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- 2023.12.07 Thursday
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昨年ハマったドラマ「The Tudors〜背徳の王冠〜」で親しみまくった、ヘンリー8世、トーマス・モア、トーマス・クロムウェル等々を扱った映画を観てみましたー。 アカデミー作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・撮影賞・衣装デザイン賞を総なめにした名作のようです^^ ◆わが命つきるとも(A Man for All Seasons)1966年 監督:フレッド・ジンネマン
16世紀イギリス。アン・ブリンとの結婚を考えたヘンリー8世が王妃キャサリンとの離婚を望み・・・ という辺りの話です。 主役は、権力に屈することなく王の離婚に反対し続け、信仰に命をかけた男、トーマス・モア。 当然、面白かったですよ^^ ドラマ「The Tudors〜背徳の王冠〜」の 1stシーズンのモアが関係する部分をギュッと凝縮した感じのお話ですから、長々とテレビシリーズで楽しんだ身には駆け足感が気になりはしましたが、上手くまとまっていると思います。 現実的なウルジーが、モアを説得しようと試みた場面が印象的でした。 歴史ものですから取り立ててドラマ版と違うこともないので、感想が「この頑固オヤジ、なんとかならんの?」というモアの家族への同情になってしまうのもドラマ版と同じです。やはり宗教という根底が理解できない部分ですから、なんとも言いづらいですね。 ということで、モアに関しては「そういう人」でスルーするスキルをドラマ版でばっちり身に付けましたから、まぁ今さら特に文句を言うこともないでしょう^^ もちろん、自分の身の危険を顧みず信念に従って「No」を貫く勇気は凄いとは思いますけどね。 この映画で意外だったのは、あのリチャード・リッチのフィーチャーされっぷり! 話自体はモア VS クロムウェルの構図が主な感じですが、リッチがポイントになってましたよね。 リチャード・リッチと言えば、ドラマ版ではクロムウェルの腰巾着...とはまではいわないけど、クロムウェルの下で働き、クロムウェルに良くしてもらっていた地味な人 程度の扱いだった人ですよ。しかしクロムウェルの失脚時には、目立たないながらも「ずっと一緒に働いてきたけど、まさか反逆者だったとは...」なんてシレっと言いやがったあの男ですよ。そして大法官にまんまと出世しやがったあのヤローですよ!(笑 だって私、クロムウェル派ですから!) ところが映画でリッチを演じたのは、少年のようなあどけない顔に(文字通り)毛が生えた程度の若いジョン・ハート。はっきり言ってもの凄いキュートなんですよぉ〜。観てて好きになっちゃう!しかしそういうキャラじゃない、ということになるのでしょうね。個人的には感情面でちょっと混乱しちゃいましたが。 ちょっと驚いたのが、モアが懇意にしていたチョイ悪風の男がノーフォーク公だったこと。ノーフォーク公というのはアン・ブリンの伯父で、率先してアンを王家に嫁がせようと企てた人ですね。(この映画では逆にアンとの関わりは全くありませんでしたが。)モアと仲良かったなんて、ドラマ版では気づきませんでしたよねー。 そして、カメオ出演のヴァネッサ・レッドグレイヴがステキでした。結婚式にだけ登場したアン・ブリン役です♪ 小悪魔っぽさも皆無の、キレイなお姫様♥って感じでしたよね〜! ということで、まんまと再びチューダー方面に気持ちを戻されてしまいました。で、調べると、クロムウェルを中心に扱ったの小説があったのですねー!ヒラリー・マンテルという方の「ウルフ・ホール」上・下巻。これは、英国文学賞ブッカー賞を受賞した作品だそうですね。さっそく注文してみました♪ たのしみー ちょっと気分が盛り上がってきたので、この「わが命つきるとも」のキャストと、Wiki 掲載の本人の肖像、そしてドラマ「The Tudors」のキャストをキャラクタごとに並べてみました♪ こういうことが楽しいお年頃なの ^^)エヘ トーマス・モア。どちらも雰囲気出ていますよねー。映画版の方が少しユーモアがある感じ。 ヘンリー8世。映画の方が肖像に似せる気がある感じですよね。ドラマ版は色気ありすぎだものぉ トーマス・クロムウェル。映画のクロムウェルが肖像に似過ぎでビックリしました。 ドラマ版はタイプが違い過ぎ?ていうかステキ過ぎ!キャー トーマス・ハワード(ノーフォーク公)。どちらも似てませんが、映画版の方がカッコいい^^ トーマス・ウルジー。実は動いているオーソン・ウェルズは初めて!ちょっとコワい^^; リチャード・リッチ。ドラマ版のこの人が印象に残ってる人はいるんでしょうか?^^; アン・ブリン。映画版の方は可愛すぎですよねー。小悪魔系のドラマ版の方が "らしい" のかな? |
なんだかんだ久しぶりのような気がしますね。ベン・スティラーのコメディ。ベンは監督でも脚本でもなく、出演だけですが、期待しちゃいますよね^^ ◆エイリアン バスターズ(The Watch)2012年 監督:アキヴァ・シェイファー 脚本:ジャレッド・スターン、セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ
何事にもやる気満々のエヴァンが店長を務める大型スーパー・コストコ。ある夜、その店舗で夜勤警備員が惨殺されたことをきっかけに、自警団を結成するが・・・。タイトルにもあるように、犯人はエイリアンで・・・というSFコメディです。 ベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーン、ジョナ・ヒルという、コメディ・ファン垂涎のキャストが凄い期待させますよね^^ ところがこれが・・・残念な仕上がりで^^;
そんな私にも、一つだけお気に入りポイントが。もう一人の自警団員ジャマルカスです♪ マイペースで飄々としたイギリス人というキャラ。やっぱ私、のほほんとしたキャラに弱いですね〜^^ 終始、画面の端で何か可笑しなことをしてるんじゃないかと、ついつい彼に目が行ってしまってました。ま、特に面白いことはしてませんでしたけどね^^; しかしコストコって気になりますねー。会員年会費4200円ですってー。近所にできないと利用できないっスねー。できればいいのに〜stiller |
先日の記事(→こちら)の続きです。 映画でのジェレミー・アイアンズはいい感じにの枯れた雰囲気を出していたので、グレゴリウスのキャラクターにも期待していましたが、実ははじめは原作のグレゴリウスにはジェレミーほどの好感は持ちませんでした。 映画の中では戸惑って挙動が不器用に見えるところがカワイー♪なんて思っちゃってましたが、原作で彼が変な挙動と同時に考えた内容を読むと、昔気質の堅くて退屈なただのおっさんか...と若干ヒいたくらいで。 しかし原作での彼は、冒頭の旅に出る過程や、列車内は勿論リスボンに着いてからも「良いんだろうか?」といつまでも迷い続ける様、そして堅い彼の性格がよく表れた物の考え方など、映画のグレゴリウスよりもずっと人間らしくて、読んでいて面白いんですよね。映画では彼の人物像の書き込みがちょっと足りなかったような気がします。 ・・・て、ちょっと待って!私、あの映画は日本語字幕無しで見たんでした。なので、あとで撤回しまくることになるかもしれませんけども^^; 本文中、アマデウによる著作やスピーチ原稿、手紙などの文章が(当然、映画以上に)ちょくちょく挿入されていました。グレゴリウスと一緒にアマデウの思想を私たちも一緒に読んだ形になりますが、やはり普段から必要なことしか考えないで暮らしている私には難しめでしたね。中には、神ってナニサマなんだよ!と否定したり神の言葉に逐一異議を唱えるような面白い部分もいくつかありましたし、心に響き印象に残る言葉もありましたが、疑問自体が何を言ってるのかよく解らないものもあったり。 ま、深く理解できないながらも、たまーにこんなことをゆっくり考えてみるのも面白いわねーと思いましたが、基本的には、いつもいつもこんな風に突っ込んで色々考えてたら、生きるのツラそうだなぁ・・・なんて考えながら読んでいた感じです。 でも凄いのは、「わかんなーい」と思う部分があっても、読み続けることが全く苦にならなかったこと!恐らく、解らないとは言っても「抽象的過ぎてサッパリ・・・」といった、読む気が失せる類のものではないからかな。だからと言って考えれば解るとは限らない部分もありましたし、抽象的でもあるんですが、後になって解ってくる部分もあったりして、最終的に「???」ばかりの印象にならないのがいいのかも。 もぉ、とにかくハートを鷲掴みでした^^終わりが近くなってきた時には「この世界から出たくないよぉ〜!」と悲しくなってしまったくらい!きっとまたすぐ読み返しますよ! 私のお気に入りは、ギムナジウムの講堂でのスピーチですね。映画でも結構長かったので、あれは全文だったのかも。 アマデウの高校時代の恩師(映画ではクリストファー・リー)が、アマデウの親友ジョルジェについて印象を語る場面がありました。ジョルジェというのは、映画ではアウグスト・ディールが演じていたのですよ。ということで、引用してご紹介しておきましょう。 それから、アマデウの妹の風貌や振舞いを読んで、映画でのシャーロット・ランプリングがいかにハマっていたかが分かって感激しました。一度はこの役をヴァネッサ・レッドグレイヴが演ると決まっていたそうです。でも、ランプリング女史がイメージ通りだったと思います!是非みなさん、映画で確認してみてください♪そしてその後に原作も読んでみてください^^ あれ?結局、映画のことばかり書いちゃった感じですね・・・。要はどちらもすごく好きなんですよ♪ 哲学小説というジャンルになっているようですが、私としては「大人向けアドベンチャー小説」とでも呼びたいですね。とてもお薦めです!^^ |
先日ウェブ上で観た「Night Train to Lisbon」(→過去記事)が気に入ったので、評判のよい原作も読んでみることにしましたー。 凄い力作の読書感想文を書いたわけじゃないんですが、やけに長くなっちゃったので2回に分けてアップすることにします。中身は読まなくとも(汗)この長さから熱意だけは感じてもらって、「そんなにハマるんだぁー」と "気になって" 頂けたらいいなーと思います^^ スイス人の哲学者でもあるパスカル・メルシエによって書かれた小説です。2004年にドイツ語で出版された後、2008年に英語版が、そして世界中で翻訳され国際的ベストセラーとなり、2012年に日本語版が出ています。 この本は、いかにも私が喜びそうなハイテンションコメディとは真逆のような内容ですが、読み始めてすぐに強く魅了されました。主人公のキャラのせいか全体に雰囲気は静かで地味なのに、読んでいてすごく楽しいのです^^ 映画を先に観て内容を知っているので読みやすかったということもありますし、読みながら主人公の顔として想像するのが、映画で主演したジェレミー・アイアンズだったことも関係あるかもしれません。しかもこの映画でのジェレミーがかなり好みのタイプだったのでね。 実際には、原作の中で描写された主人公の見た目はジェレミー・アイアンズとは似ても似つかない男でしたが、大部分においてはジェレミーを想像していても不都合はないかな、ということで^^ スイス・ベルンの古典文献学教師・グレゴリウス、57歳。同僚や生徒に尊敬され、不満のない人生を送っているつもりだった。しかしある日、ひょんなことから手に入れたアマデウ・デ・プラドなる人物による哲学的な著作に心を揺さぶられたことにより、それまでの生活全てを捨て去りリスボンへの夜行列車に飛び乗ってしまう。アマデウを訪ねるために・・・ 個人的には、この映画を観るご予定の方で、映画と原作の違いに「がるるる」となりがちな方には、原作は、映画を観た後に読むことをお薦めします。 映画は映画でとても良いのですよ。ミステリアスで美しい、ステキな映画だったと思います。しかし、原作の小説の方が更に面白くて引き込まれたんですよねー。でもどちらもステキなので、先に小説を読んだことで映画が楽しめなかったら勿体ない!と思うんです。(いつ日本で映画が公開されるのか知りませんが...) この小説は、おっさんがポルトガル人医師・アマデウによる哲学的な思想を少しずつ読みほどきながら、アマデウを知る人物たちを訪ね歩いて彼の人生を探り、彼への理解を深め、同時に自分の人生に重ねて見つめ直し、これまでと全く違った人生に踏み出していく話です。 しかし、映画だけ観た時には特にそうは思わなかったものの、原作を読んだ後では、映画のグレゴリウスはなんだか狂言回し役に留まってしまっていたような気がしてきたんですよ。やはりこのおっさんに全てを放り出す衝動を起こさせたアマデウという人物が、いったいどんな男なのか/何を考えていたのか/何が起きたのか、というところに焦点を当てるのが映画としては妥当っぽいからでしょうか。映画には、もちろん回想ですが、アマデウが目に見える人間として "登場" しますから、余計に彼の物語が印象に残りました。となると映画は、この小説とはちょっと違った趣だったんじゃないでしょうか。全体のあの美しい雰囲気は、みごとに写し取られていましたけどね。 派手ではありませんが、グレゴリウスと一緒に心の冒険をしていくようなワクワク感も感じながら、しっとりと大人の物語に浸っていけるのがとても良かったです^^ そしてやはりグレゴリウスへの羨望ですよね。普通はそうそう簡単にはできない、「それまでの人生をポイっと捨ちゃう!しかも無計画に。」ということ。それを、そんなこと絶対にしそうにないこのおっさんが、フラっとやってくれちゃうわけですよ。読んでて楽しくてしょうがありません^^ ※次回へ続きます。 |
■ミスター・グッドバーを探して(1977年) 聾唖学校の女教師が、毎夜バーに繰り出しては男を拾ってくる生活を始め・・・ という都会に生きる孤独な女の姿を描いた映画です。 病気の再発に怯えるあまり...なのか、初めての男にあっさり捨てられた反動なのか知りませんが、ヤケクソになるとロクなことがありませんから気をつけましょう、的な感じですかね。 70年代的チャラ男を演じたリチャード・ギアもニヤニヤしながら見てましたが、チョロっと出てきて全部持ってった怒れる男がやはり衝撃的でしたね。意外と見た目キュートだけど誰だっけ?なんて思っていたら、トム・ベレンジャーでビックリしましたよ。 135分もあるし、途中ダレる部分もあったような気がしますが、わりと楽しめました。多分、ダイアン・キートンがいつもより魅力的に映っていたからだと思います^^ ■やさしい嘘(2003年) グルジアに娘と孫娘と共に暮らすおばあちゃんの楽しみは、パリで暮らす息子からの手紙。しかしある日、息子は事故に遭い亡くなってしまう。娘と孫はおばあちゃんと悲しませないために、彼のふりをして手紙を書き続けることに・・・ という、「グッバイ、レーニン!」的なお話です。 愛する人を悲しませないための嘘。嘘も方便の類で、ステキな物語を見せてもらいました。 私の感覚で単純に見ていると、どうもおばあちゃんの娘のワガママが強いように見えましたね。多分、年取るばかりで人生経験の少ない私は、学生の孫娘のような青い考え方なんでしょう。しかしあの母親(おばあちゃんの娘)にも、ちゃんとフォローが入っていたので大丈夫です^^ 母娘3代それぞれの生きてきた時代の違い/考え方の違いなど、土地柄が反映されたお話で、歴史や政治に疎い私には細かい部分はなんとなくしかイメージできませんでしたが、家族の愛にあふれた物語として楽しめました。 しかしあの息子はなぜ実家への手紙を外国語で書いてくるのか・・・^^; |
わりと気に入ってるのになぜか感想を書き出せないでいた映画です。なぜなのかが解るまで寝かせておこう、と思いながらもう何度かこの映画を見ています。 そう、ユアンを眺めるという意味ではかなりのお気に入りでございます^^ ◆人生はビギナーズ(Beginners)2010年 監督、脚本:マイク・ミルズ
監督マイク・ミルズが自身と父親の関係をモデルに描いた物語です。妻に先立たれ自らのガンを宣告された父が、息子にゲイであることを告白。父は病と闘う傍ら新たな人生を謳歌し始め・・・ という話です。 マイク・ミルズといえば、私的にはソニック・ユースの「Washing Machine」のジャケット。劇中にもあるように、この方はCDのアートワークも手がけているんですよね。ある時あの洗濯機のデザインのTシャツを着て外へ出たところ、見知らぬ少年たちに「あの人、分かってて着てるのかな?」とヒソヒソ話をされたという思い出が・・・^^; で、この映画は要は「僕がこんなに恋愛に臆病なのは、パパとママのこんな結婚生活を見て育ったからなんだよね。でも僕、老後のパパを見習ってちょっと踏み出してみるよ!」みたいな話でした? 繊細で優しげなユアンがカワイイんですよ♥ ただ、"そこ" にあまり固執する必要なないとは思うのですが、メラニー演じるユアンの恋人が何を考えてるのか解るような解らないような不思議ちゃん風だったせいで、私の中で映画全体がボンヤリしちゃったようです。 パパの恋人がちょっとだけニッキー・ワイアーっぽかったです。ewan |
クロード・シャブロル監督作品を3作観たうちの1つです。他の2作と同様、雰囲気や見た目が特に好きだったのですが、心理ドラマとしても結構面白かったです^^ ■沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(La Ceremonie)1995年 監督:クロード・シャブロル
ブルジョワ一家に家政婦として雇われた女が主人公。彼女が親友となった、常々一家を憎んでいる女と共に惨劇を起こすまでを描いた物語です。イギリスの小説が原作だそうです。 主人公の家政婦ソフィは、口数が少なめでミステリアスなタイプ。その不気味さが興味をそそります。家中いつもピカピカにし料理の腕も確かで、一家を満足させていた彼女が、金持ちを嫉む、いかにも態度の悪い女ジャンヌと付き合い始めたことにより変化を見せていく、という展開です。 加えて、彼女がある障害を持っていることをひた隠しにしている所が重要です。それにより雇い主との間にどんな問題が起き、どのように切り抜けるのか、切り抜けられないのか、という部分でもドキドキ感があって面白かったですね。 ジャクリーン・ビセットとジャン=ピエール・カッセル演じる夫妻は別に傲慢な金持ちではないですし、ヴィルジニー・ルドワイヤン演じる一見クールな大学生の娘も思いやりのあるいい子、高校生の息子はのほほんとした無関心系だし、一家は決して悪い雇い主ではないんですよね。 態度の悪い女を熱演したイザベル・ユペールと、大人しい家政婦ソフィを演じたサンドリーヌ・ボネールが各賞を受賞したようです。見応えがありました。 イザベル・ユペールって気になりますね。ベテランの女優さんで若くはありませんが、結構好みです^^ |
タイトルと紹介写真と出演者の名前だけでテキトーに録画してましたが、クロード・シャブロルというフランスの監督さんの特集だったようです。知らずに3作続けて観ちゃいました。 今回はその内の2作だけ記録。どちらも残念ながらあまり好きではありませんでした^^; しかしいずれも雰囲気や見た目は結構好みだったので、感想を書こうと考えずに眺める分には良さそうです♪ ■悪の華(2003年) ナタリー・バイ演じる妻(母)が出馬している市長選の最中、一族の過去のスキャンダルを蒸し返す怪文書が出回り・・・ という話。 派手な展開があるわけではないながら、特に退屈することなく見られた映画でしたが、市長選、夫の人となり、兄妹の恋愛、一家の過去など、話の中心がどこにあるのかがよく分からず、終始フワっとした感じでした。 もちろん最終的には「あー、そこか」と解ったものの、私的にはノーマークに近かった所だったため、「あぁ、う〜ん...」となってしまったんですよねー。どうしても目に見える "現在の出来事" に気が行ってしまうということと、この一家の家系図がややこし過ぎて整理が追いつかず、集中しにくかったということが敗因でしょうかね。 ブノワ・マジメルは写真で見るより動いてる方がステキに見えました^^ ■引き裂かれた女(2007年) テレビのお天気キャスターのガブリエルは、既婚の高名な作家サン・ドニの大人の魅力に虜になり付き合うことに。一方、若くてハンサムな資産家の御曹司ポールはガブリエルに一目惚れし猛アタックするも、サン・ドニに夢中な彼女には相手にされない。ところがサン・ドニにとっては一時の遊び相手に過ぎなかったガブリエルは捨てられ・・・ という四角関係がもたらす悲劇を描いた物語です。 欲しいと思ったら強引に手に入れようとするワガママ御曹司は、ブノワ・マジメル。個人的には、「悪の華」での "妹と恋愛しちゃうステキなお兄ちゃん" の方が好みです。マジメルという名前のせいで真面目なキャラを期待しちゃうから、ってのは酷すぎか。ま、とにかくキャラ的に苦手でした。 だからと言ってサン・ドニが良いかといえば、全然ですけどね。コイツは更に下衆の極みですから。で、ガブリエルに同情するかといえば・・・それもちょっと^^; ということで、なんだか馴染めないお話でした。 |