スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.12.07 Thursday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
またまた日本盤が出ていないオーストリア映画です。英語字幕入りの輸入盤で観ましたー。特典は2分程のトレイラーしか無かった・・・残念^^; ◆Haider lebt - 1. April 2021(2002年)監督、脚本:Peter Kern
前衛的・・・というわけではないでしょうけども、少し変わった雰囲気の映画でした。 オーストリアが舞台の近未来のお話。といっても、「実在の人物の名前が出ますが、この映画内で起こることは実際に彼らが行った言動ではありませんし、こういうことは起こりません。」という "ことわり" が入っての、ちょっと突飛な設定のフィクションでした。しかしフィクションを通して実際の政治を風刺してるのかもしれません・・・・が、オーストリアのことを知らなすぎてさっぱり解りません。オホホ で、その突飛な設定というのはこんなの。 アメリカがオーストリアを吸収したため、明日からオーストリアはアメリカに統治されることになりました。 通貨はドルに変更となり、合衆国憲法が適用されます。また、表現の自由も奪われ、オーストリアの文学なんかも禁止。どう反応していいのか分かりませんが、両者はこういう物語ができちゃう感じの関係なんですか??^^; そんなオーストリアの "現在" をドイツのテレビが取材する、という話です。そのテレビのリポーター兼ディレクターのカイザーを演じたアウグスト・ディールが主役でした♪ 短めで下から風当ててるみたいな髪型のせいで頭が縦長に見えてちょっと微妙でしたが、「Tattoo」と同時期でまだまだ若くてカワイイ頃です^^ これ、ちょっとレアな感じですよ? というのは、テレビの撮影をしている(カメラを構えたカメラマンなどを含む)風景はあまり映らず、そのカメラマン(役者)が撮っている(テイの)映像をそのままこちらも観る形がほとんどなんですよ。中にはありますが、大半の映画では出演者はカメラをあんまり見ないですよね。それがここではリポーター役なのでカメラ目線が結構アリ!要はこの映画を観てる私と目が合うわけですよ!なかなか新鮮です♪ そして、そのため全編通してドキュメンタリ風の映像になっていました。別にそれで悪いことはありませんが、カイザーが出会う人々がなんか変なんですよねー^^;やたら歌いだしたり突然殴りかかってきたりして。その演出がよく解らないので、「前衛的」なんて言葉が浮かんだのかもしれません。 死んだことにされている、前自由党党首イェルク・ハイダーが生きているという情報を持っていたカイザーたちはその秘密を追うことにしたわけですが(タイトルの「Haider lebt」は「ハイダーは生きている」という意味)、その有力情報源となる中年女性がまた風変わり。情報提供の条件が謎なんですよ。 若い坊やにフェイスマッサージをさせること♥ アウグストちゃん、アタクシのお顔をマッサージしておくんなまし♪ってことですよ?なんスかそれ?!羨まし過ぎる!私もその・・・その美しい指でぇぇぇえぇぇ〜あうぅぅうぅうぅぅぅ〜〜 イーナ!イーナ! それから特に私の目を引いたのは、トリュフォーへのオマージュだかパロディだか(違いがわからない)があったこと!アウグストもこんなセリフで補足していました。 「ここにオスカー・ウェルナーが出てきたら発狂するぞ?」♪ ここに使われた元ネタは「華氏451」。これを使うためにオーストリア文学禁止の設定にしたんじゃないの?って気がしないでもないですが^^;そういえばあの唐突な結末なんかもちょっとそっちの方面の香りがする気がしますねぇ。(気のせい?) ところでこの映画は超低予算だったようで、アウグストをはじめ有名俳優も含む全ての出演者がノーギャラだったそうです。撮影期間も7日間という短期間だったから実現できたってことでしょうかね?彼らがタダでも演りたかった作品!かと思うと、もっとよく解りたいですね〜diehl |