スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.12.07 Thursday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
『子供たちの日常を愛情たっぷりに描いたシネ・スケッチ』とのことで、ストーリーらしいストーリーも特に無いらしいし、子供だらけの内容らしいし・・・で興味が沸かずずっと放ったらかしてたDVDをやっと観ました。 (いったいうちには放ったらかしのDVDが何枚あるんだって感じですが・・) ◆トリュフォーの思春期(L'argent de Poche)1976年 監督、脚本:フランソワ・トリュフォー
なんてキュートな映画でしょう!! どうして私はこれを今まで観てなかったのか!とすぐに反省しました。 "ストーリーが無い"と聞いて、「じゃあ子供が遊んでるだけ?」みたいなことを想像してとても面白そうとは思えずにいたんですが、「こういう話」という説明ができる内容でないというだけで、魅力的なエピソードが満載のとっても楽しい作品だったんですよ。 赤ん坊から12歳までの250人の子供たちが出演して、冒険でもファンタジーでもなく子供たちの日常が描かれています。 素人の子供たちの中から演技の出来る子が選び出されて、悪知恵だったり恋だったりという各エピソードを溌剌と演じてました。 特に子供同士のやりとりのシーンは、きっちりセリフを決めず演出も付けず自由にやらせたそうで、生き生きとした自然な子供たちの姿が本当に可愛らしくてほのぼのと見てしまいました。 中でも印象的なよちよち歩きの小っちゃい子の衝撃シーンには「なんてことを!」とビックリしたんですけど、実はこの当時に実際にあった事件をそのまま取り入れたそうで、それを知ったらあのミラクルをミラクルとして心から楽しめましたね^^ 先生も「大人は判ってくれない」に登場した先生とは違って、厳しさもありつつ忍耐強くて温かい理想的といえる先生が子供たちを見守ってくれてて、気持ちよく観られました。(「大人は〜」の先生は怖くて観てられない・・) 夏休みを前に先生が子供たちへ語る話はトリュフォーからのメッセージであることも明らかで、彼の子供たちへの愛情がよくわかるのもなんだか嬉しいです。 それと、たくさん出て来る子供たちのうち主な役の子たちがみんな色とりどりの服装になっていて、翌日になってもそれぞれ同じ色の服(同じ服?)を着ていてくれるので、顔が覚えられなくても色で判別できて混乱しにくかったのも助かりましたね。 イタズラや犯罪スレスレなことをすることはあっても、全体を通して子供同士の揉め事が一切無いのも良かったですし。 子供が嫌いな私がこれだけ楽しめたんですから、子供がお好きな方にはもっともっと楽しめるのではないでしょうか。全体に大きなストーリーの展開が無い分地味かもしれませんが、それでも途中で飽きることの無いステキな作品で、とてもおススメです。francois |