マティアス・シュヴァイクホーファー、4作目の監督・主演作品です。
お馴染みのミラン・ペシェルが共演・・・というか、もしかしたらコッチが主役?^^;
◆Der Nanny(2015年)監督:マティアス・シュヴァイクホーファー
タイトルからナニ―の話であることは想像できてましたが、なんとなく勝手にマティアスがナニ―をやるんだと思っちゃってました^^;違うんですね。マティアスは、仕事に忙しいシングルファーザー。ミランの方がナニ―になる話。そういえば "息子役と" というキャプション付きのマティアスの写真を見たことがありました。すっかり忘れてた・・・。
建設会社の経営者として奮闘中の実業家クレメンス。彼は仕事に忙しいばかりでほとんど家におらず、小学生の娘と息子は、ナニ―を何人もイタズラや嫌がらせで追い出すようなヒネた子どもになってしまってる。
現在クレメンスは新しい建設プロジェクトのために、住民を強引に立ち退かせているところ。その住民の一人ロルフは家を失い、腹を立ててクレメンスに一発お見舞いしてやろうと彼の邸宅へ押しかける。が、ちょうどまたナニ―が逃げ出して困っていたクレメンスは、タイミング良く現れたロルフを訳も分からないままナニ―として雇ってしまい・・・。
話は単純です。
家庭を顧みない父親と寂しい子どもたちの関係の修復に、突然入り込んだちょっと風変わりな男が一役買う、といったところですね。
期待通り/いつも通りのハートウォーミング系コメディだけど、安全牌すぎるくらい^^;
とにかく最初から筋が丸見えでそのまんまって感じなんですよね。
素人ナニ―と子どもたちとの関係の変化、父の考え方の変化、父子の関係・・・そして建設地の立ち退き問題。確かに間違いないハートウォーミング系だけど、ホロっとくるものがあるわけでもないし、どうも単純すぎる気もしちゃって「フツー」って印象に^^;
ギョロ目のいかにもコメディアンな風貌のミラン・ペシェルは、以前のマティアス作品「Schlussmacher」で演じたキャラとほぼ同じで、愛情に溢れる温かくて熱い、たまに空回り〜悪気のない大失態をやらかす系。ミランのいわゆるハマり役ですね。ウザすぎないキャラで、いかにもこの人のお陰で心温まるよね〜って感じ^^
お金持ち実業家役のマティアスはスーツ姿がカッコ良かったですね!一生懸命働いてるパパですから。個人的には彼を悪者扱いするのはなんとなく納得いかない・・・。
そしてセクシーなシーンもあり!今回はいつものコミカル路線よりそれらしい感じでしたね!目が充血するほどイッちゃった状態でのアレなので、少しは変でもありましたけども^^
あと、共同経営者を演じたヨーコ・ヴィンターシャイト(Joko Winterscheidt)という方、マティアスと一緒の写真をよく見かけてましたが、スラっと長身でステキですねー。でもIMDbを見た限り俳優としての活躍は少なそうなのでザンネンです。
それにしても、とにかく撮影風景が楽しそうですねー。やっててオモシロイからやってるんだ!って感じがガンガン伝わってきます。この映画のティーンのパーティーシーンのエキストラを一般公募してたんですよねー。参加出来た方々が羨ましい!
それから、主題歌...かな?「Fliegen」という曲をマティアスが歌っています!
ビデオには映画のシーンと撮影風景もたっぷり盛り込まれていますよ〜
matthias