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    • 2023.12.07 Thursday
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    【女性上位時代】(1968年)

    60年代のアイドル女優、カトリーヌ・スパークを初鑑賞です☆
    すぐに虜になりました!!
    取っ替え引っ替え披露される60'sファッションがとても可愛かったですし(一部、謎な髪型もありましたが)、インテリアもステキでとにかく視覚的に楽しかったです!

    ◆女性上位時代(La Matriarca)1968年
    監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ


    若い未亡人ミミ。彼女は亡き夫が借りていた秘密の部屋の存在を知り、そこで彼の変態的な性癖を目の当たりにしてしまう。
    妻である自分の前ではその趣味をおくびにも出さず、他人とだけこっそり楽しんでいた夫の心理が理解できないミミは、早速その種の専門書を手に入れ、読み進めるにつれ影響を受けはじめ・・・

    60年代イタリアのエロティック・コメディです。
    セックスに関するお話ではありますが、とりたてて過激でもないし、エロいシーンが目白押しって感じでもないので、気楽に楽しめました^^

    もちろん、本の影響を受けたミミが男漁りに乗り出し、次々と例の部屋へ男をくわえ込むことになるので、展開としては十分エロいです。しかし時代なのか、男女の絡みは大して映しだされないのでね^^



    しかし主人公ミミが自分の好奇心のために男を利用する感じになっていても、彼女自身はいつまでも純粋で可愛らしい雰囲気なところが好きでした。
    少なくともミミとしては "勉強中" なわけで、男を手玉にとる妖艶な悪女的な雰囲気にはなれないんですよね。小悪魔的ではあるんですが、それ以上に天然キャラな感じに好感が持てました♪

    色んな男との情事を経験した彼女が最終的に目をつけたのは、見るからにオクテな医師(レントゲン技師?)。生真面目でクールな印象のジャン=ルイ・トランティニャンに、私は登場シーンから一目惚れでしたが、ミミより一枚上手っぽいキャラと分かり更にお気に入りに!

    ジャン=ルイ・トランティニャンという人はかなりの有名俳優さんだったんですね。私は「愛、アムール」まで見る機会が無かったんで知りませんでした。できればこれくらい若い頃の出演作をもっとチェックしてみたいですね。

    カトリーヌ・スパークももっと見たいと思って「太陽の下の18才」という映画も観てみましたが、そちらでは彼女は登場シーンが少なめだったし、内容的にもちょっとイマイチでした^^;ザンネン


















    【オペラハット】(1936年)

    ここまで古い映画って正直なかなか観る気にならないのですが^^;"コメディ" とのことだったので、スターチャンネルのアカデミー賞特集で放送された中から録画してみましたー。
    アカデミー各賞ノミネート、監督賞受賞作品だそうです。

    ◆オペラハット(Mr. Deeds Goes to Town)1936年 監督:フランク・キャプラ

    ●ゲイリー・クーパー●ジーン・アーサー●ジョージ・バンクロフト●ライオネル・スタンダー●ダグラス・ダンブリル●メイヨ・メソット●レイモンド・ウォルバーン●ウォルター・キャトレット●H.B.ワーナー

    大富豪が急死した。2000万ドルの遺産は田舎に暮らす彼の甥ディーズが相続し、彼はNYの邸宅に暮らすことになる。彼のまわりには財産をタカろうとする輩が集まると同時に、彼のゴシップを狙う女性記者が身分を偽って彼に近づいてきて・・・。

    田舎の素朴な若造ではあっても、実業家としての経験も知識もある程度あり、決して世間知らずではないディーズ。
    金を引き出そうとする者たちにも一切動じず冷静に対応する知的な感じがいいですね。
    そして甲斐甲斐しく身の回りの世話を焼く男にはひざまずくのをやめさせるんですよ。人を下に見るようなことをしたがらない。更には、「女を世話するよ。金髪かブルネットか、好みは?」と聞かれれば、「女を馬扱いか」と呆れる。常識的で好感度の高い男性ですよ^^



    そんな彼に近づき特ダネを取るために騙す女性記者も、誠実で心優しい彼に改心させられちゃう、というのはまぁいかにも映画的ではあるものの、やはり気持ちの良い話ですよね。ただ、簡単に暴力に走る短気な性格、という田舎男のステレオタイプはちょっとねー。たまにキズな所があるのは人間らしいけど、やはり残念に思えちゃう。

    ま、とにかく、ロマンティックコメディと当時の世相の風刺が絡み合った、楽しくて心温まるお話でした。
    終盤に盛り上がる、真の相続権を主張する大富豪の後妻(でしたっけ?)側との裁判のシーンが面白いですよねー!なんだかヘンテコだけど妙に爽快な結末が、なかなか気持ちよかったです^^

    これまで「昼下がりの情事」で50歳代の姿しか見たことが無く、特に気にもしていなかったゲイリー・クーパーでしたが、30歳代半ばの彼はさすがにステキでしたね〜!!
    富豪ライフが始まり、新調したスーツにスラっとした長身の身を包んで、見た目はビシっとカッコよく決まってる。しかし中身は真面目で純朴というキャラ。しかも美人に恋してルンルン♪になっちゃう様は可愛らしいし。
    いや、マイリマシタ。

    実はこれ、2002年にアダム・サンドラー&ウィノナ・ライダーでリメイクされていたんですね。「Mr.ディーズ」というタイトルだったそうです。そちらも観てみたい♪

    ::2014年5月19日埋め込み::






















    【チェイシング・エイミー】(1997年)

    この前読んだ、町山智浩氏の「トラウマ恋愛映画入門」で紹介されていた映画です。放送があったので録画してみましたー。とは言っても、実は観た時点では本で読んだ情報はほとんど忘れちゃってましたが・・・^^;

    ◆チェイシング・エイミー(Chasing Amy)1997年 監督、脚本:ケヴィン・スミス


    ●ベン・アフレック●ジョーイ・ローレン・アダムス●ジェイソン・リー●ドワイト・ユーウェル●ジェイソン・ミューズ●ケヴィン・スミス

    町山氏の本では、『オクテのオタク男はサセ子の過去を許せるか?』というサブタイトルが付けられていました。そういう内容です^^

    オクテなコミック作家ホールデンが一目惚れしたアリッサはレズビアンだった。友人としてアリッサとしばし楽しい日々を過ごすが、彼女を恋愛対象として見るしかできないホールデンは、ついに彼女に告白してしまい・・・

    やはりオクテでオタク系の監督、ケヴィン・スミスが 自らの恋愛体験を映画化し、その失恋の実際の相手だった女性をヒロインに抜擢!これは自分を成長させてくれた彼女への、ケヴィン・スミスからの「感謝のしるし」とのことです。・・・けれど、これって感謝になっているんでしょうかね??逆に嫌がらせににも思えちゃうってのは、ひねくれ過ぎかな^^;



    彼女の過去が受け入れることができず悩み続けるホールデン。どうしたら良いのかと延々と悩みドン底まで凹む彼に、自らの経験を話して聞かせたのは、監督ケヴィン・スミス本人。観ているこちらからすれば、「ホールデンにバッチリ役に立ついい話じゃん!これでイッパツ解決だね☆」と目が輝いてしまう体験談で、いい話じゃないかぁー♪となるところだったわけですが、残念ながらホールデンが出した結論はあらぬ方向へ・・・

    その "あんまりな" 解決方法には思いっきり呆れましたが、逆にそれに対するヒロインのセリフは、ここまで解ってるなんて、書いた人スゴいなー!ってくらいマトモで。同じ人が書いたとは思えない!とビックリすると同時に、少し混乱しちゃいましたよ^^; もちろん作者がちゃんと解ったからこそ、物語として出来上がったのでしょうけども。

    いやぁ・・・強烈にイタイタしいお話でした。
    マット・デイモンやケイシー・アフレックもちょびーっとだけ出てました♪


















    【Emma エマ】(1996年)

    元々はこの映画は私としてはユアン・マクレガーが目当てながら、ずっと「ま、そのうち」でスルーし続けてきてたのですが、それはあながち間違いじゃなかったですね。彼、一瞬ステキキャラっぽく登場するも、すぐに失墜するどうでもいいキャラでした^^;
    でもこの映画自体は楽しかったですよ!!


    ◆Emma エマ(Emma)1996年 監督:ダグラス・マクグラス
    原作:ジェイン・オースティン「エマ」
    ●グウィネス・パルトロー●トニ・コレット●アラン・カミング●ユアン・マクレガー●ジェレミー・ノーサム●ポリー・ウォーカー●グレタ・スカッキ●ジュリエット・スティーヴンソン●ジェームズ・コスモ●エドワード・ウッドオール

    19世紀イギリス。恋のキューピッドを気取るエマを中心に、あちらこちらで恋愛話が湧き上がる話です。
    誰が誰と??とワクワクする感じもありますが、着地点がまぁまぁ見え見えなので安心して観られましたね。こういうのは見え見えで良いんですよ。逆に結末で期待を裏切られたらムキー!!ってなると思う。ウン。

    21歳のお嬢様エマは、解ってるつもりでもまだまだ未熟。
    若いものぉ・・・しょーがないわよねぇ、と見守ってあげられれば軽く楽しむことができる話ですが、いかんせん未熟な面が目立つので、どうも好きになれないという感想になってもおかしくない感じではあります。
    個人的には自分もいまだ未熟っぷりが半端ないので(立場は全く違いますが)他人事とは思えず、学ぶ気満々で眺めておりました。

    彼女は地位の高い家柄に育った美しく華やかな女性であり、常に社交界でチヤホヤされて生きているからか、若干世間知らずなところや傲慢なところなどもありました。
    しかし元家庭教師や義兄のナイトリー氏など悪いところをしっかりたしなめてくれる存在に恵まれていて、彼女もそれらを素直に受け入れる性格であるため、家柄や職業で人を見るなど気になる点が見え隠れしても、憎めないキャラになっているように思いました。親友ハリエットの幸せを心から願っているのもよくわかりますしね。
    ・・・ていうか、若く美しいグウィネスが可愛らしく演じているんですよねー。とても良かったですよ。

    エマの親友ハリエットは、イケてるエマがアレコレ世話を焼きたくなるのもわかる気がするくらいイマイチ洗練されない印象の女性ですが、演じたのがトニ・コレットというのがなんかショックでした^^; 彼女、こういうの全然似合わないですねぇ。細身で小顔のグウィネスといつも一緒にいるのを見てると、ホントに可哀想になってきちゃいました>< いかにも自信がなーい感じの女性を上手く演じていたとは思うんですけど・・・。

    エマの母親代わり的な存在だった元家庭教師を演じたグレタ・スカッキは、キリっと美しく、エマに心から慕われ指導する立場の大人の女性というステキな役にピッタリでした。



    もう一つショックだったのは、ナイトリー氏を演じたジェレミー・ノーサム。すんごいゴージャスじゃないですか!!!どうも私、これまで彼を軽視し過ぎだったようですね。役のカッコ良さのお陰だとは思いますが、こんなステキな感じだったとは・・・。ショックって変だけど、ショックだったんですよ^^;

    その他、なんか得体の知れないまま消えていったポリー・ウォーカー、いい人を装っていても腹黒さが透けて見えるアラン・カミングなど。
    個人的には知ってる顔が多かったので特に問題は無しでしたが、登場人物の相関図がややゴチャっとしてたかもしれません。でも、各キャラクターそれぞれ個性的だったので、話が解りにくいほどではなかったと思います。

    観て良かったです♪ 人気が無いのか知りませんが、blu-rayも安くなっているので、買ってもいいかなーと考え中。ewan

























    【フォロー・ミー】(1972年)

    お薦めを頂いてすごく気になっていたこの映画が、やっと放送されました!
    主題歌がとても印象に残る、可愛らしい映画でした♪すぐに気に入りましたよ^^


    ◆フォロー・ミー(Follow Me!)1972年 監督:キャロル・リード
    ●ミア・ファロー●トポル●マイケル・ジェイストン●マーガレット・ローリングス●アネット・クロスビー●ダドリー・フォスター●マイケル・アルドリッジ

    雰囲気も語り口も好みのステキな映画で、とても楽しめました!

    何がいいって、ミア・ファローでしょう!私のイメージする彼女は、とにかく幸の薄そうな顔や雰囲気で、楽しいシーンでもなんとなくブルーに見えてしまうところがあった(そんな役の作品しか見ていなかった...)んですが、ここでの彼女は違いました。不安、怯えなどの表情もちょくちょくありますが、全編に渡ってとにかくキュート♪ こんな可愛らしいミアは初めて見ました。益々好きになりましたよ!

    上流階級出身の会計士チャールズは、一人で出歩く妻ベリンダの行動に不信を抱き、私立探偵に尾行を依頼するが・・・
    という、夫婦のあり方を扱ったロマンティックなラブストーリーです。

    育ちの良い男ながら親や友人の勧める育ちの良い娘たちとの結婚を考えられずにいたチャールズは、一ヶ所に落ち着いていられず旅を繰り返してきたアメリカ出身のヒッピー風女子ベリンダと知り合い、瞬く間に恋に落ち結婚。そんな夫婦にどんな問題が起き、どんな風に絆を取り戻せるのか・・・という所から思わぬ展開に進んでいく面白いお話です。

    結果として間を取り持つこととなった探偵のコミカルで憎めないキャラがいいですね〜。
    実は最初は少しイラっとしましたが、少しずつ面白くなっていき、彼の役割がわかったら好きになりました♪

    恋愛中の二人の関係をずっと保っていけたら良いなぁーと考えている人って多いでしょうか?私はかなりそのタイプなんですが。
    しかし生活をしていればどうしても、夫の役目/妻の役目を果たすということが必要な場面もあり、恋愛中のカップルの雰囲気ではいられないのが実際のところですよね。それ以前に、結婚生活が長くなってくれば、お互い年もとってきますし、なかなか...。

    でもたまに、相手のどこが好きで結婚したのかを思い出してみると、新鮮な発見があるかもしれません。相手を自分の価値観に無理やり嵌め込もうとしていないか、相手を一人の人間として見ることを忘れていないか、二人の関係は対等になっているか、など反省点も出てくる可能性もありますね。特別なことをする必要はありませんが、お互いに楽しく暮らせるような気遣いを忘れないようにすることが大切ですね。



    それから、無言のデートまがいのシーンの数々で巡るハイドパークやハンプトンコートの迷路ほか、ロンドン観光が楽しいですね☆ 得体の知れない男に付きまとわれるというだいぶヤバい状況ですが、こんな風に楽しめてしまう二人のキャラがとても魅力的です。
    一方、探偵を雇った夫は堅物でやたらピリピリしている男でしたが、雰囲気や一部眼差しなんかが私のお気に入りの「いつも2人で」のアルバート・フィニーを連想させる感じで(状況もなんとなく似てるし)、わりと好きでしたね^^

    これは時々見たくなる類のステキ映画でした♪ DVDを買おうと思います^^

    [メモ] ベリンダが観ていた、鎖をブンブン振り回す吸血鬼の映画が笑えました。あれは本当の映画でしょうかね?

























    【アルフレード アルフレード】(1972年)

    '70sヨーロピアンを求めて録画してみましたー。イタリア映画ですが、主演はダスティン・ホフマン。全編イタリア語で、ダスティンのイタリア語のみ吹替えのようでした。ナレーションによる彼のモノローグが話を進行し実際のセリフは少なめだったので、見た目に違和感は無かったです^^


    ◆アルフレード アルフレード(Alfredo, Alfredo)1972年 監督:ピエトロ・ジェルミ
    ●ダスティン・ホフマン●ステファニア・サンドレッリ●ドゥイリオ・デル・プレタ●カルラ・グラヴィーナ

    気弱で奥手な銀行員のアルフレードが恋した相手は、非常識なほど情熱的な女だった!
    物語は、アルフレードと妻マリア・ローザの離婚調停シーンから始まり、遡ってそこまでの経緯が描かれていきました。

    親友オレステの助けを得て、いつも物陰からこっそり付け狙ってた彼女とついに知り合うも、常にモテ役のオレステがやっぱり彼女といい感じ。しかしなんと彼女が選んだのはアルフレード!!舞い上がって付き合い始めるも、彼女の束縛は尋常じゃなく・・・という、笑えない状況がやたら可笑しいコメディでした!

    アルフレードのように、うんざりしながらも惚れた弱味でなんとなく交際を続けてしまった挙句に、相手に押され相手の家族に押されて結婚に持ち込まれてしまった!こんな話も世の中にはあるんでしょうね〜。うちの親からもそんな話を聞いたような・・・^^;「とにかく結婚できればいい」とか「お似合いだからくっつけちゃいましょ」なんてお節介のお陰で結婚した夫婦もそうですが、本人がしっかり納得しないまま結婚したカップルが上手くいかなくても不思議はないですよね。でもそんな時のために離婚ってシステムもありますから^^

    結婚前からはっきり分かっていたマリア・ローザの度を超した束縛に加え、結婚後すっかり女王のようになり威張り倒す妻とその両親に翻弄され疲れ果てたアルフレードも離婚を決意したわけです。・・・が!私、これを観た後に調べて初めて、とても重要なことを知ったんですよ。


    この映画が面白かったので、監督ピエトロ・ジェルミの代表作なんかを調べようとWikiってみたんです。「イタリア式離婚狂想曲」という作品が有名だそうです。で、リンクをたどってそちらのあらすじを見ると、やっぱり面白そう!ところがそのあらすじの中に「ん???」って部分が。
    「イタリア法の下では離婚は許されていない」
    え!?どうなってるの??と更に調べてみました。なんとイタリアでは1970年まで離婚という制度がなかったそうですね。宗教の影響だそうです。(形だけでも「別れる」手段はもちろんあったそうですけど。)この映画「アルフレード アルフレード」の1972年時点には既に法的には認められていたようですが、まだまだ簡単ではなかったでしょう。現在でも離婚の正式な手続きが完了するまでに3年とかかかるそうですし。

    ということで、この映画では「これでも "離婚はアカン" と言いますか?」ということを風刺していたのかもしれませんね。「これでも」って部分はもぉ腹がパンパンになるくらい充分に表現されてましたからね〜。でも逆にマリア・ローザを基準として「君んとこなんか、まだ全然大丈夫じゃん」と却下されたりして^^;

    個人的には、相手がこんな女じゃなければ "宝探し" のクダリはちょっと面白そうに見えたし、宝物のアイディアもステキだと思っちゃいましたけどねー。
    喜劇らしい軽快な音楽も素敵でした。「Mormorio Cittadino」























    【さよならの微笑】(1975年)

    突然、漠然と70年代のヨーロッパ映画が観たくなり、映画チャンネルの放送作品から探し出して録画してみましたー。アカデミーやゴールデングローブも含む各映画賞にノミネートされ、いくつか受賞もした作品だそうです^^1989年に、イザベラ・ロッセリーニ主演で「今ひとたび」というタイトルでリメイクもされたみたい。


    ◆さよならの微笑(Cousin Cousine)1975年 監督:ジャン=シャルル・タケラ
    夫婦で出席した結婚式で出会ったルドビク(ヴィクトル・ラヌー)とマルト(マリ=クリスティーヌ・バロー)。マルトの浮気常習夫が、ルドビクの妻にも手を出したことがわかったことにより、二人は接近。その後、葬式で再開した二人は更に意気投合し、継続して会うようになり・・・

    お互いの母親と伯父が結婚したことにより、親戚として出会った二人。友人として仲良くなり、二人で会ううちに惹かれあうように。マルトの方など、元々夫の浮気癖を我慢してきたということもあり、夫に遠慮することなく、オープンにルドビクとのデートを楽しむようになり・・・という、ダブル不倫の物語です。

    ジメっとした展開になるはずの不倫ものですから、私が欲していた70年代ヨーロピアンな映像と相まってバッチリ満たされるんじゃなぁ〜い?と期待したのですが、微妙に違いました^^;思ったよりも全然コメディ。これはこれで好物な系統ですけどね♪
    ちょっと変わった物語だったように思います。
    【結末のインパクトにヤラレたので、オチをネタバレしちゃいます】

    ろくにモメることなく明るく爽やかに、当然のハッピーエンドのように終わって行く様が凄いんですよ。自由を手に入れてハッピー♪という、なぜそんなに単純に??って話で。常識的な感覚で観ると「はぁ??」とポカンとしてしまう展開に驚きを隠せないですね^^
    事情に気づいた親戚一同誰もが「ほっといてやれ」な態度、そして当事者(配偶者たち)までもが見てみぬフリ・・・というか、もう手の施しようがなく降参って感じ?
    で、そのまま特に問いただされたり説明することもなく、「じゃ、そういうことで。さよなら〜」と主人公二人は去って行くという(笑)

    そこへたどり着くまでにも、本人たちも特に悩む様子もないし。だって配偶者たちには棄てられて当然の理由があるんだもの!ということでしょうけど、あまりに容赦なさ過ぎてビックリしちゃいますね。
    大ヒットを記録したそうですが、これは「鬱憤晴らし映画」的にブラボー!が巻き上がった感じなんでしょうかね?主人公二人に心から肩入れしてしまえばもしかしたら、「ついに幸せを掴めた!」という結末に見えるのかもしれないけど、やはり罪のない子供たちのことは気になってしまうじゃないですか・・・。マルトが夫に愛想をつかしながらも、それまで別れずにいたのは子供のためだったのではないのん??

    なーんて、真面目に考えることがバカバカしくなってしまうほど、あっけらかんとしていて、ある意味オモシロい映画でした!^^
    ステキなカップルだっただけに、「何十年後かに、今まで付き合ってて寝てないって!とビックリされるのも面白い」みたいなセリフの通り、その美しい関係を維持してほしかったような気もするけどね^^

    精神的に不安定で浮気好きなルドビクの妻を演じたのは、マリー=フランス・ピジェ。個人的にはトリュフォーのドワネル・シリーズの3作で親しんでいる女優さんです。奔放なお嬢さん(中年ですが)といった役が似合いますね〜。彼女はこれでセザール賞助演女優賞を受賞したそうです^^ 
    2011年に自宅プールでお亡くなりになったとのニュースを私は見逃していたんですね。今回調べて初めて知りました。とてもショックです。















    【私の愛情の対象】(1998年)

    以前、突然ポール・ラッドが見たくなった際、観る候補に挙げた1つにこれもあったのですが、この微妙に "こなれない日本語" に感じる邦題が気に入らずパスした作品でした。
    直訳だったんですねー


    ◆私の愛情の対象(THE OBJECT OF MY AFFECTION)1998年 監督:ニコラス・ハイトナー
    NYでソーシャル・ワーカーをするニーナ(ジェニファー・アニストン)は、弁護士の恋人と交際中。だが、彼と同居する気のないまま妊娠に気づいた彼女は、ゲイのルームメイト、ジョージ(ポール・ラッド)に子育てのパートナーになってほしいと頼む。その申し出を引き受けたジョージと、ニーナはセックスぬきの愛情関係を築くが・・・

    彼氏に振られ住むところを失ったジョージを自分のアパートに迎え入れたニーナ。パーティで知り合って意気投合した2人は、お互いに心地よさを感じ、同居するうちに本当にいい関係を築いていました^^
    そこへニーナの妊娠が発覚。相手は一緒に暮らしていない彼氏。しかしニーナとしては、付き合ってはいるけど全く安らぎを感じられないこの彼氏と一緒に暮らすことは考えられない、と。

    結婚したくない相手の子供を妊娠してどうすんの!とかツッコみたいところですが、そこに拘ると話が進みませんから・・・^^;いや、でも、彼女の人となりが既に見えてたりするんですよねー。相手のことよりも自分自分というね。そんな系の女が主人公なので、観る人によってはイライラが募っていく一方かもしれません。

    ということで、お腹の子供の父親よりも、もっと安らげる相手と暮らしたい女と、子供好きだが自分は父親にはなりえないと思っていたゲイの男。お互いの利害が一致した友人同士のこの二人が、別の男との間に出来た子供を一緒に育てることにする話

    子育てパートナーとして一緒に暮らしながら、家に男を連れ込んでもOKよ!というルールで始めたことだったが、大きな誤算が発生。ニーナがジョージ(ゲイ)に恋してしまったのです。
    彼女は子供じみた自分の感情を隠すことができず問題になってしまい・・・という話が、軽いコメディタッチで描かれていました。ラストもライトコメディらしくお気軽なハッピーエンドを迎えていましたが、考えてみればこれはこれでなかなかキレイだったと思います。

    変に安易なおとぎ話になっていたらと思うとねー。その後はマドンナ×ルパート・エヴェレットの「2番目に幸せなこと」のようなドロ沼を心配しちゃいますもん。しかもこちらの場合は実の父親でもなんでもないので、戦いようもなく悲しい結末しかありえないみたいな^^;

    ジェニファー・アニストンもポール・ラッドもまだまだ若手時代ですが、アニストンは特に既に彼女の味がバッチリ出ていますね〜♪キャラクター的に少し難アリな役なので微妙な感じもありましたが、魅力は存分に楽しめました^^ポール・ラッドはいい加減「万年不機嫌男」なんて(私がつけた)異名は取っぱらわないとなー^^;若さもあり、笑顔がとぉ〜ってもキュートでした!aniston, rudd















    【サボテンの花】(1969年)

    ゴールディ・ホーンが好きなんですが、今までで観ているのは92年「永遠に美しく...」以降のものばかり。古い作品ではこのオスカー受賞作は気になっていたけど、内容が予想できないタイトルのせいでなかなか観る気にならずにいましたが、やっと録画して観てみましたー!


    ◆サボテンの花(Cactus Flower)1969年
    監督:ジーン・サックス、脚本:I.A.L.ダイアモンド
    妻子持ちと偽る独身主義者のプレイボーイで歯科医師のジュリアン(ウォルター・マッソー)は、彼の若い恋人トニ(ゴールディ・ホーン)の自殺未遂を受け、彼女との結婚を真剣に考えることに。架空の妻との離婚を宣言してプロポーズするが、トニは彼の妻と直接会ってきっちり話し合いたいと言い張り・・・

    んまぁ〜!なんて楽しいラヴコメなんでしょ!^^ もっと早く観ればよかった!
    「サボテンの花」というタイトルは原題のままですが、あんまりソソられないのは私だけっすか?^^;観た後ではもちろん上手いタイトルだと思いますけど、情報を得ないでタイトルだけだと興味持てなかったんですよねぇ。

    嘘つき男が嘘に嘘を重ねて、それに自分が振り回されて行くというコメディです♪
    その内容も面白いのですが、とりあえずウォルター・マッソー演じる男、ジュリアンの "やり方" が面白かったですねー^^ 
    色んな女の子と遊んでいたい(いたかった)独身主義のプレイボーイ。妻子持ちを装うことによって、遊びを承知の上で付き合う女の自己責任とするわけですね。しかし実際には妻はいないので、不倫をしてるわけではないという。ある意味誠実で、プレイボーイの鑑みたいな?(ソーカ? 笑)まぁ、悪いヤツですけど、個人的にはちょっと面白かったので。ちなみにこれ↑はこの映画の本筋ではありません。物語が始まる前まではそうだった、という設定ですね。

    で、そんな男と付き合った挙句に自殺未遂騒動を起こしてしまうのが、ゴールディ・ホーンです。
    んまぁぁぁあぁ〜!!!こんな可愛らしい人間が実在しちゃいますか?!
    とビックリしちゃうくらい、想像を遥かに超える可愛さ!!とてつもなくキュートなファッションも見どころですが、ヘアスタイルのせいか小顔が更に小顔に見えるし、大きな目が更に大きくパチクリしちゃってるし、もぉ〜たまんない!しかもキャラクターは、いわゆる "寝取り女" 然とは全くせず、やけに真面目!!これは好感度、高いはずですよねー!

    そして、ジュリアンが営む歯科の歯科助手を演じたのはイングリッド・バーグマン!実は私は彼女、「オリエント急行殺人事件」でしか見たことなかったんですよね...。大昔の有名な美人女優さんだとは知っていますが、ここでも50才代での出演ですから、その辺はやはりよく分からず^^;しかし、威厳や気品を感じるお堅いオールドミスというキャラからコメディな展開に沿って変化していく役を、完璧にこなしてらっしゃいました!

    この堅物のオバちゃんが、実はわりと融通がきいちゃうとこがいいんですよねー(当然、事情があってのことですけど)。その上、突然壊れてしまうシーンも凄かった!正直、一瞬目が点になりましたが、彼女があみだしたニューステップとか超笑いましたよ!!デンティストよ♪って!!
    しかしあのシーンのバーグマンのドレスは・・・あれでいいんですかね?^^;私には衣裳のデザインの良し悪しは分かりませんが、まず好みでは全く無かったですし、あれを着ることによって彼女が美しく見えたかどうかも、かなーり疑問でした><
    でもそんなことはどうでもいいくらい、弾けた演技がとにかく面白かったですし、秘めた想いを自分では気付かない間にほんのり匂わすといった繊細な演技も素晴らしかったですよねー!

    いやぁホント、キュートなラヴコメでした!考えてみればなんだかおかしなストーリーのような気もしますが(よくあるラヴコメの範疇ですけど^^)、そんなことはいいんです♪楽しく観られれば大満足!!






















    【アパートの鍵貸します】(1960年)

    シャレた邦題で有名なビリー・ワイルダーの代表作の一つです!やっと観ました!
    アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、美術監督・装置賞、編集賞受賞とのことです^^


    ◆アパートの鍵貸します(The Apartment)1960年 
    監督:ビリー・ワイルダー 脚本:ビリー・ワイルダー、I.A.L.ダイアモンド
    保険会社の平社員バクスター(ジャック・レモン)は、上司の要望に応えて時々アパートの自室を貸すことによって出世を目論んでいた。それを知った人事部長のシェルドレイク(フレッド・マクマレイ)も利用者に加わるが、彼が連れ込んだ彼女は実は・・・

    出世のために、就業後4人の管理職たちへラブホテル代わりに部屋を提供している大会社の一平社員のお話です。だいたいいつも4人のうちの誰かが部屋を使っているため、自分は無駄に残業して時間を潰してから帰る毎日^^;時には深夜に突然「今から使いたいから」と部屋を追い出されることも!><
    しかしこれも出世のため!言うことを黙って聞くしかないというわけです。

    約束通り4人の管理職たちは人事部長へ主人公バクスターを熱烈推薦してくれたわけですが、「なぜ君はそんなに人気があるのかね?」と怪しまれてしまい白状するハメに。しかし部長は意外な反応。「オレにも貸せ。出世は保証する。

    んまぁ〜んまぁ〜んまぁ〜!5人もの上役たちが当たり前のように不倫していることが大前提での物語ってわけですよ。もぉ〜
    いえ、そこに文句つけてたら話が全く楽しめませんからね^^;映画にはこういう話もいくらでもあるわけですし。(私を落ち着かせる呪文→【現代は「男が浮気の一つもできんとは情けない」と言われる時代じゃなくてよかったわね!】)

    しかし部屋借りクラブに部長を加えたバクスター、ちょっと言ってくれちゃってました!^^
    大丈夫です。腐ったリンゴが4つでも5つでも同じですから。」ブラボー


    自分を無くして上役にへつらうサラリーマンの悲哀と、叶わぬ恋のゆくえ。切なそうなお話ですが、哀愁と笑いが絶妙に入り混じったジャック・レモンの真骨頂が堪能できる絶品ヒューマン・コメディです♪各賞受賞納得の面白くて温かいステキな映画でしたよ〜^^

    バクスターが恋したキュートな社内エレベーターガールのフラン。演じたのはシャーリー・マクレーンですが、どこで見た彼女よりもキュートでしたねー!「こんなにキュートなのか!」と若い頃の彼女の別の出演作を見て驚いた覚えがありますが、そんなもんじゃなかった。髪型かな?メイクかな?キャラは悩みを抱えながらも明るく振る舞う女の子で、バクスターを振り回してしまう部分もあるのですが、彼女なら許しちゃう♪って感じです^^


    小物使いで定評のあるワイルダーですので、この映画にもやはり色々ありましたねー。コンパクト(鏡)や鍵、そしてテニスラケットなど!
    しかしテニスラケットの用途のクダリでは、あの「ワイルドだぜぇ〜」でブレイク中(?)のスギちゃんのネタの網戸のクダリを思い出して苦笑してしまったり、感覚的には「食べないぜぇ〜」と言ったスギちゃんの方に軍配が上がってしまったりで、この映画を観るタイミングを誤った感が私の中に漂ってしまいましたが^^;
    とは言っても、もちろんその伏線の回収シーンは素晴らしかったですね〜。見つけた1本のスパゲティとジャック・レモンの哀愁漂う演技がもぉ切のぉて切のぉて><

    笑いという点では、現代人が本気で腹抱えて爆笑できるシーンなんかはないとは思いますが、やはり見逃せない巧さやえげつない安定感があり、観る人を...というか私を!惹き付けて止まないんですよね〜♪

    ところで脚本家としてワイルダーと名前を連ねているI.A.L.ダイアモンド。この方はどうも「昼下りの情事」「お熱いのがお好き」「恋人よ帰れ!我が胸に」などなど、ワイルダー作品の面白いものには必ずってくらい参加している脚本家のようですね。ということは、この名前を目印に観る映画を選ぶと良さそう♪^^覚えとかなきゃ!wilder






















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