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    【逃げ去る恋】(1978年)

    「大人は判ってくれない」から5作続いた『アントワーヌ・ドワネル』シリーズの最終作です。好きで何度も観てますが、今回はこれに関するトリュフォーのインタビューを読み自分が誤解していたことを知って、確認のためにちょっと久しぶりに観ました^^ 


    ◆逃げ去る恋(L'amour en Fuite)1978年 監督、脚本:フランソワ・トリュフォー
    印刷所に勤めるアントワーヌ(ジャン=ピエール・レオー)は、働きながら自伝的な恋愛小説を出版。レコード店に勤めるサビーヌ(ドロテー)と付き合う一方、別居していた妻クリスチーヌ(クロード・ジャド)とはついにフランス初の協議離婚をした。その後、音楽学院の合宿に行く息子を駅まで送りに行くと、昔の恋人コレット(マリー=フランス・ピジェ)に偶然再会し・・・

    この主題歌がねー!大好きなんですよぉー!!映画主題歌の中で一番好き!と言ってもいいですね。フレンチって感じのアンニュイなメロディがたまらないの^^
    アラン・スーションという男性シンガーソングライターが歌っています。歌詞の中にこの映画の登場人物たちの名前が出て来るのでこの映画のために書き下ろされた曲だと思いますが、アンニュイだけどゆったりした曲でもないのが、なんとなくこの映画の雰囲気に合ってる感じもしています。
    で、映画の内容ですが、このシリーズの過去の作品のシーンを使った回想シーンが多い"総集編"+現在のことも少し、といった感じで、現在のシーンは過去のシーンの間を繋いでるくらいの印象でずっと観てました。
    が、今回読んだトリュフォーの話では、過去のシーンは96分中18分程度とのことで、実際に観て感じるよりもずっと少ないということでした。誤解していたというのは、このことです。ホントに回想シーンのつぎはぎの印象が強く残るんですよね。そういう意味で監督自身も「編集自体は上手くいってるんだけど、一本の映画としては失敗」と言ってました。私もこのシリーズの中からこれを人に薦めることはないな・・くらいには思います^^;
    それにしても、よく見ると「アメリカの夜」などシリーズ外の作品からも使えるシーンを持ってきてるって"インチキ"もあるのも面白いですねー。編集が上手くいってるという意味もよくわかります。

     で、回想シーンばかりが強く残るからといって新たな物語が面白くないかと言うと、個人的にはそうは思ってなくてわりと楽しんでるんですよね。別居中だった妻との離婚、新しい彼女との関係、過去に別居から一度戻った際にできた新しい友人のこと、母親の昔の恋人との再会など、エピソードや登場人物たちに魅力を感じながらいつも観てるんです。
     特に新しい恋人役のドロテーという女優は、テレビで歌のおねえさんのようなことをしていた人だそうで、とってもフレッシュで可愛らしくてすぐに好きになりました^^
     それから、総集編のようなつくりではあっても、この1作だけ観ればこのシリーズが解るといったものでもないんですよ。やっぱりそれまでを観てから観た方がいいと思います。"おさらい"的なことではないんですけど、それまでを楽しんだからこそなんか楽しい・・というか。

    ↑ドロテー超かわいー!

    ま、とにかくこの20年前の1作目「大人は判ってくれない」での15歳からここに登場する35歳まで、一人の役者が実際に成長して見せるというのは、とても珍しいし面白いですよねー。その最終段階である中年のアントワーヌも見ておかないとって感じもありますし。しかも身体の成長のみで中身が全然成長してないってところも彼らしくって、妙にリアルにそんなもんだよなーって感じがしてまた好きなんですよねー。

    関わりのあった女性たちが、本人の居ない時も含めてこぞってアントワーヌをけちょんけちょんに叩くのも面白いですし。それも、非難しながらも"でも憎めない"ってスタンスなんですよ。観ている方としても本当にそうで、シリーズ通してアントワーヌという男の言う事やる事に「まったくもぉ!」なんて思いながらも、魅力を感じずにいられないという。不思議なキャラクターですよね。愛すべきダメ男とでも言うのか^^このシリーズはトリュフォー監督の自伝的内容として有名ですが、最後に来てこういう内容にしたっていう監督の自虐的なところも面白いし大好きです。francois












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