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- 2023.12.07 Thursday
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安易な邦題に、親の介護という題材。 基本的には私がパッと見で観たいと思う映画じゃないけど、フィリップ・シーモア・ホフマンとローラ・リニーの名前につられて観てみることに。 ◆マイ・ライフ、マイ・ファミリー(The Savages)2007年 監督、脚本:タマラ・ジャンキンス
アカデミー賞主演女優賞と脚本賞にノミネートされた作品だったんですねー。 オスカーの受賞は無くても、他の賞はいろいろ受賞したようです。 なのに日本ではDVDスルーだったとは不思議。共感しにくい話でもあるまいし。 親との関係が良くなく、若いうちに自立するとを強いられそのまま父とも疎遠となった兄妹が中年となった今、それまで現住所も知らなかった父親の認知症を知らされ、世話をしなければならなくなって戸惑い、そこから自分自身とも向き合っていく・・という話です。 題材は深刻そうですが、映画のムードは重くはなかったですね。もちろん切なくはありますが。 2人とも独身で、仕事の都合もあり、家に引き取ることができない(その気が無い)けど、老人介護施設に預けるのも罪悪感を感じてしまう。 かなり現実的な問題を描いてますが、淡々とした中に兄妹の温かさ、口論、ユーモアなども交えて、微笑ましくすら見せてくれるのがとても良かったです。 元々深く愛情を抱いていなかった親の面倒をみなければならないことに対する戸惑いは、とてもよくわかります。 私も親とは親密な関係では全くありません。 家を出てから現在まで(多分これからしばらくも)、年に一度くらいしか顔を合わせることも無いし、連絡をとることもありません。 実家に住んでいた子供の頃でもほとんど顔を合わせないし、どうしても親に話す必要のある連絡事項くらいしか話すことも無いに近い感じ。私が特に避けたかったというわけでもなくて、そういう関係だったし、今でもそのままです。 (私は家族という単位が苦手で、人との交流は外へ求めるばかり。父もそんなタイプなのでこういう関係になります。) 冷たいと思われるとは思いますが、たまにしか顔を合わせないからこそお互いに優しくなれるということもあり、意外と悪くはないとは思っています。 しかし、いつかこういった問題に向き合わなければならない時が来るんですよね。 老いた親を見ること自体がつらい。相当キツいだろうことは想像できます。 その時のために今からもっと交流を持っておくべきか、その時まで自由を楽しんでおくべきか、ちょっと考えてしまいました。 (今突然心を入れ替えて交流を持とうとは、やはり思いませんね) フィリップ・シーモア・ホフマンとローラ・リニーという実力派2人の演技は流石に素晴らしかったですね。 自分達の問題とも向き合い始めて気持ちの変化も徐々に見せ、最終的には前向きな爽やかさを見せる兄妹をとても自然に見せてくれてました。ストーリー、演出から演技まで、全て心地よかったです。大人の方におススメです。hoffman |