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    • 2023.12.07 Thursday
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    【女相続人】(1949年)

    マット・ボマーが伝記映画で演じるらしい、モンゴメリー・クリフトという方をチェックしてみました。有名なクラシック映画俳優さんですが、これまで見る機会がなかったんです。

    写真で見た限りでは特に興味がわかず、いかにも昔の二枚目俳優さんって感じだね☆ぐらいの感じだったので、マットが演るというニュースを見てもしばらくは放置していたんですが(その映画の話もなかなか進まないようですし)、今作は主演がオリヴィア・デ・ハヴィランドだと知って、だったらと録画してみました。

    ■The Heiress 監督:ウィリアム・ワイラー


    いやぁ〜ちょっと!もう既にクリフト氏にマットが重なっちゃうんですけど?!どうなってんの???お顔は美しいしスタイルも素敵ですが、別に見た目が似てるワケじゃないんですよ。なんかね、演技が似てるような気がする。ちょっとした表情とか動きとか、見てると頭ン中で勝手にマットの顔にモーフィングしちゃうのよ。この役にマットがハマっちゃうのかも。もちろんマットが演じるのはこの役ではなく、私生活を含む(んですよね?)モンティ本人ですから関係ないんですけど、でも彼を演じるのはマットがいい!って気がしました!うん!

    それはいいけど、この映画!観てよかったです!
    オリヴィア・デ・ハヴィランドがスゴい!!アカデミー主演女優賞などを受賞していたんですね。納得の完璧な演技だったと思います。彼女は「風と共に去りぬ」でしか知りませんでしたが、あの心優しく奥ゆかしい淑女に魅せられてずっと気にはなっていたんですよ。やはりスゴい女優さんだったんですねー。

    メラニーのキャラとは裏腹に実際の彼女は性格が悪いみたいな話を俳優名鑑的な本で読んでショックを受けたこともありましたが、演技にはそんなことは関係ない!・・・いや、もしかしたらその裏情報が脳裏にある状態で見るナイーヴキャラだからこそ、更にスゴく見えるのか?^^; (あまり考えない方が良さそうですね・・・)



    自分に自信を持てないコミュ障で、パーティで踊る相手をあてがわれてもすぐに相手から見放されちゃうザンネンキャラの彼女が、初めて自分に優しく言い寄ってくれた素敵な男性に、戸惑いながらも嬉しそうにするあの様!すごく応援したくなっちゃう!それが後半にはガラリとキャラが変わらざるを得なくなってしまうのが、またスゴい見どころで。

    1850年のニューヨークが舞台です。見た目も地味で内気な非モテキャラのキャサリンは、華やかで美しかった亡き母と娘を常に比較しては落胆する父と暮らす富豪の娘。彼女はある日のパーティでヨーロッパ帰りのハンサムな青年に好意を持たれ、あっという間に恋に落ち、数日で婚約までしてしまう。しかし無職の彼はキャサリンの財産が目当てなのでは?と心配する父が二人の結婚に反対し・・・。

    【ネタバレになりますが・・・】

    キャサリンの立場からすれば、あの「なめんなよ!」な終わり方でいいのかもしれないけど、実際のところは判らないままなんですよね。父親や叔母(あの人カワイ〜♪)から彼は金目当てだと刷り込まれてた所に裏切られた状態になったので、彼女的にも決定的になってしまったわけですが、やっぱりわからない。なにも確証は出てないもの〜。
    でもそんなのどっちでもいい、ってことなんでしょうね。「もう誰も信じない」と、更なる孤独へ・・・ という滅入る話でしょう。

    それでも永遠に夢見る少女な私は、観終わった今でも彼を信じてたりするわけです。はいそこ、バカとか言わな〜い。私の中では、悪者は彼じゃなく父親だという結論で終わってますから。
    なんなら最後に嘘でも相続を放棄したとでも言って、相手の真意を探ってスッキリさせてくれても良かったのかも?そんなの蛇足?




    【イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所】(2014年)

    クロエ・グレース・モレッツ主演のとても美しい映画でした。
    クロエも普通の女の子を可愛らしく演じていて良かったですよ^^

    ◆If I Stay (2014年)監督:R.J.カトラー
    原作:「ミアの選択」ゲイル・フォアマン


    ジュリアード音楽院をめざしチェロの特訓を続けてきた17歳主人公ミア。彼女はある日、家族で乗っていた車が事故に遭い昏睡状態に。事故時に幽体離脱してしまったミアは、病院のベッドに横たわる自分の肉体を見つめながら、恋人アダムとの関係や自らの夢、家族、人生を振り返り・・・。

    手術成功後、生きるか死ぬかは昏睡状態の本人の意志という前提で、話は主人公の決断は?というところになってきますが、ストーリーの中心はティーンの純愛ドラマでした。
    ハロウィン・パーティでデビー・ハリーとベートーヴェン、とお互いに相手を喜ばせる仮装を考える2人。いいカップルですよねー^^

    しかし、進路が分かれても上手くいくかどうかなど、とりたてて珍しい恋愛話ではありませんから、もしかしたらあまりの "日常" 感に退屈する人も多そうでしょうか。


    ティーンが主人公でも実はティーン向け映画でもないのかもしれないですね。ま、私は心地よく楽しめましたよ。あの終わり方も好きですしね。
    パンク一家の中で唯一クラシックに傾倒する娘、という家族構成も面白いし、その娘が付き合う相手はロックバンドをやっているという背景から、終始ロックとクラシックの音楽が盛り上げてくれるのもいいですね。



    チェロを混じえてのスマパン「Today」のセッションをはじめ、音楽自体もかなり良かったですよ!

    主人公の恋人を演じたジェイミー・ブラックリーという子は、要所要所でステキに見えるけど、たまにヤン・ヨーゼフ・リーファースを連想させる感じでしたねー。(それが良いか悪いかはアナタ次第です^^)




    【フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ】(2015年)

    大ヒット官能ラブロマンス小説の映画化作品です。
    遅ればせながら今年に入って原作小説にドハマりした私は、あまり期待しちゃダメとは知りつつも(笑)ワクワクしながら観ちゃいました。実は Blu-ray を買ったんですよ。

    ◆フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)2015年
    監督:サム・テイラー=ジョンソン


    いやはや、これは…^^;
    見終えてまず思ったのは、一冊分だけでも一本の映画に凝縮するというのは無理があったのでは?ということですね。三部作全てをテレビシリーズでゆっくりじっくりやって欲しい感じだったかなー。

    とにかく何もかもあっさり&速すぎるせいで、何にも入ってこないんですよ。原作を読んでない人はこれ、内容わかったんですかね?(そこまで酷くない??)二人がお互いどの程度惹かれあってるかってことすら、ろくに伝わって来なかった気もするんですけど^^;

    お互いが望む二人の関係に大きなズレがあるところから始まり、そこからそれぞれどんな風に心が動いていくのかという点が一番大事な見どころ…だと思ってたので、それがあんまりちゃんと描かれないというのはある意味衝撃でしたね。これでは内容があるのか無いのか…やはりガッカリと言わざるを得ないです。まぁ、原作への思い入れ故かもしれませんけどね。



    個人的には、もうちょっとタメが欲しいなーと感じる場面がたまにあったように思いました。細かいエピソードの忙しない羅列ばかりで、感情面がサラッと流れていっちゃったようで…。できれば、いちいち「怒らせたかな」とビクビクするアナの不安とか、クリスチャンの声に出さない考えとか不安とか(そういうトコも見せてはいたけど)、更に "間" を駆使するなどしてもっともっと表現してほしかったです。

    でもま、タダでさえ時間が足りなくてひたすら駆け足なのに、いちいちタメてなんかいられないですかねー。いっそキルビルみたいに長くなったから2作に分けるとか…なんて、それをやるには内容が地味過ぎるか。

    官能シーンなんかはなかなか巧く美しく映されてる感じがしましたが、その内容は原作以上にソフトで拍子抜け。(原作でも私はさほどハードさは感じてないですが。)Blu-rayではボカシのない状態で見ることができましたが、描写の露骨なエロさ・過激さもほとんど無かったです。劇場公開時はいったいこれの何を隠す必要があったんでしょうか??

    そして何よりも私が気に入らなかったのは、「ご褒美に週一でデートしちゃる」って発言。いやいやいや、それは言っちゃあかんやろ!その気はなかったはずなのに、なんだかんだで結果そうなっちゃってるってトコがいいんだから!
    (※後日追記→)本を読み返して「週一くらいで試してみようと思う」って発言を発見!(汗)映画とは別の場面だったのと、なんとなくニュアンスが違う感じがしたので気付かなかったみたいです。お恥ずかしい…。(←追記終わり)

    とにかく脚本がマズ過ぎたんじゃないでしょうかねー。次作ではエピソードの取捨を更によく検討して欲しいですね。



    クリスチャンを演じたジェイミー・ドーナンは、スタイルはかなり良いようでしたが、残念ながら私には顔がそこまで美しく思えなかったですね。なぜか鏡に映った顔の方がよかったですよ。うちに飾ってる写真はすごいハンサムだしイメージに合ってんのになー^^;
    ミステリアスな雰囲気は無くはなかったけどちょっとにやけ過ぎに思えたし、とにかく彼の棒読みっぽく感じる演技がイマイチ気に入らなかったですね。抑揚を抑えた話し方にするとそうなっちゃうのか知らないですけど。

    アナを演じたダコタ・ジョンソンの方は、地味そうな見た目だけどよく見ると美しく、命令に素直に従わない頑固さや、果敢にチャレンジしたりする勇敢さも感じさせるアナのイメージにホントにぴったりで良かったです。

    そして、クリスチャンのプレイルームを含むスタイリッシュな自宅が、原作の記述に完全に忠実ではないようでしたが、見事にイメージ通りに作られていて感激でしたよ!
    ソフトにはこのセットに関する特典映像もたっぷり収録されていて嬉しかったです。

    ということで、次作に期待します。




    【Kabale und Liebe】(2005年)

    アウグスト・ディールを観たくて、いつものようにドイツからDVDをお取り寄せ♪
    しかしこれ、分かってはいましたが字幕無しなんですよ・・・。動いてるアウグストが見られるだけで幸せ!!と割りきって観ました^^;

    ◆Kabale und Liebe(2005年)TV映画


    原作は、フリードリヒ・フォン・シラーの「たくみと恋」。読んだことはありません。
    貴族の青年フェルディナントが平民の少女ルイーゼと恋に落ち結婚を約束する。しかしそれを認めないフェルディナントの父の策略により、悲劇に終わってしまう。・・・という内容は、観ていてだいたいわかりました^^
    悲恋モノの王道っぽい感じですよね。(勝手なイメージ)



    とにかくとにかく貴族のぼっちゃまを演じるアウグストの美しいこと!!話がよくわからなくとも、観た価値は大アリでしたよ!まぁまぁ感情の起伏が激しめなキャラクタで、色んなアウグストが楽しめました♪

    恋人とラブラブなシーンはカワイイし、(実際には無い)裏切りに涙を流し、狂ったように彼女を問いただす姿は痛々しいし、最後はとーっても切ないし><
    前半には剣を振り回して(練習とかお遊びで?)闘ったりするアクションまであるんですよ。すごくキマっててカッコ良かったですよ^^ 舞台でよく演ってらっしゃるんでしょうかねぇ?



    その気になっている父の決めた結婚相手の貴婦人に、諦めるよう説得するシーンもいいですね。
    「愛してる・・・・・・・・・愛してるんだ」(まぁ!ほんと?キラリン☆)「・・・ルイーゼという娘を。」(がびーん!)みたいなね。悪意ありすぎでしょ、そんな言い方!(笑)

    あと、「Kein Feuer, keine Kohle」という主題歌がすごく好きでした!どうやら元はトラッドというか唱歌みたいな曲のようですね。合唱団が歌っている動画がいくつかみつかりました。ポピュラー歌手が歌っているものもありましたが、この主題歌として歌っているものはみつからず。でもこのヴァージョンが一番素敵だと思ったんですけどねー。diehl

    日本盤のDVDが出ることはないと思いますが、せめて読みやすい現代日本語訳版の本を出し直してくださらないかしら〜




    【ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋】(2011年)

    マドンナによる監督2作目作品です。やはり所々にマドンナを連想させる発言も散りばめられていましたよ。アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート、ゴールデングローブ賞主題歌賞受賞!

    ◆ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋(W.E.)2011年

    監督:マドンナ、脚本:マドンナ、アレック・ケシシアン
    ●アビー・コーニッシュ●アンドレア・ライズブロー●ジェイムズ・ダーシー●オスカー・アイザック●リチャード・コイル●デヴィッド・ハーバー●ナタリー・ドーマー●ローレンス・フォックス

    1998年ニューヨーク。有名医師の夫と何不自由ない暮らしを送る裏でウォリーは、溝が深まるばかりの夫婦関係に悩んでいた。そんなある日、ウォリーは<王冠をかけた恋>として知られる英国王エドワード8世とその妻ウォリスの遺品オークション展覧会を訪れる。豪華な品々に魅せらてた彼女は、ウォリスの人生に興味を持ち始め・・・。

    【おとぎ話じゃないのよ】

    王位を捨てて一緒になった二人のロマンティックな恋物語のように思えるけども、実際には生身の人間が並々ならぬ苦悩や葛藤を抱えていた、と。
    考えてみれば当然のことだけどあまり考えない陰の部分を、ウォリスの側から考えてみたよという物語です。

    現代女性が共感しながら辿っていく形を取ることによって、私たちも自然に入りやすいようにと考えられているのだろうと思います。しかし個人的には、ウォリスとエドワードの物語をストレートに観たかったなー...なんて思いますが。現代のウォリーの物語に時間を割いた分、ウォリスとエドワードの方が十分に描ききれなかった感じが残念でした。二人がお互い、どこにどれだけどんな風に惹かれて、そこまでの行動に出られたのかってことがもっと見たかったです。



    あまり見られる機会はないだろうと諦めていたジェイムズ・ダーシーがエドワード役ということで、少しだけ期待していました。が、思わぬ金髪の なんちゃってレイフ・ファインズ みたいな感じで、ちょっと複雑な気持ちに。ま、実在した人物に似せているのだから仕方ないんですよね。

    ウォリス役のアンドレア・ライズボローはスタイルや動き、そしてやっぱり衣装がとっても素敵でした。ウォリーの方は、アビー・コーニッシュってこんな人だっけ??って感じで・・・^^;


















    【風にそよぐ草】(2009年)

    ヌーヴェルヴァーグの映画作家、アラン・レネによる2009年作です。アラン・レネという監督さんは、全然なじみがありませんでしたが、現代の作品なのでチャレンジしてみましたー。

    ◆風にそよぐ草(Les Herbes Folles)2009年 監督:アラン・レネ


    ●サビーヌ・アゼマ●アンドレ・デュソリエ●アンヌ・コンシニ●エマニュエル・ドゥヴォス●マチュー・アマルリック

    ひったくりの被害に遭った中年女と、その犯人によって捨てられた彼女の財布を拾った妻子孫持ちの男。
    財布に入っていた持ち主の顔写真を見て一目惚れした60歳近い彼は、お礼の電話をかけてきた彼女に会いたいと申し出るが・・・

    という、オトナの恋愛系でしょうか。しかし何と言うか・・・どう見たらよいのか分からないですね^^; 笑っといたら良いのか大真面目なのか・・・。
    しつこく言い寄ってきて迷惑だった男がいざ引いてみると寂しくなっちゃう、というのは分からなくはないですし、恋愛物語としてはありそうな感じではありますが、それ以前に私の常識の中では考えられない動きをする登場人物たちが理解できなくて・・・。

    そもそももしかして、"オトナの恋愛" と思ったところから間違ってるんでしょうか?だってこれがオトナのすることかと言ったら、絶対違いますしねぇ。

    主人公男性の登場時からたまに入れられている妄想のようなモノと、それを「いや、何言ってんだオレ」と自分で否定するクダリ、それに加え彼の妻の対応から、もしかして彼は過去に何かあって、少し心の病を患っている人なんだろうか?そんな事情があるというのなら... と思いながら観ていたのですが、最後までそんな話にはならず。うーん・・・やっぱり解りませーん。

    もう一度よく観てみる気にも特になれず。とにかくヒロイン、マルグリットを演じたサビーヌ・アゼマという女優さん(監督の妻らしい)に魅力を感じられなかったことも一因ですね。相手の男性ジョルジュを演じたアンドレ・デュソリエの方は好きなタイプだったのですが。



    彼を調べてみると、過去にも見た人でした!これと同年の「ミックマック」はそういえば、という感じですが、それよりもずーっと昔の1972年作、「私のように美しい娘」で見て気になった人でした♪ 好きなタイプの人って、年をとってもやっぱり好きなタイプなんだなー^^
    ↑の画像は「私のように美しい娘」と「ミックマック」より。


















    【わたしの可愛い人ーシェリ】(2009年)

    ベルエポックと呼ばれる時代のパリ。50歳も近くなり、一人のお客と別れたことを機に引退した高級娼婦のレア。その後も優雅に暮らす彼女は、元同業のマダム・プルーから放蕩息子シェリの紳士教育を頼まれ、快諾するが・・・。
    大人の恋愛ドラマです。



    ◆わたしの可愛い人ーシェリ(Cheri)2009年
    ●ミシェル・ファイファー●ルパート・フレンド●フェリシティ・ジョーンズ●キャシー・ベイツ●イーベン・ヤイレ●フランシス・トメルティ●アニタ・パレンバーグ●ハリエット・ウォルター●ベット・ボーン●ゲイ・ブラウン

    私はロリコン(じゃないか、なんて言うの??)じゃないから、レアに感情移入しにくかったのかしら??

    ::以下一部、軽めのネタバレです::

    商売相手に恋をしないなど自制の術を完璧に身につけていたはずの自分が、いつしか20も年下のシェリを本気で愛してしまった!しかも長く続くわけがないと思っていたのに、6年も生活を共にしてきてしまった!!そんな時、シェリの母親からシェリの結婚話を聞かされ・・・人前では気丈に振る舞いながら内心狼狽してしまうわけですね。

    うーん・・・ 本気になるつもりのなかった相手に本気になってしまう・・・。分からないわけじゃないんですよ?でも、いくらレアが美を保っているにしても、やはりピチピチの美青年と並べば枯れた感は目立ちますよ(-_-;)
    私は多分、そこが気にならない人の気持ちが解らないんでしょうね。
    挙句に自分を愛し続けてくれた相手は、結局のところは単なるマザコンですよね。教育係として至らなかったことを詫びる、というのはスマートな対応ですが、やはり痛々しくてちょっと・・・。



    冒頭の、高級娼婦のラインナップ(歴史?)の紹介部分は、とても面白くて魅力的で、これからどんな華やかな世界が描かれるのかしらぁ♪とワクワクした分、本編で微妙にガッカリした感じです。(つまらなかった、というわけでは決してないのですけども。)

    美しい元高級娼婦を演じたミシェル・ファイファーの衣装はステキで色々楽しめましたし、スタイルや立ち振る舞いも見事でした。彼女のお屋敷もステキでしたね^^
    相手役のルパート・フレンドは美しい感じではありましたが、個人的にはたまーに「おっ?♪」って瞬間もあった、って程度だったかな。あとフェリシティ・ジョーンズは、普通に現代の女の子を演じた方が個人的には好みだなー





















    【詩人、愛の告白】(2012年)

    IMDb でえらく低評価がついてた作品なので、日本盤DVDの発売には浮かれたものの、いざ届いてもなかなか観る気になれなかったこの映画をやっと観ましたー。

    不健康系トラブルキャラながら実はロマンティックな詩人、という英国のロックミュージシャン、ピート・ドハーティとシャルロット・ゲンズブールが主演、そしてアウグスト・ディールも出演している映画です。



    ◆詩人、愛の告白(Confession of a Child of the Century)2012年
    監督:シルヴィ・ヴェレイド、原作:アルフレッド・ドゥ・ミュッセ「世紀児の告白」
    ●シャルロット・ゲンズブール●ピート・ドハーティ●リリー・コール●アウグスト・ディール●フォルカー・ブルッフ●ギョーム・ガリエンヌ●カロル・ロシェ●ジョゼフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム

    19世紀ロマン派詩人ミュッセが、年上の女流作家ジョルジュ・サンドとの恋愛を綴った私小説『世紀児の告白』が原作。
    〔女を "所有" することが愛だと思っていた貴族の息子オクターヴは堕落した毎日を送っていた。ある日、彼は年上の未亡人ブリジットに出会い、初めて真の愛情を抱くが・・・〕という話です。

    私はミュッセもサンドも知りませんでしたので、Wiki だけちょっと読んでみました。サンドという女性は凄いんですねー。リストやショパンと付き合ってたことがあるそうですよ。その他にも多くの男性と恋愛関係を持っていたそうです。

    しかしこの映画での(というか、原作の小説でも?)サンドに当たるブリジットには、恋多き女のイメージはほとんどありませんでしたね。亡き夫の喪に服して地味に静かに生きて参ります〜といった感じで、遊び人貴族との関係が噂になることを恐れる、大人しい雰囲気の女性。シャルロットの青白い顔が、そんな雰囲気にピッタリでした。
    そんな彼女に、ピート演じる10歳年下のオクターヴが猛烈アタックして...という展開です。



    内容は・・・思ってたほどタルくはありませんでしたが、さら〜っと流れていった感じです^^; 解るような解らないような愛についてのモノローグが多く入りますが、色々気が散っていたのかイマイチ入って来ませんでした。しかし、所々に疑問が湧いてくるので、「この人、何考えてるのかしら?」「この人何者かしら?」などと興味が持続する感じで見ていられました。(が、私の中では解決できず。またちゃんと観ないとなー^^;)
    最後にピートの歌が流れるのは良いですね^^



    さて、ここには主人公オクターヴの自堕落仲間として登場するアウグスト・ディール。愛について語り合ったり、助言したりする良き友人といった感じでしょうか。
    しかし、そのアウグストについてですねー、予告編を見た際にちょっと疑問が生じましてね。なんだかこの声、彼らしくなくない??ホントに本人の声なの??というね。しかも、「吹替えもありえるのよ!」というお話も伺いましたし。

    アウグスト本人の声が聞けなかったら、私の感覚では「アウグストの魅力半減じゃないか!!」って感じで超がっかりなんですよね〜。ということで、とにかくその辺を探るべく本編鑑賞中、彼が話すシーンはものっ凄い集中して聞きましたよ。

    で、私の結論は、
    これは、アウグスト本人の声である!ですね。
    私が聞いた限り、の話ですよ?理由なんかは特にありません^^;
    英語の感じは、私が先日見た「Mouth to Mouth」で聞いたものとあまり違わない気がしました。(確信は無し!キリッ)

    はじめの方で少し会話のシーンがあるんですが、そこでの声がどうも違って聞こえるんですよねー。でもよくよく聞くと、端々に彼っぽい声が聴こえたんですよ。少し後のビリヤードのシーンでは思いっきりアウグストの声ですしね〜♥



    貴族な衣装もよく似合ってましたねー!髪がたまに微妙に小汚い感じに見えてましたし(ピートの髪がいつもホワっと柔らかそうなので特に・・・)、やたら顔デカに見えてました(ピートが二重あごになってるくせに小顔なので特に・・・)が、思ったよりも出番はありましたね。(決して多くはないですが)
    全然期待してなかった分、わりと楽しめましたよ。


    仲間たちとグッチャグチャで楽しそ〜diehl


































    【流されて・・・】(1974年)

    実は私、あのガイ・リッチー×マドンナによる駄作で有名な、2002年のリメイク映画「スウェプト・アウェイ」が結構好きなんですよ。やはり多少の不満もありはするんですが、今でもたまに好んで観ています。で、この度その元作品であるイタリア映画の方を初めて観てみました。



    ◆流されて・・・(Swept Away)1974年 監督:リナ・ウェルトミューラー
    ●ジャンカルロ・ジャンニーニ●マリアンジェラ・メラート●エロス・パーニ●リカルド・サルヴィーノ●イサ・ダニエリ●ヴィットリオ・ファンフォーニ

    地中海を貸切ヨットでクルーズ旅行を楽しむブルジョワ・グループ。その中にひときわ傲慢さを発揮する女がいた。彼女の容赦ない悪態やわがままに怒り心頭の船員たちも、特上客ゆえに逆らえず我慢している。ある日、女は渋る船員にゴムボートを操縦させて洞窟へ向うもボートが故障。二人は漂流し、やがて無人島に流れ着いた。文明から隔離された環境の中で二人の主従関係は逆転して・・・ という話です。

    徹底した傲慢さはリメイク版とほぼ同じで、ブルジョワのワガママ女にムカムカ!!共産主義云々資本主義云々など社会派な会話が繰り広げられるのもリメイクと同様ですが、こちらでの、がなり合いのような喧しいやりとりは耳障りでしたね^^; もしかしてイタリア人の会話ってこんな勢いが日常なんでしょうか?だったらなんかスミマセン。

    そして無人島における暴力描写!まぁ、血しぶきが飛ぶほどでは無いながらも、「まだやる?!」とヒく程ヒドいんですよ。リメイク版でも当然暴力はありましたが、あちらはここまでヒドくない気がしますよね。時代でしょうか?これでこちらは監督が女性だというから驚きました。

    ストーリーは大半は同じ流れになっていますが、リメイクでは結末だけ変えてあったことが分かりました。
    あんなに利己的だった女が無人島生活で徹底的に性根を叩き直され、最後には人として理性ある行動を取ることに・・・という話だったんですかね?リメイクではそういう流れではありませんでした。



    この74年版を知っている人からすれば、リメイク版のあの結末は「はぁ?なに勝手にありがちなメロドラマにしてんだよ!」的な感想を持たれても仕方なさそうですね。それでも私はリメイク版の方が好みです。理由は「解りやすいから♪」かな(笑)

    主演の船員を演じたジャンカルロ・ジャンニーニと、リメイク版の同じ役を演じたアドリアーノ・ジャンニーニは親子だそうです。なんとなく雰囲気は似ていますが、74年版の男(父)は最終的にはなぜか、ザック・ガリフィアナキスに見えていましたよ?個人的にはリメイク版の男(息子)のチョイ悪風な方がいーなー。

    リメイク版は、とにかくマドンナの衰えた見た目(と、一部余計なクダリが挿入されてることも?)が観客の反感を買ったようですが、私はそんなことは気にせずガイ・リッチーの(当時の)身内の特権による、「 "あの、マドンナ" をボコボコにして一人の男に平伏させ、奴隷扱いしてやろ〜ぜ〜♪という企画を面白がっている感じ」を楽しく観ています。DVDの特典に収録されているメイキング+マドンナと監督の対談が面白いので、その影響が大きいのかもしれません^^
    あと、音楽がリメイク版の方がエキゾチックで、圧倒的に好きです♪

    ということで、私は2002年のリメイク版の方が好み、という恐らくレアだと思われる感想になりました。




















    【君への誓い】(2012年)

    実在のカップルの実話を基ににしたラブストーリーだそうです。チャニング・テイタム主演です。
    今年のハリウッド男優長者番付2位というニュースを見て、これまで名前しか知らなかった彼をチェックしてみることに^^


    ◆君への誓い(The Vow)2012年 監督:マイケル・スーシー
    ●レイチェル・マクアダムス●チャニング・テイタム●サム・ニール●スコット・スピードマン●ジェシカ・ラング●ジャシカ・マクナミー

    幸せな新婚生活を送っていたレオとペイジ。そんな矢先2人は自動車事故に遭い、ペイジはレオと出会って以降の記憶を失ってしまう。夫であるレオの顔すら知らないし、元婚約者ジェレミーと別れた記憶さえなく・・・。

    ペイジを深く愛し続けているレオは、当然ペイジの愛を取り戻そうと献身的に尽くすわけですが、それがまぁ可哀想で可哀想で。これはキツいですよねー。夫なのに「誰?」と言われ、2人の自宅へ連れ帰りたくても「なんで?」状態。彼女の記憶が戻るかどうかもわからない。どうすりゃいいのか・・・。
    ペイジの気持ちになれば、そりゃぁ怖いですよ。自分の最後の記憶の時点までしか自分は生きてないつもりな中、突然自分の未来を予言されたような感覚ですもん。信じられるわけがない。しかし映像などの証拠もあり、どうやらホントなのは間違いない。でも知らない人といきなり夫婦として一緒に暮らすなんてねぇ^^;

    そんな状況を幸いとばかりにペイジの両親は、親の知らない所で勝手に夫となっていたレオをよく思っていないこともあり、娘を連れ帰る方向でレオにとっての妨害を画策。

    しかもペイジからしても当然、素性のわからない男より自分の両親を選ぶのが安心なんですから、レオの焦りはよくわかりますね。

    しかしレオの頭に常にある『決定的瞬間の積み重ねが自己を定義付ける』という考え方で言えば、レオと共に積み重ねたものをすっかり失っている現在のペイジは、レオが知っているペイジとは全くの別人ということになるんですよね。

    もう「戻る」という意識でないペイジを「戻す」には、恋に落ちる初めからやり直すしかない。実際レオもそう考えるわけですが、恋というのはタイミングだったりその時の周囲の状況だったり、本人も意識してないような小さな言葉やしぐさがきっかけって場合もあるでしょうから、「もう一度」というのもなかなか難しそうです。

    最終的に『新たに積み重ねよう』という提案に持って行くのはわかりますが、そもそもこの『決定的瞬間の積み重ね』というもの自体がどうも私には浮いて見えました。過去の輝きを振り返る分には良いようですけど、どうもイマイチこの物語に溶け込んでいなかったような・・・。

    で、今回初めて見たチャニング・テイタムは、次から彼の名前で避けてしまうかもしれないくらい、見た目も演技も私は全然好きじゃなかったですね、残念ながら。あの人は...レスラーとかじゃないですよね?首鍛え過ぎじゃないスか?^^;
    逆にレイチェル・マクアダムスはこれまでも可愛いとは思っていたけど、今まで見たどの映画の彼女よりも可愛く見えました♪それだけでも見た価値アリでした!・・・って、別にダメな映画じゃないですけども。























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