグレ気味なキャラとなってはいます。しかし終始、憂いを漂わせた独特のムードがたまらないっスねー。事情が分かれば、誰よりも繊細な彼にきゅぅ〜んとなっちゃいますよ^^ その他、今観てみると、他にもちらほら見た顔が。エントウィッスル弁護士のロバート・バサーストは「ダウントン・アビー」でイーディスがドライヴに誘うサー・アンソニー役で、モートン警視のケヴィン・ドイルは「ダウントン・アビー」でクローリー家の執事モーズリー役や、「チューダーズ」シーズン3でロバート・アスク率いる反乱軍のジョン・スタブル役で、それぞれ見覚えがありました。 そしていつもステキなマダム、ジェラルディン・ジェイムズも!ステキな淑女の役で、ポワロともたっぷり関わる重要な役どころでした^^やっぱり何度も観ると発見があっていいですよね〜poirot |
私のお気に入りのドラマ「名探偵ポワロ」シリーズでポワロを演じているデヴィッド・スーシェが、昔、ユスティノフ版ポワロの一作でジャップ警部役を演じたとの情報は得ていたのですが、DVDが無いんですよね。しかしYouTube で見つけたので観てみましたー。便利な世の中ですね♪しかし残念ながら字幕は一切ナシでしたので、「観た」と言っていいのかどうか^^; ◆Thirteen at Dinner(1985年) [テレビ映画] 監督:ルー・アントニオ
この物語は、「名探偵ポワロ (Agatha Christie's Poirot)」でも「エッジウェア卿の死」として既にドラマ化されてるので内容はよく知っていますから、たとえ "だいたい" しか聞き取れなくとも(笑)、観る分にはほぼ支障はありませんでした^^ 元々のお話は1930年代が舞台のはずですが、こちらではいきなりテレビ、しかもデヴィッド・フロストのトーク番組にポワロが出演するシーンから始まりました!どうやらこの制作年頃に年代を合わせた様子。この話(事件)の主人公となる女優ジェーンのクライムアクション映画の共演俳優とポワロ、そしてジェーンのモノマネを得意とするタレント、カーロッタがその番組のゲスト。 そのカーロッタ役はなんと、ジェーンを演じているフェイ・ダナウェイ!そりゃ似てるわ!ドラマ版では全く違うタイプの女優さんが演じていたので、これ成り立つのかね?と若干疑問だったりしましたが、本来はこうすべきだったのかもしれないですねー^^ それにしてもフェイ・ダナウェイが素晴らしかったですね〜!女優、ジェーンを演じた彼女は、自分を美しく見せるのが上手いスターらしい振る舞いがステキで、自己愛の強さを見せる感じも女優っぽいし、キャピっと華やかなモンロー風味も可愛らしかったです。そしてそれをモノマネして見せるカーロッタを演じる彼女がまたスゴい!自身の演技を更に誇張して芸らしく演じるんですよ。ケッサクでした〜! さて、私のお目当てはジャップ警部としてポワロのオフィスを訪れたポワロ・・・もとい、スーシェ^^ そしてヘイスティングスを演じた俳優さんはジョナサン・セシルという知らない人でしたが、不思議なことに、ドラマ版でヘイスティングスの日本語吹き替えをやっていた富山敬さんと声になんだか似てんのよ!ビックリしました!!ドラマ吹替版のファンの方は、是非この声を聞いてみて〜!(例えば 0:20:05〜) 【→YouTube】【こちらは字幕アリらしいです】 [メモ] たまに挿入される映画の撮影シーンで見られるスタントのユルさが笑えました! |
さて、またやって参りました、場つなぎ企画。いえいえ、違いますよ!好きでやっているんです。80年代から放映されているイギリスのドラマ「名探偵ポワロ」シリーズを1話ずつたまに振り返っています。事件や犯人、トリックなどについてはほとんど触れていませんが、プロローグやエピローグなど、レギュラーキャラたちの面白かった所などについてはネタバレ状態となっています。 ◆消えた廃坑(The Lost Mine) -名探偵ポワロ
ポワロのオフィスで、ポワロとヘイスティングスがなにやら神妙なムード。 モノポリーをプレイ中です^^ モノポリーというゲームは、ポワロの時代1930年代に発売されたゲームで、この時ポワロは初挑戦。ヘイスティングスに教わりながらやっています。
プレイヤーそれぞれの前に置いてあるお金の並べ方に、性格が表れていてちょっと微笑ましいですね。 「駅にはホテルは建てられないよ。」 「実際にはあるじゃないか。」 「でもルールだし・・・」 「じゃあルールが間違ってるんですよ!」 ポワロさん・・・さすが^^こんな人っているよね〜・・・ってあたしかも。 事件の捜査の合間にもたまにゲームに戻り、腕をメキメキと上げていくのがまたいいよね〜 今回の見どころは、スコットランドヤードによる『最新式捜査』!捜査というか、追跡かな。 テーブルの上に広げた街の地図上で、実際のパトカーが居る場所にパトカー型のミニカーを3台配置。ジャップ警部が無線で指示を出して実際のパトカーが動き、それに合わせて地図の上でミニカーを動かします。 そのミニカー3台は、3人の婦警が棒で押して操作!ハイテクすげ〜!!(笑) 今作は銀行関連の事件ですが、その前にプライベートで銀行へ残高照会に出掛けたポワロ。しかし言われた金額に納得がいかない! 「残高は常に444ポンド4シリング4ペンスと決めている。私の原則なのだよ!」 もう一度チェックさせるもやはり合わない。 銀行が間違えてるのか、ポワロが間違えてるのか^^さすがにオチなんで書くのはやめておきます。その金額がなんなのかは結局のところ謎ですけども。 DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORAN Anthony Bate (Lord Pearson), Colin Stinton (Charles Lester)poirot |
散々もったいぶって、ようやく観ました!「名探偵ポワロ ニューシーズン DVD-BOX4」より、最後の1作です!(順番では3本目ですが、私はこれを飛ばして4本目のオリエント急行を見ちゃったので) ◆ハロウィーン・パーティー(Hallowe'en Party)-名探偵ポワロ
もったいないもったいないと後回しにして残しておいたけど、そういうのに限って気に入らないってことになるんじゃなかろうな、と正直不安だったのですが、いやいや、これが!とても面白かったですよ!! 原作を読んでいない作品です。 田舎町の屋敷が舞台で、その造園を手掛けた庭師もメインのキャラクターだったため、ヨーロピアンな素敵な庭園もフィーチャーされ、更に秋の森(?)の風景などとても美しい映像が楽しめました^^ その庭師を演じたのは、ジュリアン・リンド=タットという人。見たことあるような無いような、なかなか素敵な俳優さんでしたが、IMDbをチェックして見つけました!彼は「ノッティングヒルの恋人」でヒュー・グラントが「Horse and Hound」の記者だと名乗るシーンで、彼と会話を交わした記者の役の人でした^^だからどうってわけじゃないですけど^^; ポワロは、屋敷とその親類を中心に起きる殺人事件と、同じくその周辺で起きていた過去の未解決殺人事件を調査。色んな事件の事情が入り混じり、いつも通り登場人物も多めで少し複雑っぽくなりながらも、特に混乱することなく観られて、素直に楽しかったです^^ ポワロが犯人に杖で殴り掛かるシーンなんか、ちょっとしたレア映像でしたね! 殺人のトリック自体は「これは!!」というようなものではありませんでしたが、過去の事件に関わる人物の謎の失踪や未解決殺人事件など、色々絡まって面白いドラマになっていたと思います。 ポワロの友人の推理作家アリアドニ・オリヴァ(ゾーイ・ワナメイカー)も同屋敷に滞在していてちょこちょこ出てくるのですが、「第三の女」で見せたような活躍は全くありませんでした。というのは今回の彼女は、パーティに出席中に風邪をひいてそれ以後はベッドの中。たまに彼女らしいとんちんかんな推理を披露して「現実の事件はフィクションとは違うんですよ!」と怒られたりしてたくらいでした^^;彼女のキャラ的には相変わらずですが、イマイチな扱いで残念でしたね。 フランシス・ドレイクという娘とその兄による「フランキーと呼んで!フランシス・ドレイクって海賊ですもん。 "水たまりに外套をかぶせて" とか言われるし・・・」 「それはローリー卿だろ」 なんて会話は、以前の私だったら分からずにスルーしちゃうところですが、「エリザベス ゴールデン・エイジ」を観て少し勉強したお陰で、話について行けました♪ この作品を観るのを勿体ぶった甲斐が一応あったわ^^poirot |
新作BOXの中で1本未再生のものがありますが、勿体ないのでもう少し寝かせといて(笑)、旧作からの短編です。これもわりと好きで何度も観ている方です^^ ◆ベールをかけた女(The Veiled Lady)-名探偵ポワロ
いつも私が注目している面白プロローグ&エピローグについては、ここではヨットの模型を池に浮かべる...というイマイチ...というか、よく解らない(><)感じですが、その代わりポワロのレアな姿が目玉となっています!それはなんと空き巣! 商店街の宝石店に強盗が入ったが通行人が取り押さえた、という息をのむ(?笑)事件シーンから始まります。しかし公園でくつろぐポワロは、ヘイスティングス相手にぼやいていました。 「犯罪者はポワロが怖いんだな。そこで連中はみんな更生してしまったんだ。」 「ポワロはそんな有名かねぇ?笑」 ここのところ事件捜査の依頼がさっぱり入らず、ションボリしちゃってるようです。 退屈なあまり「ポワロは誰よりも巧妙なわけだからねぇ、法に対する挑戦なんかしてみたら楽しいだろうなぁ〜♪」と良からぬことまで妄想し出す始末^^; そんな折、ポワロの不在中に顔にベールをかけた謎の女の訪問があり、ホテルでの待ち合わせを言付けていったとのこと。こうなったら何でもやりまっせ〜♪とホテルへ出向くと、実は有名貴婦人の依頼者が、脅迫されているとのご相談。 「よし来た!」とばかりに張り切って、脅迫者の自宅へ脅迫のネタを盗みに入ることにしたというわけです^^
DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORAN Frances Barber (millicent), Terence Harvery (Lavington), Carole Hayman (Godber)poirot |
名探偵ポワロ ニューシーズンBOX4 からです! 昔、ユスティノフのテレビ版があったんですってー。てことは有名な作品のはずですが、タイトルも存じ上げません〜^^; ◆三幕の殺人(Three Act Tragedy)
パーティの途中に起きた老人の突然死は殺人事件ではなかったと断定したものの、後日ほぼ同じ面子でのパーティで同様の事件が起きたことにより、ポワロはその事件性を認めることに。最初のパーティの主催者サー・チャールズと共にポワロは捜査を始めるが・・・というミステリです。 中盤には犯人の予想がついちゃいましたし(私にはなかなか無いこと!)、明かされたトリックはショボッと言いたくなるようなものでしたが、ポワロと友人サー・チャールズの関係を描いたドラマとして、それなりに見どころはあったと思います。 でもまぁ、後味は良くありませんけどね^^; ま、観終えた後に喜び勇んで感想を書く気になれなかった程度の、気に入らなさかな(笑) 少なくとも一度観ただけの現在は、ですけれど。
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超有名作ですから是非スーシェ版ポワロで観てみたい!と、ずっと楽しみにしていた作品です。映画版ではオールスターキャストが売りでしたが、ドラマではどうかな?とキャストをチェックすると、残念ながら私が名前で反応できたのはヒュー・ボネヴィルくらい?バーバラ・ハーシーやデヴィッド・モリッシーという名前にも聞き覚えはありますがその程度^^; ◆オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express) -名探偵ポワロ
はてさてこれは、ちょっと問題作ですよ?^^;少なくとも、原作や映画版のファンの方には支持されにくいだろうなーという仕上がりです。 個人的には、物語の方向性をはじめ雰囲気からスーシェ氏渾身の演技まで、結構満足しています。しかし実は、1974年の映画を観た直後に続けてこちらを鑑賞したのは失敗だったなーと思っています。お陰で第一印象が「あれがなぜこんなに暗くなっちゃった??」という驚きでしたから。 これからご覧になる方には、映画のイメージなどはしっかりリセットし、完全に別物として鑑賞なさることをお勧め致します^^また、どちらか片方をご覧になるのなら、映画版をお勧めしますね。物語の展開から全体の雰囲気まで原作に近いのは圧倒的に映画版の方ですから^^; このドラマでは、謎解きや犯人はもう皆知ってるでしょ?と言わんばかりに、事件の捜査部分が駆け足で進んでしまい、ストーリーをあらかじめ知らなければもしかしたらよく解らないんじゃ?って気もしちゃうくらいの構成になっていました。 物語の結末を知っていても、ドラマオリジナルのパレスチナのエピソードやトルコ人女性のエピソード、そして【このポワロ】が頑なにこだわる信念を踏まえた場合には、元々の結末や映画版のようなハッピーエンドに繋がるとは思えないんですよね。少なくとも、映画版のような雰囲気は違うと思うんです。 実際「豪華絢爛なエンターテイメント作品ですねぇ〜♪」と笑顔で観終わった映画版を「エンターテイメント」と形容してしまうのは、意識下に少なからぬ「んなアホな」という思いがあるからじゃないかと。(私個人の感想ですが、原作もそうですね。) この2010年版ドラマでは大胆にもそこにメスを入れ真面目に向き合った、良質で重厚なドラマだったように思います。原作にない2つの悲劇エピソードを冒頭に入れることによって、事件の結末への納得できる伏線が作られていたのではないかな?と思った次第です。 ということで、私なりの精一杯な擁護を試みてみました(笑)が、上手くいってないかな^^; あ、私はこのドラマ版、気に入ってるんですよ?いや、ホントに。 [メモ] 物語のヒロイン的位置付けにあったメアリー・デベナム(映画ではヴァネッサ・レッドグレイヴの役)を演じたジェシカ・チャステインという若い女優さんは、「The Help」でアカデミーにノミネートされたりしてたスターだったのですね〜^^poirot |
新作ではなく、あえて旧作の続き^^何故なら、小説を読んだから! シリーズ初の長編ドラマです。しかし約45分ずつ前編後編に分かれています。テレビシリーズが1時間の枠の頃だからでしょうねー。 ◆エンドハウスの怪事件(Peril at End House)
個人的には「名探偵ポワロ」をテレビで初めて観たのがこの話で、一発でこのシリーズの虜となったという、記念すべき、そしてお気に入り作品の一つです♪ 別の映画で見たことのあった女優さんがヒロインだったことも、とっつき易さを増強させていたかもしれません^^ ポリー・ウォーカーは、「硝子の塔」でシャロン・ストーンの隣人役を見て覚えていた顔でした。 (余談ですが、このシリーズに全く興味を示さない私の妹に「ナイルに死す」にはエミリー・ブラントが出ている、と話したとたん「観たい!」と鼻息を荒げたということが先日あって、キャストって大事だよねーとつくづく。まぁ、姉妹なので同じミーハーDNAを持ってるというだけか?笑) 原作では、ヘイスティングスはアルゼンチンに移住、ポワロは引退して「アクロイド殺人事件」を経ての再会...という設定になっていましたよ。ドラマ版ではそんなエピソードはまだまだなんですけどね。ということで、ドラマ内ではその設定は無くなってました。でも全体的にはかなり原作に忠実な運びとなっていたと思います。 海辺の町セント・ルーへ休暇に来たポワロとヘイスティングスは、高級ホテルに宿泊しテラスでお茶しながらまったり。「ギャルソン!」とポワロが呼んでも無視し続けられるという、謎のくだりが続いたのち、ヒロインとなるニックと出会うわけです。彼女の命が狙われていると見たポワロたちは、彼女が暮らすエンドハウスという屋敷に出向き、調査を買って出るが...という話ですね。 後半には、原作には出てこないミス・レモンも登場! 上の画像は、ポワロが注文した2つの卵がきっちり同じ大きさじゃなくて食べられない!とお怒りのシーン♪「いつものことね」って感じのレモンの表情がステキ。 ニックの友人の女性、フレデリカ・ライスの(謎解きのヒントとなるネタバレ反転→)【ニックネームがフレディであることから、本名とニックネームの話になっていくくだり】が、ヘイスティングスとミス・レモンのコントになっちゃってました!これは原作ではヘイスティングスがボソッとつぶやくだけだったのですが、妙に面白くなっていてお気に入りのシーンです^^ 【エリザベスのニックネームはいっぱいあって・・・というところから、ジェームズ・ジャップ警部は?ジミー・ジャップ?ジェイミー・ジャップ?エルキュール・ポワロは?ハーク?】などと、どんどん脱線!ポワロは「2人で遊んでいたまえ」と呆れていましたが...実はそれがムニャムニャムニャというね、大事な部分なんですよねー^^ 交霊会のシーンはドラマではミス・レモンを霊能力者に仕立ててましたが、原作ではなんとヘイスティングスがやらされてました!ここでのミス・レモンの成りきり振りがハマり過ぎてるだけに、ヘイスティングスのそんな姿は想像ができませんよねー!><
Salcombeの方の海には凄い数のヨットがあって、びっくりしちゃいましたが。 本編中では、捜査の途中で棒キャンディを買って舐めるジャップ警部が愛くるしくて好きです^^ そしてそれ以上にこの物語を、ミステリとしてとても気に入っています^^ DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORAN POLLY WALKER (Nick Buckley), ALISON STERLING (Frederica Rice), PAUL GEOFFREY (Jim Lazarus), JOHN HARDING (George Challenger), CHRISTOPHER BAINES (Charles Vyse)poirot |
アガサ・クリスティ原作の「名探偵ポワロ ニューシーズン」4セット目です!嬉しい反面、刻々と終わりが近づいているのがツラいですけども^^;今回は待望の「オリエント急行殺人事件」を含む4作なので楽しみにしていました♪ まずは1本目のこちらから^^ ◆複数の時計-名探偵ポワロ(2010年)
今作は珍しく、本を読んだ記憶が少しありました^^ タイピストが出てくる話で、連なった住宅地で聴き込み聴き込みを繰り返す感じだったなーってくらいですが♪ 白い断崖の風景から始まる、ドーバーが舞台のお話です。 国家の重要機密が盗まれるというスパイ事件が起き、目撃者が遺した暗号メモを頼りに調査を始めたレイス大尉。彼はその関連で訪れていたウィルブラハム・クレセントで、興奮して助けを求める若い女に出くわした。派遣タイピストの彼女が飛びだして来た住宅には見ず知らずの男の死体が横たわっており、誰が彼女の派遣を要請したのかも判らない。レイスがここへ来ていたのは偶然だったのか?それともスパイ事件と殺人事件は関連があるのだろうか? というミステリですね。 【!注意!】ここに↓事件の結末に関する大きなネタバレがあります。反転↓ 〔上記みたいな「関連があるのだろうか?」なんて書き方がしてあると、「そりゃあるんでしょうねぇ」と冷めた目で観ちゃうじゃないですかー。でもこれがなんと!無いんですよ!無関係!!〕 なんかある意味、凄くないですか?!そんな話って!^^個人的にはこういうの好きなんですよねぇ〜♪こんなことで「全てよし」と楽しめちゃう私って、アホだけど幸せ者じゃない?(笑) さて今作は、事件の捜査がとにかく聴き込みあるのみ!に近いので、少々単調になりそうだからか、若いレイス大尉の恋愛がらみな部分が同時に薄っすらと漂ってましたね。しかし、捜査の最中に恋愛関係の雰囲気が混ざり込むのはわりと嫌いじゃないんですが、恋人を失ったばかりの男の行動としては納得のいかない感じもあって、微妙だったりもしました^^; あ、ちなみにこのレイス大尉は、「ナイルに死す」でポワロと共に活躍したレイス大佐の息子さんとのことです。その必要があるのかはよく分かりませんが。 このレイス大尉を演じたのはトム・バーク。両親が共に俳優で、しかも二人ともがそれぞれ「名探偵ポワロ」シリーズにゲスト出演していたという、ポワロかぶれな(?)ファミリー!縁故採用があからさまとも言えそうですが(笑)、いい感じの爽やかさで良かったですよ^^ パッと見ダニエル・ブリュールっぽくて、時々イケメン風って感じ。しかし見てる間ずっと、ブリュールに似てるのか似てないのかを確認することに気を取られすぎちゃいましたけどね。 冒頭ではポワロ、友人の推理小説家オリヴァ夫人の作品の舞台公演を観劇していました。が、今回は本人が出て来ないのをいいことに、「彼女の作品は単純で最後まで観なくても結末が見えますから」なんて言いたい放題!もぉ!性格悪いなー♪poirot |
第10作、短編です。 本作はミス・レモンのクダリが面白くていい感じです^^この辺りからプロローグ&エピローグに力が入ってきてるんじゃないでしょうか♪ ◆夢(The Dream) -名探偵ポワロ
本当に自殺なのか、それとも自殺に見せかけた他殺なのか。密室もの的な事件です。 ヘイスティングスも武闘派(笑)な助手として活躍!階段落ちまで披露してました♪ ポワロのオフィスでは、いつも通りミス・レモンがタイピング仕事に精を出しています。が、そのタイプライターがどうも調子が悪い様子。イライラが募り、ついにミス・レモン、キレちゃいました! 「買い替えてくださいと半年前から再三お願いしてるじゃないですか!!」 初耳だとポカンとするポワロ^^; ケチってるつもりじゃぁないんだと思いますが、前の住人が置いていった古いタイプライターを使わせてるって・・・ちょっと可哀想じゃないの><実際不調なんだしねぇ。 その日届いたベネディクト・ファーリーからの依頼の手紙は、少し風変わり。 この手紙を持ってファーリー社長を訪ねてくれ、とのこと。なんで??・・・ということで、ミステリアスな事件の始まりです。 「ファーリーのパイか・・・。あれはワーグナーの16分音符みたいなもんだ。最悪だが、数だけは最高ってことさ。」??洒落た皮肉なんでしょうか。クラシックに詳しくない私にはちょっと解りませんが^^; で、言われたように社長を訪ね、後に彼の遺体が発見されました。 ジャップ警部と共に現場検証をしたのち、オフィスに戻り事件の推理を始めるポワロですが、どういうわけか今回は、考えても考えても解らない。 「放蕩生活のせいか、ついに灰色の脳細胞の働きが悪くなってしまったのか・・・」 「君が放蕩だって???そうは思えないけど?」驚くヘイスティングス(と私) 「今は違うが、若い頃はね・・・。相当だったんだよ。つけは払わねば・・・」 えーーーー!!!ポワロさんたら!若い頃いったいどんなんだったのぉ?! 酒と泪と男と女っすか?!(知らんけど全然違う?笑)気になるー!! ということで、今回はさっぱり推理が進まぬポワロに、ミス・レモンのたわいのない行動が大きなヒントを与えました!「君はすばらしい!!」 思わずポワロはミス・レモンの両頬にキッス!ブチュー!ブッチューッ! そして見事、事件は解決! お礼なのか、ミス・レモンに足りないアレをプレゼント♪ 「・・・・・・・ありがとう・・・ございます・・・これが欲しかったんですぅ・・・・ハァッ...(違ぇ〜よ...)」オレっていいボスだろぉ〜?と満足気なポワロは、激しく落胆するミス・レモンに気づくわけがなく^^; 「私が金持ちになれない理由が分かったよ。1つは不味いパイが作れない。そしてもう1つは従業員に理解が有りすぎる!ムホホホホ」 ・・・貴方にはかないません^^ Alan Howard(秘書コーンワージー)、Joely Richardson(ジョアンナ・ファーリー)、Mary Tamm(ルイーズ・ファーリー)、Martin Wenner(ハーバート、ジョアンナの恋人) DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORANpoirot |
第9話、短編です。 原作とはヒロインの職業が違ったり、話の導入部分にもう少し変わった要素があったりした分が、ドラマでは少し単純化されていたようです。 ◆クラブのキング(The King of Clubs)
映画の撮影シーンから始まります。 ラブシーンを演じる女優の演技が気に入らないボスから口汚い文句が飛んでいる。 良いシーンを撮るための厳しい指導ではありますが、見ているとちょっとつらくなってくる場面です...^^; この撮影の監督がヘイスティングスの友人ということで、ポワロたちがそこへ見学にやってきました。ここでポワロが再会したのは、以前に事件で関わったというどこぞのハイネス。この人が実は主演女優の婚約者で、映画の出資をしている人で...ということで、この後起きる事件とポワロが繋がったわけです^^ しかしこの話。あんまり面白くないんですよね・・・。 事件も地味、捜査も地味、結末も...レアパターンではありますがやはり地味。そしてポワロの他にヘイスティングスとジャップ警部も出てきますが、期待するコミカルなシーンもほとんどありません>< あ〜あ。こんなこと記録しちゃったら、私これ二度と観なくなっちゃうわね^^; ヒロインも美人女優役のくせに残念ながら全然魅力的じゃないし、いい男も特に出て来ない。あ、婚約者のハイネスは少し素敵な人でしたが、事件とポワロを繋げるために都合良く登場させられるだけなので、姿はほとんど見られませんでしたし。 救いは、突然モダンアートについて熱く語り出したヘイスティングスに、「君、芸術オンチでしょうが!!」と画面のこちらからツッコむ隙を与えてくれたことくらい?(笑)ちなみにポワロはそれを完全にシカトしてましたけどね^^ DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON Niamh Cusack(バレリー・サンクレア/女優)、Jonathan Coy(バニー・ソーンダース/監督)、Jack Klaff(ポール皇太子)、David Swift(リードバーン)、Gawn Grainger(ラルフ・ウォルトン/俳優)poirot |
8作目、短編。家にある短篇集をあさりましたがこの作品は見つからず、残念ながら原作は読めないまま。今回はヘイスティングスもミス・レモンもジャップ警部も出ています♪ ◆なぞの盗難事件(The Incredible Theft)
念入りに靴を手入れしながらその極意を語って聞かせるポワロをよそに、ソファに転がってぼんやりと考え事をしているヘイスティングス。そして唐突に言い出したのは、 「天井までの高さを10とするとこの部屋の容積は?」 なにかと思えば建築家の卵に恋をしちゃってるそうです♪ 「共通点が無くて困ってるんだよ。建築家ベルリーニの本を読んでみたけどちんぷんかんぷんだし。」 彼女もそんな話題は求めちゃいないさとポワロも呆れ顔。 「訪ねてもいつもいないから、仕方なくいつも母上とお茶をしてくるんだ。」 ・・・もう諦めなさい>< ヘイスティングスってとてもいい人なのに、イマイチ女性の心を掴めないんですよねー。ま、個人的には逆にそんなところに掴まれてるんですけどねー^^ そこへ3時のティザンを運んで来たミス・レモン。ポワロ宛に何度も匿名の電話がかかってきていることを告げます。 「匿名では取り次げませんわ!ファイルできないじゃないですか!」 そう、彼女はファイルマニア^^その真剣な様子を面白がってからかうポワロもいいですねー♪ 次回は取り次ぐこととなったその匿名の電話の主が、もちろん今回の事件の依頼者です。依頼人の屋敷へヘイスティングスを伴って向かうも招待されたのはポワロのみ、ということでヘイスティングスは一人でホテルをとることに。しかし混んでいたため相部屋。なんと相手はジャップ警部!しかもベッドは1つ!・・・・・・いやいやいや。彼らにそこまでは求めてないですから(笑) 何にしてもそれどころじゃなかった模様^^ 「観念しろ!警視庁のジャップ参上!待て!奴はデザートを取ったぞ!」 以上、ジャップ警部の寝言でした(ヘイスティングス談)。 ヤバいって!可愛過ぎだよ!是非そのシーンを見たかったよ! ストーリーは盗難事件なのでちょっと地味そうな感じがしますが、これがなかなかそうでもないですね。怪しげな女と何やら企む二人のオヤジ。オヤジが気に入らない息子や忠実な秘書など。盗難事件現場の屋敷内、誰が何を考えているのかと結構ワクワクしながら観られました♪(久しぶりの鑑賞で結末を完全に忘れていまして・・・) そしてヘイスティングスによるカーチェイス!助手席のポワロに地図を読ませ、華麗なハンドルさばきを披露する姿はホント生き生き! しかし時代は大戦前。その迫力はたかが知れてたりして?^^; DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PAULINE MORAN John Stride(メイフィールド)、Ciaran Madden(メイフィールド夫人)、John Carson(キャリントン)、Phyllida Law(キャリントン夫人)、Carmen du Sautoy(ヴァンダリン夫人)poirot |
7作目、短編です。今回は原作を読めました^^ 原作にはヘイスティングスもジャップ警部もミスレモンも出てきませんでしたが、ドラマにはヘイスティングスが出ています♪ホッ ◆海上の悲劇(Problem at Sea)-名探偵ポワロ
いかにも殺されそうな人がやっぱり殺される話です。 原作の結末にはビックリしちゃいました。私としてはドラマの方が好みです^^ (「ポワロさん、この人なんとかして頂けない?」的視線で訴える女性の図) さて、今回のヘイスティングスのマイブームはクレー射撃! 船の上で同じ船客の若い女の子2人組に教えたりしています。 今の自分にはクレー射撃大会がすべてさ!と言わんばかりに張り切り、ポワロがステキなレディを紹介しても挨拶もそこそこに、 「射撃大会の申し込みがまだでは?」 もちろん、遠回しに断る彼女の社交辞令なんか彼には通じません♪(上の画像) そのステキなレディはヘンダーソン夫人。 今回ポワロがちょっと仲良くしている中年の淑女。 なかなか機転の効く賢い女性ですが、原作ではこの人はもっと噂好きなオバちゃん風で、こんなにお上品な印象ではありませんでしたね。 フォーブス将軍との会話での皮肉なんかが原作の方がオモシロかったですし。 アレクサンドリアに上陸して「観光客が行くような所は避けよう」と言うヘイスティングスが向うは、絵のラクダにまたがっての記念撮影サービス。 ポワロ:ちがうよ、君。それでは便秘してるみたいだぞ。 ヘイスティングス:硬くて尻が痛いんだよ。 そして民族衣裳なんか着せてもらって上機嫌!ラブリー♪ ところであの憎たらしいクラパトン夫人を演じたSheila Allen さんが、ちょうど先月お亡くなりになったそうです。ついでに調べると、クラパトン大佐役の方もフォーブス将軍役の方も船長役の方も既に故人になっていらっしゃいました。 DAVID SUCHET, HUGH FRASERpoirot |
シリーズ6話目。45分の短編です。 ついに家をいくら探しても原作本がみつからない話が出てきちゃいました^^;短編なので1作のために買うと他がダブりまくる可能性があるので諦めることにしました。(ま、そんなもんですね) ◆砂に書かれた三角形(Triangle at Rhodes)
ポワロが住むホワイトヘイヴンマンションの前でのドアマンと郵便配達人の会話から始まります。 「56Bは誰もいないよ。大尉は狩猟へ、秘書は姉のところへ。ベルギー人は外国さ。ヤギのハガキが届いてただろ。」 ロードス島と言えばヤギなんですかー。ヘ〜 ポワロは(大戦前でイタリア領だった)ロードス島に来ています。 お陰で劇中の音楽がエキゾチック・ヴァージョンです^^ 実際に島で撮影されたそうで、美しい風景もたっぷり映し出されています♪ ドアマンの話にある通り、今回はヘイスティングスもミス・レモンも出てきません。ジャップ警部も無しでした。 しかしポワロにはやはり助手が必須なようで、パートナー的存在の女性がちゃっかりくっついてます。 この彼女がなかなか印象的なキャラなんですよねー。噂話が大好きな悪気のないキャピ〜っとした女性です。多分そこそこ年齢はいっていますよね。しかしいい味を出していて、しかもちゃんと役に立ってる感があって、いいコンビになっていました^^ この話は後の長編作品「白昼の悪魔」(映画:地中海殺人事件)に設定が似ているので、その原型だったのかな?と思っていたのですが、大好きで繰り返し観ている「白昼の悪魔」を知り尽くした(ウソ)今、こちらを改めて観てみると本当に "設定が" 程度で、それほど似てるわけでもなかったんだったんだなーと。 実はこれも私、ヘイスティングス等お笑い要員(失礼!)がまったく出て来ない話ということで、あまり再生していなかったんですよね。なので内容を結構忘れちゃってたんですよ^^; そのせいもあって、この話なかなか面白いじゃん!と今回見直したところです。 上の画像のように、ポワロが捜査のためにインチキ臭いサングラス姿で歩き回るシーンなんかもあって少しクスっと来ますが、全体的にはやはり面白エピソードの挿入は少ない印象です。 でもストーリーが面白いので好きです。今になって好きになりました^^ Frances Low(パメラ・ライル)、Annie Lambert(ヴァレンタイン・チャントリー)、Jon Cartwright(チャントリー大佐)、Peter Settelen(ダグラス・ゴールド)、Angela Down(マージョリー・ゴールド) DAVID SUCHETpoirot |
第5話、こちらも短編です。 個人的にはこれも気に入ったという印象が少なかったのであまり再生しておらず、久しぶりに観ました。 ◆4階の部屋(The Third Floor Flat)
これは・・・いつものコメディなシーンが少なかったんですね。 だからイマイチ私のハートを掴んでなかったんだわ^^; まずは小説を読んだんですけどね。(短編集「愛の探偵たち」に収録) 驚いたことに、数少ない面白シーンの1つが原作にもあったんですよ。 なのでドラマ版オリジナルの面白さは更に少ないってことになりますね・・・。 一番良かったのは、最初のシーンかな。 4階の36Bの部屋への引越し作業をしているところから、その窓の外へ。カメラはそのまま上へ向かい真上の46Bの部屋の中を映す。ダンスを楽しむ女性が2人。そしてそのまま真上の部屋を映すと、そこには頭からタオルをかぶったポワロ!^^ 風邪をひいたポワロは熱湯の入った桶にタオルをかぶせ、そのタオルの下へ頭を突っ込んでいました。薬を吸入しているようです。 「こんな惨めな方法で風邪が治るとは思えません!」とお怒りでしたが^^; 原作には出てこないヘイスティングスも出てきました。 愛車で颯爽と登場し、自慢げな顔でポワロの前に現れる。 ポワロ:「その車に乗ったせいで今こんな風邪をひいてるんですよ。」 ヘイスティングス:「車は悪くないよ。鳥のようによく走るんだ。」 ポワロ:「鳥は走りません。」 そんな会話をしつつ、風邪に苦しむポワロをヘイスティングスは劇場へ誘います。 ミステリものの芝居を観て、ポワロが犯人を当てられるかどうか賭けをしたりなんかしますが。 ・・・なんかイマイチ盛り上がらないのは、ポワロが風邪をひいてるからなのかな?^^; その後はほぼ原作通りに進んで行く感じですが、とりあえずポワロは、なんと事件をほったらかしてお気に入りの美女(死体発見者たち)の部屋で軽食をごちそうになり、やたらご機嫌♪ これが原作通りだったんですよ。 まさかの自身の過去の恋愛話まで混ぜたりしながら談笑 なんてクダリまで! こんなのてっきりドラマオリジナルかと思ってました^^; あとは終盤、原作より少し見せ場を作った感じになっていた事件の解決に際して、ヘイスティングスが愛車をツブされて意気消沈という場面も。 その修理費用をポワロが一部負担してくれちゃう。 という微笑ましいエピソードが加えられているくらいか^^; 事件そのものは普通に面白いものですし、ドラマでの描き方にも不満はありませんが、私の期待するようなコミカルな部分が少ないのが玉にキズな感じです^^ Suzanne Burden(パトリシア)、Amanda Elwes(ミルドレッド)、Nicholas Pritchard(ドノヴァン)、Robert Hines(ジミー) DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORANpoirot |
シリーズ第4話、DVDは「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」と同時収録の短編です。「ジョニー・ウェイバリー〜」は観てなくても、こちらは再生してる気がします。一応、平均的に手に取ろうという意識があるのでしょうね。 ◆24羽の黒つぐみ(Four and Twenty Blackbirds)
これも、手持ちの短編集「クリスマス・プディングの冒険」に収録されていたので、まず読んでから改めて観てみました^^ レストランでの会話など原作のセリフをそのまま使用している部分もありましたが、事件に関連する人物のことが色々変更されていました。が、ここでは事件に直接関係する事柄については触れない方向でやってますので、その辺りは割愛。 原作にはポワロ以外のレギュラーメンバーは出てきませんが、ドラマ版ではヘイスティングスは普通に登場、ジャップ警部は少しだけ、ミス・レモンはほんのちょこーっとだけ。 この辺りから少し、事件から外れたドラマオリジナルのミニエピソードが目立ち始めたようです。一応ちゃんとオチらしいものも付けられてます^^ 今回はヘイスティングスのクリケット熱。ポワロ事務所にある可愛いアンティークなラジオで中継を熱心に聞いたり、捜査に出掛ければ道で販売している新聞を逐一購入してチェック^^ ポワロが真剣に事件のことを考えていても、横からクリケットの試合結果についてのコメントを熱弁!自由過ぎです^^ しかし、そんなヘイスティングスの無関係な発言が、ポワロに推理のヒントを与えたりするので侮れません。そのパターンの初回がこれだったようですね♪ そして今回の "マイペース" ヘイスティングスの最高潮はこれか。 ポワロが老家政婦から証言を取りながら、主人が亡くなった際のツライ話を親身に聞いてあげていた所へ、新聞を買って遅れてやってきたヘイスティングス。やはりクリケットの試合結果を快活に読み上げ、最後に一言。 「天気が心配だなー」 んもぉ〜!温度差に気付いて!(笑) ポワロはポワロでやはり彼らしいエピソードがありました。 母に教わった料理「ウサギのリエージュ風煮込み」をヘイスティングスへ振る舞っています。 ヘイスティングス「ヘイスティングス風より美味しそうだね」 ポワロ「面白いが、大人たるもの料理をジョークの対象にしちゃいかん」 ヘイスティングス、一口食べる。 ポワロ「どうかね?遠慮なく褒めたまえ」 ヘイスティングス「うん、絶品だ」 ポワロ、目で更なる賛辞を求める。 ヘイスティングス「え〜と・・実にウサギらしい味だ」 ポワロ、満足気に微笑む。 ヘイスティングス頑張った! 自分の感覚では「ウサギ料理って?!」って感じなので調べてみると、ヨーロッパでは普通にあるんですねー。てことは、このクダリはどういう・・・?? ポワロはキャラ的に料理が下手ということはないと思うんですが^^; で、本作の中で私の一番好きな所。 ポワロとシュールレアリズムの絵画展へ出掛け一枚をしげしげと眺めていると、横から解説が入る。 「鳥に石を投げる男 ですよ」 ヘイスティングス「ほぅ。で、どっちが男?」 この庶民感がたまらない!! Richard Howard(ジョージ・ロリマー)、Holy De Jong(ダルシー・レイン)、Hilary Mason(ミセス・ヒル)、Cheryl Hall(ウェイトレス、モリー)、Denys Hawthorne(ボニントン) レギュラー:DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORANpoirot |
シリーズ3話目です。まだまだ短編が続きます。 実はこの話は比較的鑑賞回数が少なめです。自分がこれを手に取らない理由がタイトルから思い浮かぶほど内容を把握してないはずなんですが、「誘拐事件」より「殺人事件」を選んじゃうって感じなのかしら^^; ◆ジョニー・ウェイバリー誘拐事件(The Adventure of Johnnie Waverly)
これも原作を読んだのか覚えがないのですけれど、そんなことばっか言ってないで読みましょうよってことで^^ で、自分の本棚をあさってみたところ、ちゃっかりありました(短編集「愛の探偵たち」に収録)。どうやら一度は読んだようです。 やはり改めて "読んでから観る" ってしてみると、テレビ版で見るようなキャラクターの特徴を全面に出した、事件には関係の無い面白シーンなんかはテレビのオリジナルなんですね^^ 益々テレビ版が好きになりました。あ、原作ももちろん面白いですけどね。 今回はポワロにぴったりな几帳面秘書ミス・レモンのエピソードです。 ティザン(お茶)の時刻が近づいていることに気付かず、作業に没頭しているミス・レモン。完璧なファイリング・システムの完成が間近とのこと。相互参照が可能なように資料を分類をしているわけです。 証人の名前順、犯人の名前順、被害者の職業順・・・。 事件の種類は誘拐、薬物常用、そして爆弾など。 「重婚や姦通は結婚の項ですわ。」 かの几帳面王子ポワロもポカンとしちゃってます^^;さすがです。 帰ってきたヘイスティングスは、ミス・レモンへ "ル・マン24時間レース" 出場決定を報告。カーマニア振りのアピールは、この後彼の車が活躍する兆し^^ただし、ル・マンに関してはこの会話のみで終り^^; ポワロが依頼人と話している事務所へ入り、誘拐事件と聞いたヘイスティングス。 「誘拐??このイギリスで?!きっと犯人はたちの悪い外国人だよ。」 あちゃ!悪気はないけど配慮の足りないセリフ! ポロッと出ちゃうのが彼らしいんだよねぇ^^; しかしこの「イギリスで誘拐などありえない」といったセリフは何度か聞いてるんですが、これはいったいどういう話なんでしょう?イギリスの警察は最強!!と信じて疑わないって国民性(この'30年代頃は)なんでしょうか。 さて、話は進み依頼者宅で一夜明かした翌朝、朝食が期待外れだったからとヘイスティングスの車で外食(聞き込みも兼ねて?いや、食事を兼ねた聞き込み?)に出掛けました。 そこで目にするのはなんと!ドライヴ中は二人で熱唱!! 「2人の男牧場へ草刈りに 2人と1人と犬一匹牧場へ草刈りに〜」 ・・・なんですか?この歌は^^; どうもポワロがこの歌を習っている場面の様子♪ しかしこんなラブリーなポワロって後にも先にもないでしょう! 初期のポワロって、どうかしちゃってて面白過ぎますね♪ ジャップ警部はまだまだ魅力はイマイチ出てきてないかな。どこからなんだろ^^ Julia Chambers(エイダ・ウェイバリー)、Dominic Rougier(ジョニー・ウェイバリー)、Patrick Jordan(執事トレッドウェル) レギュラー:DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORANpoirot |
DVDは「コックを捜せ」と同時収録となっている、シリーズ第2話です。個人的には、初めて小説で読んだポワロものはこれだったような気がします。初めて買ったのは短編集だったので^^; ◆ミューズ街の殺人(Murder in the Mews)
つい先日、美容院での暇つぶしに読んだクリスティの短編集の中に、初めて読んだものがあったのですが、それがこの「ミューズ街の殺人」にそっくりな話でびっくりしたんですよ。 「マーケット・ベイジングの怪事件」という短編でしたが、どうやらその話を広げて書かれたのがこの「ミューズ街の殺人」という作品のようです。 この話の中でまず特筆すべきことは、ポワロのゴルフ!! 「小さな玉を小さな穴に入れるなんてポワロの趣味じゃありません。」なんてどこかで(はて、どの話だったか・・・とにかく後に)言っていたりして、ゴルフ大好きなヘイスティングスをちょっと小バカにしたりしてるのに、なんとここでは捜査のためとはいえ自らゴルフしちゃってましたよ。しかもよく知らないことはバレバレなのに「大陸では名人と呼ばれました。」なんて見栄を張って!あぁ〜なんてキュートなの! そして私のお気に入りシーンはこれ。 事務所でミス・レモンに口述筆記させているのは、クリーニング店へのクレーム。シャツの襟の糊付けが気に入らないとのこと。以前にも手紙に書いて渡してるのに直ってない!!とお怒りです。それに対するミス・レモンの言い分がステキ&ヘイスティングスの飄々振りも更にステキ♪ で、この件はその後どうなったかというと、どうにもなっていません^^; なんとYouTubeにありました。 楽だし折り襟にしたら?と勧めるヘイスティングスを「折り襟は脳細胞衰退の前兆だ!」と一蹴するような頑なな場面はポワロらしいけれど、考えてみればここまで頑固だったり怒りっぽかったりするのは初期だけのような気も・・・^^;ま、いつでも頑固は頑固ですが。 ミス・レモンの初期の輪っかが並ぶ特徴的な前髪は、第2話からくっきりしたようですね。第1話ではまだ輪っかがぼんやりしてて髪型全体もボサっとしてた感じだし^^どこからこれが無くなる(髪型が変わる)のかも、実は私ははっきり記憶していないので記事にしていくにあたりちょっと注意しておきたいです。 ヘイスティングスの車好きはここで既に少し出ていました。ドアの証言をする少年と一緒になって車の下に潜りこみ、聞き込みもそこそこに修理作業に没頭しちゃってるシーンが!いいよねーヘイスティングス! Juliette Mole(ジェイン・プレンダーリース)、David Yelland(チャールズ・レイバトン・ウェスト下院議員)、James Faulkner(ユースタス少佐) レギュラー:DAVID SUCHET, HUGH FRASER, PHILIP JACKSON, PAULINE MORANpoirot |
何度か書いてますけど私、ドラマ「名探偵ポワロ」が大好きなんですよ。 アガサ・クリスティの推理小説の人気キャラクター、ポワロが活躍する、デヴィッド・スーシェ主演のイギリスの単発ドラマシリーズのことです。 理由は最後に書きますが、「名探偵ポワロ」の記事をシリーズとして始めてみます。 メモ程度の内容になりますが、よろしければお付き合いくださいまし^^ ◆コックを捜せ(The Adventure of the Clapham Cook)
シリーズ第1話です^^ 短編のドラマ化なので1時間程度。DVDは「ミューズ街の殺人」と同時収録です。 今日は忙しいから、と挙げる用事がスーツの染み抜き、防虫剤を入れる、口ヒゲの手入れ・・と思いっきりポワロなのがいいですねー。 そこへたずねて来たトッド夫人は「あなたがポワロさん? "希代の名探偵" はお金を払って書かせた記事?」との失礼な言い草から始まり、わりと面白い(顔の)オバちゃんでした。 私がたまらなく好きなシーンは、ヘイスティングスと二人でその家のメイド、アニーへ聞き込みするシーン^^ ヘイスティングスは始めからちゃんとヘイスティングスだったんだなーって感じで、改めてニヤニヤしちゃいます。アニーの、学は無いけどとてもいい子なキャラも可愛くて大好き!彼女の自信満々の推理と、もっともらしく話を合わせる2人のやりとりが最高に面白いっす! しかし捜査のために湖水地方のケジックという所を訪れた時のポワロの、美しい景色や空気も全く受け入れない態度はとても彼らしいのですが、いくらなんでも感じ悪すぎですよね^^; この話は小説でも読みましたが、原作に結構忠実です。 最後の "あるもの" を額に入れて飾るところまで。ただ、壁に釘を打つミス・レモンに「あ、ちょっと!あと1センチずらして!」なんて指示を出すのはオリジナルでした。 ポワロらしさが強調されててナイスです^^ Brigit Forsyth(トッド夫人)、Dermot Crowley(シンプソン)、Freda Dowie(イライザ・ダン)、Katy Murphy(アニー) レギュラー:David Suchet, Hugh Fraser, Philip Jackson, Pauline Moran ********************************** このドラマは1989年に始まったものですが、最近では制作が年に数本ペースということで大した量じゃないので、DVDボックスを全部買っています。で、好きな話になるとそれぞれ何十回も観ていたりするわけです。 でも私って "ポワロ・マニア" ではないんですよ。原作を読んでいない作品の方が多いくらいですから。そして "ドラマ版の大ファンだ" とも宣言しづらいんです。 というのは、これだけの回数を観ているくせに、いまだに「大好きなあのシーンはどの話に出て来るんだけ??」ということがかなりあるので・・。 そう、そこなんです。意図的に記憶しようと頑張ったこともないので仕方ないかもしれませんが、我ながら情けないなぁーって^^; なので、ちょっとここに作品ごとにお気に入りのシーンなんかをメモ書きしてっちゃおうかな、と目論みまして。自分で参照できるように、というのが目的ですが、このドラマの魅力がほんのちょこーっとでも知ってもらえたら嬉しいなーなんてことも密かに思ったりしながら、時々こんな記事を差し込んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします^^ あ、ちなみにページ左のサイドバーにある「Favorites」のポワロの画像をクリックすると、ポワロの記事だけ表示されるようになってます。その辺りにご用がおありの方が、もしもいらっしゃいましたらご活用ください^^;poirot |
「名探偵ポワロ ニューシーズンDVD-BOX3」より、最後の1作を見ました。これでまた次の発売を待つ日々が始まるわけですね・・。次があると分かってるからまだいいんですけど^^ 【AGATHA CHRISTIE: POIROT Appointment with Death】
Amazonでレビューを拝見すると、どうやら原作から大幅にストーリーや設定を変更しているそうですね。私は原作は読んでませんでしたからそれについて何も気になることは無かったし、どちらかというとこのBOXの4作の中では一番好みだったというくらいです。 舞台は「メソポタミア殺人事件」のような遺跡発掘現場で、その周囲の風景などが印象に残る美しい映像に魅せられました。正直私は普段から遺跡や中東の観光に興味は全然無いんですが、こういった映像を見てる間だけは不思議なことに虜になっちゃうんですよねー。 話はやはり殺人事件です。 印象に残るシーンがありました。ホテルの隣室から「あの人に死んでもらおう」という言葉を耳したポワロ。当然その時点で殺人が起こると予想しています。その翌日、発掘見学に参加者が皆でかける中ポワロは一人休憩にテントへ入り、そこで外から「助けてくれ!」との声を聞く。その時ポワロは・・・「ほ〜ら、始まった」とニヤリ(!) ちょっとちょっと!ポワロ!いつからそんな邪悪キャラになったんですか! 確かにポワロも他の人たち同様に被害者女性に対して不快感を露にしてたけど。 普通はポワロって、どんな人でも殺されていいなんてことは無い、と怒る方じゃなかった?? ま、それくらい憎たらしいクソババァなんですけどね、この被害者は。 ストーリー的にも4作の中では一番見応えがあった感じがしています。 **************************** ところで、デアゴスティーニから「名探偵ポワロ DVDコレクション」が出ていますね。 →公式サイト 要は解説書付きのDVDです。 私は既発のDVDは全部持ってますが、ファンとしてはやっぱり気になるんですよ。 で、とりあえず半額の創刊号を買ってみました。 個人的にはこれ、大ブーイングです。 マガジンが薄いとかマガジンの内容が大したことないとか、DVDに収録されてる日本語吹き替えの声が違うとか、そういったことはまぁいいですよ。 何が気に入らないかって、そのラインナップ。 これまでにDVDで発売されてるすべてが隔週で出るんですって。1490円で。 こういうので昨年秋に発売されたばかりのものまで入ってるってことに「そりゃないだろ!!(怒)」と思うのは私だけですか?^^;『オリエント急行殺人事件(予定)』まで書いてあるし!ブーブーpoirot |
年末年始の間にちょっと忘れてしまってましたが、先月買った「名探偵ポワロ ニューシーズンDVD-BOX3」より、3作目を観ました。今回はオリヴァ夫人が大活躍の、ある意味楽しいお話でした! ◆第三の女(Third Girl)-名探偵ポワロ
楽しいったってやっぱり殺人事件ですし、複雑な事情のある人の話なんでコメディってわけじゃないんですけど、ゾーイ・ワナメイカー演じる面白キャラのオリヴァ夫人が関わってるだけで随分コミカルになってますね^^ これも原作を読んでいません。ていうか、ポワロものは何冊か読んだはずですが、残念ながらほとんど覚えてないんですよね・・。 「第三の女」というタイトルを見て、"現場に居たはずの「第三の女」の正体を追え"的なサスペンスを思い浮かべたんですが、そういうんじゃなかったです。 部屋の元の借り主が"First Girl"、シェアとして最初に加わった人が"Second Girl"、その次に加わった人が"Third Girl"、ということだそうです。ここではポワロを訪ねて来たヒロイン、ノーマがThird Girlだったというだけですね。 今回は、ずっと観て来ている「名探偵ポワロ」シリーズの中にはなかなか無かった、本当のハラハラドキドキのある話でした。ポワロですからね。彼は普通、こちらにヒヤヒヤさせるような危なっかしいことなんかそうそう無いんですよ。そりゃー彼にもたまには見込み違いとか、気付くの遅かったとかいった失敗もあるんですが、それでもやっぱりハラハラする感じではないですよね。 でも今回はね。オリヴァ夫人ですよ。 危険だから大人しくしてなさいよと言われても、お約束通り勝手に動きます。で、まんまとハラハラさせてくれてます。この人の登場は「名探偵ポワロ」シリーズに変化をもたらしますね^^雰囲気が全然違ってきます。しかも面白いので文句なし^^ ストーリーとしては、誰かがヒロインの精神面を操作しようとしているという、これで大丈夫なの??と思ってしまうような、ちょっと不安定な感じのするお話。でも、当然ながらポワロの見事な推理と、不幸な過去を持つヒロインが掴んだほっこりとさせるハッピーエンドが素晴らしかったです。あ、もちろんオリヴァ夫人もちゃんと役に立ってるんですよ^^ そういえばもう一つ、珍しい部分がありました。 ポワロは謎がすべて解けると、関係者を招集しておもむろに謎解きを披露するのが恒例ですけど、今回はなんと!たまたま集まって皆で会話をしている所からまさかのフェイドイン!! 凄ーくレアなパターンで驚きました^^poirot |
「名探偵ポワロ(Agatha Christie's Poirot)」ニューシーズンDVD-BOX3から、2作目を観ました。 これもタイトルすら知らなかった未読作品です。 ◆鳩のなかの猫(Cat Among the Pigeons)2008年 演出:ジェームズ・ケント 脚本:マーク・ゲイティス
全寮制の名門女学校が舞台です。 ポワロは意外と少女の扱いが上手いイメージがあるので、女学生たちに関わるのも違和感が無い感じがします。とはいっても、ポワロものの中では異色な印象はありますね^^ 話は中東のラマット王国での革命事件シーンから始まり、学園の新学期初日に続きます。 名門学校のお嬢さんたちのキャピキャピしたおしゃべりや、女性ばかりの教員たちの少々ギスギスした関係などが映し出される中を、滞在することになったポワロがゆったりと観察してまわりますが、中東の王女や、ラマット国王子の友人の姪といった主要な生徒たちや、教員他学校関係者などの登場人物紹介的になっていて、ポワロの話ということを一瞬忘れて入り込んでしまいました^^; 事件はもちろん殺人事件。ポワロがしっかり解決してくれるので何の心配もありません(笑) 相変わらず私は犯人の予想は向いていないようで、まんまと騙されて楽しめました。 救いのある結末やポワロの粋なはからいも素敵で、気持ちよく観終われましたね。 ただ、登場人物に魅力を感じられる人が特に無かったのがちょっと残念。 次回このDVDを再生する日は遠いかもしれません・・・。poirot |
えへへ。 待ちに待った「名探偵ポワロ(Agatha Christie's Poirot)」ニューシーズンDVD-BOX3が届きました!まずは1つ目。原作を読んでいない話です。 ◆マギンティ夫人は死んだ(Mrs. McGinty's Dead) 脚本:ニック・ディア、演出:アシュリー・ピアス
私のお気に入り「五匹の子豚」のような、ポワロによる再捜査ものです。 犯人の死刑が執行されて十何年も経ってからの再捜査で、何もかもが思い出の中だった「五匹の子豚」とは違って、こちらは死刑執行の日までにポワロが真犯人をあげることができれば冤罪の死刑を止めることができる、というちょっとした緊張感のある"はずの"話でした。 ・・が、実際観ていると、タイムリミットを何度か口にする人はいるんですが、あまり時間が迫っているという緊迫感を感じる作りにはなってなかったですね。 実は私、一度観終えてかなり戸惑いました。 話がよく解らなかったんです・・・。 なんでだろ?登場人物が多いのはいつものことだし、出てる俳優さんたちがほとんど知らない人ってことも毎回だし。 殺された掃除婦を雇っていた家などを訪ね回りポワロが話を聞いていくんですが、ほとんど会話なんですよね。回想の映像なんかがあんまり無いの。 なのでちょっと頭に入りにくい上に、今回の事件よりずっと古い過去の事件も絡んできて、古い写真と人物、その関係者などの名前や地名も続々登場。 しかしそれがほとんど映像でなく、写真とセリフで出るばかり。 もぉ、頭ん中ごっちゃごちゃですよ・・・。 お風呂に入ってゆっくり話を頭の中で辿ってみたんですが、やっぱり解ってない部分が多いな・・ということで、入浴後にもう一度観ました。 今度は人の名前や説明が出てる部分を小刻みに一時停止して、ゆっくり考えながら字幕を読んで解らなければ少し戻って・・といった感じで。 で、やっとなんとか解ったと思います。 原作はもっと整理されてるんでしょうかね・・。 でも観てて楽しかった部分もありました。 前シリーズの「ひらいたトランプ」に登場した推理作家オリヴァ夫人の再登場です。 その職業柄ポワロに協力するような形で関わるんですが、役に立ってるのか微妙な感じに口をはさむという面白キャラです。 このキャラクターはクリスティ自身の分身と言われる人物で、ズバズバとした物言いなどが気持ちいい人。(しかし実はここでは、あからさまではないけどクリスティを代弁してるとしたら問題発言では?というセリフもあり・・) 彼女は準レギュラー的な扱いのようなので、今後が楽しみです♪ 演じているのは、ゾーイ・ワナメイカー。私の中では「ゴーメンガースト」の面白双子の片方が主なイメージですが、「ハリポタ」1作目に出ていたりと大物なはずです。 さて、気を取り直して、次行きたいと思います。poirot |
2008年にニューシーズンDVD-BOX2が発売になってから、続きをずっと待ってるテレビシリーズ「名探偵ポワロ」。 調べるとイギリス本国ではその後とっくに5作品は放送されたようで、日本ではいつなの??と心待にちにしていたんですが、来月についに放送されることが決まったようです! わーい!パチパチパチ・・ ということは、DVDは来年には出るかしら!楽しみー! ということで浮かれついでに今日は、テレビシリーズ「名探偵ポワロ」の中で今んとこ一番気に入ってる作品のことに簡単に触れてみます。
同じ日、同じ場所に居合わせた5人の目撃者がそれぞれ見たものを、一人ずつ回想していくので、下手すると退屈だったり判りにくかったりしそうですが、これは上手く見せてくれてます。 全編に漂う退廃的な雰囲気、テーマ曲のように用いられるグノシェンヌの儚いメロディ、そしてストーリーそのものの胸を締め付けられるような切なさ! 何度か観ていますが、今でも観終わった後はしばらく胸にずぅ〜ん・・と来て動けなくなってしまいます。 これはシリーズがニューシーズンとなって最初の作品でした。 それまでの「名探偵ポワロ」は、私にとってはミステリではあってもコメディだったんですよね。 プロローグ、エピローグが毎回面白くて大好きだったんです。 ポワロの友人やアシスタントとして登場していたヘイスティングスやミス・レモン、ジャップ警部が、いつも楽しいエピソードを見せてくれていて、愉快な仲間たちといった関係も凄く良かったんですよ。 ところがこのニューシーズンからは3人ともが一切登場せず随分真面目な雰囲気になってて、正直はじめは随分とまどいましたが、今はこれが良いと思っています。 それに、放送開始〜90年代に制作されたものに比べると、最近の作品は脚本も映像もクオリティが格段にアップしてるんですよねー。 かなりの予算を使ってるらしく、そのせいで続きの制作が出来なくなってるという話もあるようなのでとても心配。 「オリエント急行殺人事件」の制作の話もあったはずですが、もう撮影済みなのかな?もしかしてその話も消えちゃったとか??スーシェのオリエント急行、是非観たい!poirot |