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- 2023.12.07 Thursday
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なんとなく好きなクリスチャン・ベイルが出ているので、たまにチェックしているオンデマンドのビデオリストで見かけて気になったものの、内容を見て「なんだ、西部劇かぁ〜」とスルーし続けていた作品です。「面白かった!」とのご感想を拝見したのでチャレンジしてみましたー。 ◆3時10分、決断のとき(3:10 to Yuma)2007年 監督:ジェームズ・マンゴールド
馬移動、舞う砂埃、駅馬車を襲う強盗団、早撃ち、銃撃戦、酒場(あの、両開きで前後スイングする扉は見かけなかったような?)・・・ホントにホントの西部劇なんですねー。 個人的には男臭い映画にはどうも興味が持てないので、西部劇ってだけでパス!ってところですが、これはそんなことを言ってる場合じゃない良い映画でした! 南北戦争出兵時に負った怪我、鉄道を通すための立ち退き目的の嫌がらせ、そして返せない借金。牧場経営が上手くいかず、家族からも冷ややかな目で見られ、自分でも不甲斐なさに苛立つ主人公。そんな彼が、いっちょ男をあげたろうかいと極悪人の護送に参加して・・・という話です。
それにしてもラッセル・クロウががいいですね!聖書の一節をさらりと引用する知性をのぞかせたり、スケッチを嗜んでいたり。彼が荒くれ者でも全然当たり前と思って見るところですが、そんなキャラではないんですよ。もちろん悪党には違いないし、必要な所では非情さも見せる。しかし怨みのない一般人への対応の柔らかさと余裕、そしてカリスマ性・・・カッコ良過ぎ!ちょっとした仕草や表情にも凄く惹き付けられましたし、二面性のある少し複雑なキャラを演じたクロウは、やはりその素晴らしさを認めざるを得ない役者ですねー。 ホント、西部劇だからと食わず嫌いしないで、是非チャレンジしてみて欲しいオススメ作品でしたよ! |
またオンデマンド・ビデオで観ました〜。 結構ツボで、気に入っちゃったのでDVD買おうかな〜なんて考えています^^すっかりアレン自身が出演してる作品にも慣れて楽しめるようになりました♪ ◆地球は女で回ってる(Deconstructing Harry)1997年 監督、脚本:ウディ・アレン
作家である主人公が過去に書いた自伝的短編を書き直しているということで、精神科医などに話して聞かせながらこちらにも映像となって見せてくれている、その劇中劇がやけに面白い!
作家の、ひいてはウディ・アレンの頭の中や生活って実際こんな風なのかも?という気がしてしまう、興味深いお話でした。 「あなたの人生はニヒリズムとシニシズムとサーカズムとオルガズムね!」 「フランス人ならその標語で選挙に勝てるな。」 個人的にはこんなやりとりがお気に入りでしたが、これもやはり、そのまんまウディ・アレンを表してる気がしちゃうセリフで、ニヤリとしちゃいますね〜^^ しかし、3回もの結婚に失敗し、6人ものセラピストを渡り歩き、薬の量も増え、女を買うのがやめられない。そんな自己への嫌悪感も酷く、現実の世界なんかではやってらんない、作り物の世界でのハッピーエンドを選ぶよ、みたいな悲しい物語なのかもしれませんね。一見おバカなコメディだけど実は。^^; 性的描写がまぁまぁ露骨ですが、アレン自身でなく劇中劇の登場人物が代わりにやっていてくれててホッとしました。まぁ言葉ではアレンも散々言いまくってましたけど。子供に対して話すくだりなんかは、世のママさん方はハリーの元妻同様「きぃ〜!」となるところかもしれません^^; エリザベス・シュー、ビリー・クリスタル、ジュディ・デイヴィス、スタンリー・トゥッチ、トビー・マグワイア、デミ・ムーアなどなど、(微妙に古い面子な感じですけど)なかなか豪華な共演陣も良かったです♪ |
幸せ系群像劇はやっぱりいいですね〜^^楽しみにしていましたが、ラジー賞にノミネートされたという情報もあったので、あまり期待し過ぎないように、と。まぁ、観たら分かりましたよ、ブーイング箇所は。私も思いっきり「え〜〜!!」って声出しちゃいましたし。 でも、そんなことはどうでも良かったです。私はとっても楽しみましたよ! ◆ニューイヤーズ・イブ(New Year's Eve)2011年 監督:ゲイリー・マーシャル
大晦日を舞台とした群像劇といえば、私のお気に入りに「200本のたばこ」という映画がありましたが、あちらは「この人ゴールディ・ホーンの娘なんだって〜」「へ〜」とか、「あの人ベン・アフレックの弟らしいよ」「へ〜」みたいな当時の若手やマイナー系が色々出てる中、目玉はクリスティナ・リッチ、ベン・アフレックというところだったのですが、この「ニューイヤーズ・イブ」は出演者陣がしっかり豪華!! ハル・ベリー、ジェシカ・ビール、ジョン・ボン・ジョヴィ、アビゲイル・ブレスリン、クリス・“リュダクリス”ブリッジス、ロバート・デ・ニーロ、ジョシュ・デュアメル、ザック・エフロン、ヘクター・エリゾンド、キャサリン・ハイグル、アシュトン・カッチャー、サラ・ジェシカ・パーカー、ミシェル・ファイファー、ヒラリー・スワンク、ソフィア・ヴェルガラ、コモンなどです。 大晦日の1日の、様々な人々の愛、夢、やり直すチャンスなどに奔走する姿を描いた群像劇♪ どれも大して深みのある話が繰り広げられるわけではありませんし、どれかのエピソードが突出して素晴らしい/面白いというわけでもないので、人によってはつまらない話の羅列に感じてしまうかもしれない出来ですが、言い換えればバランス良く全体をのんびりと眺めていられるまったり系の映画なんじゃないでしょうか。 ニューヨークにおける "大晦日" というイベント自体が、とにかく観ているだけで気分を大きく盛り上げてくれるので、自動的に温かい気分になれました^^
最後はエンドロールのNG集やパロディ集で笑って気持ちよく観終えましょう!! [メモ] ジョーイ・マッキンタイア(N.K.O.T.B)やアリッサ・ミラノといった懐かしい名前がありましたが、観てた間には気づきませんでした^^;別にファンだったわけじゃないので仕方ないんですけど。 |
数年前に私の中で突如巻き起こったヴィンチェンゾ・ナタリ・ブーム。その当時にはまだ未公開だったこの映画をすっごく楽しみにしていたのですが、ようやくスターチャンネルが放送してくれました!ナタリ作品に欠かせない、デヴィッド・ヒューレットも出ています^^ ◆スプライス(Splice)2008年 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
製薬会社の研究チームで、有用なタンパク質を抽出するために、遺伝子組み換えによる新生物を作り出す研究をしている科学者夫婦。チームとしては、既にオスとメスの新生物を作り、製品化に向けた研究に移ろうとしていたけど、エルサは法と倫理を無視した「人間×動物」のDNA結合を試したくてしょうがない。もちろん夫は反対するわけですが、一人暴走するエルサに押され二人でこっそり実験を進めて、表に出せない新生物を作り出し・・・という科学者系SFホラーです。
ドラマとしてはまぁ面白さもありましたが、少し主人公に対してイラつきを感じることも。 秘密裏に育てる(研究する)ことになったドレンとの関係は、すぐにエルサの子育てごっこになる。しかし実際は子供でないため、遠慮のない自分勝手な押しつけ/取り上げでドレンを混乱させるなど、エゴをむき出しにし、それが虐待のようにもみえてくるんですね。実際はドレンは凶暴さもあるモンスターなんですが、時折見せるその素振りでなんとなく可愛くみえてきてしまうため尚更です。そもそもが、倫理的に間違ったことに躊躇無く手を染めたこの女(エルサ)は身勝手でしかないですから。主役だというのに観客から反感しか買わない凄いキャラクターでしたよねー。 おかげで夫クライヴの方は、その展開とは裏腹にせいぜい変態に向ける奇異の目で見られる程度にかろうじて留まれてましたが(笑) 最終的にはショボいホラー映画風になってしまったのが残念でしたが、視覚的にはなかなか楽しめたのでまぁOKです。 科学者になっても妙にパンクなエイドリアン・ブロディがステキでした♪ しかし何と結合したら背中のスリットに出し入れ自在なアレが生えるんでしょうね?^^ |
先日DVDで観た映画「Bright Young Things」の原作、イーヴリン・ウォーの「Vile Bodies」を読んでみましたー。日本語版で^^ 【卑しい肉体】 日本語版は、発売されたばかりのハードカバーしか無いのでちょっと高かったけど、今が読み時なので買っちゃいました!『20世紀イギリス小説 個性派セレクション』とかいうシリーズもので発売されたから仕方ないのか、ちょっとつまらない表紙でしたが^^; 中身では一番確かめたかった部分を読むのが楽しみでしたが、そんなクダリは無いときた!これにはビックリ>< んじゃぁマイルズはなぜフランスの警察に呼び出されてたんだろぉ・・・タイガーがどうしたのん??^^;予想はしたけど、あの場にいた誰もがハッキリ言ってなかったから自信がなくて・・・。原作に答えがみつからず残念でした。 終盤の展開は、映画の方は大分オリジナルになっていたんですねー。原作でのアダムとニーナとジンジャーの三角関係は、個人的にはこねくり回し過ぎな印象を持ちました。「このクダリはなんだったの??」って思う部分があって、ページ稼ぎのために無駄にもう "ひと掻き回し" してみましたって感じじゃない?なんて思っちゃいましたよ^^; 一筋縄ではいかない感じの終わり方は面白いと思ったけど、私としてはラヴコメ的に解りやすくまとめ上げてくれた映画版の方を支持させて頂きます。 しかしその映画は、IMDbに投稿されている感想をチラっと読むと、「ウォーのウィットが表現できてない」とか「年代がズレてる」などで原作ファンにはウケが悪い様子。 やはり私には文学を読む才能がありません。でもまぁ、この本が楽しめたことは確かですけど^^ |
ひかりTVオンデマンドビデオで観てみましたー^^ ちょっと面白い視点のドキュメンタリです。 ◆ティーンエイジ・パパラッチ レンズの向こうに見える、僕の未来(Teenage Paparazzo)2010年 監督:エイドリアン・グレニアー
セレブのゴシップ記事というのは、つい興味津々で見てしまうし、この世から無くなったら淋しいものでもありますが、事故や暴力沙汰はもちろん、ターゲットとなるセレブが可哀想に見えたり、近隣の住民などにも迷惑だったりと、パパラッチには良いイメージはほとんどありませんよね。 そんなパパラッチの中にあどけない少年がいたわけです。 これがパパラッチごっこじゃないんですよ、全然。見た目もキュートな少年なので、セレブも警戒を緩めて仕事がし易いということもあるようでしたが、高機能カメラを持ち、仲間と連絡を取り合い情報を得ては飛んでいき、長時間の張り込みも当たり前。長時間って、当然深夜ですよ?しかし彼は13歳。親は??と不思議に思うと、母親はこれを認めているという。 酒やドラッグに手を出すな。学校の成績はそこそこに保て。それさえ守れば、あとは自由。 同学年の子供たちが経験していないことが経験できる・・・午前3時に。あのパリス・ヒルトンすら「あたしなら、自分の子供にそんなことはさせないわ」と呆れてましたよ。だってそうですよねー。深夜に子供が街中をうろつくなんて、単純に心配でしょ〜?!危険なことって、本人の意思に関係なく巻き込まれたりするもんですから!どうしても呆れずにはいられませんでした^^;
でも何よりもこのドキュメンタリを楽しめた要因は、監督で出演/インタビュアを務めたエイドリアン・グレニアーですね!映画では「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイの彼氏役を見たことがあっただけの人で、当時は濃い顔が原因で全く興味を持つことはなかったのですが、すっかり濃い顔にも免疫ができた今は、彼のステキさに反応せずにいられませんでした!あの優しい目に穏やかで気さくなキャラクター、そして頭も良さそうで^^すごくカッコよかったです♪(しかし彼は写真写りがどうも良くない><) |
「ロミオとジュリエット」のジュリエットから手紙を貰うのかな?じゃあちょっとファンタジックなお話なのかな?なんて想像したのですが、全然普通に現代の現実世界のお話でしたね^^ ◆ジュリエットからの手紙(Letters to Juliet)2010年 監督:ゲイリー・ウィニック
ライター志望のソフィが訪れた "ジュリエットの家"。そこは、自分の書いたジュリエットへの手紙(主に恋愛関連の悩み相談)を女性たちが外壁に貼り付ける名所となっていた。しばらくして女性たちが立ち去ると、一人の女性がそれらの手紙を回収。奇妙に思ったソフィは彼女の後をつけると、そこでは数人の女性たちが "ジュリエットの秘書" として、すべての手紙に返事を書いていた!
実際に「ジュリエットクラブ」というボランティア団体が存在していて、そういった活動がされているそうですねー^^世界中から手紙が送られてくるそうですよ。しかもそれぞれ自分の母国語で書いてくるので、その言語で返信をしているんですって。凄いですねー!秘書たちを手伝うことにしたソフィは、壁の中に入っていた50年前の手紙を見つけ、それに返信する。するとその手紙に心を動かされた手紙の主クレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は孫と共にヴェローナに飛んできた!彼女と接触できたソフィは、一緒に彼女の50年前の恋人を探すことに! という物語ですね^^ この前9年越しで再会した男女の映画を観ましたが、こちらはなんと50年!だいたいこの辺りという自分たちで決めた範囲内で、名前だけを手がかりに探そうという無謀な話ですが、50年の年月を経て再会できれば、なかなかの奇跡ですもんね。ご本人が乗り気で自分も暇なら、是非参加してみたい!とワクワクしちゃいました^^ ここではイギリスから飛んできた老女が、孫の心配をよそにもの凄く乗り気!これを記事にしたいと思うソフィも同行して3人の旅が始まるわけです。 まぁ、孫の心配はわかります。50年も前のこと。相手が覚えていないかもしれないし、お互い容姿も変わり果ててるし、もしかしたら亡くなっているかもしれない。そもそも当時のクレアは相手との約束を果たさなかったという状態で別れてるわけですから、歓迎されないかもしれないし・・・。祖母を悲しませたくない一心なんですよ。そんな彼は、手紙をよこしたソフィを「余計なことをしやがって!」と責め続け、ソフィとこの孫は険悪な雰囲気。しかしこの映画は、クレアの物語が進む中で、同時にソフィの恋愛物語も進行していました。 プレハネムーンだというのにソフィそっちのけで、自分の興味のある分野の予定ばかりを入れる婚約者(彼はイタリア人ワナビー)。で、結局は別行動。いかにもな別離フラグを立てまくり、ソフィの方にも第一印象最悪な新たな出会いを用意して、いかにもな乗り換えフラグも立てちゃう。あからさま過ぎる単純な話ですが、個人的にはこのソフィの恋愛の件には納得がいってません。 結婚という人生の一大事と同時に婚約者が進めているのが、レストランの開業というこれまた一大事。ソフィがないがしろにされているのを見ると、そりゃーこの男が悪い!となりますが、そもそもこの二つを同時期に設定してる二人が間違ってますよねー。 そしてソフィの新たな出会い。そのクレアの孫が悪い人じゃないのは分かりますが、このロマンティックでイレギュラーな状況下での出会いですよ?日常生活に入ってご覧なさいよ。このマジックは続きゃしないぜぇ?^^ ・・・なんてね。いつの間にか私も、夢を見られなくなってきたらしい^^; ま、それは置いといて。わりと単純な物語ですが、イタリアの田舎の美しい風景とクレアを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴの、美しい上にユーモアも感じる素敵な佇まいに釘づけにならずにいられない、とっても気持ちの良い映画でした^^訪ねて回ったイタリア人男性たちの反応も面白くて、ほのぼのと楽しめましたよ。 物語の主題もジュリエットの手紙としてハッキリ言葉にしてくれるので、私にも解りやすかったですし♪ しかしホント、ヴァネッサには憧れずにいられないですねー^^ |
過去に観た覚えのある作品ですが、内容をボンヤリとしか思い出せなかったので、もう一度観てみましたー^^ベン・スティラーのドタバタコメディです♪ ◆おまけつき新婚生活(Duplex)2003年 監督:ダニー・デヴィート
ぅおっと!こんなに強烈な話だったっけ?! 悪気のなさそ〜な老婦人のワガママを延々聞かされることになってしまった新婚夫婦の話。 巧いことやりやがるんですよねぇ〜。面と向かって文句を言わせない、ブリっ子おババ>< 悪魔でしょ、あれは。
しかしまぁ、堪忍袋の緒の切れたベンたちの考える対抗策も、大きな声じゃ言えないものばかりでしたしねぇ^^; どっちもどっちってことで、適当に笑ってやればいいんでない?ってな感じで、見方の軌道を修正しつつ最後まで楽しもうとしてみました。 が!それをあざ笑うかのような展開が!まんまと私が悪魔に仕立て上げられた気分です>< そこまで行っといて、なに急に怖じ気付いてんだよ!とか思っちゃったし^^; しかもババァはババァで取って付けた一言でチキン丸出し! ヒヨってんじゃねーよ!このクソハリウッドめ! ・・・・・・あら?ここはどこ?私は誰?(笑)失礼いたしました。 いやしかしこいつぁ人の心を荒ませるヤバいブツでしたね。 とりあえず私はそれなりに面白がる所もありましたが、場合によっては観て気分を害される可能性もありますので、お気を付けください。stiller |
音楽がすっごく良くてぜひ名前をチェックしなきゃ!と目を凝らしていたら、なんと Grizzly Bear!つい最近初めて聴いて大ハマリしたバンドでした^^奇遇ですね〜 ◆ブルーバレンタイン(Blue Valentine)2010年 監督:デレク・シアンフランス
強烈にブルーな気分に落としてくれる映画ですが、私は好きでした。決して甘いラブストーリーでも、美しい感動モノでもありません。観るのにちょっと覚悟が必要なくらい、リアルでヘヴィな内容でした。 ヘプバーンとフィニーの「いつも2人で」のような感じですが、こちらの方がより残酷な見せ方で容赦ない現実を突きつけてくるのでゾゾゾときちゃいました。 別れるしかない二人を描きながら、それと対比させるように愛し合っていた過去の二人を所々に挿入するという構成がとてつもなくせつない。そしてその極めつけが、過去の輝きを集約したようなエンディング。涙がブワっと流れ出た>< いったいなんだってこんなことになったのか・・・。現在のこの悲惨な状況に陥るまでになにがあったのかはこの本編でははっきりは判りませんが、恐らく特に何かがあったわけではないのでしょう。小さな不満の積み重ねでしょうか。それがこの日、ついに爆発してしまった。どちらかに決定的な落ち度があるわけではない。どこにでもいるフツーの夫婦の日常にしか見えない。日々のモヤモヤをこじらせてしまった結果なんですよね。こじらせる前に話し合うのが大事だけど、話し合おうとすると口論になってしまう。ただお互いに歩み寄ることさえできていたら・・・。 「がんばろ〜ぜ!」な人と「楽しも〜ぜ!」な人。温度差が生まれ、噛み合わなくなってくるのは仕方ないのかもしれない。でも、努力して上を目指し充実した人生を望む妻と、一応働いてて収入はあるし今以上を求める気はなく家族と楽しく過ごすことに重きを置く夫。どちらも別に間違っちゃいません。価値観が違うだけ。・・・いや、「だけ」って、それが一番重要だとも思いますが、それって合わないと諦めるか、どちらかに合わせるしかないんでしょうか?お互いの生き方を尊重して上手くやっていく方法って見つからないのかなぁ^^;融通が効きにくい頑固者なのは、だいたい女の方だと思います。妻が「話し合う気にもなれない。もう無理。」と決め込んでしまったら、修復は難しいでしょう。円満な結婚生活を続ける秘訣の1つとして「夫が折れること」と言われるのは、そういうことですよね。妻を怒らせたら離婚が近づきます。その辺りを上手く操作するのが賢い夫。 ただ、この映画の二人の場合は折れるも何も、ちゃんと話さないからそのチャンスすらないんですよね。ここまでこじらせるまで我慢して黙っていたのでしょうか?言わなくても解って欲しいと願うのはわかりますが、実際は黙っていてはまず伝わらない。不満があったらお互いに伝え合い妥協案を考えるなどして、早め早めに修正していかないとねー。 て、ちょっと暴走しちゃいましたが、とにかくこの映画は面白かったです。世間ではとっくに注目されているけど、これまで個人的には全く興味をひかれていなかった主演の2人の素晴らしさも堪能できましたし。気持ちの良い映画ではないと思いますが、私はとても楽しめましたよ。 ちょっと倦怠期かも?くらいの夫婦が観て「こうなる前に!」と話し合うきっかけにできると良いですね。ま、とにかく結婚前の人は観ない方がいいかも。 |