スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.12.07 Thursday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
ランナウェイズは世代じゃないのであんまり知りませんが、明らかにロック・ムービーなので楽しめるでしょう、ということで録画してみましたー^^ ◆ランナウェイズ(The Runaways)2010年 監督:フローリア・シジスモンディ
実は以前にも見たことがあったのに「トワイライト」シリーズを一切観たことがないので、てっきり動いてるクリステン・スチュワート見るのはこれが初だと思ってたくらい、私にはこれまで印象に残っていなかったようです。ところがここでの彼女には惚れそうになっちゃいました♪ "サディスティックロックの女王"(笑)スージー・クアトロに憧れるギタリスト、ジョーン・ジェットを演じたクリステンのクールな顔つきは、いかにもこんな姐御な役が似合いますよね〜。しかもその出で立ちはジョーン・ジェットにしか見えないほどのナリキリ振り!とてもステキでした〜^^
個人的には、劇中で時代を演出していたデヴィッド・ボウイやストゥージズなどの音楽と、クリステンの姐御っぷりにヤラレつつ普通に楽しめましたよ。ダコタとクリステンによる歌唱も結構好きでしたし^^ |
オードリー・ヘプバーンの名前だけにつられて昔観たのですが、なんつー胸くそ悪い話なんだ...とドヨ〜ンとしながらDVDを棚の奥の方へしまいこんだ作品でした^^; ちょっとこれをもう一度チェックしたい理由ができたので観てみることにしましたー。 ◆噂の二人(The Children's Hour)1961年 監督:ウィリアム・ワイラー
やはりとんでもなく気分の悪いお話です。 一応は同性愛ということが問題になっているような話の流れですが、描いているのは人間の恐ろしさ・タイムレスな心理ドラマです。一人の少女が叱られた腹いせに発した嘘が原因で、3人の人間の人生が崩壊してしまうという物語。 実際に子供達が見聞きしたのはちょっとした慰めの頬へのキスや、マーサの叔母・モーター先生(ミリアム・ホプキンス)による姪への不用意な小言。普段から行動に問題のある女子生徒のメアリーが、この閉塞的な田舎町で権力を握っていると思われる祖母(フェイ・ベインター)にそれらを大袈裟にして言いつけたというのが問題の発端です。「キス」 とモーター先生が発した「不自然・異常」や「独占欲」というキーワードを強調したわけです。元々は "嘘" と言えるほどの創作はしていませんが、追求されれば更に大袈裟に上塗りをするのでやはり彼女の嘘が原因となってきます。 この話を聞いた祖母が鵜呑みにするものかと言う所に疑問が湧くかもしれません。彼女がいかにも孫を甘やかしているダメ祖母であれば彼女を集中的に責めたい所ですが、実際はそういうわけではなく、学校で厳しく躾けてくれることに賛同・感謝しているまともな大人なんですよ。それがなぜこれに限って鵜呑みにしたのか。 彼女が言うには「この年齢の子供が思いつける内容ではない」とのこと。確かにそう思います。実際、ゼロから創作しているわけではありませんし。そこで彼女は学校へ出向き、自分の耳でモーター先生の証言(実際にはモーター先生は単なる愚痴を垂れ流しただけ)を聞き、孫の話と照らし合わせた結果、解釈を誤ってしまったわけです。そして子供たちへの影響を考え他の親たちに話を広め、全寮制学校から生徒を一人残らず引き上げさせる事態に発展となりました。そして、2人の若い女性教師とカレンのフィアンセの若い医師(ジェイムズ・ガーナー)の人生が狂ってしまったわけです。このお祖母さんが決して悪い人間ではないだけに、もどかしくて仕方ないですよね。 (教師がゲイではいけないのかという点については、この映画では主な論点にはなっていません。) 当然二人は反論しますが、結局崩れ落ちていくばかりの二人の行く末は物語として無理がなく、現実に起こりえそうな恐ろしく悲しい展開がリアルでイヤぁ〜な感じになります。 インターネットである事無い事なんでもあっという間に広がる時代に住む私たちには、'61年当時よりも更に容易に想像/理解できる話かもしれませんね。深い考えもなく簡単に他人を批判し、本当かどうかを確かめることなく広げてしまう。場合によっては話し手がウケたいがために話を盛ったりして、訳の解らない風評被害をもたらしたり。他人の人生がどうなろうと知ったこっちゃない、というわけでしょうか。人と関わって暮らしている以上、いつ自分が人生を壊される側になってもおかしくないです。発言は慎重に。(自戒) ヘプバーンと並ぶとどうしてもちょっと地味でイケてない女に見えてしまうマクレーンでしたが、露に見せる怒りやお腹に抱えた一物を含む微妙な感情を繊細に演じる彼女には魅了されずにいられませんね。 また、ヘプバーンの方は演技の上ではマクレーンには少し劣る感じもありましたが、最後のシーンにおけるまっすぐ前を見据える力強い瞳と凛とした姿勢は、とても立派で素敵に見えました。 カレンのティルフォード夫人(メアリの祖母)に対する誇り高い対応もアッパレでしたね。 ヘタレな私ならお言葉に甘えて取れるだけ取ってやれ、とか考えちゃうところかも^^; 彼女たちの場合は "許す/許される" 文化(?)ならではの対応なのかもしれませんが。
内容は同性愛を扱っていますが性的な表現はありませんから、そういったものが苦手な方も安心してディープな物語を楽しめるかと思います。しかし、力強い結末ではありますが、もしかしたら救われない結末にも思えるかもしれません。ヘプバーンの名前だけに惹かれて観ると痛い目に遭う(^^;)映画の筆頭かもしれないくらい、一般的にウケるお気軽映画の趣では全くありませんので、ご注意ください。 個人的には、ハリウッド的おとぎ話なハッピーエンドにされず、厳しい現実がリアルに描かれている所が結構好きでした。audrey |
さて誰のラヴコメかな〜ん?と詳細を見てみると、なんとフレディ・ハイモア!「チャーリーとチョコレート工場」や「奇跡のシンフォニー」のあの坊やですよ^^彼も恋愛映画に出るような年齢になったようですよ! ◆最低で最高のサリー(The Art of Getting by)2011年 監督、脚本:ギャビン・ウィーゼン
《『(500)日のサマー』のスタジオが贈る、ポップでキュートなスイート&ビター・ラブストーリー! 》とのことで、恋愛ものではありましたがコメディではないようでした^^ どうせ皆いつか孤独に死んでいくだけだと思ったら、何をしても全て無駄に思えてしまい、何もする気になれない。学校へは行っているけれども無気力な毎日を送っているだけ。課題はやろうともしないし、授業中は話も聴かず、ひたすら教科書にお絵描き。 当然そんな態度で学校が黙っているわけはなく、校長から退学間近を言い渡され卒業の条件を出されるわけですが・・・。 文字が書かれていようがお構いなしに教科書のページを埋め尽くして描き込まれたイラスト群が、PUNK系CDのジャケなんかで見るようなファンキーな本格的作品集となってしまっていてスゴいんですよね。あれ、もっとじっくり見たいわ〜^^ 次々と湧き出るイメージを、暇さえあればとめどなくイラストにし続ける彼は、もちろん絵を描くことが好きですし、大得意。けれどいざ授業でテーマを決めて描けと言われると描けない。 テーマなんてものを決めたらその時点でウソっぽくなっちゃうから。 言いたいことはわかりますが、こんな調子では世渡り下手すぎるでしょ!?言葉を選ばずに言えば、世間知らずのバカですか?もしくは Are you mental ? ってなトコですか?それとも逆に、聡明ゆえにと見るべきでしょうか?ま、なんにしろ将来が心配ですよねぇ。 しかしジョージの無気力は決して「ちびまる子ちゃん」的なサボりの言い訳ではなく、真剣なんですよ。 彼は礼儀正しく、とても真面目で正直な少年です。ところがどうやら "真面目過ぎ" と "正直過ぎ" をこじらせてしまってる様子ですね。色々と考え込む複雑で...もしかしたら同級生よりちょっとオトナな人間なんでしょうか? ところが学校をサボったある日。継父の秘密を偶然知ったジョージが最も問題視したのは、その内容よりも "隠している" ということで...。サリーに対しても想いを口に出すことすらできないくせに、しまいには裏切り者でサディストなビッチ呼ばわりですよ。コドモか!(笑)まぁ、サリーが彼を振り回した状態ではあったので、あながち間違っちゃいないんですけども。とにかくオトナってこたーないですね。"サマー" 状態の彼女に恋しちゃったウブな少年ですから、彼の戸惑いや怒りも解るんですが、観ながら彼の早期の成長を切に願っちゃいました^^; こんなジョージはこのままではろくな大人に成れないんじゃないかと普通に心配しちゃいますが、そこは大丈夫。映画ですからね♪ 彼の成長を描く方向になっています^^ そして高校生のほろ苦い青春物語ですので、安心してご覧になってください(笑) 無気力男子が中心の物語だからか全体的に淡々とした雰囲気ですが、とにかく青臭さを満喫できました!恋愛ばかりの物語でもないので、高校生の恋愛話に入りにくくなってる私もそれなりに楽しめましたね^^ ただ、素直にキュンっと出来たかというと・・・それは少し微妙。いえ、私が今現在そういう "時" じゃなかっただけです。青春まっただ中の方ならきっと共感部分も大いにあるでしょうし、"青春時代を振り返る時" が来てる方にも、これは!!って所があるかもしれない良い映画だったと思いますよ。 ただ、到底できるとは思えないことをやり遂げたり、素晴らしい出来として扱われるアレがそれほど良いと思えなかったりと、私の中で少しバカバカしくなってしまう要素があったために、最終的な印象が下がってしまったのが残念でしたが。 主演はフレディ・ハイモア。ちょっとの間にすっかり大きくなりましたね。モヤシなイメージは変わらず、"いい子" なばかりの役は卒業って感じでしょうか。(いえ、それでも十分イイコ!)もしイメチェンをはかるなら、ちょこっとずつして行ってくれるといいですね。突然マッチョに変身したりはしないでほしい^^ |
個人的には、キャメロン・ディアスももういいかなぁ・・・って感じになっていましたが、これはどうやらコメディってことでちょっと楽しみにしていました。 ◆バッド・ティーチャー(Bad Teacher)2011年 監督:ジェイク・カスダン
楽そうだからという理由だけで中学校教員になり教育に関しては興味すらない、玉の輿に乗ることしか考えていないという性悪女の物語です。授業は映画のビデオを見せるだけ、自分は教卓で寝てるか酒飲んでるか・・・。仕事をあがれば学校の駐車場でマリファナを一服。それでも校長の前で取り繕うのは得意で、職を失うことはない。言語道断なセンセーです。 そんな彼女が御曹司をゲットするための豊胸手術用の資金調達に必死になり始めると、更に物語は大暴走。はっきり言って無茶苦茶です。バカバカしさもありますが、主人公のあまりにヒドい行動に単純に嫌悪感を抱く人もいるでしょう。 しかしこの映画は極悪教師の話ではあっても、現実にはありえないレベルの酷さなため、「こんな先生が居たらどんでもないなぁ〜」と実際の学校に当てはめてムカっとするようなものではないような気がするんですよ。だからこそコメディとして一応成り立ててるんじゃないでしょうか。ま、主人公の性格が悪い事には変わりありませんから、受け入れられないくても仕方ないかとは思いますけどね^^; とにかくこれは、「あのキャロメロン・ディアスが帰ってきた!!」これに尽きますね! 彼女のあの気取らない、他の人がやったら捨て身にしか思えないような大胆で可笑しいコメディですよ。もちろん彼女が演るからこそですけども。どんなに "いかにも性格悪そ〜" な態度や表情を見せていても、キャメロンのキュートでお茶目なキャラがにじみ出て魅力的に見えてしまうという。う〜ん、素晴らしい。 やはりお肌に衰えは見られますが、見事に保たれた脚線美をこれでもかと見せつける、カーウォッシュシーンは圧巻です♪ボンネットの上で泡や水しぶきと戯れる、ベタなスローモーションのセクシー映像のBGMは Whitesnake でしたかね?笑いも誘いますねぇ〜^^ 今回はそれに加え、キャメロンとライバル関係となるブリっ子教員を演じたルーシー・パンチも絶妙でしたしねー! この映画のドラマ版に S.A.T.C. のクリスティン・デイヴィスが出演するとニュースで読みましたが、ルーシー・パンチのキャラでしょうか?だとしたら恐らく全然違った感じになるでしょうね〜。S.A.T.C. では彼女も結構捨て身な役をやっていましたが、それでも可愛過ぎるんじゃないかな? キャメロン・ディアスと実際に交際歴があるジャスティン・ティンバーレイクが、キャメロンの玉の輿のターゲット役に起用されたことも話題だったようです。元恋人同士の二人がそんなとこまで見せちゃう!?ってな衝撃のおバカシーンまで演じて見せたのも面白い部分でした。が、ジェイソン・シーゲルが演じた独身体育教師が、イケてないくせに程よくイイ男でオイシい所を持って行ってたのがちょっと良かったです。彼は鑑賞中ちょっとイラっとする観客の心の避難キャラとして良い活躍をしていたんじゃないでしょうか^^ ちなみにジャスティン・ティンバーレイクは、イケメンのモテ役として登場しますが結局のところは単なる道化ですので、カッコいいジャスティンを期待してみるとがっかりするかもしれません。 なにはともあれ、キャメロン・ディアスやルーシー・パンチのファンならば、普通に楽しめるコメディだったと思いますよ。そうでない方にはハズレ気味の評価をされても文句の言えない映画でしょうが(笑) |
今はどうだか知りませんが2006年の時点ではダウンロード数、世界 No.1 だった Podcast 「The Ricky Gervais Show」の 1st Season(全12回各30分程度) を、今更ながら私もダウンロードさせて頂きまして、iPod に入れて通勤時に一生懸命聴いています。 この番組(?)は、イギリスのコメディアン、リッキー・ジャヴェイスとスティーヴン・マーチャント、そしてカール・ピルキントンという元ラジオ・プロデューサーの3人が、しょーもないテーマで色々語り合うというものです。リッキーの冠番組ですが、主にもう一人の男・カールの面白さを共有しようぜ!という内容になっていました^^ そのカールはどんな面白い人物なのかというと、簡単に言えばただの天然ボケの人ですね。彼自身はいつもすごく物事を真剣に考えているし、色んなことに対して自分の意見を持ち、それを自信を持って発表できるちゃんとした人です。 ・・・が!結構な割合で、彼の考え方には大きな穴や欠陥があるんですよね。 例えば、人口の増加を止める方法をカールが考案。 「一人死んだら一人生まれるシステムにすればいいんだよ。一人の体内に一人の赤ん坊の "種" があって、"親" が死んだ時に生まれるんだ。」 スゴくないですか?!ツッコミ所しかないですよね!!o(≧▽≦)o そんな数々のツッコミ所を2人のプロ・コメディアンが細かく的確にツッコみ、時にはノリツッコミのようなものも入れながら、面白さを引き出してくれるわけです♪ お気に入りは、『スーパーパワーを手に入れたら何をしたい?』という質問。 スティーヴ:透明人間になるとかどう? いつも一人歩きながら聴いてて笑いをこらえるのに必死になる場面の一つですが、考えてみれば私が聞かれても同じ惨事になりそう^^; スーパーヒーローになるわけじゃなく、現実の世界の中での話。他人から見えないだけでドアと通り抜けたりできないんですよ。何ができます?昔ながらの答えは、女湯に...とか女子更衣室に...とか?でもそんな子供じゃないし、好きな人をつけ回すとか?相手がいないしぃ・・・。使えねぇなぁ、透明人間(笑) しかし英語の苦手な私が、英国人同士による速い会話を聞き取るのは相当ハードで・・・。リスナーに向って語りかける部分はまだしも、"しゃべり" が本業でないカールのモゴモゴした喋り+スラングも多いっぽい会話(bloke とか knob とか、めちゃめちゃ多用してたけどこれで初めて知りました)はかなりキツい!! カールの言葉が聞き取りづらいお陰で、大爆笑直前の "オチ" と思われる一言がどうしても解らないという酷く悔しい思いをしながら、何度も同じエピソードを繰り返し聴いたり>< でも道々一人で、眉間にシワをよせたり笑いを堪えたりしながら、なんとか楽しんでいます。
個人的には彼に親近感を持たずにいられません。彼のように頑固ではないし彼のような独創性は無いながらも、フィクション作品で得た情報を鵜呑みにしていたり、浅はかな考えをグッドアイディア!と自信満々に披露したりする感じは他人とは思えないですね^^;そのせいなのかわかりませんが、以前、このカールが一人で外国へ送られ、何日か現地で過ごすというリポート番組「An Idiot Abroad」の本を(半分)読んだ時、わりとモットモな感想が並んでる印象で、私にはほとんど笑いどころがみつけられなかったんですよ。で今回気づきました!英語の理解力の問題もあるでしょうが、本で笑えなかった一番の理由はツッコミが入らないことじゃないかなと。やはりツッコミって大事ですよね〜。広い知識と頭の回転の速さが抜群の "職業ツッコミ" の方々って偉大だなぁ、と再発見した次第です^^ ま、とにかくこの「The Ricky Gervais Show」はアニメでだいたい内容が解りましたから、これからも完全攻略目指して聴き続けたいと思います。gervaismerchant |
トリュフォー作品を集めたDVDのBOXセットに収録されていない作品です。そういえば持ってないから観てないぞ、と気づいて買っちゃいました^^ ◆黒衣の花嫁(La Mariee Etait en Noir)1968年 監督:フランソワ・トリュフォー、原作:コーネル・ウーリッチ
上のあらすじは、物語のはじめの方の謎めいたところに留めておきましたが、この後、どんな話なのか書いちゃいます。知りたくないよーって方は残念ですがここでお引き返しくださいまし^^; あ、でも一つだけ。この映画はタランティーノ監督がモチーフにした作品とのことですので、タラ氏のファンの方はご覧になるとよいですよ^^ ↓ネタバレご注意↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 結婚式を終え、教会から出てきた新郎新婦。しかし祝福を受け幸せの絶頂の最中、夫が何者かに射殺されてしまう。最愛の夫を突然亡くした若妻はその後、5年間で犯人と呼べる5人の男たちの所在を突き止め、復讐のために次々と殺害していくことに・・・。 そう。タランティーノがこれをモチーフとした作品は「キル・ビル」です。当然こちらはあのようなバイオレンス系ではありませんけどね。非情ではあっても暴力的ではなく、ラブシーンも一切なしで描く愛の物語です。 インタビューによると、トリュフォー監督はこの作品は忘れたいほどの失敗作と見なしているそうですね。明るい昼間のシーンばかりのカラー作品なため、ミステリアスな雰囲気が全て台無しになってしまっているとのこと。 確かに、あらすじを知らずに観た私は、ちょっと謎めいた感じではあるものの、一人目が殺害されるまでサスペンス・ドラマだとは気づいてなかったんですよねー^^; しかしサスペンスだと分かれば、何人殺す気なんだろう?目的はなんだろう?真相は?結末は?と楽しんで観られました。ま、正直に言えばやはり、本来あるべきドキドキ感は特に無かったですけれども^^; この作品では "一応サスペンス" な物語でしたが、原作はどんでん返しなども仕込まれたもっともっとサスペンスらしい話だったそうです。しかしトリュフォーが撮るとなればやはり主題は「愛」ですよね。"一途な愛を描く" ということが狙いだとすれば、特に問題ないつくりだったのではないでしょうか。サスペンスを意識し過ぎてゴチャゴチャとややこしくしなかったのは正解のような気がします^^単純明快な復讐劇で、私はキライじゃありません♪ 主人公を演じたのは「突然炎のごとく」でモテモテだったジャンヌ・モロー。こちらでは女を武器にして憎き男たちに近づき・・・と言う役で、男を虜にする魅力は健在・・・と言いたいところですがー、残念ながらそうは思えず^^;「突然〜」から6年が経ち40歳になったモローは少しふくよかになり、特に口元に熟女感を漂わせまくってました><まんまと罠にかかる男性陣も若いわけではないので、酷くおかしいわけじゃないのでしょうけど、簡単にデレレ...となってしまうのにはどうも無理があるように見えますね。「デスパレートな妻たち シーズン7」でブリーがブライアン・オースティン・グリーンにべた惚れされるのに似た違和感^^;もちろん美人は美人なんですけどね。 キャストにはジャンヌ・モロー以外にも、他のトリュフォー作品で馴染みのある俳優さんがチラホラ見られました。殺される5人の中には「暗くなるまでこの恋を」の探偵役ミシェル・ブーケや、「夜霧の恋人たちの」靴屋社長のタバール氏役ミシェル・ロンズデール(この方はマイケル・ロンズデールという名前で有名作にも出演している有名俳優だったのですね〜)、「恋愛日記」「私のように美しい娘」のシャルル・デネなどが。 |
ニットのチョッキ(笑)を愛用してる、イケてない中年男姿が違和感なさ過ぎなジェイソン・ベイトマン主演作です。ジェニファー・アニストンはいつも通り楽しそうな女を演じてました♪ ◆アラフォー女子のベイビー・プラン(The Switch)2010年 監督:ジョシュ・ゴードン、ウィル・スペック(「俺たちフィギュアスケーター」)
グデングデンに酔っぱらった状態で "取り替え" を行ってしまったウォーリーには、自分がしたことの記憶がない。ところが7年後、子育てのためにNYを離れていたキャシーが連れ帰ってきた5歳の子どもには、自分との共通点が満載>< ハッっとなったウォーリーはなんとか記憶をたぐり、「もしかしたらあの時、そんなことをしたかも...」というところにたどり着いてしまった! 酒に酔ってウッカリやらかしちゃったことが、他人の人生を変えてしまうとんでもないことだった、という実際にあったら到底笑えない "とんでもない系" コメディです。邦題から想像する"アラフォー女性が妊娠を目指して奮闘する話" ではありませんでした。 キケンを避け変化を望まず、無難にやり過ごす人生を歩んできた主人公ウォーリー。そんな独身中年男が親友女性の決断にモヤモヤしてつい自分に正直な行動に出、その結果となって現れた子どもとの交流を通してオトナになることができるのか、といった感じのドラマです。 精液入れ替え〜できた子どもとの対面シーンのアイディアだけでストーリーを作ったという感じでしょうか?全体的にかなりストレートな作りで特にヒネリもなく、そんなに笑えるわけでもなく、ホッコリはするかもしれませんがよくある"シンプルに予想通り/期待通り"な感じですかね^^;いいんですよ、こういうのはそれで。 ウォーリーがキャシーの息子セバスチャンと交流しつつ「どうしたもんかな〜」と悩んでる間に、そうとは知らないキャシーがドナーで子どもの父親だと信じてるローランド(パトリック・ウィルソン)といい感じになり、いつのまにか三角関係状態になるのも、「最終的には親友同士の二人がくっつくに決まってる!」と思って見てるこちらとしては、この茶番につきあわされるローランドが不憫だねぇ〜くらいのモンで(笑) それぞれの友人として登場した、ジェフ・ゴールドブラムとジュリエット・ルイスがとてもいい味を出していて良かったです!^^aniston, bateman |
ヒッチコックの映画って、観たことないんですよ。「鳥」を子供の頃にチラ見した覚えがある程度で、名作と言われる他の作品にも今んとこ興味はないんですよね^^; ◆ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女(The Girl)2012年 監督:ジュリアン・ジャロルド
ヒッチコックに思い入れなど無いし好きでもないので、彼がどう描かれても個人的には特に文句はないのですが、「 "ちょっとショッキングな事実" を映像化!」として客を引こうとしてるのが見え見えってのも、なんだかいやらしいわねぇって感じですよね。 そのヒッチコックを演じたのがトビー・ジョーンズという(申し訳ないけど)いかにも陰湿そうに見える人で、ヒッチの人間としてのいやらしさをこれでもかと印象づけておりました。トビーがヒッチコックという "巨匠" の大物感を出せていたとは思えませんが、ヒッチの裏の顔を描くにはぴったりハマっていたと思います。(なんか可哀想^^;)
さすがにそこは、全く白々しさのない演技(?)になっていました。チラチラと編集で差し込まれた別撮りのアップ映像を無視して、リアルに鳥に襲われる姿だけに集中して見ていたら、こちらまで息が苦しくなりましたよ。あの、演技どころではない程フラフラになりながら必死に抵抗する様は、一種の衝撃映像のようでしたね。まぁ、その裏事情を知った上で見たからかもしれませんが。 そこまですれば当然、スゴい映像が撮れた!ということになるでしょうし、それをやった役者も賞賛されるのでしょうけど、良い作品を作るためには手段を選ばない・無茶も厭わないという、最近も問題になっていた制作のあり方には、やっぱり賛同はしにくいですね。主にテレビでしょうけど「演者は危険なことでも屈辱的なことでもやって見せろ」というのは、どこか壊れちゃってるなという感じがします。 ヒッチコックのこれも名目上は「作品のため」としていたのでしょうが、誰も巨匠に逆らえないのをいいことに、こんな私的な嫌がらせをしていたとなれば・・・ヒッチコックを見る目が変わりそうですね。丸々事実として信じてしまうのは危険でしょうけども、こういうのに影響を受けやすい人もいるはず(私がまさに!><)。この話を現在80歳を越えたティッピの売名行為か何かだとは考えにくいですし。 しかしエンターテイメントの格好のネタとして反論のできないヒッチコックを貶めるというのもまた、いわゆる "いかがなものか" ってところかもしれないですね。 ま、正直、そうして作られたものでも、楽しんで観ちゃってるわけですが^^; はい。きれいごと言ってすみませんでした。 ヒッチコックと妻の関係のことなど全く知りませんでしたので、その辺りもなかなか興味深かったです。ヒッチコックの仕事のパートナー的存在だった妻を演じたのはイメルダ・スタウントン。ちょっとサバサバ系で思いやりのある感じの彼女が支えるヒッチコックとの夫婦関係は結構ステキに見えましたよ。 |
ナタリ監督の「カンパニーマン」とどっちがどっちだっけ?となりそうだなーなんて思いましたが、観たら覚えました^^主役が複数の方が「メン」ですね(笑) こちらはもっと身近な内容を扱った、深刻な社会派ドラマでした。 ◆カンパニー・メン(The Company Men)2010年 監督:ジョン・ウェルズ
実はうちの夫の転職が決まろうとしていたところでリーマンショックにブチあたりましてね。転職先の会社が募集事態を取り下げちゃって転職の話が流れたんですよ。まぁ、辞表を提出する前だったので窮地に陥るのは免れましたが、あの時はドキドキしましたねぇ。家の稼ぎ頭が突然収入を失ったらと思うと、本当にゾッとします。 この映画は、こんな私の体験談と比較するのは申し訳ない、とても深刻でリアルな物語でした。 「大手○○社が△千人の人員削減」なんてニュースで聞く事がありますが、正直普段は耳に入っても数字でしかなかったり。そのため「不景気でや〜ね〜」くらいで流しちゃってましたが、こういうことなんですよねー。ニュースでは伝わって来ない当事者個人のリアルな実状・・・。もの凄く怖いです。 突然リストラを宣告された重役たちの、それぞれの "その後辿る道" を描いた映画です。中でも軸となって見ていたのは私と同世代のボビー。妻と2人の子どもと大きなおウチで暮らしてポルシェを乗り回し、休日はゴルフ三昧という成功者らしい生活を満喫していた男。 ついつい自分に置き換えて見てグッタリしちゃいました。 それでも最終的には物語は前向きです。但し、希望を捨てるな!前向きに頑張ろう!というハッピーエンドは悪くないですし、現実に置き換えたくなる物語ではありながら、どこかおとぎ話に見えちゃう所があるのは難点かな。ボビーがやけに恵まれて見えるんですよね。現実をしっかり見つめ夫を叱咤激励し広い心で支えるよくデキた妻、こんな状況の中いつでも聞き分けの良いイイコな子供たち、素っ気ないながらも手を差し伸べる義兄、ボビー一家を受け入れてくれる実家、相談にのってくれる元上司など、都合よく恵まれ過ぎというか^^;立場が違い過ぎて共感しにくい感じがしました。 その他、同じ会社からリストラ対象となった重役にクリス・クーパーとトミー・リー・ジョーンズ。ボビーの話と同時に描かれる、更に年配の彼らの事情も辛かったですね>< その首切り係を任されたのはマリア・ベロ。ボビーを支える献身的な妻にローズマリー・デウィット。彼女の兄で、不仲なボビーに手を差し伸べる工務店主はケヴィン・コスナー。 豪華キャストで描かれた、人生の厳しさと家族愛のシミジミとしたドラマでした。自分がこの立場になった時には、ボビーの妻の姿を思い出したいと思います。 |