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    【幻影師アイゼンハイム】(2006年)

    イリュージョニストの話ということで、「プレステージ」みたいな格調高い雰囲気のサスペンスをイメージして観てみました。私の中では神経質な完璧主義者系だと決め付けているエドワード・ノートンがイリュージョニストって、なかなか似合うんでないの?とワクワク^^

    大きなネタバレはしませんが、できるだけ予備知識の無い状態で観た方が良い作品なので、これから観ようとされてる場合はお読みにならない方がいいかもしれません。


    ◆幻影師アイゼンハイム(The Illusionist)2006年 監督、脚本:ニール・バーガー
    19世紀末、ハプスブルク帝国末期のウィーン。イリュージョンが一世を風靡する中、絶大な人気を集めたのは幻影師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)。ある日、評判を聞いた皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)が観覧に訪れる。ショーの演出で客の参加を求めると、皇太子が同伴していた婚約者を舞台に送り出すが、アイゼンハイムは彼女がかつて互いに愛し合いながら階級の壁の前に引き離されてしまった幼なじみのソフィ(ジェシカ・ビール)だと気付き動揺し・・・

    実はポイントは皇太子に仕えるウール警部を演じるポール・ジアマッティでしたね。
    ジアマッティと言えば私はこれまでちょっと変な人・・というかクセのある役ばかりを見てきたので、こんなまともな人(?)の役を演じる彼にちょっとビックリしましたねー。これが深みがあっていいんですよ。いえ、特にバカにしてたわけじゃないんですけど、意外だったので。
    今までは面白いから好き!って感じでしかなかったのが、今回ちょっとカッコいいくらいに思えてしまいました。(残念ながら顔でもスタイルでもないんですが)
    もちろん、ある葛藤を抱くこのキャラクターの存在がこの話を更に面白いものにしていたということも、彼の好感度を上げた一因だったと思います。

    内容は、凄いイリュージョンも色々見せてくれてましたが、「プレステージ」と違って舞台裏(タネ明かし)を見せるような話ではなく、幻影師アイゼンハイムがかつて結ばれることができなかった幼なじみと再会して・・というラブストーリーでした。
    皇太子との政略結婚を決められたところでかつての身分違いの恋人と再会し、というまぁまぁベタな話ながら、幻影師という特殊な技術を持つ男が主人公なため、ミステリアスな魅力溢れる面白いサスペンスになってました。

    悪者の皇太子演じるルーファス・シーウェルは、たまに見かけてはヤな顔の人だなーなんて思ってたんですが、時代劇でしかも偉い人の役は威厳が顔から滲み出るようで凄く合ってますねー。
    松平健的な感じじゃないですか?(似てるわけではないけど)
    現代の姿が妙に不自然に見えちゃったりするあたりが^^

    もちろんエドワード・ノートンの熱の入ったイリュージョニスト姿も良かったです。
    恋愛や苦悩、憎しみなどもありつつ、実は何を考えてるのか分からない飄々とした様子も見せる単純でない人物像を、納得のできるように上手く見せてくれてました。それだけしっかり計算して演じられていたということでしょうね。
    イリュージョンでの華麗な手さばきと手自体の美しさにも見とれてしまいましたし、カッコよかったですよ。

    かなり話に引き込まれたし、観終わった後には爽快感も残る、面白い映画でした。
    また観たいと思います。








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    コメント
     おぉ〜!凄い偶然ですねー^^ 
     ポールは演技の上手い人だとは思ってましたが、この役はホントに光ってますよねー
    私も益々ファンになりました!
     時代劇向きのルーファスは顔が古臭いってことなんでしょうかねー?(笑)
    • *jonathan*
    • 2010/11/30 1:19 AM
     すっごい偶然。私も今日は「Illusionist」なんですよ。予約公開にしてあるので、何時にUPになるかちょっとわからないんですが。
     それから別の映画について後から書いたものに、ルーファスのこと語っています。そうそう、時代劇向きだって!
     ポール、いいよねー、私もこれを観て「カッコいい!」と惚れ込みました。ええ、もちろん見た目じゃなくて(笑)
    • hinajiro
    • 2010/11/29 7:38 PM
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