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    【恋する遺伝子】(2001年)

    その気持ちは意外と解る

    ◆恋する遺伝子(Someone Like You)2001年
    監督:トニー・ゴールドウィン
    TV局で働くキャリアウーマンのジェーン(アシュレイ・ジャッド)はある日、新任プロデューサーのレイ(グレッグ・キニア)に一目ボレ。レイも恋人と倦怠期だったため二人はすんなり急接近し、やがて同棲することに。ところが引越しの間際になってレイから理由不明な別れを切り出されたため、半分ヤケでプレイボーイな同僚エディ(ヒュー・ジャックマン)と同居を始めてしまう。そんな時、雄牛の生殖行動に関する記事を目にしたジェーンは、同じ事が人間にも当てはまると思い込み独自の理論を打ち立てるのだが・・・

    アシュレイ・ジャッドが主演のラヴコメってレアですよねー!これが意外にもすっごくハマってるんですよ。アシュレイと言えば戦う女とかちょっとしたフェロモン系とかのイメージなんですが、この"ラヴコメのアシュレイ"に惚れる女子は多いんじゃないかなー。まぁここでもやっぱり戦おうとしちゃってるんですけどね、理論武装して。もちろん恋愛がテーマだけど。


    共に楽しい時間を過ごした彼に不当に棄てられたジェーンは、なぜ彼が自分を棄てたのか全く理解できず、怒りと悲しみでいっぱいになっていたところにこんな記事を目にしちゃうわけです。
    「雄牛は同じ雌牛と二度以上交尾することはなく、常に新しい雌牛を求める。」
    これですよ。そりゃー人間の男性にも当てはめたくなるでしょう。私も同じタイプなんですよね。他人のせいにするのはいけないとは解ってはいるんですよ。でもさ・・・。それにちょっとズレるけど、テレビで『浮気を繰り返す彼氏や夫』、みたいな話題を見かける度に「男って奴は!」と、自分には全く当てはまらないし関係ないのに一人でプンプンして夫に呆れられたりとか。(私の場合はただのアホです^^;)

    だけどこの話では、優柔不断で自分勝手なレイが明らかに悪くて、ジェーンには何も悪い所はなかったはずなのに、ジェーンが棄てられたんですから。ショックよりも怒りが膨れるのは当然!そしてその自分を納得させるには(+気持ちを鎮めるには)、自分にはどうにもできない理由が必要なんですよね。「男の本質」だから仕方がない。遺伝子に組み込まれちゃってるんだから変えられないし、私が悪いわけじゃないと。もちろん牛と人間がイコールじゃないことは解ってるんですよ。でも失恋を乗り越えるためにはそういうことも必要なんです。まぁ傍から見れば結構イタい感じなんですが、自分の中だけでやってる分にはいいでしょ?(だめ?) ところがジェーンはこれを表に出しちゃうのよね。これはこういう話だからしょーがない^^


    ジェーンが転がり込んだ部屋にコンドームを山ほど常備してるエディは自他共に認めるプレイボーイ。ヒューったら、こういう役がやっぱり似合うねー。どうしょーもない遊び人でジェーンにとっては軽蔑するしかない相手だけど、同居人として仲良くなったり、だんだん自分の理論で熱くなっていくジェーンを心配したり叱ったりと優しいお兄さん的な存在にもなったり、なかなかスウィートなキャラでステキよぉー!
    それに対してグレッグ・キニアは・・・イメージ悪くなり過ぎですね。どこかで多少は挽回しないのかしら・・・なんて思ったけど、どこまでもダメでした。可哀想に・・・。

    そしてとことん男をけなしまくってたジェーンが、「はっ」と我に返るエピソード(セリフ)がとても印象に残ります。私もホロっときてしまいました。彼女のお姉さん夫婦に要注目です。ジェーン達の上司のダイアン(エレン・バーキン)も素敵でした。こんな対応ができれば大人だなーと憧れちゃう見事な戦術(?)を披露してくれてます。とはいってもこのシーンは実は「あちゃー」と笑うところなんですけどね。ズバズバ言ってくれる女友達(マリサ・トメイ)も居るし、ジェーンは結構恵まれてるよねー。
    ま、とにかくこんなにキュートなアシュレイは他にはそう見られないでしょう。アシュレイ・ファンは必見の作品です。











    【華氏451】(1966年)

    奇妙な世界が面白い

    ◆華氏451(Fahrenheit451)1966年
    監督:フランソワ・トリュフォー
    原作:レイ・ブラッドベリ
    活字、書物が全面的に禁止された近未来社会。モンターグ(オスカー・ウェルナー)は書物の捜索と焼却を仕事とする優秀なファイアーマンだったが、女性教師クラリス(ジュリー・クリスティ)と知り合ったことにより、本に興味を持ち始め・・・

    SFが嫌いなトリュフォー監督による SF作品です。ロボットが出て来るような話は大嫌いだそうで、未来の社会を描いていますがそういった"いかにも"なものは出てきません。登場人物にあまり人間味やリアリティが無く書物に焦点が当たっている奇妙な物語だし、異常な社会を描いているという意味でSFなんだそうです。


    オープニングクレジットから風変わりです。タイトル、キャスト、スタッフなど、普通は文字が画面に出るものがナレーションで読み上げられます。なので、文字は全く使用されないという「華氏451」の世界にいきなり入ってるわけですね。

    本を発見しては焼却していくファイアーマンたち、家で一日中ぼーっとテレビを観ている主人公の妻、そのテレビの中の機械的に話す人など、やたら表情の乏しい不気味な登場人物たちが印象的です。本を読まなくなった人々は、情報がテレビからの限られたものに統一されて、誰もが同じ思想を持ったような形になってるわけです。管理社会・・・恐いですよ。考えるようなこともなくなって、ぼけっとした人ばかりになってる様子だし。

    そんな中で隠れて本を読んでいるクラリスは、溌剌としゃべり知識も豊富、キュートな笑顔も見せちゃうまるで別世界の生き物。そりゃーもう魅力的に映ります。このクラリスを演じたジュリー・クリスティは、家で薬漬けでボーっとしてるモンターグの妻の役も演じています。それが凄いんですよ。同じ人が演じていると一見気付かないくらい全然違うの。(実際私は一度めの鑑賞では同じ顔だと気付かなかった・・・) 髪型は違うけど特に大きく違ったメイクをしているわけでもないんだけど、表情の違いと雰囲気でこれだけ違う人物になっちゃうんだからビックリです。役者って凄いなー

    モンターグが初めて本を読むシーンも良かったです。表紙から1ページずつ丁寧にめくり、一語一語指で辿りながらたどたどしく小さな声に出して読んでいく。それはもう壊れ易いものに触れるかのように大切に大切に読むんです。文字を読むということに慣れていないからたどたどしいということもあるかもしれないけど、何も読み逃したくなくて一生懸命というようにも見えるし、読みながらの歓びの表情がとても良くて・・・。この上ない快感といった感じ。本が読みたくなりますね。トリュフォーの本への愛情、しっかりと伝わって来ちゃいました。

    この映画は、英語が全くできない監督が英語のセリフの英語圏作品として、英語しか話せないスタッフ、キャストに囲まれて作らなければならなかったことや、主演のオスカー・ウェルナーとの不和などトラブル続きだったそうです。そのせいもあるのか冷たい雰囲気のある随分不思議な趣の作品で、それが私にはとても面白いんです。francois







    【覚え書き・音楽】Inspector CluzoとPets

    先月後半〜今月前半には、聴きたい新譜CDがMGMTの「Congratulations」(期待以上の傑作!)1作しかなくてがっかりだったんですが、今月後半は予約も含めて5枚購入するものがありました。とりあえず届いたのは2枚。
    最近はなんとなくユルい感じのものばかり買ってた気がするので、たまにはがっつりロックを・・・と選んだのがこれ。
    【Inspector Cluzo / The French Bastards】
    昨年のフジロックで大盛り上がりしたらしいフランスの爆音ファンキー・ロック・バンド、インスペクター・クルーゾの2ndです。ベースレスの2ピース。ヘヴィなロックでホーンも入ったファンクでもあるし、確かにこれはライヴが楽しそう!って感じの即テンションが上がる内容でした。2ピースとは思えないくらい十分に分厚い音のラウドロックやグルーヴィーなファンクロックを聴かせてくれてます。
    ただ、ファンク味が強い曲ほど(ベース音も何かで入れてるようですが)ベースレスが残念に思える感じもちょっぴりしました。・・とは言っても、そんなのは一瞬思ったくらいのことで、このインパクトにはすっかりヤラれましたよ。基本的に絶叫系だけど、たまにクリスコーネルばりの(訂正:私にクリスコーネルの顔を思い浮かばせたのはシャウトの声でした)上手い歌やファルセットまで聴かせてくれるのでビックリします。ライヴで聴くべきなんだろーなー。

    もう1枚は対照的な柔らかギターポップ【Pets】。スウェーデンのバンドのようです。ライナーを読んでみるとフランスのアパレルApril77が出してるオシャレ音楽のようで。なんだかそれを知っちゃったらちょっと興味が削がれちゃったな・・・。 スウィートでポップでキラッキラな極上インディーポップで、なかなか良いアルバムなんだけどねー。







    【ラブ・ダイアリーズ】(2008年)

    パパが語る恋愛遍歴
    ◆ラブ・ダイアリーズ(Definitely, Maybe)2008年
    監督、脚本:アダム・ブルックス
    ニューヨーク、マンハッタン。別居中の妻から離婚届を突きつけられたウィル(ライアン・レイノルズ)は、小学生の娘マーヤ(アビゲイル・ブレスリン)から妻との馴れ初め話をせがまれる。仕方なく物語り仕立てで話すことにしたウィルは、そのストーリーに登場する3人の女性のうち、マーヤの母親になったのは誰かをマーヤ自身に推理させることに・・・
    母親以外の女性との恋愛話も含めて登場する3人の女性を偽名にして話すことによって、どの女性が母親なのか娘にも私たちにも判らないまま展開します。普通のラブコメとは違い、途中で聞き手の娘がチャチャを入れたり女の子側からの見解を入れつつ、お気に入りの登場人物がママだったらいいなと推理しながらお話を聞いていくという構成が面白いです。


    で、アビゲイルちゃんですよ。「リトル・ミス・サンシャイン」や「幸せのレシピ」など演技に定評のある子役ですが、今回も愛嬌があって可愛い、そしておませな小学生の娘を演じてました。何年生の設定かはわかりませんでしたが、性教育を受けて興味津々で親に質問してくるくらいの子なんで、まだ小さいですよね。(もちょっと大きい子は親には言わないと思う) でも、パパには判らない女心をこういうことよ!とアドバイス(?)しちゃったりするのがコミカルで面白いんです。これがもし男の子だったら、2人して「わからないよなー」と話し合って終わっちゃうんじゃないですかね・・・^^

    母親候補となるウィルの過去の恋愛相手として話に出てくるのは、アイラ・フィッシャーエリザベス・バンクスレイチェル・ワイズの3人。はて・・・私が名前見て判るのはレイチェル・ワイズくらいでしたが・・・。溌剌とした若々しい系と、穏やかで優しい系と、父親の年齢の男性と付き合うミステリアス系と、3人ともそれぞれタイプの違う美しい女性たちでした。ライアン・レイノルズも知らなかったんですが(スカーレット・ヨハンソンの旦那さんでしたか!)、失礼ながらいくら見てもそんなに美人にモテちゃうタイプには見えなかったんだけど、まぁ"クリントンの大統領選のキャンペーンを手伝っている真面目な青年"という人柄でしょう^^ その当時が舞台となるので、90年代のお話になります。ニルヴァーナの「Come As You Are」だったりクリントンの不倫疑惑だったりプチ懐かしい感じも面白いです。

    ただコミカルなばかりじゃなく、恋愛においてはちょっとロマンティックな出来事があったり、元々の話が離婚を控えた夫婦とその子供なのでウルっときそうになることなど、最後まで全く飽きさせない作りになっているのも良かったです。見終わるとほっこりして、いい映画を観たなーと感じられる素敵な作品でした。
    それと、少し出てるケヴィン・クラインがちょっとした強烈キャラで良かった!
    DVDはレンタルしか無いようです。→2012年発売されました。










    【リプリー】(1999年)

    絶品のM.デイモンとゴージャスなJ.ロウ

    ◆リプリー(The Talented Mr. Ripley)1999年
    監督:アンソニー・ミンゲラ
    1950年代、アメリカ人の富豪から、ヨーロッパで放蕩三昧の息子ディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻してほしいと頼まれた貧しい青年トム・リプリー(マット・デイモン)。彼はイタリアへ渡り、同じ大学の出身と偽ってディッキーに近づくが、眩しいほどの魅力を持つディッキーに惹かれてしまい・・・

    アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のリメイクだと聞いていたんですが、ググってみるとどうやら「太陽がいっぱい」と同じ原作の映画で、こちらの方がより原作に近いなどかなりの違いがあるそうで、「太陽がいっぱい」のリメイクではないようです。私はアラン・ドロンの顔がどうも苦手で、「太陽がいっぱい」は観ていません。名作らしいのでいつか観た方がいいなとは思ってるんですが・・・


    実は私はマット・デイモンの出演作もほとんど観ていません。あの顔もなかなか観たくはならないんですよね。観たのは他にはオーシャンズ11、12くらい。しかしマッド・デイモンは特に観てませんでした(笑)・・とは言っても、このトム・リプリー役を演じた彼はかなり良かったと思ってます。この作品をを繰り返し観る度に、私はマット・デイモンに「よくやった!」と(心の中で)賛辞を送ったりしてます。よくここまで徹底的にダサく、そしてキモく演じてくれてますよねー。私の中では完璧です!お陰でディッキーに、もの凄く共感できるんですよ。彼はこういう不気味な役がピッタリだと思います。他にもそんな役をやっている作品があったら是非観たいですね。

    そして更に、トムが惹かれるディッキーを演じたジュード・ロウの輝き!私が彼を初めて映画で見たのは多分これだったんですが、写真で見ただけでは気付かなかった美しさをはっきりと確認できましたね。南イタリアの美しい風景に、眩い輝きを放つジュード・ロウ・・・彼の魅力が最も発揮できてる作品はやっぱりこれだと思ってます。自由奔放で気まぐれ過ぎるお坊ちゃまという役がばっちりキマってます。

    フィリップ・シーモア・ホフマンも彼の本領を発揮っぽい役でしたね。ディッキーに懐いてるダサダサなトムをバカにした薄ら笑いなんか特に。しかし「何か臭う・・」と疑う鋭い目つきを見せたり、ただの高慢なアホじゃないって感じもいいな。グウィネス・パルトロウケイト・ブランシェットも美しかったですよ。何気にディッキーのパパ役のジェームズ・レブホーンが素敵です。よく見かける俳優さんなのに私ったらいつまでも彼の名前が覚えられないのは何故なんだろ・・・hoffman








    【ロックンローラ】(2008年)

    ザ・ガイ・リッチー!

    ◆ロックンローラ(RockNRolla)2008年
    監督、脚本:ガイ・リッチー
    ロシアをはじめ東欧の資本が続々流入し、不動産バブルに沸くロンドン。裏社会の顔役レニー・コール(トム・ウィルキンソン)も、これまでの流儀が通用しない相手の登場に危機感を募らせる。そんな中、街の小悪党ワンツー(ジェラルド・バトラー)とその仲間たちも不動産に手を出すものの、レニーに嵌められ彼から借金を負うハメに。そんなワンツーらにセクシーな女会計士がオイシイ話を持ち込むが・・・

    大ヒット作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」テイストの群像クライム・コメディ。ギャング、チンピラ、政治家、腹黒投資家などあっちこっちしながら、話がだんだんまとまっていくわけです。

    始めの方はロンドンの現状と主要登場人物を凄い速さで手際よく紹介してくれてるんですが、恥ずかしながら頭の回転の悪い私にはついていくのがなかなか難しい・・・。「ロック、ストック〜」なんかもそうでしたが、やっぱり"1回半"は観ないと解らないんだよな。半分くらい観たところでやっと人物の顔や名前を見分けてそれぞれどのグループで何をしてるのかが理解できるので、1度見終わってから理解できてなかった部分までをもう1度見直してようやく全貌が解るという・・・。映画館でなくDVDで観ないと全然無理だなー。・・・とは言っても"1回半"観た後は「おもしろかったー!」となるので全然OK!

    動いているジェラルド・バトラーは初めて見ました。小悪党グループの中心という役ですが、それくらいがいいですね。かなりの悪党って顔じゃないし、どちらかというといい人そうなんで。マヌケなお仕事エピソードと仲間内エピソードに結構笑いました^^ でも彼の見た目のムサさはやっぱり好みじゃないので、特にファンにはなりませんでしたが。
    どちらかというと、悪人レニーの右腕のアーチーを演じたマーク・ストロングが気になりました。この人も私はこれまで知らなかった人ですが、クールでスマートという役がすっごくステキでしたよ。紳士的な立ち振る舞いがカッコいいの。一見ワンツーが主役っぽい印象が残ったんですが、もう一度観たらアーチーが中心だったんだと気がつきました。冒頭で「ロックンローラ」について説明していたのも彼だったんですね。いい役ですよ、アーチー。続編が本当にできるのかな?

    ジャンキーなロッカー、ジョニー(トビー・ケベル)のぶっ飛び+へロヘロ加減もいい感じです。ただのジャンキーなアホかと思いきや結構色んなこと判ってるって感じが見えてきて意外とカッコよく見えちゃったりして。子供時代に鏡の前でザ・クラッシュの「バンクロバー」を歌ってたというのがまたソソるよねー。このキャラクターは、逮捕されるのが日常茶飯事のトラブルメイカー、ピート・ドハーティがモデルだそうです。ふーん・・・ピートもああ見えて賢い子だしねぇ。
    それから知的な美人会計士ステラ(タンディ・ニュートン)がやたらステキでしたね。彼女は2004年の「クラッシュ」に出てたようですが、それは特に印象に残ってませんでした。でも今回はいい!スタイリッシュでクールでワル。完璧に整ったあの顔を引き立たせる髪型がまたいい!容姿は無理でも彼女のあのスマートな言動は真似してみたいですね^^ あの顔じゃなきゃイタいだけかな。
    あとなにげに、ロシア人投資家にくっついてる男がいいオトコでしたよ。

    そしてやっぱり音楽がいいんですよねー。ガイ・リッチーってロック系には見えないけど、ロックの使い方が最高。こういう男臭い映画は普段あんまり好んで観ないんですが、音楽で楽しく見せてくれるので大好きです。










    【普通じゃない】(1997年)

    ヘニャヘニャで頼りないユアンが妙に可愛い

    ◆普通じゃない(A Life Less Ordinary)1997年
    監督:ダニー・ボイル
    小説家を夢みる大会社の清掃員ロバート(ユアン・マクレガー)は、清掃ロボット導入のせいで突然会社をクビになってしまう。抗議のために社長室に押しかけた彼は、たまたま居合わせた社長令嬢セリーン(キャメロン・ディアス)を何故か誘拐して逃亡するハメに。実はふたりをくっ付けるよう天国の署長から命令されたふたりの天使(ホリー・ハンターデルロイ・リンド)の仕業で・・・

    いつも通りあらすじも知らずにキャストだけを確認して観たので、初めて観た時は天国だの天使だのという???なものが出て来てビックリしたんですが、ファンタジックなラヴコメだと判ればなかなか楽しい映画です。


    まずユアン演じるロバートというのが令嬢を誘拐するものの実はそんなことには全く向いていない心優しいタイプ、そして誘拐される令嬢セリーンは誘拐され慣れてるじゃじゃ馬系の女、そんな二人なんで誘拐なんて物騒なことしててもなんの緊張感も無いし、やりとりが面白いばかり!セリーンによる脅迫電話の掛け方指導とか最高です^^
    しかしこのユアンは可愛いですねー!いかにも情けなーい感じの変な髪型とか。一人で買い出しに行ってご機嫌で歌いながら帰って来たり。アメリカ英語の中ではスコティッシュアクセントが妙にヘナチョコに聴こえるのか、しゃべりそのものが可愛い感じもするし。そして優しいんですよねー。セリーンの過去の誘拐の話を聞いて「ひどいな・・・」と嫌悪感を露にしちゃったり。要はトホホな誘拐犯ってわけです。

    抜群のスタイルと音痴な歌も披露するキャメロン・ディアスも素敵ですが、この映画の見所はなんといってもホリー・ハンター!全然老けない可愛らしい彼女は天使の役。でも天使と言っても羽根が付いてるようなものではないですよ。ゴツめのデルロイ・リンドと共に、少々乱暴な手を使ってでもなんとかミッションをクリアするために(しないと天国へ帰れない)あの手この手を考えて、文字通り体当たりで奮闘するドタバタキャラです。彼女とは違ってリンドの方は実はロマンティックっというところも面白い^^ この名コンビがいいアクセントになってるんです。あと、神様によるロマンティックな計らいが笑えました。

    サントラもあの当時の流行りものが集まっててなかなか好きです。2人が酒場でカラオケで歌う「ビヨンド・ザ・シー」、そういうのって役者が歌ってるヴァージョンがサントラにも収録されてる場合も多いんですが、ここにはボビー・ダーリンのオリジナルが収録されてます。残念なのは、エンディングで流れる(途中でユアンも口ずさんでる)オアシスの「ROUND ARE WAY」が収録されてないことですね。この曲は「WONDERWALL」のカップリング曲らしくそこにしか収録されてないので、シングルを手に入れるしかないなーなんて考えたんですが、今どきは他にも方法があるんですよね・・・いまいち時代について行けてない自分に気付かされてしまった・・・ewan








    【ONCE ダブリンの街角で】(2006年)

    音楽が主役のゆったりロマンスムービー

    ◆ONCE ダブリンの街角で(Once)2006年
    監督、脚本:ジョン・カーニー
    アイルランドはダブリン、ギターを手に街角で歌うストリート・ミュージシャン(グレン・ハンサード)の男の前に現れ話しかけたチェコからの移民の花売りの若い女(マルケタ・イルグロヴァ)。楽器店の昼休みにピアノを弾かせてもらうことを楽しみとする彼女は、男を連れていつものようにピアノを弾きに。彼女のピアノに心動かされた男は、セッションを持ちかけ、やがて一緒に演奏することにより絆を深めていく 2人だったが・・・

    アイルランドの映画で全然知らなかったし地味なんだろーなーってな感じで観たんですが、実はアカデミー歌曲賞をはじめ色々な賞を受賞した作品だったんですね。主演はアイルランドのバンド、ザ・フレイムスのフロントマンとチェコのシンガーソングライターの女性ということで、本物のミュージシャンによる歌がたっぷり聴ける映画でした。


    全体にちょっとストーリーのあるミュージック・ビデオを連続して観るような感じになってました。それくらい歌のシーンが多いです。
    ストリートで弾き語る歌がやたら上手いなーと思って観てたんですが、プロだったとは・・。ザ・フレイムスってバンドは知りませんでした。(名前に聞き覚えがあるような気もするけどわからない。) 弾き語りのバラード(つぶやき〜咆哮系)で、個人的には自分から好んで聴くことはあまり無いジャンルなんですが、歌詞が字幕で出るのもあってなかなか胸を打つ、感じの良い歌に感じました。そこへチェコの彼女が重ねるピアノとサラっとした声のハモりが爽やかな心地よさをプラスしての、素敵なバラードが何曲も聴けました。

    話は予想していた通り、はっきり言って地味です。が、何もラブストーリーだからといって、必ず相手に夢中になったり一晩共に過ごしたり・・・といったあからさまな展開にならなくてもいいんですよね。お互い不器用だったり、なんとなく過去を引きずってたり、微妙な距離を守り続け、たとえ何も起こらなくたっていいでしょう。音楽とそれを演奏している彼らの姿がゆっくり物語を進行してるんじゃない?ふむ・・・改めて考えてもやっぱり地味だよね^^;

    結局のところ、これは彼らの音楽が主役で彼らの音楽が無いと成り立たなかったかもしれないの映画なんですよね。もしかしたら彼らの音楽が好きになれなかったら、あんまり面白くも無い、意味も判らない映画かもしれないくらい。でも、ところどころにちょっとした面白キャラが出てくるのが良かったし、女が翌日掃除機を引きずって通りを歩いてくるシーンなど"いいシーン"が色々あって、観ていて楽しかったです。







    【クリスタル殺人事件】(1980年)

    愛らしいミス・マープルに一目惚れ

    ◆クリスタル殺人事件(The Mirror Crack'd)1980年
    監督:ガイ・ハミルトン
    原作:アガサ・クリスティ
    ロンドン郊外の小さな町に映画「スコットランドの女王メアリー」の撮影のため、大物女優マリーナ(エリザベス・テイラー)やその夫で監督のジェイソン(ロック・ハドソン)らが滞在することに。ところがその歓迎パーティの席で殺人事件が起きる。推理好きで有名な老婦人ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)は、彼女の甥で事件の担当警部から話を聞き出し、調査を始めるが・・・

    テレビ版の「ミス・マープル」シリーズも、チャンネルを変える時の通りすがりにちょこっと見たことある程度だった私にとっては、初めてまともに観た「ミス・マープル」ものでした。彼女が自宅で話を聞いて推理する人だという知識はありましたが、小説でもポワロだけを選んで読んでいたので、どんな雰囲気なのかもほとんど知りませんでした。


    この映画は「鏡は横にひび割れて」というクリスティの小説が原作です。映画の邦題は覚え易い感じにしてあるのかな?なんとなくイメージが違ってる気もしますが・・・。
    マープル役のアンジェラ・ランズベリーは、先日観た「ナイル殺人事件」で印象的な酔っぱらいおばちゃん役だった女優さんでした。彼女はテレビの「ジェシカおばさんの事件簿」で有名な方なんですね。私は「ジェシカ〜」も同じくチャンネル変える途中に通りすがったことがあるだけだったので、ほとんど彼女に余計な先入観を持っておらず、特に違和感無く観られました。それどころか、あまりのキュートさにすぐにファンになりました。・・・とは言っても彼女のミス・マープルは多分この他には無いんですよね?残念。

    導入部分がとても好きでした。推理ものの映画を上演中の映画館。話も佳境を迎えたところで映写機が故障して中断してしまい、観客が犯人が判らないじゃないの!とざわつく。そこで同じく観客席にいたミス・マープルが突然、上演の再開を待たずに推理を披露して立ち去るんです。とても小気味よくて上手く引き込んでもらった感じです。

    「ナイル殺人事件」「オリエント急行殺人事件」など一連のクリスティ物のように、大スターが共演した豪華仕様の作品ですが、他の作品と比べると事件に関係する登場人物の人数が少なめなのでスターも少なめですね。あらすじに書いた方々の他には、エリザベス・テイラー演じる女優のライバル女優の役で キム・ノヴァクが、その夫で映画のプロデューサーの役でトニー・カーティスが出演しています。
    レニー・ゼルウィガーの「恋は邪魔者」の中でユアン・マクレガーのセリフに出て来た、『キム・ノヴァク』を初めて見られて感激しました^^ この時47歳ということですが、凄く可憐な美女でした!たとえ酷いガナり声で暴言を吐いたりする役でも素敵に見えるのは余程の美人だからでしょうねー。

    エリザベス・テイラーもまともに観たのはこれが初めてかも。高校の行事で「ジャイアンツ」を観た覚えがありますが、全然記憶に残ってなかったし。要は彼女は私の好みじゃなかったんでしょう。今回観てみて、やっぱり特に好きにはなりませんでしたね。でも大女優の貫禄は感じましたし、そのわりに意外と可愛らしい声で話すのが印象的でした。そういえば最近9度目結婚が決まったとニュースに載ってましたね。凄いなぁー。それだけ魅力のある女性ってことでしょうねー。

    その劇中の女優2人の対立がなかなか見物でしたね。実際の2人の仲がどうなのかは知りませんが、お互いに本気で言ってんじゃないの?と勘ぐってしまうほどの迫力。ベテランの女優さんたちですから、もちろん演技が上手くてそう見えるんでしょうけどね。

    監督の秘書の役が、ジェラルディン・チャップリンという喜劇王チャップリンの娘さんだったようです。特徴のある顔だなと思って観てましたが、チャップリンの顔は連想しませんでした。言われてみれば似てる気もしてきますね(笑)








    【日記】ついに3Dデビューしました

    やっと先日、3Dの映画を初めて観てきました。ティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」。
    公開初日4月17日の夜、23:10から。朝のうちに席取りに(チケットを買いに)行き、何も考えず当然のように字幕版を選んだけど、どうも見ていると吹き替えの人が断然多い。やはり映像に集中したいから、と「アバター」を観た人が言っていたのでそういうことかと思ったんですが、その日の昼間新たに聞いた話によると、どうも"飛び出す字幕"も不評のようで・・・。それを聞くまで字幕が飛び出すとは知りませんでした。まぁ、席も取っちゃったし、それでもやっぱり字幕がいいので字幕で観ましたが。

    ところが私、今回はいろんな不運と自分のミスが重なって、あんまり楽しめなかったんですよ・・・。もちろん初体験の3Dはやっぱり迫力があって、おぉ〜!と思ったんですが・・。いえ、この映画が悪いわけでは決してないはずです。多分面白い映画だったんだと思うんですよ。でも、映画の感想は、後日(だいぶ先になりますが)家でゆっくり観てから改めて書こうと思っています。

    普段私はほとんどの映画を劇場で観ることは無く、家で観る派なんです。たぶん映画館で映画を観ること自体が苦手なんでしょうね。
    今回は、隣合わせた方の香水の匂いがキツくて我慢出来なかったということ(本当にキツ過ぎなのかは判りません。普段から香水が苦手で、長時間近くに居られると息をするのが困難で・・)と、前の席の方の座高が高くて(姿勢が良くて)字幕が半分くらい見えず、仕方がないのでリスニングをむちゃくちゃ頑張りながら観てた(しかしどんなに頑張っても自分の英語力では判らないことも多い)ため、よく判らない部分もあったということ、という不運に見舞われてしまったんです。
    それにメガネで目が疲れるということと、首が痛くて辛かったり、腰やお尻が痛かったり(元々腰痛持ち・・)、少し眠くなって足が熱くなり、しかし靴を脱ぐ勇気もなくてイライラしたり、着てきたコートを脱いで膝に置き、その上にバッグを置いていたんですが、それが重くなってきてイライラしたり・・・コートやバッグなんて、いつもは別に気にならずに映画に集中できるんだけどなぁ・・他のことと重なったのが辛かったのかな・・・。こんな日もあるんですよねー。変な愚痴みたいになってしまってすみません。運が悪かったんです><
    とりあえず、ヘレナ・ボナム=カーターが期待通りのいいキャラだったのが凄く良かったです。
    あ、飛び出す字幕は個人的には特に問題なかったです。








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