スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.12.07 Thursday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
ヒッチコックの映画って、観たことないんですよ。「鳥」を子供の頃にチラ見した覚えがある程度で、名作と言われる他の作品にも今んとこ興味はないんですよね^^; ◆ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女(The Girl)2012年 監督:ジュリアン・ジャロルド
ヒッチコックに思い入れなど無いし好きでもないので、彼がどう描かれても個人的には特に文句はないのですが、「 "ちょっとショッキングな事実" を映像化!」として客を引こうとしてるのが見え見えってのも、なんだかいやらしいわねぇって感じですよね。 そのヒッチコックを演じたのがトビー・ジョーンズという(申し訳ないけど)いかにも陰湿そうに見える人で、ヒッチの人間としてのいやらしさをこれでもかと印象づけておりました。トビーがヒッチコックという "巨匠" の大物感を出せていたとは思えませんが、ヒッチの裏の顔を描くにはぴったりハマっていたと思います。(なんか可哀想^^;)
さすがにそこは、全く白々しさのない演技(?)になっていました。チラチラと編集で差し込まれた別撮りのアップ映像を無視して、リアルに鳥に襲われる姿だけに集中して見ていたら、こちらまで息が苦しくなりましたよ。あの、演技どころではない程フラフラになりながら必死に抵抗する様は、一種の衝撃映像のようでしたね。まぁ、その裏事情を知った上で見たからかもしれませんが。 そこまですれば当然、スゴい映像が撮れた!ということになるでしょうし、それをやった役者も賞賛されるのでしょうけど、良い作品を作るためには手段を選ばない・無茶も厭わないという、最近も問題になっていた制作のあり方には、やっぱり賛同はしにくいですね。主にテレビでしょうけど「演者は危険なことでも屈辱的なことでもやって見せろ」というのは、どこか壊れちゃってるなという感じがします。 ヒッチコックのこれも名目上は「作品のため」としていたのでしょうが、誰も巨匠に逆らえないのをいいことに、こんな私的な嫌がらせをしていたとなれば・・・ヒッチコックを見る目が変わりそうですね。丸々事実として信じてしまうのは危険でしょうけども、こういうのに影響を受けやすい人もいるはず(私がまさに!><)。この話を現在80歳を越えたティッピの売名行為か何かだとは考えにくいですし。 しかしエンターテイメントの格好のネタとして反論のできないヒッチコックを貶めるというのもまた、いわゆる "いかがなものか" ってところかもしれないですね。 ま、正直、そうして作られたものでも、楽しんで観ちゃってるわけですが^^; はい。きれいごと言ってすみませんでした。 ヒッチコックと妻の関係のことなど全く知りませんでしたので、その辺りもなかなか興味深かったです。ヒッチコックの仕事のパートナー的存在だった妻を演じたのはイメルダ・スタウントン。ちょっとサバサバ系で思いやりのある感じの彼女が支えるヒッチコックとの夫婦関係は結構ステキに見えましたよ。 |
しかし直後に「鳥」を観たら、シエナはこれでもまだ上手かった気が・・・(笑)
劇中のティッピも最初はヒッチコックのことを「とても紳士よ♪」と話していたので、本性に触れた時のショックは相当だったでしょうねー。でも、だからといって今になって(時代の流れで?)暴露するのもイヤラシイ気もしますね^^; ま、こういうスキャンダラスな話は売れるからしょうがないか^^
個人的には、ヒッチコックの(横顔の)写真から持ってたイメージは「厳しそう」くらいだったので、穏やかで優しく忍耐強い前半の彼にも驚きました。それくらい全然知らなかったの^^;