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    • 2023.12.07 Thursday
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    【ザ・ウォーク】(2015年)

    これはきっと3Dで観た方がいいヤツに違いない!と思ったので、劇場へ観に出かけました。

    ■The Walk (2015年) ロバート・ゼメキス監督


    3Dの奥行きの醍醐味が炸裂!

    高所がすごく怖かったです。劇場は寒かったのに手に汗ビッチョリ。
    私が(USJのハリーポッターの3Dのライドアトラクションも、途中から怖くて目を閉じて堪えるしかなかったくらいの)高所恐怖症ということもありますが、そうでない人でも絶対ヒヤヒヤしますよ!

    ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演、ベン・キングズレー、シャルロット・ル・ボンなどが共演。1974年にNYのワールドトレードセンター間を綱渡りしたフランス人大道芸人フィリップ・プティの実話です。



    ジョーはプティ本人から綱渡りのコーチを受けて、実際に綱渡りを習得したそうですよ。映像効果もありますが、やはりすごくリアルでした!

    物語は、どうやって違法なチャレンジを実行するかという大それた計画の話ながら、そう大して紆余曲折がある流れではなかったんですが、そのわりに2時間全然ダレなかったのがスゴいなー、と。
    ジョーのやたら可愛い見た目もありますが、勢い、情熱、緊張感でグイグイ引き込んでくれてたんでしょうね。すごーく楽しめましたよ!!levitt




    【ベルリン陥落 1945】(2008年)

    アウグスト・ディールの出演作ということでずっと気になってた映画です。やっと観ることができました。ニーナ・ホスが主演で、アウグストはその夫役。彼は最初と最後にチョロっと出てるだけですが、まぁまぁ重要な役です。

    ◆Anonyma-Eine Frau in Berlin (A Woman in Berlin)2008年
    監督:マックス・フェーベルベック


    むむぅ・・・ 目を背けたくなる内容でした。

    1945年4月、ソ連軍に占拠され陥落間近のベルリン。略奪・強姦を繰り返される苦痛に耐え、知恵を絞って生き延びようとする女性たちの、戦争は終わっても終わらない戦いの日々を綴った日記が元になっています。


    その原作の著者であるヒロインは頭を使って賢く立ち回り、なんとか一応の平穏を手に入れるし、彼女のパトロンとなったソ連軍少佐は獣気のないインテリ系だったため、映画として見る身にはキツさを軽減してもらえていたように思います。

    でも実際は、ここに描かれたヒロイン周辺の物語は当然ごく一部のことですし、多くはもっと酷い状況と更なる悲劇を生んでいたそうです。しかし個人的にはつい、これ以上は知りたくないとか思ってしまいますね...。

    この映画ではもちろんソ連に降伏したドイツの惨状が中心なわけですが、突然 "ドイツ兵も他国で残虐行為をしていた" という話を持ってくるという気遣い(?)もあったり。結局 勝ち負け関係なく、戦争があれば国民が何らかの被害者になるということで。
    当たり前すぎることだけど、戦争ってホント憎い。

    この原作/映画は戦闘シーンなどのない、一般市民の視点での記録からのお話です。こういう部分は戦争映画においてあまり語られることがないそうですね。そういった意味で貴重な内容ですし、分かりやすいのでオススメですよ。





    【ブーリン家の姉妹】(2008年)

    放送があったので、久しぶりに観てみました。これはDVDを買ったりもしなかったので、本当に2回目の鑑賞です。
    以前(2010年)に観たときには、登場人物の関係や歴史的な流れなどを一切知らなかったはずなので、今観たらどうかな?と思いましてね。

    ◆ブーリン家の姉妹(The Other Boleyn Girl)2008年
    監督:ジャスティン・チャドウィック、原作:フィリッパ・グレゴリー


    アンとメアリーの仲良し姉妹の確執から関係修復、それぞれの人となりや生き様、運命などを描いたドラマとしては、ナタリーとスカーレットによるそれぞれの見事な演技によって面白く観られたのは、やっぱり良かったです^^

    けど、ドラマでこの周辺についてゆっくり観た後では、映画での急展開につぐ急展開は少々雑に思えましたけどねー。これで私は以前(ドラマ「The Tudors」を観る前)観た際にも、話がちゃんと解ってたのかなぁ??^^;

    で、以前の日記(→一応コチラ)を読み返すと、「テンポが早くてダレないのがよい」と書いてました。まぁ、それは確かにそうだけど、たぶん人間関係も含め、何がどうなって行ったのかはさっぱり解ってなかったでしょうね^^;



    アンが王宮に上がってからの超高速展開を考えると、前半部分に時間を割きすぎていたのかな?って気がしました。何にしても、これで歴史の流れが分かるってことは無いでしょうね。映画としては、別にソコが売りにはなっていませんけども。

    この映画はあくまで父と伯父の出世のための策略に振り回された末に...という、 "ブーリン家の姉妹" の波乱の人生を描いた物語ですから、ヘンリー8世周辺の歴史について詳しく解らなくても構わないとは思います。
    もっと言えば、原題は「"じゃない方" のブーリン家の娘」ですから、メアリーが主人公ですもんね。そうなると、更に歴史はうっすらでいいのかも。
    【※後日追記:更にもう一度見たところ、アンが「私はブーリン家のもう一人の娘だし」みたいなセリフを言っていました。勘違いしてましたね^^;スイマセン】

    何にしても、私の知識もドラマを鵜呑みにした知識ですしね(笑)
    そんなんでも、ちょっとは知っていた方が映画もより楽しめるのは間違いないですよねー。ということで、「The Tudors〜背徳の王冠〜」を未見の方には激しくオススメしておきますよー!ミナヨミナヨ〜!

    この映画ではメアリーは、ブーリン家の家来(?)みたいに時々出てきてたスタフォード(エディ・レッドメイン)と、アンの失脚後に幸せになりました、となってました。



    ドラマ「The Tudors」では、メアリーについてはあまり触れられていませんでしたが、アンが王妃だった期間中に再婚の報告に来て「なに勝手に平民と結婚してんだよ!」と怒られていた、あれがスタフォードのことだったかしら??この辺りになると、史実もハッキリしていないんでしょうねー。でもドラマもまたチェックしたくなりました!^^ 何度でも楽しめますねぇ〜るるるる〜♪

    この映画では、ドラマでは全くフィーチャーされることがなかった、姉妹の母親(クリスティン・スコット・トーマス)の様子が頻繁に映しだされていた所が好きでした。だってそうよね〜!娘たちを人間扱いしない父親たちとは、きっと違った気持ちや考えを持っていたに決まってますもん。それが描かれていただけでもちょっと救われた感じがしましたね^^

    あと蛇足ですが、映画の最後に少し紹介されていた、彼らのその後が少し気になりました。「ノーフォーク公(アンたちの伯父)は後に投獄、彼の息子、孫、ひ孫も反逆罪で処刑された」となってました。これって、そうは言ってないけど、まるでこのアンの事件が原因でその後そんなことになったみたいに読めちゃいません??(四世代も、ってオカシイけどさ)
























    【愛の涯 私は風になった】(2007年)

    ミック・ジャガー、キース・リチャーズやジミ・ヘンドリックスとの恋も噂になり、60〜70年代のロックルロールとフリーセックスのシンボルとなったドイツの人気モデル、ウシ・オーバーマイヤーの半生を描いた伝記ドラマです。なかなか楽しめましたよ^^

    マティアス・シュヴァイクホーファーが出ていると知ってDVDを買いました。(日本盤です!)

    ◆愛の涯 私は風になった(Das wilde Leben)2007年
    監督:アキム・ボルナーク


    自由に楽しむ生活を求めて奔放に生きる、かつてのトップモデルのスキャンダラスな半生を追った内容です。主演はナタリア・アヴェロン。
    伝記ものですが、主人公は偉人って感じの人じゃぁありません。

    彼女は、その美貌を活かしモデルとして活躍はするものの、特に自分で何かを成し遂げるわけでもなく、ただただ自分に理想の生活をもたらしてくれる都合のよい男を渡り歩く、というあまり尊敬できない半生を送った人のようです。



    人気モデルだけあってとにかく美貌だけでモテまくるし、自分が近づきたいと望んだ相手にもあっさり出会えて受け入れられるしで、すごい運がいいですよねー。

    で、気に入った相手にじゃんじゃん乗り換えていく、という風に見えるし、凡人からすれば「見た目だけなんて、若いうちだけじゃん」と悪態をつきたい感じ(笑)なんですがー、考えてみれば、そう悪い女ってわけでもないんですよ^^;

    自分の欲望に忠実、なんて言えば悪女って感じになりますけど、要は自分が希望する人生を共に送るパートナーとして合っているかどうかを考えて選択してるだけ。誰でも普通に、恋人や結婚相手を選ぶ時にはそうしてますもんねぇ。



    たまたまこの主人公が(私は知りませんでしたが)有名モデルで、相手もちょっと話題になる系統の人々だっただけ、ということでしょうか。
    とは言っても、彼女は特に結婚相手を探していたわけじゃないですけどね。でも、普通に恋愛をしていただけのようには見えましたよ?

    で、私のお目当てのマティアス・シュヴァイクホーファー。
    彼は、ウシが家を出て最初に出来た恋人でベルリンの左翼コミューンのリーダー格という役でした。

    のっけから衝撃でしたよ。過激団体らしく、何も身につけないことで話題を作り主張をする男、ということで、ボカシの入った状態でご登場でございます。輸入盤で買えば良かったかもしんない・・・



    そしてそれ以上に頭!!デカっ!!なにそれ!?!?ラブ&ピースって感じ?
    つーか、Faith No More にこんな人いなかった??(笑)
    いやぁ・・・ビックリちゃいましたね。変な髪の隙間から覗く顔は、まだ若くて可愛いんですけどねぇ♪

    そしてそのキャラクタは、恋人が居ようが関係なく寝たい相手と寝るぜ!という考えのセックス革命を銘打っております。フリーセックスってヤツですね。これが60年代風なのでしょうか。

    しかしウシにはそれが受け入れることができず、関係は長続きしないわけです。ということで、残念ながらマティアスの出番も中盤でほぼ終了でした。(後の方にも、なぜかちょっとだけありました)



    そういえば、マティアスの映画によく出ている Milan Peschelも、コミューンのもう一人のリーダー役で出てました。コミカルな役じゃなかったです・・・。matthias




















    【レッド・バロン】(2008年)

    第一次世界大戦中の戦地が舞台のドイツ映画です。(が、全編英語)
    ということでヒトラーとか無関係ですから、ドイツの戦争映画と聞いて想像するあの感じとは違っていました。観やすい映画でしたよ^^

    主演のマティアス・シュヴァイクホーファーの軍人スタイルが意外に似合いまくっててビックリしました!

    ◆レッド・バロン(Der Rote Baron)2008年
    監督:ニコライ・ミュラーション


    実在した貴族階級の軍人の息子、リヒトホーフェンのお話です。
    戦闘機乗りとして前人未到の活躍をし、"レッド・バロン" の異名をヨーロッパ中に轟かせた彼は、戦意高揚のプロパガンダに自身が利用されていることに気づき・・・



    見ているとカッコいいんですよぉ。
    破格の撃墜数を記録し、敵味方から最高のエースと賞賛されるリヒトホーフェン。
    トップ・エースを目指し、戦闘機での闘いを楽しんでいた彼は、紳士のスポーツさながらのスポーツマンシップを心がける若者です。

    敵であるカナダ人大尉(ジョセフ・ファインズ)と、一対一で静かに語り合い分かれていくシーンもとってもステキ。紳士って素晴らしい♪



    迫力とエンターテイメント性が見どころの空中戦は、戦闘シーンとしてリアルかどうかは知りませんが、見た目にすごくカッコ良いし^^

    しかし事は競技ではなく戦争。
    リヒトホーフェンは病院に担ぎ込まれた多くの犠牲者たちを目にしたこと、そして自身の大切な仲間たちをも失い始めたことにより傷つき、考え始めます。
    戦闘に飛んで命を危険に晒しているわけですから、そこまで想像できないはずはなさそうなものですが・・・。

    しかし自分は若くして誰よりも優秀。出世もしてるし、そもそも階級からして貴族ですから、一般兵士の状況など実は知らないも同然だったし、近くの仲間もみな優秀なので、戦闘で傷ついたり死んだりってことが身近じゃなかったんですね。

    そんな彼が、不死身の英雄として祭り上げられた自分に憧れた多くの若者が戦地へ向かうことへの疑問とも相まって、精神的に成長を遂げるという物語になっていきます。
    そして成長した彼が出した結論は・・・><



    戦争映画なんてヤだなー・・・と思いながら渋々観始めたのですが、この時代のこの階級の若者たちの青春ドラマとして、かなり楽しめましたよ。

    リヒトホーフェンの親友の一人としてティル・シュヴァイガーも出演!ちょいニヒル系?みたいなステキキャラでした♪
    マティアスは、隊を率いる役としては見た目に若すぎない??と思ってましたが、リヒトホーフェンという方も25才だったんですねー。しかも美男子だったようで。なるほど、マティアスでバッチリです^^mattias, schweiger























    【ヒッチコック】(2012年)

    やはりヒッチコックには特に興味があるわけではありませんが、以前観た似たような話のテレビ映画が良かったのでこれも観てみましたー

    ◆ヒッチコック(Hitchcock)2012年 監督:サーシャ・ガヴァシ

    ●アンソニー・ホプキンス●ヘレン・ミレン●スカーレット・ヨハンソン●トニ・コレット●ダニー・ヒューストン●ジェシカ・ビール●マイケル・スタールバーグ●ジェイムズ・ダーシー

    1959年。新作「北北西に進路を取れ」が評判となる中、次回作の企画探しを開始したヒッチコック。彼は、実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説「サイコ」に惚れ込み、映画化を決意する。しかし、その陰惨な内容に映画会社は出資を拒み・・・

    「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女」が気に入ったので、これも楽しみにしていたのですが、なんか...フツーでしたね^^;



    ヒッチコックの代表作の一つ「サイコ」制作の裏側が舞台で、内容はヒッチと妻アルマの関係を描いたものでした。それはいいんですが、「ザ・ガール」でも多少その点について見ていたので、意外さは特になかったんですよね。
    もちろん、才女アルマのカッコ良さは強化されましたし、演じたヘレン・ミレンも素晴らしかったです。

    が、「ザ・ガール」でも観たようにここでも少し描かれていましたが、ヒッチのイヤラシく湿った性格も強化されて気持ち悪かったですねー。ここでは、「サイコ」という映画にかぶせるかのように、ヒッチのアルマへの態度がマザコン的に思えてしまい、ゲー!!って感じでした^^;

    ・・・て、いえいえ。そんな悪い映画じゃないんですよ。ただ、期待したよりちょっと地味な印象でしたね。「ザ・ガール」と違い、これを観て「サイコ」が観てみたい、とはなりませんでしたし。

    でもキャストが豪華で良かったですね。ナニゲにまたジェイムズ・ダーシーを見ちゃいました♪彼は「サイコ」の主演男優役でした。あんまり出てきませんでしたが。


















    【24アワー・パーティ・ピープル】(2002年)

    ずーっと以前に一度観たことがある映画ですが、主演がスティーヴ・クーガンだったとは全く記憶になかったので、確認のため録画してみましたー。
    ということでクーガンのチェックが目的でしたが、まぁまぁ中身を忘れていたこの映画自体をガッツリ楽しんじゃいました♪

    ◆24アワー・パーティ・ピープル(24 Hour Party People)2002年
    監督:マイケル・ウィンターボトム

    ●スティーヴ・クーガン●シャーリー・ヘンダーソン●アンディ・サーキス●レニー・ジェイムズ●バディ・コンシダイン●ジョン・シム●ジョン・トムソン

    1976年、英国マンチェスター。テレビのレポーターで音楽番組の司会者だったトニー・ウィルソンは、インディーレーベル "ファクトリー" を立ち上げ、ジョイ・ディヴィジョンと契約を交わし・・・
    という、かのファクトリー・レコードの創設からマッドチェスター・ムーヴメントまでを、ファクトリー創設者の視点で描いた映画です。

    トニーによる回顧録が元だそうで、ファクトリー・レコード界隈の歴史や裏側など、その辺りに興味がある人には面白い内容です。
    が、興味のない人が楽しめるようなストーリーは、残念ながら無いようなものですね。
    個人的には、この辺は完全に後追い(というほど追ってませんが)ですから思い入れはないものの、興味はありますから十分楽しめました。

    この映画の製作時にトニー本人の監修があったのかどうかは知りませんが、どこを切ってもまるで本人たちが出て語っているかのような自然なドキュメンタリ・・・風!いえ、カメラに向かって話すのはトニーだけですけど、彼が関わった人たち/ミュージシャンたち(を演じた俳優たち)も、鬱なあの人や麻薬でヘロヘロなあの人など、すごくそれらしくて面白いんですよねー。
    ということで、ジョイ・ディヴィションとハッピー・マンデーズという、2バンドとの関係がフィーチャーされていました。マンデーズの方が比重が大きい印象かな?トニーの翻弄されっぷりが酷いからでしょうか。



    更に始めの方には、たった42人の観客の前で行われた無名時代のセックス・ピストルズの伝説のライヴも!そこに居合わせたトニー・ウィルソンが、これを機にファクトリー設立を決意したわけですが、そのライヴシーンに、実際の映像が使われているんですよ♪貴重ですよねー(たぶん)
    その他、スージー&ザ・バンシーズやザ・ジャム、ニューオーダーなどの本物のライヴ映像もちょっとずつ挿入されていて、益々ドキュメンタリ度が上がってました。
    (主に)本人役でないところにミュージシャンがちょっとずつ出演していたりしているのも、好きな人にはオモシロポイントなんじゃないでしょうか^^

    音楽の著作権はレーベルでなくアーティストが持つ、という契約を交わしたトニー・ウィルソン。
    金儲けの意識はなく、純粋に「いい!!好き!!これ来るよ!!」と楽しむ姿勢のみでやっていた彼は、バンドが望むまま言いなりにお金を使い、とにかく良い音楽を生み出す手助けをするだけ。その結果、歴史に残る作品をリリースすることは出来ても、経営は行き詰まってしまうんですよね。
    一般的な感覚で見れば、どう考えてもイタい人なんですが、トニーの音楽への愛を感じずにはいられず、愛すべき男として記憶してしまいます。
























    【バンバン・クラブ- 真実の戦場】(2010年)

    「バンバン・クラブ」という言葉から、戦場写真家ケヴィン・カーター関連の話だろうなと予想できたのは、私が Manic Street Preachers のファンだからってだけなんですけどね。
    ずばりケヴィン・カーターのことを歌った曲があって、歌詞の中にバンバン・クラブという言葉も出てくるんですよねー。

    それでも私は「その昔、ケヴィン・カーターという人に関する議論がどうやらあったらしい」としか知らないままだったので、この機会に見てみようかと。

    ◆バンバン・クラブ -真実の戦場-(The Bang Bang Club)2010年
    監督:スティーヴン・シルヴァー

    ●ライアン・フィリップ●マリン・アッカーマン●テイラー・キッチュ●フランク・ローテンバック●ニールス・ファン・ヤーレスヴェルト

    ケヴィン・カーターという人は、1994年、ハゲワシが餓死寸前の少女を狙っている写真でピューリッツァー賞を受賞した人です。スーダンの飢餓を訴えた彼の写真は、賞賛と同時に「なぜ撮影以前に少女を助けないのだ」という批判も寄せられ論争を巻き起こした、とのことですね。
    この映画の中でも、この件に至る経緯やケヴィンの精神状態なども描かれていました。

    映画全体としては、アパルトヘイト末期で内戦が激化する南アフリカで仕事をしていた、ケヴィンを含むバンバン・クラブと呼ばれる報道写真家たちの体を張って真実を伝える活動と、彼らの思いが描かれる内容です。
    写真家グループ4人のうちの2人による回顧録が原作だそうです。

    ケヴィン・カーターの「ハゲワシと少女」は、いくつかのエピソードの一つでした。
    それ以外にも、「報道か人命か」という点を考える機会がいくつかありました。



    ライアン・フィリップが演じた、新入りとして仲間に加わったグレッグ。彼は当初は一般人に近い感覚で登場したわけですが、徐々に変わっていってました。危険な地域で、危険を追いかけて限界まで近づく仕事を繰り返していくうちに、感覚が麻痺状態のようになっていくんじゃないでしょうか。もちろん残忍な殺人に動じない人間になるわけではないですが、家族を殺され怒りと悲しみにうちひしがれる人々を、遺体とともに写真に収めるなんてことを繰り返すのは、か細い神経では到底無理ですし。しかし彼自身も常に疑問に感じることもあり、自分たちの活動の意味を考え成長していったようです。
    でも正解なんか分からないもんなぁ・・・と考えこんでしまいました。

    しかし実は、重いドラマとなるエピソードがそれぞれそんなに深く掘り下がっていないので、ディープな社会派ドラマを期待される方には、物足りないかもしれません。上っ面だけで腹八分目な私的にはいい具合に適量でしたけども。

    「真実を伝えたい・問題提起したい」。そのために彼らは体を張っている。
    簡単にできることではない。簡単に批判されることではない。

    ▼オマケ


























    【わが命つきるとも】(1966年)

    昨年ハマったドラマ「The Tudors〜背徳の王冠〜」で親しみまくった、ヘンリー8世、トーマス・モア、トーマス・クロムウェル等々を扱った映画を観てみましたー。
    アカデミー作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・撮影賞・衣装デザイン賞を総なめにした名作のようです^^



    ◆わが命つきるとも(A Man for All Seasons)1966年 監督:フレッド・ジンネマン
    ●ポール・スコフィールド●スザンナ・ヨーク●ロバート・ショウ●オーソン・ウェルズ●レオ・マッカーン●ウェンディ・ヒラー●ナイジェル・ダヴェンポート●ジョン・ハート●ヴァネッサ・レッドグレイヴ●コリン・ウレイクリー

    16世紀イギリス。アン・ブリンとの結婚を考えたヘンリー8世が王妃キャサリンとの離婚を望み・・・ という辺りの話です。
    主役は、権力に屈することなく王の離婚に反対し続け、信仰に命をかけた男、トーマス・モア。

    当然、面白かったですよ^^ ドラマ「The Tudors〜背徳の王冠〜」の 1stシーズンのモアが関係する部分をギュッと凝縮した感じのお話ですから、長々とテレビシリーズで楽しんだ身には駆け足感が気になりはしましたが、上手くまとまっていると思います。
    現実的なウルジーが、モアを説得しようと試みた場面が印象的でした。

    歴史ものですから取り立ててドラマ版と違うこともないので、感想が「この頑固オヤジ、なんとかならんの?」というモアの家族への同情になってしまうのもドラマ版と同じです。やはり宗教という根底が理解できない部分ですから、なんとも言いづらいですね。
    ということで、モアに関しては「そういう人」でスルーするスキルをドラマ版でばっちり身に付けましたから、まぁ今さら特に文句を言うこともないでしょう^^ もちろん、自分の身の危険を顧みず信念に従って「No」を貫く勇気は凄いとは思いますけどね。

    この映画で意外だったのは、あのリチャード・リッチのフィーチャーされっぷり! 話自体はモア VS クロムウェルの構図が主な感じですが、リッチがポイントになってましたよね。

    リチャード・リッチと言えば、ドラマ版ではクロムウェルの腰巾着...とはまではいわないけど、クロムウェルの下で働き、クロムウェルに良くしてもらっていた地味な人 程度の扱いだった人ですよ。しかしクロムウェルの失脚時には、目立たないながらも「ずっと一緒に働いてきたけど、まさか反逆者だったとは...」なんてシレっと言いやがったあの男ですよ。そして大法官にまんまと出世しやがったあのヤローですよ!(笑 だって私、クロムウェル派ですから!)

    ところが映画でリッチを演じたのは、少年のようなあどけない顔に(文字通り)毛が生えた程度の若いジョン・ハート。はっきり言ってもの凄いキュートなんですよぉ〜。観てて好きになっちゃう!しかしそういうキャラじゃない、ということになるのでしょうね。個人的には感情面でちょっと混乱しちゃいましたが。

    ちょっと驚いたのが、モアが懇意にしていたチョイ悪風の男がノーフォーク公だったこと。ノーフォーク公というのはアン・ブリンの伯父で、率先してアンを王家に嫁がせようと企てた人ですね。(この映画では逆にアンとの関わりは全くありませんでしたが。)モアと仲良かったなんて、ドラマ版では気づきませんでしたよねー。
    そして、カメオ出演のヴァネッサ・レッドグレイヴがステキでした。結婚式にだけ登場したアン・ブリン役です♪ 小悪魔っぽさも皆無の、キレイなお姫様♥って感じでしたよね〜!

    ということで、まんまと再びチューダー方面に気持ちを戻されてしまいました。で、調べると、クロムウェルを中心に扱ったの小説があったのですねー!ヒラリー・マンテルという方の「ウルフ・ホール」上・下巻。これは、英国文学賞ブッカー賞を受賞した作品だそうですね。さっそく注文してみました♪ たのしみー

    ちょっと気分が盛り上がってきたので、この「わが命つきるとも」のキャストと、Wiki 掲載の本人の肖像、そしてドラマ「The Tudors」のキャストをキャラクタごとに並べてみました♪
    こういうことが楽しいお年頃なの ^^)エヘ


    トーマス・モア。どちらも雰囲気出ていますよねー。映画版の方が少しユーモアがある感じ。


    ヘンリー8世。映画の方が肖像に似せる気がある感じですよね。ドラマ版は色気ありすぎだものぉ


    トーマス・クロムウェル。映画のクロムウェルが肖像に似過ぎでビックリしました。
    ドラマ版はタイプが違い過ぎ?ていうかステキ過ぎ!キャー


    トーマス・ハワード(ノーフォーク公)。どちらも似てませんが、映画版の方がカッコいい^^


    トーマス・ウルジー。実は動いているオーソン・ウェルズは初めて!ちょっとコワい^^;


    リチャード・リッチ。ドラマ版のこの人が印象に残ってる人はいるんでしょうか?^^;


    アン・ブリン。映画版の方は可愛すぎですよねー。小悪魔系のドラマ版の方が "らしい" のかな?





































    【Wer Wenn Nicht Wir】(2011年)

    :: 記事後半では手の付けられないエロババァと化しますのでご注意ください ::

    2011年ベルリン国際映画祭にてアルフレート・バウアー賞とやらを受賞した作品とのことです。
    60年代学生運動からドイツ赤軍という "そっち系" の映画。アウグスト・ディールが主演なので観てみましたー。日本盤は出てませんでしたので、今回はUK盤で。


    ◆Wer Wenn Nicht Wir(英題:If Not Us, Who?)2011年
    監督、脚本:アンドレス・ファイエル
    ●August Diehl●Lena Lauzemis●Alexander Fehling●Michael Wittenborn ●Susanne Lothar

    タイトルの「Wer wenn nicht wir」は、
    wer = who, wenn = if, nicht = not, wir = we → 「If not us, who」ってことですね♪
    調べましたよ。「ヴィア・ヴェン・ニヒト・ヴィア」で、「オレらじゃないなら誰」、要は「ウチらがやらな誰がやるんやて」ということでしょうか?(訛り過ぎ)いかにも戦う気満々ですね^^

    日本赤軍は聞いたことがあってもドイツ赤軍(RAF)とかって全然知らないので、この映画を観た後に適当にWikiってみました。要はテロ組織ですよね。読んでいくと、この映画にも登場した【バーダー・マインホフ・グルッペ】というのが出てきましたよ。若者を中心に形成されたバーダー・マインホフ・グルッペは、西側資本主義の打倒〜世界革命を目指して暴力的な反体制活動をしていたそうです。「バーダー・マインホフ 理想の果てに」という映画もあったみたいですね。

    本作での主人公は若い作家ベルンヴァルト・フェスパー。学生時代から付き合い始めた彼女グドルン・エンスリンと、やはり反体制活動に燃え(?)小さな出版社を立ち上げます。二人は(微妙にヘンテコな)恋人同士の関係を築くも、ペンで戦うというベルンヴァルトの生っちょろいやり方に業を煮やしたグドルンがやがて、より過激なアンドレアス・バーダー等のグループに加入。同時に恋人としてもアンドレアスに乗り換えてしまい・・・というラブストーリーになっていました。

    このグドルンという女性は、バーダー・マインホフ・グルッペの中心人物として有名な人物のようです。なので、グドルンをそちらの方でご存知の方には、彼女の赤軍加入に至る経緯や葛藤なんかもわかる興味深い話かもしれません。グドルンを演じた Lena Lauzemis という方は、ジェイニファー・ジェイソン・リーあたりを彷彿とさせるクールな眼差しがとても素敵な、ちょっと好みの女優さんでしたよ。



    しかし正直私には、英語字幕で観るのはちょっとキツい映画でした^^;セリフの内容が堅い所もありますからね〜。難しい言葉が多過ぎるというわけでもないかもしれませんが、日本語で読んだとしても私は恐らく「面倒くさいなー」とか思っちゃう感じの会話もチョクチョクあったので、頭に入らない部分も多かったです。でもラブストーリーとして観られる部分については、喜びやせつなさなどを十分楽しめました。

    劇中ところどころに当時の資料映像(本物だと思いますが分かりません)が挿入され、バックには60年代当時のヒット曲が流れ、ドキュメンタリ風のつくりにもなっていました。その中で、個人的にウヒョ〜!!となった部分が!
    主人公達の、車でお引越しシーンで流れた曲が Spencer Davis Group の「Keep on Running!私の中では完全に "私のアウグスト・ディール" と "私のスティーヴ・ウィンウッド" の奇跡の共演ですよ!ここでこんな至福が待っていたとは〜!!ヒュ〜

    で、アウグスト・ディールですがー、今回はちょっとムニョっと膨らんだ状態で登場です。実在した人物を演じていますから、髪型も含めご本人に似せてきたのでしょう。まぁ仕方ありません。こんなおっさんが若い学生だなんてちゃんちゃら可笑しかろうが何だろうが、可愛いものは可愛いからいいんですよ♪
    そんな風貌でもイチャイチャシーンも多い役でしたね〜。恋人/妻とはもちろん、浮気まで繰り返してたり!しかし相変わらず彼のベッドシーンはサワリだけ。あっさりしたモンです。なぜでしょうねぇ?ドイツ映画ってそういうモン??・・・と思ってたら、別のイケメンはネットリと見せてくれておりましたわ。まぁ、イケメンが登場するならプニョプニョ君はお呼びじゃないんでしょう。残念でございました。

    しかし今ハヤり(?)の "妻の不倫現場に遭遇" シーンがケッサクでしたね〜^^ こちらの場合この男(アウグスト)は、自分もそれまでに散々やってきたので妻を責めるわけにもいかず、相手の男に小声で「他にヤる女はいなかったのかよ!」と文句言うだけという(ノ∀`) ここでアホみたいにキレる役だったらどうしようかと不安になりましたが、そうでなくて良かったです(笑)



    ・・・が!!終盤、油断したところでトンデモないモノが!!!セックスとは無関係のシーンでブランブランですよ!!チラっと見えたどころじゃないですよ!!ブランブラン!!
    巻き舌でどうぞ!はい、ブランブラン、ブラブラブラ〜ン!!!

    目にしたソレ自体についてのコメントは控えますが(笑)、これぞ輸入盤の醍醐味ですよねー!丸見え!鼻血ブー!!(それ、何を注入したの??って感じのヤバい腰周りからは目をそらしておきましょう^^;)*ちなみにこのシーンは結構シリアスな場面です。スミマセンスミマセン

    ここに画像を載っけるわけには参りませんので、YouTube 貼っときましょうかね^^ 2011年のドイツ映画賞授賞式のワンシーンです。ノミニーの紹介ビデオに一部が使われてます。さすがにそこではかすかにしか見えませんけどね〜♪
    →こちら(YouTube)
    diehl



























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