米国立公文書館所蔵の画像資料に実際にある、リチャード・ニクソンとエルヴィス・プレスリーが握手を交わす写真。その面会の詳細は記録に残っていないそうですが、ソコを創作映画化してみました、という内容です。
■Elvis & Nixon 監督:リザ・ジョンソン
麻薬に汚染される若者たちとアメリカの将来を心配するエルヴィスは、自らが覆面麻薬捜査官になって取り締まる!というグッドアイディアを思いつき、取締官の資格を手に入れるべくニクソン大統領への面会を申し込むが・・・。
どこまでが事実でどこからがフィクションなのかが分からない所がやや問題に思えますけども、別にどっちでもいい気がするくらい軽〜く楽しめるコメディでした^^
そもそも覆面捜査官になろうと真剣に考え、エルヴィス本人が自分で行動に移す時点で笑いが起こりますしね。でもコレは事実のようですよ。エルヴィスは本気!
飛行機のチケットを初めて自分で買ってみたり、きまぐれにドーナツ屋にフラっと寄ってみたりしながら、エルヴィスの浮世離れエピソードが描かれるのが楽しいですね。大スターですから、基本顔パスで何も困りゃしないし。礼儀正しくて真面目ないい人キャラも手伝って、やたらキュートに思えてイイ感じです♪
・・・がしかし、浮世離れ→常識を知らないアホ のようにも映るでしょうから、恐らくエルヴィスのファンは気に入らないでしょうね^^; エルヴィスには別に思い入れはないよー、くらいの人が軽く見る分には楽しい作品だったと思います。
まずエルヴィスを演じたマイケル・シャノンのノリノリの演技がイイ!顔はこんなゴツかないでしょ...って感じで全然似てないのに、エルヴィスの "この感じ" どっかで見たことある!って思えるナリキリっぷりがオモシロイ。(知らないから言えるのかもね。笑)
一般的な謙虚さ礼儀正しさも持ち合わせているけれど、結局スターの流儀が彼の常識というチグハグ加減にホワイトハウスの中の人たちがアタフタさせられるクダリもイイですね。
更にニクソンを演じたケヴィン・スペイシーも激ハマり!そりゃ彼なら間違いナイ^^
その他、ニクソンの補佐官とかその辺りにコリン・ハンクスとエヴァン・ピーターズ、エルヴィスの付き添いにアレックス・ペティファー などなかなか豪華。
暇つぶしに是非どうぞ。