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- 2023.12.07 Thursday
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2007年、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品だそうです。よく見たら、主要登場人物の一人が原作の作者なんですね。映画はフィクション混じりになっているようです。 ◆ヒトラーの贋札(Die Falscher)2007年 監督、脚本:ステファン・ルツォヴィツキー、原作:アドルフ・ブルガー
戦争映画や戦時中の話はそうそう自分から観ようとはしないんですが、実はこれ大戦中のユダヤ人強制収容所内の話、しかも実話。簡単なあらすじに "ナチ" だの "ホロコースト" だのというキーワードが入っているだけで避けるくらいの臆病者な私に鑑賞を決意させた(笑)のは、もちろんアウグスト・ディール。この話の原作者となる人物(主人公ではない)を彼が演じていました♪ これはハッキリ言って、観て良かったですね!舞台が舞台ですから決して明るい話ではありませんしキツい場面もありますが、見てるのがツラいばかりの雰囲気じゃなかったんですよ。クラシックや軽音楽風のBGMも助けになりましたし、とても見やすかったです^^ 贋札作りを監督する少佐が、いわゆる軍人的な憎らしいタイプではなく、(当然仕事がら高圧的でもありましたが)物腰が柔らかく見える...と言うか人の使い方を心得てる風というか、感じの "良さそう" なキャラだったところが、私にはかなりの取っ付きやすいポイントになっていました。 主人公は紙幣やパスポートなどの偽造を生業としていたユダヤ人のソロヴィッチ。彼はついに逮捕され、犯罪者としてユダヤ人強制収容所送りになったところ、他の被収容者数人と共に、収容所内の隔離された場所へ移されます。そこではナチス・ドイツの「ベルンハルト作戦」の要、贋札作りが行われていて、それに役立つ専門技術を持つ者だけが集められたということです。そこで一般ユダヤ人被収容者とは雲泥の差の待遇を受けながら、絶対に見破られない贋ポンド紙幣と贋ドル紙幣を作らされるという話です。 憎きナチスのために働かされるのは当然本意ではないながら、それと引き換えに柔らかいベッド、マシな食事、温かいシャワー、更に軽い娯楽まで与えられる。そして何よりも、"技術を当てにされている間は" 殺されることがない。とにかく生き延びるため、言われるがままに働くしかないわけですね。 そんな中、やはり出てきます。「オレはやらねー。殺されたってかまわねーし。」という正義派。それがアウグスト・ディール演じるブルガー・原作の著者です。 ま、正解など無いにしろ、私たちは結末まで見てからあーだこーだと "後出し文句" でも何でも言えますが、実際の現場でどんな選択をすればよいのかって・・・分からないですよね。こっちを立てればあっちが殺され、あっちを守ればこっちがひどい目に・・・ジレンマに苦悩するばかりということはわかりますが、いずれにしてもこんな状況、恐怖しかありませんし。(やっぱこういうの見るの、キツい><) て言うかそもそも、あのおっさんの一声で口をつぐむものかしら? そんなこと(^^;)よりもぉ〜!お気に入りポイントをここ↑に集約しちゃいました! 卓球お上手ねぇ〜♪とか、取っ組み合いのケンカなんかしちゃってもぉ!♪とか、無心でシャワーに打たれちゃう横顔がステキ♪とか、床激しくゴシゴシする姿がきゃわゆい〜♪とか、んまぁ〜お口開けておネンネね〜♪とか! もぉド叱られちゃいそうなくらいストーリーそっちのけでキャピキャピしちゃって申し訳ないですけども、どぉ〜しても目が彼ばかり追っちゃうものでねー^^ 全体に派手なわけではありませんがテンポが良かったですし、途切れない緊張感を感じながらも、贋札作りの工程やそれに携わる人々の人間模様などで魅せる "娯楽作品" として楽しめてとても良かったです。トーンの暗い映画を敬遠しがちな方も、これはチャレンジなさると良いと思いますよ。お薦めです! と、ここまで書いてからDVDを買いまして、特典映像を観てみました^^ 実際にこの現場を体験した原作者であるブルガー氏が凄い勢いで熱く語る、来日記者会見の模様がとても興味深かったです!劇中のどんなことが本当で何がフィクションなのかも力強く語ってらっしゃいました。所々で「私のこの著書を読めば書いてあるから!」というセリフをはさんでましたが、読まなくても既にあなたがガッツリ話してくれたじゃないの^^;って感じで(笑) で、どうも「どうなのかしら??」と思った所はフィクションだったようですね。"ドラマ" になるエピソードを加えたという感じでしょうか。あ、フィクションに対する文句ではありません。物語の面白味になっていたと思いますよ^^diehl |