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- 2023.12.07 Thursday
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全てがパリ!愛の物語18話120分♪ ◆パリ、ジュテーム(Paris, Je T'aime)2006年
パリの観光スポットは外し、パリに暮らす人々の日常っぽい風景を描いているエピソードがほとんどです。(旅行者も多少あり) 1編が短いので、多少気に入らないエピソードがあったとしてもすぐ済むので、苦痛はないはず^^ とにかく風景が美しいので、見てて気分がいいし。 DVDの特典ディスクもすごく興味深い内容でした! 各エピソードごとのメイキング映像や監督の解説をまとめて(やはり5分くらいずつだったのかな?)、本編の上映順に並べられた『裏・パリ、ジュテーム』といった感じの面白い"作品"で、本編と同じくらい楽しめました! エピソード毎に少しメモを書きますが、ちょっと書くとすぐネタバレになってしまいそう・・・ 一応結末は書かないので許して下さい。 それぞれ、舞台となる場所がタイトルとして付けられています。 18区. モンマルトル あのモンマルトルが舞台なのに、路上駐車スペースをみつけるために同じ道をぐるぐる回ってる車がいっぱいいるという超「日常」な様子から始まるラブストーリー。監督、主演はブリュノ・ポダリデスという全然知らない男性でした。 5区. セーヌ河岸 監督は「ベッカムに恋して」のインド系イギリス人の監督グリンダ・チャーダ。河岸でナンパに励む若者の1人が、近くで読書中だったイスラム系フランス人女性に恋をする。この感じだったら、ずっとパスしてた「ベッカムに恋して」も観てみようかなと思いました。恋する若者役のシリル・デクールという俳優がやたら可愛かったな(飼いたい系)。 4区. マレ地区 男の子が男の子へ、運命の相手であることを熱心に語ってました。語る方の男の子、ギャスパー・ウリエル。「ロング・エンゲージメント」で見た時には特に魅力を感じなかったけど、今回は美青年度がアップしてたようです。驚いたのは、あの腹の出たおばちゃんがマリアンヌ・フェイスフルだったこと。若い頃の写真しか見たことなかったの・・。監督はガス・ヴァン・サント。 1区. チュイルリー 地下鉄の駅で観光ガイドブックを読んでいた男スティーヴ・ブシェミ。向いのホームにいた今どきなフランス人カップルと出会う。ブシェミのいつも通りのいい味が堪能できました。監督のコーエン兄弟は、たまに意見が食い違ってもすぐに妥協点を見付けて全くケンカをしないそうで、本当に仲が良いらしい。そういう仕事仲間が居るって羨ましいねー 16区. 16区から遠く離れて ブラジル人監督ウォルター・サレス切ない1編。高級住宅地16区のある家へ遠くから通うベビーシッターの女性。彼女の内にある切ない思いが胸にズーンと響く、シリアスな話です。主演はカタリーナ・サンディノ・モレノ。「ファーストフード・ネイション」という映画で見たことがあった女優さんでした。 13区. ショワジー門 チャイナ・タウンへセールスに来た男。チャイナ・タウンが舞台で、中国人(本当にそうなのかどうかはわからないんですが)の女性がたくさん出てきます。オーストラリア人のクリストファー・ドイル監督を初めて見たんですが、志茂田景樹に見える髪型の陽気ないい人みたいでした。でもアル中なんですねー。 12区. バスティーユ 妻に対して別れを切り出そうとした夫が、逆に妻の方から思いがけない告白をされてしまい・・・。「死ぬまでにした10のこと」のイザベル・コイシェ監督(スペイン)による、夫婦の物語。フランソワ・トリュフォーの影響を受けているそうで、「"隣の女"へのオマージュよ」と言っていた突然倒れるシーンは、確かに...と頷けたけど言われないと判らなかった。 2区. ヴィクトワール広場 諏訪敦彦監督。一週間前に幼い息子を亡くした事実を受け入れられない母親の、ある夜の出来事。悲しみに打ちひしがれる母親という役がよく似合うジュリエット・ビノシュの表情と、石畳を歩く馬の足音が印象に残る幻想的な1編。ウィレム・デフォーのカウボーイ姿も似合う。 7区. エッフェル塔 顔を白く塗ったパントマイマー同士の恋という、インパクトの強いお話。短編らしい雰囲気がありました。監督はシルヴァン・ショメという、フランスのアニメ畑の方だそうです。マイマーの移動シーンなんかは特になるほどって感じです。 17区. モンソー公園 「大いなる遺産」などのメキシコ人監督アルフォンソ・キュアロン作。待ち合わせていた父と娘が舗道を一緒に歩く。父親のニック・ノルティという人の名前を"多分大物なんだろうな"という程度に聞き覚えがあったので顔を見ようとしてたのに、夜なので暗い上にすこし離れて映していたためになかなか見せてもらえない。やっと見えても知らない顔だった>< ガラガラの凄い声のおじさんでした。 3区. デ・ザンファン・ルージュ地区 パリに映画の撮影に来た女優(マギー・ギレンホール)がドラッグを買う話。監督はフランスからオリヴィエ・アサイヤス。恋愛なのかどうか少し分かりにくい感じかな。マギーの表情から読み取らないといけないんですよね。ちょっと微妙だった気がする・・ 19区. お祭り広場 南アフリカ出身のオリヴァー・シュミッツ監督作。脚をさされた瀕死のアフリカ系移民男性を救護する同じくアフリカ系の女性。過去に一度出会っていた2人の運命を描いた切ない1編。この女の子役の女優は「ロシアン・ドールズ」に出てたアイサ・マイガ。 9区. ピガール 歓楽街ピガールを舞台に、長身熟女ファニー・アルダンと背の低い男ボブ・ホスキンスによる大人の愛を描いたのは、「マディソン郡の橋」の脚本家リチャード・ラグラヴェネーズ。なるほど。 8区. マドレーヌ界隈 「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリが描いたのは、吸血鬼の話。突拍子もないです。吸血鬼に出会う青年はイライジャ・ウッド、吸血鬼はオルガ・キュリレンコ。この映画の中では完全に異色だと思うんですが、敢えてここへこの話を持って来るナタリのセンスに惚れました。「前から綺麗な吸血鬼を撮るのが夢だったんだー♪」と無邪気に話す彼がとてつもなく愛おしい・・・ナタリのファンになりました。 20区. ペール・ラシューズ墓地 ウェス・クレイヴンだけど、ホラーじゃないです。あるカップルの婚前旅行。彼氏のあまりのユーモアの無さに結婚を考え直そうとする彼女。男は「ホリデイ」でケイト・ウィンスレットの元カレだったルーファス・シーウェル、女は「マッチポイント」でジョナサン・リース=マイヤーズの妻だったエミリー・モーティマー。セリフが気に入らず監督に食って掛かるルーファスに、"とにかく言え"などと命令はせず「とりあえず言ってみたら?」と優しく言うクレイヴンの丸さが好き。 10区. フォブール・サン・ドニ 女優を目指す女の子と盲目の学生の恋。「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督。とても爽やかでラブストーリーとしてとてもわかり易いキュートな作品です。女優志望のナタリー・ポートマンがとっても可愛らしかった。回想シーンを全て早回しで見せるのは盲点だったのか、それともインチキ臭過ぎるから誰もやらないのか・・やっぱ後者? 6区. カルチェラタン フレデリック・オービュルタンと、出演もしているジェラール・ドパルデューによる監督、主演女優のジーナ・ローランズによる脚本。別居中の夫婦が離婚調停のためにパリで再会する。熟年なため、お互い随分大人な対応という感じ。さすがにこの気持ちは私にはまだまだ判るはずがないですね。でもいい話でした。 14区. 14区 監督は「20区. ペール・ラシューズ墓地」に出演していたアレクサンダー・ペイン。アメリカから1人で観光にやってきた女性。主演のマーゴ・マーティンデイルという女優は、すごくよく見かけるけど今まで全く気にしたことのない人でしたが、この話にピッタリでした。最後を飾るのにふさわしい素敵な物語でした。 私はパリに行ったことはないんですが、パリを舞台とした映画のDVDを普段から繰り返し観ています。でも、これほどパリに恋させてくれる映画ってあんまりないですね。本当にパリの虜になってしまうステキな映画です。 |
そうですね「16区から〜」の、あの母親の表情は胸にズ〜ンと来ましたね・・
私は「1区 チュイルリー」も好みです^^
改めてNARCYさんのサイトへもお伺いします。