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- 2023.12.07 Thursday
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「スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ監督の群像劇です。 DVDがいつまでも廉価発売されないので、早くテレビでやらないかなと心待ちにしてた作品です。 ◆PARIS-パリ-(Paris)2008年 監督、脚本:セドリック・クラピッシュ
主演の一人はやはりロマン・デュリスです。 でも彼は病気のため病院へ行く以外には部屋から出られず、窓の外を眺めては街の人々の生活を空想する日々・・・という切ない役でした。姉と共に引っ越してきた3人の子供たちに今を楽しむことを教えるなど、この状況を受け入れ前向きなメッセージを発信してくれてました。 歩いたり、息したり、走ったり・・・という普通のことが出来ていることがどんなに幸せなことかなんて、普段思い出すことってなかなか無いですからね。こんな簡単で当たり前のことに気付いていないということを、かなり直接的に思い出させてくれています。 しょーもないことに文句ばかり言ってないで、毎日を楽しむ努力をしようという気になりますね。 デュリスのシーンで何度か流れるサティ「グノシエンヌ」もせつなくていいです。 私、弱いんですよ。この曲に。 いくつかのエピソードがある群像劇なんですが、はっきりいってどこを切ってもかなり地味です。 まさに人々の日常を切り取ったという感じで、いわゆる「話の結末」というものを迎える気がしません。 その人の命がある限りいつまでも続いていくような気がしながら、ゆったりと眺めてました。 そう、ゆったりと観ていられるくらい、余命が少ないなどいくつかの重い話も大袈裟に扱われることが無かったんですね。あくまで何気ない生活の一部を少しだけという雰囲気。 正直ホッとしました。 個人的には登場人物たちにイチイチ魅力を感じられて特に退屈は感じませんでしたが、何が起きてどう決着するのかというはっきりとしたストーリーが無いと楽しめないなーという方には全くおススメできない内容です。 もちろんストーリーが皆無って意味じゃないんですけど。 観光地巡りではない、普通の人々が暮らす普通のパリの雰囲気を楽しむ、そんな感じの作品でした。 この地味さではDVDが廉価再発されることはまず無さそうですね。 DVDを買うなら、少しでもお値打ち価格で(か、もしくは定価でも)見つけたら、その場で手に入れないと後悔しそうです。現在Amazonでは既にプレミア価格・・。romain, luchini |