マット・ボマーが伝記映画で演じるらしい、モンゴメリー・クリフトという方をチェックしてみました。有名なクラシック映画俳優さんですが、これまで見る機会がなかったんです。
写真で見た限りでは特に興味がわかず、いかにも昔の二枚目俳優さんって感じだね☆ぐらいの感じだったので、マットが演るというニュースを見てもしばらくは放置していたんですが(その映画の話もなかなか進まないようですし)、今作は主演がオリヴィア・デ・ハヴィランドだと知って、だったらと録画してみました。
■The Heiress 監督:ウィリアム・ワイラー
いやぁ〜ちょっと!もう既にクリフト氏にマットが重なっちゃうんですけど?!どうなってんの???お顔は美しいしスタイルも素敵ですが、別に見た目が似てるワケじゃないんですよ。なんかね、演技が似てるような気がする。ちょっとした表情とか動きとか、見てると頭ン中で勝手にマットの顔にモーフィングしちゃうのよ。この役にマットがハマっちゃうのかも。もちろんマットが演じるのはこの役ではなく、私生活を含む(んですよね?)モンティ本人ですから関係ないんですけど、でも彼を演じるのはマットがいい!って気がしました!うん!
それはいいけど、この映画!観てよかったです!
オリヴィア・デ・ハヴィランドがスゴい!!アカデミー主演女優賞などを受賞していたんですね。納得の完璧な演技だったと思います。彼女は「風と共に去りぬ」でしか知りませんでしたが、あの心優しく奥ゆかしい淑女に魅せられてずっと気にはなっていたんですよ。やはりスゴい女優さんだったんですねー。
メラニーのキャラとは裏腹に実際の彼女は性格が悪いみたいな話を俳優名鑑的な本で読んでショックを受けたこともありましたが、演技にはそんなことは関係ない!・・・いや、もしかしたらその裏情報が脳裏にある状態で見るナイーヴキャラだからこそ、更にスゴく見えるのか?^^; (あまり考えない方が良さそうですね・・・)
自分に自信を持てないコミュ障で、パーティで踊る相手をあてがわれてもすぐに相手から見放されちゃうザンネンキャラの彼女が、初めて自分に優しく言い寄ってくれた素敵な男性に、戸惑いながらも嬉しそうにするあの様!すごく応援したくなっちゃう!それが後半にはガラリとキャラが変わらざるを得なくなってしまうのが、またスゴい見どころで。
1850年のニューヨークが舞台です。見た目も地味で内気な非モテキャラのキャサリンは、華やかで美しかった亡き母と娘を常に比較しては落胆する父と暮らす富豪の娘。彼女はある日のパーティでヨーロッパ帰りのハンサムな青年に好意を持たれ、あっという間に恋に落ち、数日で婚約までしてしまう。しかし無職の彼はキャサリンの財産が目当てなのでは?と心配する父が二人の結婚に反対し・・・。
【ネタバレになりますが・・・】
キャサリンの立場からすれば、あの「なめんなよ!」な終わり方でいいのかもしれないけど、実際のところは判らないままなんですよね。父親や叔母(あの人カワイ〜♪)から彼は金目当てだと刷り込まれてた所に裏切られた状態になったので、彼女的にも決定的になってしまったわけですが、やっぱりわからない。なにも確証は出てないもの〜。
でもそんなのどっちでもいい、ってことなんでしょうね。「もう誰も信じない」と、更なる孤独へ・・・ という滅入る話でしょう。
それでも永遠に夢見る少女な私は、観終わった今でも彼を信じてたりするわけです。はいそこ、バカとか言わな〜い。私の中では、悪者は彼じゃなく父親だという結論で終わってますから。
なんなら最後に嘘でも相続を放棄したとでも言って、相手の真意を探ってスッキリさせてくれても良かったのかも?そんなの蛇足?