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    【カイロの紫のバラ】(1985年)

    映画ファンの夢を詰め込んだファンタジー

    ◆カイロの紫のバラ(The Purple Rose Of Cairo)1985年
    監督、脚本:ウディ・アレン
    1930年代大恐慌時代のアメリカ・ニュージャージー。失業中なのに遊んでばかりな上、暴力まで振るう夫との生活にうんざりしていたウェイトレスのセシリア(ミア・ファロー)は、新作映画「カイロの紫のバラ」に夢中になり劇場に足を運んでもう5回も観ていた。
    ところがその繰り返し観ている映画が、5回目はいつもと違っていた。映画の中の登場人物トム・バクスター(ジェフ・ダニエルズ)が、スクリーンの中からセシリアに話しかけてきたのだ。その上トムは、映画から飛び出し彼女を連れて映画館を脱出してしまった。前代未聞の出来事に映画館とハリウッドは大騒ぎ・・・

    先日「ナイル殺人事件」で初めてミア・ファローの魅力に気付いて、他にも観てみてもいいなと思っていたところに出会ったのがこの作品。内容を知らずに観始めて、オープニング・クレジットを見ていて初めてウディ・アレン作品だと知りました。正直、失敗したか・・・と思っちゃったんですが。ウディ・アレン作品はあんまり数を観てるわけじゃないけど、大好きなヒュー・ジャックマンとそこそこ好きなスカーレット・ヨハンソン主演で私好みのゆるいコミカルな雰囲気の映画だったのに、大して好きになれなかった「タロットカード殺人事件」といった例がいくつかあるので、どちらかというと苦手意識があるんですよね。
    ところがこれは、比較的観やすい内容だったように思います。


    アステアが歌う「Cheek To Cheek」をオープニング・テーマに、映像も音楽も全編レトロ。観ててとても感じが良いんですが、可愛い声とはうらはらに見るからに幸の薄そうな顔のミア・ファローが主演。しかも不況+暴力夫持ちということなので、暗めの話なのかな?と思ってたんですが・・・。
    落ち込んだミアが一人で映画館へ行き、新作映画を観ている。上演されてる映画は、カイロとニューヨークを舞台とした上流社会の生活も垣間見えるロマンティックなお話のようです。ミアの、その映画の世界への憧れが見えるキラキラと輝かせた目でスクリーンを見つめる表情がいいんですよー。私もこんな顔して観てるのかなーなんて思うとちょっと自分が可愛く思えたりして・・・(笑)
    そこへ(あらすじを知らなかった私には)急展開!スクリーンの中から自分のお気に入りだったキャラクターが話しかけてくる上に飛び出してきて、更に自分に恋をしてくれる。いいじゃないですかぁ〜。映画好きには楽しいファンタシーですよねー。

    登場人物たちは、上演される度に映画の世界の中で何度も何度も繰り返し同じ演技をしているそうです。なのでそこから一人脱走したらいつも通りに話が進められないと、映画の中のキャラクターたちも大騒ぎとなるわけです。なるほど、面白い。確かに一人が抜け出したら残りはどうなるかと考えると、そうなってきちゃいますねー。考えたことなかったわ・・・。
    現実の世界に降り立った映画のキャラクターの方には、93年のシュワルツェネッガー主演「ラスト・アクション・ヒーロー」のように、映画の世界では当たり前だけど実際には通用しないってことが色々出てきます。まぁ、シュワちゃんの映画のように銃で撃たれたりするような話じゃないので大したことないんですが。
    持ち物が小道具なので・・・というのは納得ですが、キスをして「あれ?暗くならないな。映画ではフェイドアウトするんだけど・・・」には少し驚きでした。映画の中でフェイドアウトが意識されていた・・・としちゃいます?そうなると、なんか色々ややこしいことがありそうな気もするんですが・・・まぁ、そこは"映画"ってことで^^ 細かいことを考えてはいけません。

    少し若いダイアン・ウィーストが娼婦役で出てました!私の中には彼女のイメージに全く無かった娼婦。かなり驚きましたが、他の娼婦仲間のように脚を見せたりセクシー・ポーズを見せることは無かったのでちょっぴりホッとしました。でも不自然さは特になくて、可愛らしくも見えるいい役でしたね。
    キャラ抜け出し事件が片付いて最後にミアがもう一度映画館へ入るんですが、そこでは次の映画「トップハット」が上演されてました。かの有名なフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのダンスが、少しですが初めて見られたのも私には収穫でした。








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