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    【それでも恋するバルセロナ】(2008年)

    ペネロペ・クルスが色んなところで助演女優賞を受賞した作品ってことで、期待して観てみました。スペインを舞台とした情熱的で複雑な恋愛模様がコミカルに描かれてました。


    ◆それでも恋するバルセロナ(Vicky Cristine Barcelona)2008年
    監督、脚本:ウディ・アレン
    恋愛に対して堅実派で婚約中のヴィッキー(レベッカ・ホール)と、自由奔放に愛を求める情熱家のクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)。親友同士の2人はひと夏をバルセロナで楽しむことに。そこに現地の色男画家フアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)が現れる。クリスティーナはたちまち恋に落ち、最初は警戒していたヴィッキーも次第にフアンの魅力に傾きだし・・・

    ペネロペは、色男フアンの元妻で同じく画家、性格的には"情熱のスペイン"を体現したような激しい女性を力強く演じていてとても素敵でした♪
    "スペイン人ならでは"なのか、"芸術家ならでは"なのかは分らないけど、あの奔放なキャラはマネできない私には魅力的に映りましたね。さらに美しさと優しさも持ち合わせる彼女には本当に不思議な魔力がありましたよ。
    それを思うとアメリカからの女性観光客2人は、ペネロペ登場以降は特に彼女の引き立て役くらいにしか見えなくなってきちゃったのも凄いと思う。別にスカーレットとレベッカがダメなわけじゃないんでしょうけど。

    普通の感覚では考えられない三角関係で素晴らしい調和が生まれるというクダリも、映画で観る分にはとても面白いしある意味憧れる部分もあった・・・とか言っちゃうと私自身の生活に問題があるのかと思われそうだけど、そうじゃなくて単純に面白い関係じゃない?
    もちろん感覚的にどうしても無理なんだけど、あんな考え方が出来たらもっともっと楽しく暮らせるのかも・・なんて考えちゃったりして。

    モテ男フアンは、2人に声をかけるシーンこそ観ているこちらにも警戒心を抱かせるばかりだったけど、どうも悪い人じゃないな・・と判ると今度ははっきりしない感じもしてくるし・・。でも基本優しいキャラだったために、観ていてさほど不快感を感じないで済んだので助かりました。

    その一人の男性を中心に全くタイプの違う3人の女性の恋愛が渦巻くという話ながら、全体に特にドロドロするわけでもなくて意外とのほほんとした雰囲気なのが良かったし、淡々としたナレーションが入るのも「恋のエチュード」を思い出させて個人的にはかなり心地よく観られましたね。
    結局どうなるってわけでもないというところも好き。
    多少ウディ・アレンに慣れてきたのかな。







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