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- 2023.12.07 Thursday
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突然、漠然と70年代のヨーロッパ映画が観たくなり、映画チャンネルの放送作品から探し出して録画してみましたー。アカデミーやゴールデングローブも含む各映画賞にノミネートされ、いくつか受賞もした作品だそうです^^1989年に、イザベラ・ロッセリーニ主演で「今ひとたび」というタイトルでリメイクもされたみたい。 ◆さよならの微笑(Cousin Cousine)1975年 監督:ジャン=シャルル・タケラ
お互いの母親と伯父が結婚したことにより、親戚として出会った二人。友人として仲良くなり、二人で会ううちに惹かれあうように。マルトの方など、元々夫の浮気癖を我慢してきたということもあり、夫に遠慮することなく、オープンにルドビクとのデートを楽しむようになり・・・という、ダブル不倫の物語です。 ジメっとした展開になるはずの不倫ものですから、私が欲していた70年代ヨーロピアンな映像と相まってバッチリ満たされるんじゃなぁ〜い?と期待したのですが、微妙に違いました^^;思ったよりも全然コメディ。これはこれで好物な系統ですけどね♪ ちょっと変わった物語だったように思います。 【結末のインパクトにヤラレたので、オチをネタバレしちゃいます】 ろくにモメることなく明るく爽やかに、当然のハッピーエンドのように終わって行く様が凄いんですよ。自由を手に入れてハッピー♪という、なぜそんなに単純に??って話で。常識的な感覚で観ると「はぁ??」とポカンとしてしまう展開に驚きを隠せないですね^^ 事情に気づいた親戚一同誰もが「ほっといてやれ」な態度、そして当事者(配偶者たち)までもが見てみぬフリ・・・というか、もう手の施しようがなく降参って感じ? で、そのまま特に問いただされたり説明することもなく、「じゃ、そういうことで。さよなら〜」と主人公二人は去って行くという(笑) そこへたどり着くまでにも、本人たちも特に悩む様子もないし。だって配偶者たちには棄てられて当然の理由があるんだもの!ということでしょうけど、あまりに容赦なさ過ぎてビックリしちゃいますね。 大ヒットを記録したそうですが、これは「鬱憤晴らし映画」的にブラボー!が巻き上がった感じなんでしょうかね?主人公二人に心から肩入れしてしまえばもしかしたら、「ついに幸せを掴めた!」という結末に見えるのかもしれないけど、やはり罪のない子供たちのことは気になってしまうじゃないですか・・・。マルトが夫に愛想をつかしながらも、それまで別れずにいたのは子供のためだったのではないのん?? なーんて、真面目に考えることがバカバカしくなってしまうほど、あっけらかんとしていて、ある意味オモシロい映画でした!^^ ステキなカップルだっただけに、「何十年後かに、今まで付き合ってて寝てないって!とビックリされるのも面白い」みたいなセリフの通り、その美しい関係を維持してほしかったような気もするけどね^^ 精神的に不安定で浮気好きなルドビクの妻を演じたのは、マリー=フランス・ピジェ。個人的にはトリュフォーのドワネル・シリーズの3作で親しんでいる女優さんです。奔放なお嬢さん(中年ですが)といった役が似合いますね〜。彼女はこれでセザール賞助演女優賞を受賞したそうです^^ |