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- 2023.12.07 Thursday
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「オーケストラ!」というタイトルですから間違いなく音楽モノですよね♪ 先日観た「幸せはシャンソニア劇場から」のような、コミカルな人情ドラマを期待して観てみましたー ◆オーケストラ!(Le Concert)2009年 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
30年前に政治的な理由で巨匠の座から引きずり降ろされたロシアの元指揮者が、現在自分が属してない名門オーケストラへのパリ公演の依頼を偶然手に入れて、公演を横取りしようとする話です。 集めた楽団はやはり30年前にステージを降りたかつての仲間たち。ジプシーのヴァイオリン弾きや、ポルノ映画のBGM担当といった音楽に携わる人もいるものの、大半は救急車の運転手、タクシーの運転手、蚤の市業者など音楽から離れた仕事を持っている人々。かつてのマネージャーも引き込んで計画を進めるがはたして上手くいくのかなー?^^ とうことで、フランス映画ですけどロシア人、ロシア語率が結構高かったです^^ 前半は結構ドタバタ系で楽しかったり、感覚の違いに少々イライラしちゃったり^^;しながらのコメディタッチのドラマ。それが後半、パリで演奏するヴァイオリン協奏曲のソリストが登場すると、少々シリアスなミステリが混ざってきます。そして最終的にはそれがこの映画の重要な要素になってくるわけです。 それぞれの職業の違いもあり、てんでバラバラの人たちの寄せ集めって感じの印象のオーケストラなわけですが、一つしっかり意識しておかなければならないのは、彼らは30年前には一つの楽団で共に演奏していた集団ということですね。まぁ、観ていればちゃんと解ることなんですが、これがかなり重要なポイントだったんですよ。 30年前に彼らが『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』を演奏した際、当時は事情により叶わなかったけれど奇跡のハーモニーを生み出したはずの女性ヴァイオリニストの存在。今回同じ曲でソリストに指名された一流ヴァイオリン奏者。そして伝説の巨匠とオーケストラ。彼らがどんな奇跡のドラマを展開するのか・・・全ては最後に集約されています。 【↓ネタバレ方向です↓】 このソリストは演奏を始めると共に彼女の中のあるものが目覚め、それを耳にした楽団員たちも「ハッ!この演奏は!!」と息を呑み、それぞれの封印していた(忘れていた?)ものがあふれ出し、奇跡を巻き起こした!! ・・・というところが、セリフなしで映像のみで表現されてるんですよね。 これをちゃんと読み取れたかどうかで、この映画の印象が全然違ってきちゃいそう。 実は私はそれが解らず、「う〜ん・・いいんだけど、んなアホな・・・って感じもするよねぇ」で済ませちゃうところでした。しかし鑑賞後に目にした解説のお陰でようやく「なるほど〜」と。これを、演出が解りにくい!と人のせいにするか、自分の理解力の乏しさのせいにするか・・・。よくわからないんですけど、どうなんですか?(笑) それにしてもメラニー・ロラン! ホント、素敵キャラでした^^ そしてもちろん、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も大好きになってしまいました♪ |