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    【おとなのけんか】(2011年)

    ロマン・ポランスキー作品ですが一般家庭の部屋の中が舞台のお話なので、今作ではあの薄暗いイメージはほとんどナシでした。あの雰囲気が好きなんでちょっと残念ですが、そんなこと関係なくとっても楽しめました♪


    ◆おとなのけんか(Carnage)2011年 監督:ロマン・ポランスキー
    11歳の子供同士の喧嘩で一人が怪我を負ったことをうけ、2組の夫婦が会談する。始めは穏やかに進んでいた和解に向けての話し合いだったが、しだいに荒れ始め・・・

    演劇で大成功をおさめた舞台劇が原作だそうです。主に4人だけの室内会話劇で、80分程度。過去に戻りも時間を飛ばしもしない、リアルタイムの80分間。
    いやぁ〜、面白かったですね!ジョディ・フォスターケイト・ウィンスレットクリストフ・ヴァルツジョン・C・ライリーという、実力派4人による "オトナ" なバトルが見ものでした^^


    こんなケンカ、見せられてる方としては段々「いい加減にしろよ」的にウンザリしてきてもおかしくない感じなんですが、これが不思議とユーモラスに感じるんですよ。徐々に取り繕っていたものが崩れ、「このまま目も当てられない感じになって来んじゃないの?」なんて思ったら、そうでもない。いくら大人げないケンカに発展して行っても、一応良識あるオトナの体裁をある程度は保ってるというか、度は超さないというか。無茶苦茶なことを言い出す人は居ないんですよね。

    ここでもし、観ていて「なんだこいつ!!」と本気で腹が立つような無茶を言い出すヤツがいたりしたら、こんな風に楽しめやしなかっただろうと思います。巧いつくりだなーと思いました^^
    子供のケンカに親は介入する必要なんかないよね〜ってことを匂わせる結末も好きでしたね。

    「良識ある行動」を座右の銘とするペネロピと夫マイケルは、息子に怪我をさせた相手の両親であるアランとナンシーを自宅に招き、理性的な話し合いで穏便に済ませることを望んでいた。

    加害者本人が心から反省し謝罪してくれさえすれば。


    フフ・・・どうなんですかね?普通は怪我をさせた本人を連れて菓子折り持って相手の家に伺って、形だけでも謝らせて決着ってとこじゃないですかね?ま、怪我の度合いにもよるでしょうけども。
    元々は彼らもそんな感じで済ますはずだったんですよね。しかし「理性的に」を一番心がけているはずのペネロピが結局トゲを隠せず、悪意はないにしろ「武装」をはじめとする大袈裟な単語をイチイチ使うもんだから、相手もイチイチ待ったをかけてはチクチクとやり合い始めちゃうという。そんなことの繰り返しでどんどんモメごとが膨らんでいっちゃうんですよ^^子供同士の喧嘩問題から個々の問題指摘に発展し、いつのまにか男同士・女同士で結託したり相手側に付いたりするなど、ちょくちょく話があらぬ方向へ飛んでしまうのが笑えます。

    そして、場の空気をどんどん悪くしていく、ひっきりなしにかかってくるアランの携帯!しかも全部出ては話し込む。一触即発のピリピリムードの中でこれをやるのが、他の3人のイライラ度を増強させます。しかもそれ自体が失礼過ぎる上に、企業の顧問弁護士である彼の電話の内容が「責任をどう逃れるか」な話な所がまた "そういう人" な感じにしていて、更にペネロピたちの神経を逆なでしてんでしょうねー。
    しかしその内、かかってくるタイミングが絶妙になってきたりして、観ているこちらの笑いを誘うようになってくるんですよ^^どんどんヒステリックになっていたペネロピがついには涙を流し始めてしまったその瞬間に、ビービービー「あ、失礼。」って、ヲイ!!


    それでも実はこの、まぁまぁ早い段階で "無理やり連れて来られただけだしぃ" モードを見せちゃってたアランがねぇ、なんだかんだでこの中では良い存在だったように思えるんですよね〜。女性たちがしまいにはブチキレた状態になっちゃっても、彼は飄々とした態度で冷静さを崩さず、ある意味感じの良い人だったんじゃないかな?「会って15分で本性を見抜いちゃったの?!へぇ〜!」と感心しながら面白がるような人、こんな場面に居てくれると個人的には嬉しいけどな〜^^

    良識派インテリ系妻ペネロピを演じたジョディ・フォスターは、プルプル震えながらヒステリックに訴える役が似合い過ぎですよね〜。どうしても本音が漏れちゃう感じがとても上手かったです。加害者の母として適当に穏便に済ませるぞ!と低姿勢でやってきた、化粧品命!のうわべ女ナンシーを演じたケイト・ウィンスレットもスゴい役を熱演!彼女なら "あんなこと" も面白がってやったんだろうなぁ〜なんて想像しましたがどうだったんでしょうね^^

    そしてピリピリ妻を持つマイケルを演じたジョン・C・ライリーは、気遣いと優しさがステキ♪と思わせておいて実は「こんな演技やってらんねーよ!」って役がスゴい。どちらの感じもハマるのでピッタリでしたよね〜。
    携帯が手放せないアランを演じたクリストフ・ヴァルツも、一見気難しそうにも見えた弁護士だけど飄々としたキャラがたまらなかったですね!「イングロリアス・バスターズ」以降、世界的に人気者となった彼ですが、(うちも夫婦そろって「イングロリアス〜」で一目惚れしたものの)結局彼の姿を見たのはこれでやっと2作目でした。やっぱりいいですね〜。彼の持つ雰囲気、演技、そして見た目も大好きです^^「遠くを見るんだ。ほ〜ら、電車だよ〜」には噴きました♪

    この映画、とても気に入りましたよ!

























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