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    【マイ・フェア・レディ】(1964年)

    コリン・ジョイス氏の『「イギリス社会」入門ー日本人に伝えたい本当の英国』に、最近では発音の違いから階級を見分けることは難しいので「マイ・フェア・レディ」を今演ったら違った内容になるだろう、なんて話が出てきたのを読み、久しぶりに観たくなりました。


    ◆マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)1964年
    監督:ジョージ・キューカー、原作:ジョージ・バーナード・ショウ
    発音を聞けば育ちから出身地まで言い当てることができる音声学の天才ヒギンズ教授(レックス・ハリソン)は、訛りも作法も酷い花売り娘イライザ(オードリー・ヘプバーン)を猛特訓して半年後に社交界へ出すことができるかどうかを、自宅に滞在する友人と賭けをすることに。そしてついに厳しい指導を経てイライザは、上流階級の貴婦人として社交界デビューするが・・・

    先にヒットしていた舞台版では主役がジュリー・アンドリュースだったけれど、映画版ではより集客が見込めるオードリー・ヘプバーンに変更されて制作されたミュージカルです。
    映画版も名作ではあるけれど、歌が吹き替えだったためにオードリーが主演女優賞にノミネートすらされなかったことでも有名ですね。

    でも彼女の演技もとても素晴らしいと思います。自分の歌がどうしても採用されず悔しい思いをしながらの熱演は、役者魂をこれでもかと注ぎ込んだかのようでとても迫力を感じます^^
    私はこれを初めて観た時にはストーリーなど予備知識が全くない状態だったので、始めに登場したオードリーのキャラには本当に度肝を抜かれました^^;"ドブネズミ" 仕様のオードリー=花売り女のイライザです。

    薄汚い見た目に思いっきり庶民な訛りと酷いダミ声!動きも当然乱暴で下品!
    音声学者のヒギンズ教授はそれを思いっきりけなし、残していったのはこんな気になるセリフ。
    「こんな女でも私の下でまともな発音と作法さえ学べば、半年で社交界へ出せる。花屋に売り子として就職だってできる。」
    花屋の売り子。彼女にとってはまさに憧れ。ヒギンズの言葉が頭から離れない彼女は、正しい発音を習おうと教授宅へ押し掛けて・・・という話です。

    で、このヒギンズ教授というのが、横柄で失礼でとてもヤな奴なんですよねー。
    若い頃に観た時にはやはり、ピカリング大佐の紳士振りとの対比もあって、ヒギンズなんか憎たらしいクソオヤジだ!なんて思っていたのですが、観ているうちに私はこの人がわりと好きになっていきました^^ (実際に自分が関わるとなったらどうだかわかりませんが)

    (ピカリングは花売り娘を淑女のように扱うが)「自分は淑女を花売り娘のように扱う。大切なのは相手によって態度を変えないことだ。」
    まぁ、淑女に失礼な態度を取る必要もないけれど、ヒギンズの言ってることはなるほどです^^
    誰に対しても紳士でいる人も素敵だけど、こんな物怖じもせず "お互い同じ人間同士" という考え方をする人も私には同じように素敵に思えるし、同じように好きだったりします。
    しかしヒギンズ語録はちょっとした男尊女卑に感じられる部分もあったりするんですよね。

    男は誠実で物事に公正、ほがらかで打ち解けやすいし、友情にあふれ善良でやさしい。
    それに対して女は理性がないし頭を使わない。髪は念入りにとかすくせに頭の中を整理しようとしない。
    男が花を贈らなかったら気を悪くし、男が何時間も黙っていたらバカにしてると怒る。
    なぜ女は男のようになれないんだ!

    うわぁ・・・ムッとしちゃいますねぇ。
    いきなり女は全員バカ呼ばわりですからねぇ。
    でも実はちょっと図星な感じもあったりして?もちろん女性全員は言いすぎですけど^^
    そういう訳で自分の生活に女が入り込むと平穏な人生が台無しになるから独身を通してるんだ、と言うヒギンズ。
    そこまで徹底してるなら大したモンですよねー。
    世の中、好きで結婚しておきながらも文句を言い合う夫婦も多いですもんねぇ。

    とは言っても、「男=善良で優しい」ってこともないでしょう?なんてことも言いたくなりますけどね。「ほがらかで打ち解けやすい」ってのも、60年代当時は知らないけど現代では当てはまらない人も多そうだし?
    うーん・・・なんとかヒギンズサイドに付きたいのですが、全力で味方するのが難しいのは私が女だから?^^;

    で、これはミュージカルですので突然歌いだしたりするわけで、上記のヒギンズの主張なんかも歌なんです。しかしこれが素晴らしいんですよ。しゃべりから歌へ、歌からしゃべりへの流れのスムーズなこと!いわゆるメロディアスな "歌" じゃないんですよね。ラップじゃないんですけど、リズムに合わせてしゃべってるみたいな^^ それが演説調が似合うヒギンズの主張にピッタリなんですよねー

    で、肝心のオードリーですが、小汚く品のない町娘から特訓を経て見事にレディに変身した姿が、もちろんホレボレする美しさです♪ アスコット競馬場のデビューのドレスも素敵ですが、個人的には大使館のパーティのドレス姿がお気に入りです^^
    歌は本人の歌唱でない部分が多いのですが、口パクでもあの身のこなしは彼女らしく可愛らしくて、「I Could Have Danced All Night」の最後のベッドに後ろ向きで膝を折り曲げて飛び乗るシーンなんか、とぉ〜ってもキュート!
    自分でもやってみれば一応出来るのですが(ベッドの高さが違う?)、私がやってもあんな風にピョコン!って可愛い感じにならないんですよねー=3

    他にも、ヒギンズもタジタジになるほど口の達者なイライザの父親、未熟なお坊ちゃんだけど優しくて紳士な青年フレディ、厳しさと優しさのある愛情たっぷりなヒギンズのママ、ヒギンズの元教え子の言語学者カーパシーなど、面白キャラや素敵キャラがいっぱいで、物語、名曲の数々ともに大好きな映画の一つです^^audrey
























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