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    【最強のふたり】(2011年)

    面白そうだな、と楽しみにしていた映画を録画して観ましたー。東京国際映画祭でグランプリと最優秀男優賞受賞など、各国各賞にノミネートされていた、実話ベースの作品です。



    ◆最強のふたり(Intouchables/Untouchable)2011年
    監督、脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
    ●フランソワ・クリュゼ●オマール・シー●アンヌ・ル・ニ●オドレイ・フルーロ●クロティルド・モレ●アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ●トマ・ソリヴェレ

    首から下が麻痺した大富豪フィリップと、ひょんなことからその介護人となったスラム出身の黒人青年ドリス。生活背景も性格も真逆な二人が互いの違いを乗り越えて真の友情を育んでいく、温かーいコメディです。

    見る人の感覚によってはギリギリアウトかもしれないくらいのブラックな笑い(ギリギリどころじゃないかも?)が随所に盛り込まれた、笑いに溢れる楽しい映画でした!

    ドリスが屈託のない笑顔で純粋な子供のように発する言動は、時にひどく悪趣味に思える所まで行くものの、その遠慮は無いけど悪気もない様は、どこを取っても微笑ましさばかり。何よりも、それらを直接ぶつけられるフィリップが心地よく思い、面白がっている事がはっきりしているので、イヤな気分になることもありません。



    そのドリスがとにかく魅力的に描かれてて楽しいんですよねー!
    はっきり言って育ちの悪い青年で、ちょっと乱暴だったり下品だったり、常識が通じないようなところがあるわけですが、(犯罪歴はあっても)悪い人間ではないんですね。ま、実際にこんな人と関わったら間違いなく口、ポカンってなるんでしょうけども、この映画内でのドリスに限っては、何をやろうが何を言おうが "いいヤツ" なんです。ある意味ウソ臭くも思えますけども^^;

    実際のドリスが本当にそういう人なのかどうかはわかりませんが、映画で見る分には上手に気持ち良く見せて貰えました。一部、ほんの一瞬ですがドえらいモンをブチ込んだわねぇ、と "やっちゃった感" に爆笑しちゃいましたが(写真を送るよう説得するくだりです)、コイツならいいよ、許す!って感じになっちゃいますねー。(ならない?)

    ストーリーは特に目新しくないし、予定調和度が高め。登場人物は、誰もがフィクション的な "いい人" ばかり。おまけに障害者をこんないじり方して大丈夫なのか?!と心配になるほどのやりたい放題。なのに、気持ち良く楽しめてしまうという面白い映画でした。個人的には、安易な「泣ける映画」には特にする気がなさそうな作りにも好感を持ちましたね。


















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