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- 2023.12.07 Thursday
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たまに無性に観たくなるメロドラマ ◆マディソン郡の橋(The Bridges Of Madison County)1995年 監督:クリント・イーストウッド
美しい大人の愛を描いた大ヒット作品です。よく見かけるイーストウッドの写真から西部劇やアクションの人というイメージしか持っていなかったため、彼の出演作に興味を持ったことはなかったんです。しかし、これは明らかにラブストーリーだと判り、そしてとても話題になっていたこともあり、これで初めて彼の出演作を観てみたわけです。もちろんビデオ発売時でしたが。 夫と子供が外出していた4日間だけの不倫、という話。不倫を非難することは簡単ですが、この映画だけはそういう気にならないんですよね。結婚して子供もいる女に突然おとずれた生涯忘れることのできない大恋愛。結果4日間だけで終わってしまったけれど、終わらせるかどうかにひどく悩み、辛い決断をし別れてしまう2人の姿にどうしても涙してしまいます。2人の感情の動きが2人のベテランによって細かく丁寧に表現されているせいか、イヤでもこの2人の世界に引き込まれてしまうんです。そしてフランチェスカの決断も凄い。離れて生きるからこそ彼を愛し続けることができる・・・。大人らしい先の先まで本気で考え抜かれた決断。つらいです。ロバート(クリント・イーストウッド)が強引に彼女を連れ去ろうとするわけじゃないところもいい。全てを彼女に委ねて、男らしく。やはり大人なんです。しかしながら叶わなかった恋を彼もまた大切にし、フランチェスカからの1枚のメモまで後生大事に保管していた彼を思うと堪らない・・・。 世界中を飛び回り色んなことを経験してきたカメラマンのロバートは、思い描いた夢の数々を捨て平凡な農場の主婦に落ち着いていたフランチェスカの夢を生きてきたかのような男性で、もしかしたら自分にも起こったかもしれない別の人生を彼女に思い出させてくれた人。ある程度年齢を重ねた人の大半は男性女性を問わず、若い頃に描いた夢を捨てた経験って何かしらあるでしょう。もしそれを今からでも共に味わえるかもしれない相手に出会ったら・・・。惹かれてしまうのは判らないことではないような気がします。 この話を当人の死後に事細かに聞かせれた(読まされた)息子と娘の反応もなかなか興味深いですよね。あの母に父以外の男の影が・・・と知った最初はそりゃー驚くし怒りは湧くし困惑もしますよね。しかし息子と娘の反応が分かれるわけです。息子は怒り狂い、娘は戸惑いながらも受け入れてる。それが、3冊の厚いノートに綴られた事実と母の思いをゆっくり読みながら知るにしたがって徐々に変わっていくんです。それは不倫に対して意見が分かれるであろう観客たちも、彼らと一緒に気持ちが自然に変化していけるように巧く作られてると思います。これを不倫を美化してるなんてつまらない見方は私にはできないですね。「不倫」だけど「不倫」という言葉で片付けたくないんです。もちろん夫の立場を思えば「不倫」でしかないんですが・・・うーん・・難しいですね。まぁとにかく、イーストウッドとストリープの上手い演技を何度も堪能したくなる素晴らしい作品ってことで。 |
ごめんなさい!勘違いしててお返事が遅れました。大変失礼を致しました!
>人は自分の半径1.5メートル以内に起きていることしか興味がない
なるほどー、そう言われてみればそんなものかもしれないですね。ではみんな同じ、お互い様だと思えばもっと寛大になれるのかもしれませんね。
あんまり深く考えたことのなかったことを、考えさせて頂くきっかけを下さってありがとうございました^^