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- 2023.12.07 Thursday
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漠然とフランス映画を求めてシネフィル・イマジカの放送予定作品リストを見ていたら、なんだか気になるタイトルを見つけました。 ◆ぜんぶ、フィデルのせい(La Faute A Fidel !)2006年 監督、脚本:ジュリー・ガヴラス
1968年の五月革命、フランコ独裁政権のスペイン、1970年のアジェンデ大統領の就任によるチリ社会主義政権成立などを背景に、主としてパリにおけるフランスの反体制(共産主義や社会主義)運動に参加する父親と、人工妊娠中絶の権利を求めるフランスのウーマンリブ運動に参加する母親を持った娘の視点から、親との葛藤と自身の成長の過程を描く。【Wikipediaより】 ウォゥ・・こんな解説を先に読んだらとても観る気にはならなかっただろうなー。 私のことだから、これだけ教科書を彷彿とさせるキーワードがバンバン目に付くだけで、この短い文章すらもまともに読めなかったことでしょう。 ほんと、ラッキーでした^^ 観られてよかった。 お嬢様として生活してきた9歳の少女アンナが主人公です。 その彼女のブルジョワな生活が、訳の分からない両親の社会的な活動のために突然崩壊してしまって膨れっ面、という話。 少し年下の弟は何も解らなくてもちゃっかり順応していってるのに対して、姉のアンナは納得のいく説明のないまま勝手に生活が変えられ不自由になっていくのがとにかく気に入らない。 とりあえずキューバ出身のお手伝いさんから仕入れた情報によると、それは全部フィデル・カストロのせいらしい。 そこから始まり、アンナは身の回りで起きる意味の分からない事態に対する疑問を「なぜなの?」「なんなの?」と率直に大人たちにぶつけていってくれるので、歴史や政治に???な私も、彼女と一緒に少しずつ何となーく解っていけるようになってました。 とは言っても、別にここで共産主義や社会主義を理解したり支持したり反発したりといったことが押し付けられるわけではないので、小難しさなんかは感じることもありません。 こういった状況を通して、自分なりに理解し考え、意見を言うことの大切さなどを学び成長していく姿を、この堅めの題材とはうらはらにちょっとコミカルに描かれた楽しい作品でしたし、温かいものを感じるラストも素敵でした。 とてもおススメです。 |