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    【夜霧の恋人たち】(1968年)

    まだまだ若いアントワーヌの青春物語

    ◆夜霧の恋人たち(Baisers Voles)1968年
    監督、脚本:フランソワ・トリュフォー
    「大人は判ってくれない」から続くアントワーヌ・ドワネル・シリーズの第3弾。
    兵役に就いたものの素行不良で退役となったアントワーヌ(ジャン=ピエール・レオー)は、恋人クリスティーヌ(クロード・ジャド)の父の紹介でホテルの夜勤に就くが、私立探偵の仕事の策略に引っ掛かり浮気中の女性客の部屋へ夫を入れてしまいクビに。彼を騙した私立探偵の配慮で今度は探偵事務所に採用される。靴店社長の依頼で店員に化けて潜入調査をすることになったものの、依頼人の妻ファビエンヌ(デルフィーヌ・セイリグ)に恋してしまい・・・

    アントワーヌが退役する場面から始まります。飄々とした態度で除隊され、ちょこまかと走って向かった先は街角に立つ女のところ。外へ出たらまず女を買うわけです。トリュフォーの映画を観ていると、娼婦と遊ぶ場面や娼館に行くシーンなんかが当然のように出てくるんだけど、そういう時代なんでしょうか?それとも土地柄?私が世間知らずなだけ?(結局これね・・) いい加減慣れましたが、色んなところで見かけるので最初は、普通なの??とビックリしたものです。


    この頃のクリスティーヌはまだまだ若くてフレッシュ!という感じですが、いまいち垢抜けない風貌な気もします。可愛らしいんですけどね。
    アントワーヌは相変わらず恋人の両親とは仲良し。仕事を紹介してもらって早速再就職するものの、未熟なアントワーヌは私立探偵の策略にまんまと嵌められてさっさとクビになってしまうんですが、その時の探偵が彼に掴ませた1枚の紙幣を支配人が奪い取り、半分に破って「これは退職金、これは年末手当」と言って渡すところが好き。

    そして私立探偵になったアントワーヌの尾行の下手なこと!コント的な動きで笑わせてくれます。集中力が無いし、どんくさい感じだし、そもそも探偵になんか向いてないよね・・。
    この映画を制作するにあたり、探偵事務所の仕事を随分取材したそうで、男性が男性を捜索する依頼など実際の依頼に基づいた部分もあったり、得た知識(調査方法など)を色々盛り込んだりして細部までこだわったようです。その甲斐あって探偵の場面は特に面白いと思います。

    とにかくアントワーヌは尾行がダメなので、別の依頼での潜入調査の仕事をすることになり、そこで出会うのが美しいデルフィーヌ・セイリグ演じる社長夫人のファビエンヌ・タバール。この女優さんは私はこの他では見たことないんですが、憧れちゃいますねー。少し鼻は上向きだけど、それでも美しい!穏やかな声とゆったりと落ち着いた口調が大人の女性の魅力たっぷりなんですよ。彼女に惹かれるアントワーヌの気持ちは判ります。

    しかし彼には一応恋人のような関係のクリスティーヌという相手がいるので、彼の中では2人の女性がグルグル回っているんでしょう。鏡に向って2人の名前と自分の名前をまばたきもしないで延々と連呼するわけです。少々気味の悪いシーンなため、アメリカなどこのシーンをカットして上演した国もあったそうです。日本はどうだっかのかな?恋に悩む青年の行動としてあっていい場面だと思うんですけどね・・。

    何度見ても判らないし解説を聞いてもやっぱり判らないのが、夫人に対して「ウィ、マダム」というべきところで「ウィ、ムッシュー」と言い間違えて凄い勢いで逃げ帰る場面。恋愛における何かいわれのある行動のようですが、どうしても意味が判らない。私は恋愛の達人にはなれそうにないですね。
    あと面白かったのが気送管郵便という速達システム。パリの街の地下に張り巡らされたパイプを郵便物がシャーっと送られるようですが、これはSFかと思いきや本当に存在したものらしいですね。昔行ったことのあるホテルで、精算をこういう気送管で行うシステムを採用しているところがあったのを思い出しました。あれの場合はビルを縦に行ったり来たりするだけなんで仕組みは単純ぽいんですが、街の中で色んな行き先があるとなると、いったいどうなってるんだか不思議でしょうがない。こういう技術って凄いですよねー。francois





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