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    • 2023.12.07 Thursday
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    【日記・映画】2012年 私のお気に入り

    いよいよ大晦日となりました。
    今年も一年、ご愛顧頂きまして誠にありがとうございました!
    更新頻度を下げながらも、応援してくださる皆様のお陰でなんとか続けて来られました^^
    来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

    さて、今年の私の収穫をまとめておきたいと思います。
    この1年に私が新たに観た作品から好きだったものを5作リストアップ♪ 残念ながら今年も劇場へ脚を運ぶことは一度もありませんでしたのでorz、例によってスターチャンネルをはじめ映画チャンネルで放映されたものと時々衝動買いしたDVDなど、旧作ばかりの中からのセレクトです。順位は特になし^^

    人生万歳!】(2009年)

    ウディ・アレン作品。アレンは出演してませんが、主人公がアレンの分身のパターンです^^アレンとは違って微妙に強面感のあるジジィが見たまんま偏屈で、皮肉と毒舌をまくし立ててました。物語自体はハチャメチャでしたが、理屈をこねるのを見てるだけで十分面白かったです。


    ボクの人生を変えた5日間】(2010年)

    鬱になった少年の物語。コミカルな見せ方だったり可笑しなキャラクターの登場だったりを盛り込んだ、明るい青春ドラマでした。説教臭さもなく楽しく観られたけど、メッセージはちゃんと入ってくるといういい感じの映画だったはず^^DVD化されてないから1度しか観てないので・・・。


    舞台よりすてきな生活】(2000年)

    子供嫌いの舞台作家の男の話。とにかくこの主人公のキャラクターが好みだったの!自分勝手さはあるけど、決してヤなヤツじゃないし、ユーモアの感じがとても良かったです。お隣の女の子とのふれあいもいいのですが、妻との子作りを巡るやりとりをはじめ、可笑しなクダリも多くて楽しかったです。

    ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ】(2009年)

    ティーン時代のジョン・レノンを描いた伝記もの。ビートルズの結成なども含みますが、基本的にはジョンと実母とミミ伯母さんとの関係などで知ってはいた内容でしたが、女優陣の巧さにとても惹かれました。感じの良い青春ドラマでとても好きでした!


    Bright Young Things】(2003年)

    イケメンウォッチャー仲間の方(笑)よりオススメ頂いて観たイケメン満載の作品。セレブの若者たちの享楽的な生活を描いた青春〜恋愛映画でした。登場人物たちが皆魅力的でうっとりと眺めちゃいます。ピーター・オトゥールのハマり過ぎキャラも嬉しいオマケ(?)でした!


    上位5作から漏れた候補は、ビフォアサンセット、50/50 フィフティ・フィフティ、エド・ウッド、ファクトリー・ウーマン、3時10分、決断のとき、フロスト×ニクソン、僕の大事なコレクション、ラブリー・オールドメン^^

    「アパートの鍵貸します」や「雨に唄えば」など名作映画で凄く気に入ったものもありましたが、わざわざ言わなくてもいいかって次元の作品ですもんね^^
    ドラマでは「ダウントン・アビー」に大ハマり中!海外盤ブルーレイには日本語字幕が入ってないようなので、早く国内盤DVDを発売して欲しいです!!マジで!!^^

    それではみなさん、良いお年をお迎えくださいませ〜





















    【ミスター・アーサー】(2011年)

    ラッセル・ブランド主演のコメディです。おバカなんだろうな〜と期待して録画してみました^^1981年の作品のリメイクだそうです。しかし評判は良くなかったようで^^;


    ◆ミスター・アーサー(Arthur)2011年 監督:ジェイソン・ウィナー
    身の回りの厄介事は乳母のホブソン(ヘレン・ミレン)任せで、毎日気楽なバカ騒ぎを繰り返す大富豪の御曹司アーサー(ラッセル・ブランド)。この息子に次期社長を任せるのは無理と踏んだ現社長の母親は、しっかり者の社長令嬢スーザン(ジェニファー・ガーナー)との結婚を迫るが・・・

    おバカ映画の部類と言ってもよさそうですが、ハートウォーミング系ラブストーリーでもありました。しかし主役がラッセル・ブランド。あのムサくてウルサい男ですよ。
    個人的にはラッセル・ブランドを(意識して)見たのはこれが2作目ということで、免疫がありましたからまぁ大丈夫でしたが、これがもし初めてだったら、主人公への嫌悪感だけでほとんど楽しめなかったかもね^^;

    大金持ちのお坊ちゃんとして育ち、現在も子供の頃から変わらぬばあやのお世話になっている、常識に欠ける男の話です。
    この主人公アーサーは、ノリでおバカやってるところもあるけど、基本的にはただちゃんと躾けられなかったためにおバカになってしまったというだけの可哀想な子。意外とナチュラルボーンおバカではないのかも?という感じです。しかし次期社長になれる人間に育たなかったため、キライな女と政略結婚をさせられることになったんですよね。

    結婚を命じた女社長(ジェラルディン・ジェームスこの人、結構好き!)は、今になって母親として息子の育て方を悔いている様子でしたが、実際は世話役を務めてきたホブソンが躾役だったはずじゃないのかねぇ?なんて思いつつ・・・^^;
    そんなホブソンはもちろん一見厳しいばあやというようなキャラではありますが、イヤミはポンポン出るものの、躾に必要な厳しさはあまり感じない。やはり根底にアーサーが可愛い♪という思いがあるようで、ついつい甘やかしてしまったのでしょう。
    しかし観ている分には、こんな風に愛情たっぷりの目でアーサーを見るようなキャラクターであってくれて良かったなと思うのも正直なところで。入浴中のアーサーに「おちんちんもしっかり洗いなさいよ!」なんて言っちゃうホブソンや、「一生僕のばあやをやってください!」なんて言っちゃうアーサーを見てると、その微笑ましい関係に目尻がさがっちゃうんですよ。


    あ、でもそんなに素敵なばかりじゃないですよ?ラッセル・ブランドのコメディですから^^ヤツの濃さや下品さは当然そこそこ出てますしね。ま、コメディとしては小ネタが楽しめる部分もちょこちょこ(お気に入りは「レズビアンのサイモン&ガーファンクル」!)はあっても、ジェニファー・ガーナーの方がぶっ壊れて見えたくらい、ラッセル・ブランドが弾けきれないキャラだったので不発感が大きいですし。しかも「愛を取るかお金を取るか」という物語の本筋もまぁ別に、って感じだし。
    「愛」の方のグレタ・ガーウィグは洗練された感じではないけどまぁ可愛かったし、大金持ちが初めて出会ったザ・庶民な女の子としてありがちなキャラ/雰囲気がよく出ていましたけど。


    とにかくヘレン・ミレンの繊細な演技やユーモア、ついでにバットモービルやデロリアンなんかをチェックしといたらいいんじゃない?って感じかと。
    でもこの映画にも、個人的にはわりと嫌いじゃない部分がありまして。それは、登場人物に根っからの悪い人/ヤなヤツがいないということ^^
    物語の展開上、それぞれにとってイヤなことをされるような場面は色々あるものの、ほとんどのキャラクタに必ずどこかでフォローが入ってるんですよね。唯一のワルキャラは、お笑い要員として憎らしさを緩和してましたし。当然そんなのリアリティに欠けるとは思いますが、観ていて気分は悪くないじゃないですか^^私のような単純な人間にしか通用しないかもしれませんが、こういう映画もいいものですよ^^
    まぁ結局は、ラッセル・ブランドが受け入れられるかどうかも大きいかもね(笑)

















    【僕のニューヨークライフ】(2003年)

    あ・・・クリスマスイヴでしたか!今年はクリスマス映画観てないっス〜!ということで、普通に観た映画です^^;めりーくりすます。
    なんとなく気軽に観られそうな感じのするタイトルに惹かれて主演の名前を見てみたら、「アメリカン・パイ」シリーズのジェイソン・ビッグスとなっていたので録画したわけですが、またウディ・アレン作品でした〜。


    ◆僕のニューヨークライフ(Anything Else)2003年 監督、脚本:ウディ・アレン
    マンハッタンに住む21歳の新進コメディ作家ジェリー(ジェイソン・ビッグス)は、少しずつ名前も売れてきながらも、ろくな仕事が取れないマネージャーや、ジェリーを気まぐれに振り回す恋人アマンダ(クリスティナ・リッチ)に悩んでいた。そんなジェリーの相談役となっている先輩作家のドーベル(ウディ・アレン)は、自分と組んでLAへ移住しようと誘い・・・

    主人公は恋人にひとすじの純粋なユダヤ人の若者。演じるジェイソン・ビッグスのあの頼りなさげなイメージにぴったりな男。アレン演じる先輩作家からいつも人生のアレコレを説かれています。アレンもいつもの調子のマシンガントークで持論をこれでもかと発信していますが、実は主人公ジェリーもかなりのアレン調なんですよね。「人生万歳」の主人公がそうだったように、まるで完コピを目指したかのよう。しかし「人生万歳」にはアレンが出ていませんから、アレンの代弁と捉えて間違いないと思いましたが、こちらはアレンも出てて、しかも思いっきり絡んでるんですよ。なんだか奇妙な感じです。こんな "分身との遭遇" 振りをふり返ると、もしかしてこれって「ファイトクラブ」な話だった?なんて、考え過ぎちゃいました^^;


    ジェリーを悩ます恋人は、甘えるかと思えばピャっと翻す気まぐれで奔放なネコ系キャラがよく似合うクリスティナ・リッチ。やたらセクシー系で、見た目はとても可愛かったです♪
    押し掛け居候の母親は更に上を行く奔放さでしたが、ストッカード・チャニングには悪いけど、中身は変わらなくても年を取ってるだけでただのクソババァに見えちゃうところが怖いですね。何かを学習しちゃうわ〜^^;

    ワガママな彼女や頼りないマネージャー(ダニー・デヴィート)に振り回されていた気の小さい男が、先輩に諭されて一歩踏み出すという、まぁありそうな話ですが、アレン的な暴走した発言が楽しめますねって感じの、お気軽コメディぽかったです。ジェリーの生活を描いた物語ですが、所々にミニコントを差し込んでくるアレンの存在がやっぱり面白いですね。

    ただ、ウディ・アレン映画をちょっと連続で観ちゃうと、彼の映画に頻繁に出てくるユダヤ人の被害妄想なクダリに「もういい加減にしなよぉ」とウンザリしてきちゃったり。そんなこと言うと「無知すぎる!」と怒られちゃうかな?でもぉ、毎度聞かされるとちょっと・・・^^;まぁもちろん、被害"妄想" なので自虐ネタですから、お約束として面白いっちゃー面白いんですけどね、結局(笑)

    [メモ] 最近ちょっと(ホントにちょこっとだけ)お気に入りになってるエイドリアン・グレニアーが、ちょっとだけ出てました!




















    【オスカー・ワイルド】(1997年)

    「Bright Young Things」で見たマイケル・シーンが気に入った私が次にオススメ頂いたのがこれ!アリガトウゴザイマス!
    「Bright 〜」ではやたらオネエだったマイケル氏でしたが、意外にもこちらでは普通にしてる時は(笑)そうでもなかったですけど、ゴロニャンと甘えたところなんかも可愛かったです^^


    ◆オスカー・ワイルド(Wilde)1997年 監督:ブライアン・ギルバート
    19世紀イギリス。詩人/劇作家のオスカー・ワイルド(スティーヴン・フライ)は、アルフレッド・ダグラス卿/通称ボージー(ジュード・ロウ)という美しい青年と愛し合うようになり、作家としても数々の傑作を生み出し成功を収めていた。しかし、息子がワイルドと付き合っていることに気づいたボージーの父親(トム・ウィルキンソン)は、ワイルドを法的に訴え・・・

    個人的にはオスカー・ワイルドという名前を覚えたのは映画「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」でした。しかし、なんだか「伝説的な存在」風の扱いをされている人で、どうやらゲイなんだな、ということだけ認識して作家だということすら知らず^^;それでも画像チェックくらいはしましたが、そのヌボーっとした風貌に興味をそそられることも無く、彼自体のことを知る機会もないまま。
    その後、ワイルド作品(映画と小説)に少し触れて、現在は「面白い!結構ファンになるかも!」というところまで来ています。そこへついに、オスカー・ワイルド自身のことを描いた映画が観られたわけです♪

    オスカーを演じたのはスティーヴン・フライ。あぁー・・・確かに私が特に惹かれなかったあの人は、こんな印象の方でした^^ しかしさすがにあれだけの機知に富んだ面白い作品を書いた人ですからね。巧みに操る言葉で関わる人々を次々と虜にしてしまう、とても魅力のある人物でした!敵意むき出しで嫌々対面させられたおっさんも魅力を認めちゃったし、脅迫しようと近づいていた不良少年たちも「あんたを脅すの無理だわ」と諦めちゃうし。自分がいいと思ってる人が誰かに認められるシーンって爽快で大好き!

    とにかく彼はゲイだ、と思いながら観始めたので少しビックリしましたが、物語は結婚相手を見つけ、子供にも恵まれ、温かい家庭を築いていくところから始まっていました。ただ、妻に選んだ資産家の娘について「もの静かで寛容で、結婚相手に最適」というような評価をしていたのが気になります。その後の展開が予想できているだけに、なにやらどす黒い思惑(大袈裟?笑)を感じちゃうんですけど?と思いながら冷ややかに眺めていたのですよ。しかし、どうもそういうわけじゃないようで・・・。要は初めからゲイではなかったようです。

    ところがある日、街で見かけたオーランド・ブルームばりのイケメン(なんとオーランド・ブルームです!)に目がハートになってしまった自分にハッとするオスカー。「もしかしてオレって・・・」な瞬間を体感!そんなオスカーの家に住み込みで雇われた、若い青年ロビーが、ついにオスカーに本来の自分を教えてしまったわけです!妻と子が寝静まった自宅にて!ひぃ〜

    そのロビーを演じたのが、今回のお目当てマイケル・シーンでした♪たじろぐオスカーを前に「何にでも初めての時があるよね」と、おもむろにシャツのボタンをはずし、サラっと脱いでみせるロビー。
    見事なまでの中肉、なで肩でオスカーを誘惑!
    ・・・えーと・・・ま、早い話が脱がない方がいいですねって感じでしょうか^^;(ペロンと出しちゃったお尻も本人かなぁ?)
    ま、それはいいんですが、その後の物語の展開に伴うロビーの切な過ぎる役どころは、マイケル・シーンの繊細な演技がモノを言ってましたね!実際一番可哀想なのはオスカーの妻ですが、いつもロビーに肩入れしたい気持ちになるんですよ。素晴らしかったです。


    そしてガッツリ男の味を覚えたオスカーは、更なるイケメン、ヨアン・グリフィズ演じるジョン・グレイを喰ったと付き合った後、ついに運命の相手と出会ってしまいました!貴族のお坊ちゃまアルフレッド・ダグラス(=ボージー)です。オスカーの作品を崇拝する学生で、オスカー自身にも興味を持つ究極の美少年!生意気でワガママな可愛い恋人になっちゃいます♪演じたのはジュード・ロウ!あり得ないほどの輝きを放ってます!光りまくってます!(文字通りじゃないですよ!)
    最も美しいジュードが見たいならこれですよー!
    そんな彼がオスカーと愛し合っていることに気づいたボージーの父親が怒り狂って・・・というところがこのお話です^^

    これはオスカーの伝記映画ですから、これらの登場人物は実在したんですよね。この美しいボージーが、本当はいったいどんな顔してたのかって気になりますよね!

    →これです!(Wikipedia)

    ホントに美青年なんですよ〜。この映画で見た傲慢で我が儘なキャラクターが信じられないくらい、キレイな感じじゃないですか?ウィキで読んでみると、結構映画で観た通りだったようですけどね^^
    ちなみにロビーは→こちら、ジョン・グレイは→こちら

    オスカー・ワイルドの人となりや彼とボージーの恋の行方や裁判の行方など、物語もなかなか面白かったですが、なによりもジュード・ロウのまばゆい美しさを堪能しただけで十分元が取れた、スゴい映画でした!
    ただ、実は個人的には男性同士の本格的なベッドシーンを観たのは恐らく初めてで、何かえらく消耗しました^^;観終わった直後は、床にしゃがみ込み下向いたままタバコを燻らせるという状態で、事情を知らない夫に「どうしたの?大丈夫?」と心配されたほどの、茫然自失状態^^;
    ということで、自信のない方は心してお臨みください(笑)

    [メモ] オスカーのママを演じたボヘミアン風なヴァネッサ・レッドグレイヴがやっぱりステキだったのと、オスカーの友人スフィンクスを演じたゾーイ・ワナメイカーのいつも通りのサバサバ感も印象に残りました^^





















    【日記・本】恋愛曲線

    SONY READER で電子書籍【恋愛曲線】を読みましたー。
    青空文庫(無料)の小説です^^適当に選んだのですが、いいものに出会いました♪

    「恋愛曲線」。その言葉からまず思い浮かべたのは、恋愛における気持ちの上がり下がりの男女比なんかに用いられるようなグラフ状のものですし、この作者の名前すら知らなかった私ですから、ジャンルすら分らないままタイトルだけでダウンロードしたわけですが、ロマンティックな恋愛小説ではありませんでした^^


    著者、小酒井不木(こさかいふぼく)は医学博士で、生理学の分野では当時、世界的な権威だったそうです。
    なるほど。やけに細かい医学的説明が凄いなーと思ってたんですよ^^
    この物語の最初から最後までが、一人の男が友人に宛てた一通の手紙となっているので、短い小説です。電子書籍で40ページでした。


    主人公(手紙の書き手)は、金持ちの友人に恋人を奪われた青年医師。彼はその友人と自分の元恋人がいよいよ明日結婚すると知り、当日友人の元に届くよう手紙を書いています。結婚式を控えた新郎相手に「忙しいだろうけど贈りものなんで是非最後まで読んでくれ」と。

    その贈りものというのが「恋愛曲線」。失恋を機に心臓の研究に没頭した彼は、心臓に喜怒哀楽を含んだ血液を流すと、心臓が発する電気の振動が描く曲線が感情の種類によって違ってくることに気づき、結婚祝いの贈りものとして究極の「恋愛曲線」を贈ることに決めたわけです。その「恋愛曲線」を作り出すには?そして新郎が受け取ったのは?

    おぉ〜ぅ!ゾゾゾとくるとても面白いお話でした!
    これから結婚式だという男が読まされる手紙に、心臓の仕組みだの、実験の経過だの仕掛けだのを延々と書き連ねるって、どんな嫌がらせやねん!と半ば呆れながら読んでいましたが、なるほどなるほど。こりゃ面白い!
    彼が行った実験そのものも、怪奇的というか変態的というか、よく思いつくな〜という感じで面白いですし、オチも上手いことドキドキさせてくれました!

    大正時代の作品ですって。
    言葉も読みにくいものでもなかったですし、彼の作品をもっと読んでみたいと思いました^^

    →青空文庫で無料で読めます














    【ヤング・ゼネレーション】(1979年)

    "ゼネレーション" て・・・と半分バカにしながら観始めたんですが、これ、なかなか良かったです^^青春映画っていいよね〜。DVDを買っちゃおうと思いました♪


    ◆ヤング・ゼネレーション(Breaking Away)1979年 監督:ピーター・イエーツ
    インディアナ州の小さな町。地元の高校を出、進学も就職も決まっていないマイク(デニス・クエイド)たち4人組は、青春を謳歌する大学生たちとケンカばかり。しかし4人の中の1人でイタリアかぶれのデイヴ(デニス・クリストファー)は、自転車レースにだけは真剣に取り組んでいた。そんな彼を筆頭に、大学主宰のレースに出場すことになり・・・

    自転車レースが最大の盛り上がりとなる話ですが、スポコンものでは全然ありません。
    インディアナ大学の学生生活を謳歌する小金持ちの学生たちを尻目に、大学に行くでもなく就職も決まらず、ふてくされている男子4人組。小さな田舎町に暮らす彼らの、それぞれの道に進んだり進まなかったり(?)する前の、ほんの一瞬の物語です。
    特に大事件が起きるわけではありません。夢を追っていたり、失望したり、傷ついたり、恋をしたり、ケンカしたり、といった青春の一コマが描かれています。

    とっても気に入りました!何が良かったって、主役ですよ、やっぱり^^
    このグループにはマイクという強気なリーダー格の子がいましたが、主役はその子じゃなく、仲間の「夢を追いかける系」の子。
    映画的には、自分たちの縄張りが荒らされたとケンカを仕掛け、仲間がボコボコにされればやり返しに行くツッパった少年に、実はあんなバックグラウンドがあり、こんな苦悩を抱えてて、仲間と支え合いなんちゃらかんちゃら・・・みたいな話とかありそうじゃないですか^^でも違うんですよね〜

    話の中心は、自転車レースに打ち込むイタリアかぶれの爽やかな少年。
    かけるレコードはイタリア音楽、自転車乗りながら歌うのもイタリアの歌、挨拶関係は全部イタリア語、イタリアの強豪チームがレース出場のためにやって来るとわかれば、舞い上がってイタリア流にすね毛も剃っちゃう。とにかく優しげでピュア!自転車への愛も微笑ましいほど丸見えで、ホントにキュートなの!
    見た目は、サーストン・ムーアに無邪気さを足したような感じで結構好みだし^^(俳優に例えられなくてスミマセン。でもずっとそう思いながら見てたの♪)
    彼の頑張ってる姿は、本気で応援したくなっちゃいますよ!(これだけトレーニングを積んでいてこのほっそりした腿ってことはないと思うけどね^^;)

    そしてそんな息子の将来を心配しつつ、それ以前にとりあえず、そのイタリアかぶれっぷりにウンザリしている父親もいい味が出てました^^
    「こんなイタリア料理、食えるか!」と文句を言うパパ。「違うわ。これはズッキーニの・・・」「ほらみろ!イーニだ!リンギーニ、フェットチーニ。イーニがつくからすぐ判るんだぞ!」
    なる〜^^リングイネ、フェットチーネと呼んでるので気づきませんでした(笑)
    とっても偏屈に見えるパパですが、だからこそ息子への愛情が見えるシーンにはグッと来ましたね^^
    (※このおっさんの表情に見覚えがあるなぁと思ったら、「デスパレートな妻たち」でスーザンの父親役をやっていた人でした!まだ顔の肉があまり垂れてないからわからなかったよ!)

    レース展開なんかは、わかっちゃいるけど自然と力いっぱい応援したくなっちゃうし、本気で楽しめちゃいました!
    私はスポーツはテレビでも観戦することなんか無いし、見ても特に楽しめないんですけど、映画だと不思議と熱が入っちゃうんですよ。試合までの道のりを見てるからですかねぇ。実際のプロスポーツなんかだと、その選手の背景を知るには年中追っかけてないと・・・って感じがするけど、そんなの無理だし^^;こんな私にはスポーツはフィクションで充分ですね♪
    スポーツものも、たまには観てみようかなー^^

















    【ゴーストライター】(2010年)

    ユアン・マクレガー主演のなんとなく面白そうなサスペンスドラマということで、ワクワクしながら観てみましたー。ロマン・ポランスキーは特に意識したことはありませんが、「ナインスゲート」が大好きなだけです。


    ◆ゴーストライター(The Ghost Writer)2010年
    監督:ロマン・ポランスキー、原作:ロバート・ハリス
    事故死した前任者の代わりに元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。アメリカ東海岸の孤島の別荘へ出向き、そこで仕事をすることに。そこで、前任者の部屋に残された荷物から発見した資料と、自ら聞いたラングの発言の矛盾に気付き、ラングの過去に隠された秘密を探っていくと・・・

    曇りか雨しかない暗い景色の多い中でのドラマです。
    この雰囲気や映像の感じがとても好みです^^
    映画としての事の運びは結構地味なんですが、終始まったく退屈ナシでした。もちろん、大好きなユアンが主演だから、ということもあるかもしれませんけど♪

    前任者が書いていた元首相の自伝の原稿の書き直しの仕事を受けたゴーストライターをユアンが演じています。やる気があるのか無いのか微妙な感じの男でしたが、受けた仕事に対しては真剣に取り組んでいる、普通の人の役です。
    彼は、自殺か他殺か事故か判らない死に方をした前任者が隠し持っていた、元首相の自伝のための資料をみつけ、秘密の匂いに気付き、謎の誘惑に負けて首を突っ込んでしまうという話ですね。


    しかしどうもその謎自体があまり派手でないためか、随分引き込まれて観ていたくせに、鑑賞後に「ん?」となってしまう、なんとなくフワっとしたお話だったような印象です。政治関連のサスペンスなので、私には少し難しかったのかもしれません^^;
    思い返してみると、どうもよく解らなかったこともいくつかありました。それは "複雑" とか "専門的過ぎ" とかいうことではなく、結局はっきり分からないままになってた(想像で補う必要があるなど)ことが少しあったような気がします。(見落としかもね^^;)

    それ以外にも、納得できなかった部分も少し。まず、前任者はなぜ自分が調べた秘密を「謎」として隠していたのかな?ということ。味方であるはずの人物にまで隠していた理由がわからない。どうせ判るようにして残しておくのなら、さっさと話しても良かったんじゃないのかなー?
    それと、後任者のユアンはなぜ自分が調べて判ったことを、張本人に知らせようと思ったんだろう?とか。
    どちらもサスペンスのストーリーには必要なことだったとは思いますが、細々したことが結構リアルな感じに作られていたので、大きな部分に限って不自然なのが変な感じがしちゃいました。

    なんだか不満ばかり言ってる感じになってますが、凄く楽しめたんですよ?ホントに^^;
    まず、とにかくユアンが演じたこの主人公が一般人らしくてとても自然で良かったんですよ。前任者が使用していた車を断ったり(だって怖いもんねぇ)、使用人が貸してくれた帽子をかぶる前にちょっと躊躇して恐る恐る匂いを嗅いでみちゃったり、ナビが勝手に始めた誘導への誘惑に負けちゃったり。彼が取るごくごく自然な行動に、上手く引き込まれるんですよね。個人的に好きだったのは、前任者の退屈な原稿にうんざり!という反応を見せるところ♪

    2時間サスペンスドラマの素人探偵のような取って付けたような謎解き・・・の真逆とでもいいましょうか。バーン!と衝撃的なことが出てきたり、ハラハラさせるためだけの演出みたいな感じがなく、バカバカしさが無いんですよね。・・・あんまり^^;いえ、実はちょっとだけ気にはなったんですよ。すんごい重要なことがググってすぐ判っちゃうって、ミステリとしてどうなの??とか。もちろん、なんでもインターネットですぐ判る時代ですから、とりあえずググってみること自体はごくごく自然で当たり前な行動だとは思うんですけど・・・。なんだかちょっとねぇ^^;まぁ、時代のせいでしょうか。

    他のキャスト陣もみなさんとても良かったです!元首相はピアース・ブロスナン。ピッタリですよね!彼をバックアップする妻はオリビア・ウィリアムズ、ブロスナンを絶対的に崇拝しきっている秘書はキム・キャトラル、ユアンに有用な証言をしてくれる島の住人はイーライ・ウォラック
    ちょっと好きだったのは、「アルカディアは知識人の会だ。君は知らんだろう。」と言った時の鼻高々なニヤけっぷりが妙に可愛かったトム・ウィルキンソン^^

    後味は良くありませんが、最高のドキドキ感で終わらせる絶妙に面白い映画だったと思います。
    解らなかったことも残ってますし、また何回か観ようと思っています♪



    ewan
















    【運命の元カレ】(2011年)

    名前を見てもガイド誌に掲載されていた写真を見ても主演の女優は全然知らないし、タイトルもタイトルだしってことで、何も期待しないで観てみましたー。普通に楽しく観られましたよ。


    ◆運命の元カレ(What's Your Number?)2011年 監督:マーク・マイロッド
    妹の結婚を控え独り身の焦りが本格化し始めたアリー(アンナ・ファリス)が雑誌記事でみつけたのは、「寝た異性の数が20人以上の場合、96%の確率で結婚できない」というものだった。更に「平均人数は10.5人」のところ、アリーの現在までの相手は19人。これ以上人数を増やさないためアリーは、元カレを片っ端からあたることにし・・・

    いかにもなガールズ・ムービーですね♪実際は雑誌のこの手の情報をここまで真剣に信じることはないと思うけど、お手軽なラヴコメにはもってこいなネタかもしれません。


    19人もの元カレ(一度きりも含む)を搜索するのに、アパートの向かいの部屋に住む若い男(クリス・エヴァンス)が協力するんですよ。ストーリーの着地点が丸見えで笑えちゃいますが、おかしな友人関係な二人のやりとりと、訪ねる元カレとの様々なやりとり、妹やママとのドラマなど、ある意味盛りだくさんなので退屈はありませんでした♪
    元カレとの再会は色々なパターンを用意してくれてましたが、出来ればそれらをもっと面白く見せてくれてたらなぁという感じも。とは言いつつも、ある一人だけをしつこくネタにしてた辺りはなかなか楽しませて貰いました^^

    クリス・エヴァンスは「キャプテン・アメリカ」などで有名な方ですが、個人的には何作かで見ていても全く記憶に残っていない人でした。ここではキャラのせいかと思いますが、私には終始ウィリアム・ボールドウィンを彷彿とさせてましたね。
    セレブ婚推奨派のアリーのママはブライス・ダナー。妙に合ってました。

    女性誌に載ってたデータを真に受けちゃう女、アリーが信じる『男が描く理想の女』像にもちょっと笑っちゃいましたね。
    家族に紹介できて、賢いけど男よりバカで、男のママと料理をし、障害者の妹と遊ぶけど、寝室ではレザーのスーツ姿で野獣になる女!
    テレビや映画からの情報に影響受け過ぎ?!(耳が痛い!)って感じもしますが、そういったものを信じるあまり、付き合う相手に合わせて自分をコロコロ変えるアリーが痛々しい^^;
    ...けど笑える!好かれるために相手の好みに合わせようとする若い女性って結構居るかもしれませんが、こうして客観的に観ることでその滑稽さに気づけたらいいですよね〜。

    それにしても平均10.5人ですか・・・。一人と長く付き合うタイプだった私の感覚だと「そんなに?!」とビックリしちゃったんですが、わりとそんな感じなんですかね?

















    【エッジウェア卿殺人事件】(1985年)

    私のお気に入りのドラマ「名探偵ポワロ」シリーズでポワロを演じているデヴィッド・スーシェが、昔、ユスティノフ版ポワロの一作でジャップ警部役を演じたとの情報は得ていたのですが、DVDが無いんですよね。しかしYouTube で見つけたので観てみましたー。便利な世の中ですね♪しかし残念ながら字幕は一切ナシでしたので、「観た」と言っていいのかどうか^^;


    ◆Thirteen at Dinner(1985年) [テレビ映画] 監督:ルー・アントニオ
    女優ジェーン・ウィルキンソン(フェイ・ダナウェイ)は、探偵ポワロ(ピーター・ユスティノフ)を自宅へ招いた。ジェーンはポワロに、夫エッジウェア卿へ離婚について話してくれるよう依頼。ポワロは早速卿に話すが、エッジウェア卿は既に離婚承諾の手紙をジェーンに送ったと言う。それを聞いたジェーンは大喜びするが、翌日、エッジウェア卿が他殺体となって発見され・・・

    この物語は、「名探偵ポワロ (Agatha Christie's Poirot)」でも「エッジウェア卿の死」として既にドラマ化されてるので内容はよく知っていますから、たとえ "だいたい" しか聞き取れなくとも(笑)、観る分にはほぼ支障はありませんでした^^

    元々のお話は1930年代が舞台のはずですが、こちらではいきなりテレビ、しかもデヴィッド・フロストのトーク番組にポワロが出演するシーンから始まりました!どうやらこの制作年頃に年代を合わせた様子。この話(事件)の主人公となる女優ジェーンのクライムアクション映画の共演俳優とポワロ、そしてジェーンのモノマネを得意とするタレント、カーロッタがその番組のゲスト。
    そのカーロッタ役はなんと、ジェーンを演じているフェイ・ダナウェイ!そりゃ似てるわ!ドラマ版では全く違うタイプの女優さんが演じていたので、これ成り立つのかね?と若干疑問だったりしましたが、本来はこうすべきだったのかもしれないですねー^^

    それにしてもフェイ・ダナウェイが素晴らしかったですね〜!女優、ジェーンを演じた彼女は、自分を美しく見せるのが上手いスターらしい振る舞いがステキで、自己愛の強さを見せる感じも女優っぽいし、キャピっと華やかなモンロー風味も可愛らしかったです。そしてそれをモノマネして見せるカーロッタを演じる彼女がまたスゴい!自身の演技を更に誇張して芸らしく演じるんですよ。ケッサクでした〜!

    さて、私のお目当てはジャップ警部としてポワロのオフィスを訪れたポワロ・・・もとい、スーシェ^^
    「殺人事件だ」と話しながら入ってくるなり、食事中だったヘイスティングスのテーブルからパンを取ってちぎり、バターとジャムをべっとり付けてガッツリ頬張りながらしゃべり続けます。ジャップ警部らしいガサツさがバッチリ演出されてますねぇ〜♪でもまぁ、私の頭の中にあるポワロのイメージが邪魔するのか、どうも無理してるように見えてしょうがなかったですね。その後出てくる度によく目を凝らして見ていましたが、やっぱりドラマ版のジャップほど粗野なイメージではないようでした。ネクタイもしっかり締めてるし、話し方ももっとキレイな感じがするし。やはりポワロ向きなんですね。そしてフィリップ・ジャクソンのジャップがやっぱり好き^^でも貴重なものが観られて感激でした!

    新エッジウェア卿となったロナルド・マーシュ役を演じたのは、若き日の(?)ビル・ナイ!ヘラヘラした酔っ払いの若者役がピッタリでした。あの方は大体いつもあんな感じなんですかねー?
    そしてヘイスティングスを演じた俳優さんはジョナサン・セシルという知らない人でしたが、不思議なことに、ドラマ版でヘイスティングスの日本語吹き替えをやっていた富山敬さんと声になんだか似てんのよ!ビックリしました!!ドラマ吹替版のファンの方は、是非この声を聞いてみて〜!(例えば 0:20:05〜) 
    →YouTube】【こちらは字幕アリらしいです

    [メモ] たまに挿入される映画の撮影シーンで見られるスタントのユルさが笑えました!














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