スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
- 2023.12.07 Thursday
- -
- -
- -
- -
- -
- by スポンサードリンク
'30年代イギリス、上流階級の人々とその下で世話をするメイドたち。 様々な人間模様を通して描き出される興味深い世界を堪能♪ ◆ゴスフォード・パーク(Gosford Park)2001年 監督:ロバート・アルトマン
決して謎解きの映画ではないというわけ。 パーティのホストと客と使用人たちの生活をたんたんと見せてくれる感じかな。階級社会を感じさせるけど、特にそれを批判する内容ではなくて、ただそれぞれが生活をしているってだけ。これがどれくらいリアルにできてるのかは判らない(本物を知らないからね)けど、十分こうなんだろうなと思わせてくれるリアリティを感じました。 貴族たちの優雅な暮らしをきっちり支える使用人たちの、裏側の顔とか面白いよね。そう、当然ながら彼等もそれぞれ人格のある個人なんだよな。よく映画で観る、さっと出てきて仕事をこなし、さっと引っ込んでいくだけの人たちだと思っちゃってたよ。すいません・・・。 自分の付き人に、使用人同士の噂話から他の客のゴシップを仕入れさせるってのも面白いし。 「付き人は自分の主人のことを話さなければ、何を話してもいいのよ。」 ふーん・・なるほどねー。 皮肉や他人の文句ばかり言ってる伯爵夫人のマギー・スミス、面白いですねー。 ストーリーの進行役とも言える、その付き人のメアリーは、「トレインスポッティング」でダイアンだったケリー・マクドナルドが新人の付き人らしく自信なさげに控えめに可愛らしく演じてらっしゃいます。 私が特に好きだったのは、先輩メイドのエルシー(エミリー・ワトソン)。 仕事のできる、賢くかっこいい姉御肌!憧れです♪ メイド頭のミセル・ウィルソン(ヘレン・ミレン)の、厳しいばかりじゃない感じも好き。 屋敷の主人の妻役クリスティン・スコット・トーマスは、マレーネ・ディートリッヒばりの美人!・・に見えてステキだし。 クライヴ・オーウェンは訳あり風な付き人をミステリアスに演ってて。 ・・・という感じで、更にたくさんの登場人物で彩られる豪華な作品ですが、かなりイギリス的な映画で派手さが一切無い(殺人事件でさえ)ので、こういう地味系な作品を観慣れてなかったら退屈だったかもねと思う。でも、幸い私は見慣れてたので、かなり楽しめました! 関係ありませんが、数年前にイギリスのテレビで、『現代に生きる人々が100年前のイギリスに生きたとしたら?をテーマに、一般から選ばれた人々が貴族の屋敷の生活を再現』という企画をやったそうで。すっごい気になりますねー。DVD化もされてるようだけど、90日間もやってたらしく長い分値段も張るんだよね。テレビでやってほしいな・・・もしかして見逃したのかな? とにかくこのイギリス好き必見な映画が大好きです! |