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    【ル・ディヴォース/パリに恋して】(2003年)

    私はケイト・ハドソンが好きだからという理由だけで観てるんですが、観た方の多くが酷評してらっしゃる映画です。
    「離婚」というタイトルのわりにDVDのジャケの感じが軽そうだし、女の子向けのラヴコメのような触れ込みになってるので、かなり内容を誤解して観た人が多いんだろうなと思うんですが。
    私は(多少は気に入らない部分もありながらも)結構気に入ってますよ。


    ◆ル・ディヴォース/パリに恋して(Le Divorce)2003年 
    監督:ジェームズ・アイヴォリー
    フランス人と結婚した姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会うためアメリカを離れパリへ降り立ったイザベル(ケイト・ハドソン)。姉のもとを訪ねると、夫シャルル・アンリ(メルヴィス・プポー)は妻と娘を残し愛人のもとへ行ってしまっていた。姉を心配したイザベルは、しばらくパリに滞在することにし、シャルル・アンリの叔父と愛人契約を結ぶなどパリジェンヌな生活を満喫し始める。一方ロクサーヌの方は夫との話し合いがもつれ、いつしか両家を巻き込んだ泥沼の離婚問題へと発展し・・

    ウキウキした感じでパリに降り立つケイト・ハドソンはラヴコメな雰囲気でいいんですが、いきなり別居というところから入るナオミ・ワッツは終始やたらと陰気。
    なので始めから既にラヴコメでは無くなるわけです。
    パリでの恋人を作ったけれど、身内の妻帯者とも愛人契約を結んだイザベルはある意味ラヴコメ風だけど、やっぱり軽い話じゃありません。

    他にも、ロクサーヌが結婚した時にアメリカの実家から持ち込んだ絵画が問題になったり、残されたロクサーヌが妊娠していたために今後のことが問題になったり、シャルル・アンリが人妻と付き合ってることから問題が起きたりと、問題が盛りだくさん。
    そう、問題を詰め込み過ぎてるんですよね。

    個人的には、シャルル・アンリの愛人の夫のくだりが邪魔です。
    暗い話にして欲しくない的なことではなくて、アメリカ人とフランス人の文化や考え方の違いなどをシニカルに描いた興味深くて面白い部分が色々ある中をわざわざかいくぐって、つまらない男による気分の悪いゴタゴタを混ぜ込まなくたっていいじゃないのーみたいなね。

    それでもケイトやナオミの美しさや、ケイトの飄々とした彼氏のロマン・デュリス、ケイトと愛人契約を結ぶいかにも遊んでるオヤジのティエミー・レルミット、キャラは最悪だけどグッドルッキングな出て行った夫メルヴィル・プポーなどなど、私が気に入った要因は色々あります。
    中でもグレン・クローズ演じる作家の"大人の余裕"みたいな雰囲気ややりとりが凄くお気に入りです^^

    納得いかない部分もあるとは思うけど、間違った先入観を持たないで観れば、そんなにダメな映画でもないと思うんですけどねーkateromain










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