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- 2023.12.07 Thursday
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ピーター・オトゥールといえば、私にとっては「おしゃれ泥棒」や「何かいいことないか子猫チャン」で、そのスタイリッシュなカッコよさを堪能する俳優さんなんですが、今回初めて年老いてからの出演作品を観てみることにしました。 これまで「トロイ」などで、彼の名前を見つけては気になったりしてはいたんですが、ジャンル的に私の好みでなかったためにパスしてたんですよね・・・。 ◆ヴィーナス(Venus)2006年 監督:ロジャー・ミッシェル
これは!ピーター・オトゥールの魅力全開ですねー!! もちろん私の頭の中にある彼の姿とは全く違いますが、70歳を過ぎてもプレイボーイとして現役を貫くかのようなキャラはとってもステキでした♪ 突然親友の家に居候することになった親戚の若い娘。モーリスが興味津々で話しかけると、カップヌードルをすすりながら半分無視状態。スナック菓子をボリボリ食べながらモデルの仕事を探してると言ってのける、甘ったれの田舎娘ってわけですね。 しかしモーリスはそんな彼女の若さに惹かれ相手をしようというわけです。 お酒の作り方を知っておけば一生役に立つぞといった話から入ったので、そこから色々仕込んでいく「マイ・フェア・レディ」的な話かな?と思ったけど、そういうわけではありませんでした。あくまで若い肌に魅力を感じてちょっかいを出してみるといった感じ。 しかし、彼は病気で既に不能。せいぜい「手に触らせて」「肩に3回キスしてもいいよ」「匂いをかがせてあげる」といった感じの奇妙な関係になっていくという話です。 彼にとっては、恋愛だったのかどうか・・・。単なる友人や父性愛的なものでは無いのは確かで、女の扱いに慣れてる「エロジジィ」が若い女の子に触りたがってるだけにも見えるし。でも、彼女を見る表情や、待ち合わせ場所で延々待ってたりする様子を見てると、やっぱり恋に似たものなんだろうなーとは思うんですけど・・。 この彼女は、映画の中らしくすんなり打ち解けていくような可愛いタイプの子では全然ないんですよね。なので、この子に純粋に恋って・・・??と思っちゃうんですよ。 でもまぁ、少なくとも「こんなとんでもない娘は我慢できん!」と突っぱねるジェシーの大叔父イアンよりは、なんとか彼女と打ち解けて楽しもうとするモーリスの方が人生が楽しそうだなーなんて思いました。(プレイボーイ人生のせいで彼自身の家庭を壊した事実はおいといて) 年老いた俳優仲間とシニカルな老人ネタを繰り広げるのも面白いですね。(漠然とした)死期の近さを匂わす会話が多いのに、辛気臭さは全く感じさせず、微笑ましく思えるほどのユーモアが楽しいといった感じ。もちろん老人同士だから成り立ってるんでしょうけどね。こういうシーンでも、機知に富んだ面白い男として友人達に慕われるモーリスのキャラが引き立つのがとてもいい感じです。 これでピーター・オトゥールが主演男優賞を逃したとは本当に残念ですね。 |
実は「ラヴェンダーの咲く庭で」も続けてみたんですよ。こちらでは自分も若くない女性として感情移入してしまって少し辛かったので、楽しさがある分「ヴィーナス」の方が好みだったなーという感じでした。