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- 2023.12.07 Thursday
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こんな青春が私にもあったのかな? ◆スパニッシュ・アパートメント(L'auberge Espagnole)2002年 監督:セドリック・クラピッシュ
学生の留学生活という青春の1ページをコミカルに描いた楽しい作品です。私は元々オドレイ・トトゥの名前で観た映画でしたが、彼女のことは関係なく大好きな映画となりました。 オドレイ・トトゥは、グザヴィエがフランスに残した恋人という役なので、留学直前と一度会いに来るのとたまに電話してくるくらいしか出番がありませんでした。キャラクターとしては少しワガママに見える部分もあるけど、後の「ロシアン・ドールズ」の強気な彼女を思うと全然大人しくて可愛い感じ。でもあまり印象に残らない地味な役でした。 主役のロマン・デュリスは真面目風のダサい髪型で、カッコ良さは見えません。いえ、見た目だけカッコ良くないのではなくて、別にカッコいいというキャラクターではないんですね。特に良い子でもないし、留学生として頑張りながらも良くない"遊び"をしたり、友人たちと騒いだり落ち込んだりと、青春を楽しむ若者らしさで共感を得る感じ。彼の普通な容姿が更に共感を呼ぶポイントとなっているのかも。 そのグザヴィエがルームメイトを募集している部屋へ面接に行き、質問に答えながら、相談し合う住民たちのワイワイ感を見てわくわくする表情が好き。その住民たち(面接時は男3人女2人)が見せる兄弟姉妹のような関係は、グザヴィエだけじゃなく見ている私も「是非その輪に入りたい!」とわくわくしてしまう。 グザヴィエも住めることになり、そこへ更にもう一人ベルギー人の女の子イザベル(セシル・ドゥ・フランス)を加えた7人での生活となるわけです。イザベルはグザヴィエと仲良くなり、彼に余計な事(笑)をレクチャーする面白いキャラ。ちなみにこのイザベル役の女優さんはこれでセザール賞助演女優賞を受賞してます。 私は共同生活ってしたことがないので、冷蔵庫のルールとか、掃除や食事の後片付けなどの問題とかとても新鮮に見ていたんですが、中でも面白いと思ったのは、電話の横のメモ。これは多国籍の共同生活ならではですが、各国の言葉で「○○は今いません。△△に戻ります。」って書いてあって、電話に出た人は相手に合わせた言語でそれを読むわけです。グザヴィエの母親(フランス語)からの電話に対応したイギリス人ウェンディ(ケリー・ライリー)の戸惑いっぷりが面白かったです。 ウェンディは続編でメインのキャラクターになるとは想像もつかないほど、この時はまだダサくて、真面目で小言ばかり言ってて、最初はつまんない子かな?という印象です。でもそれだけじゃない。彼女の行動がこの作品終盤の感動的かつ超面白エピソードを引き起こします。この場面が見たいがために私はこの映画を何度も観ていると言ってもいいかも。 学生さんはもちろん、過去に学生を経験した大人にも楽しめる青春の物語ってやっぱいいですね。romaintautou |