ジュード・ロウの変貌が話題となっていた映画を観ました。美しいジュードしか受け入れられない!って方は観ちゃダメなヤツですね(笑)
◆Dom Hemingway(2013年)監督:リチャード・シェパード
凄腕の金庫破りドム・ヘミングウェイは、ボスの身代わりとなり家族との時間を諦め12年間刑務所に。そして出所し、ボスの元へ報酬を受取りに行くが・・・。
これ、好みだったわー。カメラ目線で自分のチ○コの偉大さについて熱く語る冒頭から釘付けになりました。見た目だけでなく立ち振舞いからしゃべりまで、完全に
小汚いおっさんでしかないジュード・ロウが主役です。
犯罪組織関連の人間関係、人を殴る/殴られる、大金を受け取る/取られる、酒・麻薬・セックス・・・と、明らかにソッチ系の映画。そこに、服役中に失った家族との関係の修復を望む主人公の哀愁も絡んだりする。(ちょっと涙を誘う)
シブい映画の可能性もありそうだけど、実はコレ、なんだかポップ。「ロンドン・ドッグス」とかアノ系統のUKギャングコメディ臭がイイカンジです。
ただ、主人公は下品過ぎるクズ野郎なおっさんだし、決して明るいわけでも笑わせまくるわけでもないです。カッコ良さや気持ち良さなんかもないし。年取った小物のワルってカワイソー・・・みたいな物悲しさがおもしろかったり(見てられなかったり?)した感じ。
ジュードの徹底した役作りと演技が良かったし、相棒役のリチャード・E・グラントとの掛け合いもステキでした。ま言ってもこんなジュードなんで、全裸姿を長々と見せられても微塵も嬉しくはなかったですけどね。